小娘のつれづれ

一人で自分の”好き”を追いかけています。

「アイドルヲタク、CDとDVDを片づける」

1・片付けてみようと思ったきっかけ

ヲタクは基本、愛するものに対して捨てるという選択肢が存在しない生き物です。
私の場合も本格的にドルヲタ道に足を踏み入れて20年以上、大好きなSMAPとハロー!プロジェクトの作品に関しては新品だろうが中古だろうが、なんでもかんでも全収納・全保存をモットーとして生きてきました。

しかし、大好きだからこそ、ヲタクにはここ数年気になっていたことがあったのです。
それは「捨てはしないんだけど」×「何年も見ていない」×「何年も聴いていない」CD・DVDをとりあえずしまっておいたダンボールが、もう2箱、クローゼットの中で積みあがったまんまになっていたこと。

ヲタクのCD・DVDにとって、特に仕分けもされないままダンボールに突っ込まれてしまうことは、もう文字通りの『死蔵』を意味します。
かといってじゃあ収納棚をいっぱい買ってそこに全部並べよう!とするのも、家のスペースや非ヲタクである同居家族との兼ね合いを考えると、あんまり現実的な話ではありません。
(あと収納を棚メインにしてしまうと、結局後ろの段に置いたまま手に取らなくなってしまうゾーンが出てくるのが、それはそれで嫌)

これからも命ある限り燃え続けるであろう自身のヲタク心と、詰みあがったダンボール、そして4分の1を本来の用途ではない形で持っていかれているうちのクローゼット。
それらひとつひとつと真摯に向き合った末に、出た結論が「全体をサイズダウンさせてからもう一度収めてみようか」というものでした。

2・アイドルヲタク、まずは家じゅうのCD・DVDをかき集めてみる

この辺は有名ないわゆる”こんまりメソッド”ともちょっと通ずるところがあるのですが、CD・DVDを少しでも片付けようという気が沸いたなら、再生頻度やその時置いてある場所に関わらず、家の中にあるCD・DVDは一度全部一ヵ所に集めてしまった方が良いです。
めんどくさそうに思えますが、集めてしまった方が後の仕分け時になって、物理的にも精神的にも結局楽なんです。
ちなみに私の場合はハロプロのCDだけでもこんな感じでした。

これにハロプロのDVD、そしてSMAPのCD・DVDと、ヲタコレクションは続きます

3・大量のCD・DVDが集まったら、次に考えるのは「ケースをとっとくか」「とっとかないか」

家じゅうのCD・DVDがおおかた集まったなと思ったら、それらをまずは新たな保管方法別に、ざっくりと仕分けしていきます。
私の場合は大きく2パターン、「そのまま完全保存」「不織布ケース保存」に分けました。

■そのまま完全保存

その言葉の通り、今後もそのまま完全保存しておきたいもの。
ちなみに私の場合、SMAPに関しては、ハナっから全作品がここに該当しています。
というのはグループが現状解散してしまっていることに加えて、デジタル音源販売・サブスク解禁・Youtubeでの公式MV公開等も当分は見込めないであろうこと。
こういう、一度手放してしまうと再入手が難しそう(あるいは今後難しくなっていきそう)なものの場合は、変に手を加えずに、そのまま取って置いた方がヲタクの精神衛生上良いと思われます。
あと、ハロプロに関して私がここに入れたのは以下のようなものです。

・特別仕様のもの(プラケースではなく紙製BOXとかに入っているアレ)
・デビューグループのアルバム(これはその後にコンプリートベストが出ているか、それを自分が持っているかにもよるかも)
・ジャケットを含めて好きなDVD(具体例はパッケージの雰囲気含めてひとつの作品感がある「モーニング娘。コンサートツアー 2006春~レインボーセブン~」や多幸感キャンプでおなじみ「モーニング娘。'15 DVD MAGAZINE vol.74」など)
・Blu-ray全作品(BDはあまり不織布保存に向かない/※こちらについてはすぐ下の「不織布ケース保存」も併せてお読みください)

■不織布ケース保存

そして、ある意味ではこっちが本題でもあるのですが、家に現存するヲタCD・DVDの中でプラケースは外してもいいかな、「不織布ケース保存」でいいかな、と思えるものの選別。

ただ実際の選別作業に取り掛かる前に、まず絶対に頭に入れておきたいのは、「CD・DVD・BDを不織布ケースで保存すると劣化が早くなる可能性もある」ということです。
記録面(ディスクの裏側)が直接接触しにくいプラケースに比べると、記録面が常に布地部分と接触している不織布ケースは、繊細な記録面に布の凹凸跡がついてしまうなどした場合、最悪再生できなくなる恐れがあります。(参考:ブルーレイディスクの正しい保管方法|サンワサプライ株式会社

もちろん、不織布保存に向かないといわれる(記録面をカバーする層が薄い)BDの普及に伴い、現在ではなるべく凸凹がつかないように改良されたBD対応型の不織布ケースも多数発売されてはいるのですが、比較的耐久性が高いCD・DVDでさえ不織布ケースによる再生トラブルが現在もたまーに出てきていることも含め、素人の保管環境に絶対はありません。
なのでここでいう不織布ケース保存とはすなわち、「もし万一そういうトラブルが起きて再生できなくなっちゃうことがあったとしても、自分の中でまぁいいかと諦められるもの」のセレクトを意味しています。

その上で私の場合、もうそろそろ不織布ケース保存でもいいかなと思ったものはこんな内容でした。

・デジタル音源販売済の楽曲しか入っていないCD(+パソコンにも音源データ保存済)
・たぶん収納棚には並べず再度ダンボール収納になりそう&まぁディスク現物だけあればいいかなって思うDVD

そして1枚1枚吟味した結果、ここで「不織布ケース保存」に該当したものはCDが191枚、DVDが40枚になりました。

4・それではさっそく不織布ケースにいれてみよう

それでは熟考の末に仕分けされたヲタクCD・DVDたちを最適化するために、ここで「不織布ケース保存」に選ばれた品を、実際にひとつひとつプラケースから取り外し、収めていきます。
今回の片づけにあたり、実際に私がまとめ買いしたのはエレコムの「Blu-ray・CD・DVD対応不織布ケース/CCD-NBWB240WH」(2穴タイプ)でした。

一応事前にいろいろと商品を見比べたのですが、私の場合はとにかく収納予定枚数が多かったので、最終的には1枚あたりのコスパが良い&一応BDにも対応しているタイプの不織布ケースを選んでいます。

※もし収納予定枚数が少ない場合は、コスパに関しては100均のものでも充分良いと思います(ただ現状100均ではCD・DVD専用、BDまでは対応していない不織布ケースがメインぽいのでその辺は目的によって要確認)
※またDVDの紙ジャケットに関しては、私個人は今後もコレクションが無限増殖していきそうなので、あえて紙ジャケットは処分してディスクのみを残すという形をとっていますが、不織布ケースには紙ジャケット込みでセット収納できるものもあります

あと、ネット通販で不織布ケースを購入する場合、一体型のブックタイプじゃなければ、一緒に収納ケースも探しておきましょう。
私は中身の入れ替えを自由にしたいタイプなので、今回は2穴タイプの不織布ケースにあわせてリングつきの「DVD・CD不織布ケース専用ファイル」を用意しています。

―――

ということで前置きがだいぶ長くなりましたが、ここからは地道に、プラケースの中のCD・DVD+紙ジャケットを不織布ケースへと移し替えていきましょう。

発売からもう20年が経ったことに気づいてしまったモーニング娘。「恋のダンスサイト」

ちなみに不織布ケースの10枚と、プラケースの10枚にはこれくらいのサイズ差があります。

そして用事の合間をみながらこつこつと入れ続けること3日、計231枚のビフォーアフターはこんな感じになりました。
まずはCD191枚。

そしてDVD40枚。

そして「不織布ケース保存」と「そのまま完全保存」のCD・DVDをもう一度収め直した結果は

■片づけ前の総量

・カラーボックスの棚3段(限界までフル使用)
・ダンボール140サイズ1個(限界までフル使用)
・ダンボール100サイズ1個(限界までフル使用)

■片づけ後の総量

・カラーボックスの棚2・5段(かなり余裕あり)
・ダンボール100サイズ1個(余裕あり)
・100均のコミック本用収納ボックス2個(余裕あり)

片づけ前に比べると全体的なサイズダウンに成功しただけでなく、すぐに取り出さないものもファイリングされていることで視認性が格段に良くなりました。
またダンボールは動かすのに苦労しない重さになったことから、天棚におけるようにもなり、これがまた見やすいわ場所取らないわでめっちゃ助かるわけです。

5・CD・DVDを片付けていてヲタクが気づいたこと/感じたこと
CD編

今回、プラケースからCDをひとつひとつ取り出していく作業の中で、いざ手に取ってみると特にプラケースに謎のひび割れ傷があったり、中の留め具が一部破損しているものがぽろぽろと出現してきたんですよ。
もともと物持ちが良いタイプの人間なので、なんでかなぁってちょっと不思議に思っていたんですけど、よく考えたらそもそも大量のCD・DVDをダンボールへ突っ込んでいた理由は「2018年の胆振東部地震でCD収納が一度崩壊してしまったから」でした(←すっかり忘れていた)。

思えば胆振東部地震のときも、古くは十勝沖地震(2003)のときも、最大震度5の揺れで真っ先に、そして唯一被害があったのがカラーボックスに収めていた大量のCDコレクションの一斉落下だったんです。
だから不織布ケースにもリスクがあるけど、プラケースにも決してリスクがないってことではなくて、特にコレクション品として大事にしておきたい人ほど、一度災害対策としての整理はした方がいいのかもしれません。

DVD編

ヲタクの主戦場がVHSからDVDに変わってもう20年近く経とうとしていますが、VHSケースに比べるとDVDケースはなんだか汚れる速度が早いような気がしているのは、私だけでしょうか。

なんだろうな、VHSは厚みがあったからまだ気になりにくかったんですけど、DVDは薄い分、年数を追うごとに擦り傷の手触りと原因不明のぺとぺと(皮脂汚れ?)が余計悪目立ちしていく感じ。
いま思うとクローゼットに積まれていたダンボールの開けにくさというのは、知らず知らずに耐え切れなくなってきていた古いDVDケースの手触りの劣化が、ものすごく関係していたんじゃないかって思っています。

ただ今回、その問題の古いDVDケースを外し、ディスクを改めて真新しい不織布ケースに入れ直してみると、古さゆえに今まで全然見返そうと思わなかったものが、総じて中身見たくなってくるからまた不思議。
そしてCDに比べるとDVDの収録映像は今でも実用性が高い(見ていて楽しい)ものが多いので、自分のDVDコレクションが綺麗な形で総数把握できるようになると、「あぁ持ってないのまた探してみようかな」という気持ちにもなってくるからほんと不思議(ヲタク七不思議のひとつ「捨ててるのに増える」)

6・最後に、ヲタクの片づけにもっとも大事なこととは

今回のCD・DVDの他にも、最近は個人的に、90年代からのヲタ活による新聞・雑誌の切り抜きも再度整理し直していまして。
そんな感じで膨大なヲタクコレクションをこうして一から整え直すにあたり、私は今回から可能なものには「万一のことがあったらこれは処分していいよ」という一言メモを、なんかしらの形でつけておくようにしました。

というのは昨年家族が亡くなったときに、生前からゆっくり整理&区分けが進んでいたこともあって、遺品整理にまったく困らなかったというのがあったんです。
なんかそういうのを見ていると、突然万一が起きたときのことを考えて、特に趣味のものに関しては、買い集めた自分自身が普段からある程度の区分けをしておくことはとても大事だなと感じました。

でもこれは決して暗い話じゃなく、そうやって迷惑をかけないであろう道筋をつけておくことで、私たちヲタクは堂々と、新たなコレクションを遠慮なく増やすことができるということなのです。
そう!!!!
結局ヲタクにとっての片づけとは!!!!
断捨離でも生前整理でもなく!!!!!
あくまでも永遠に趣味を楽しむためのもの!!!!!!!!

というわけでこの記事が今後、時と距離を越えてどこかしらのヲタク宅でお役に立てれば幸いです。

「#ハロプロで迷ったらこれを聴け 「はじめてのハロプロ・2023」編」

始まりは平成最後の1年となった、2018年。
当時ハロプロの新規ファン向けに「 #ハロプロで迷ったらこれを聴け 「はじめてのハロプロ」編」という入門用プレイリスト(一覧)をこのブログで制作・公開したのですが、超久しぶりにブログのアクセスデータを見ていたところ、時代が令和に変わってだいぶ経った現在も、その記事がかなり多くの方に読まれているということを知りました。
おそらくほとんどが検索からの訪問だと思うのですが、そうなると、あの記事の内容、答えとしてはあまりにも古いし内容足りてなさすぎる……
というわけで絶賛 #STAYHOME 中だった2020年、時間があったのを機に、改めて「 #ハロプロで迷ったらこれを聴け 「はじめてのハロプロ・2020」編」という新たなハロプロ入門用プレイリスト(一覧)を制作。(2020.5.5)

……そして長きにわたったコロナ自粛にもやっとサヨナラを告げ、ハロプロに声出し応援が戻り、さらに公式の過去MVがYouTubeへ大量にアップされた2023年。
さらに加筆修正を加え、内容を「#ハロプロで迷ったらこれを聴け 「はじめてのハロプロ・2023」編」にアップデートしました。(2023.10.17)

2022~2023年リリースの最新曲もあわせて合計112曲、楽曲を通じてハロプロの長い歴史もなるべく追体験できるように意識しています。必要な方にぜひ活用いただければ幸いです。

#ハロプロで迷ったらこれを聴け 「はじめてのハロプロ・2023」編




YouTubeで一気に聴く方はこちらから(再生リスト)

#ハロプロで迷ったらこれを聴け 「はじめてのハロプロ・2023」編 - YouTube

1・モーニング娘。(初期)『愛の種』(1997)*1

愛の種

愛の種

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2・平家みちよ『GET』(1997)*2

GET

GET

  • アーティスト:平家みちよ
  • ダブリューイーエー・ジャパン
Amazon

3・モーニング娘。(初期)『モーニングコーヒー』(1998)*3

モーニングコーヒー

モーニングコーヒー

Amazon

4・モーニング娘。(初期)『抱いてHOLD ON ME ! 』(1998)*4

5・太陽とシスコムーン『ガタメキラ』(1999)*5

6・モーニング娘。(黄金期)『LOVEマシーン』(1999)*6

7・太陽とシスコムーン『Magic of Love』(1999)*7

8・プッチモニ『ちょこっとLOVE』(1999)*8


<90年代ハローを音源で追いかけるなら>

・「ベスト!モーニング娘。 20th Anniversary」(2019)
現時点でのオールタイムベスト、モーニング娘。なら古い作品もこれ一枚あれば大丈夫。デジタル音源も購入可能ですが、CD派なら2018年の「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」ライブ映像が収録されている初回生産限定盤Aをおすすめ。

<90年代ハローをライブDVDで追いかけるなら>

・「Hello! FIRST LIVE AT SHIBUYA KOHKAIDO」(1998)
実質的な第一回ハロコン!とはいえまだまだコーラスグループ然としていた時代、福田明日香や石黒彩の渋さがたまりません。90年代の空気をもう一度体験したい人向け。
・「Hello! Project COUNTDOWN PARTY 2013 〜 GOOD BYE & HELLO! 〜」(2013)
平家みちよ大復活!!!!!!!!!『GET』と『おへその国からこんにちは』を同時に聴けるコンサートなんてこれが最初で最後でしょう。これぞハロプロ。
・「Hello! Project 20th Anniversary! ! Hello! Project 2018 SUMMER~ALL FOR ONE~、~ONE FOR ALL~」(2018)
ハロプロ誕生20周年を記念して開催された、怒涛のレジェンド復帰コン。古参ファンも新規ファンも出戻りファンもみんな満足できるという点では、戦闘能力が極めて高い円盤だと思います。

9・シャッフルユニット2000/あか組4『赤い日記帳』(2000)*9

赤い日記帳

赤い日記帳

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10・ココナッツ娘。『常夏娘』(2000)*10

常夏娘

常夏娘

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11・モーニング娘。(黄金期)『恋愛レボリューション21』(2000)*11

12・ミニモニ『ミニモニ。ジャンケンぴょん!』(2001)*12

13・中澤ゆうこ『悔し涙 ぽろり』(2001)*13

14・タンポポ『恋をしちゃいました!』(2001) *14

15・カントリー娘。に石川梨華(モーニング娘。)『初めてのハッピーバースディ!』(2001) *15

16・シャッフルユニット2001/三人祭『チュッ! 夏パ〜ティ』(2001)*16

17・モーニング娘。(黄金期)『ザ☆ピ〜ス!』(2001)*17

18・メロン記念日『This is 運命』(2001)*18

19・松浦亜弥『♡ 桃色片想い ♡』(2002)*19

20・松浦亜弥『Yeah! めっちゃホリディ』(2002)*20

21・藤本美貴『ロマンティック 浮かれモード』(2002)*21

ロマンティック 浮かれモード

ロマンティック 浮かれモード

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22・ごまっとう『SHALL WE LOVE?』(2002)*22

SHALL WE LOVE ?

SHALL WE LOVE ?

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<00年代ハロー(00~02年)を音源で追いかけるなら>

・「タンポポ/プッチモニ メガベスト」(2008)
リアルタイム世代は死ぬほど聴いてきている楽曲の数々ですが、なんせ20年前の話なのでもうそろそろ「聴いたことがない」というハロプロ新規ファンがいたって全然おかしくないと思うんです。だから未聴の人はぜひ聴きましょう、全曲がアイドル史に残る名曲。しかもこのベストは奇跡的にデジタル配信あり。
・「ハロー!プロジェクト シャッフルユニット メガベスト」(2008)
タンポポプッチベストとまったく同じ理由での推薦で、シャッフルも本当に名曲が多かったんです。今回のプレイリストでは都合上2曲しか上げられていませんが、『黄色いお空でBOOM BOOM BOOM』(2000)『幸せビーム!好き好きビーム!』(2002)『BE ALL RIGHT!』(2003)『オンナ、哀しい、オトナ』(2005)あたりも本当なら入れたかった…

<00年代ハロー(00~02年)をライブDVDで追いかけるなら>

・「モーニング娘。ライブレボリューション21 春 〜大阪城ホール最終日〜」(2001)
中澤裕子の卒コンであり、黄金期感が最高に凝縮されている1枚。モーニング娘。内ユニットをとことん懐かしみたい方にもおすすめ。
・「モーニング娘。LOVE IS ALIVE! 2002夏 at 横浜アリーナ」(2002)
同じく黄金期感満載の1枚。基本は後藤真希の卒コン映像なんですけど、あの伝説の「タンポポがいっぱいだよーっ!!」も収録されていたりと、何かと話題豊富でお得。

23・モーニング娘。とハロー!プロジェクト・キッズ+後藤真希『がんばっちゃえ!』(2003)*23

シングルV 「がんばっちゃえ!/HEY! 未来」 [DVD]

シングルV 「がんばっちゃえ!/HEY! 未来」 [DVD]

  • モーニング娘。とハロー!プロジェクト・キッズ+後藤真希
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24・カントリー娘。に紺野と藤本(モーニング娘。)『浮気なハニーパイ』(2003)*24

25・ZYX『行くZYX! FLY HIGH』(2003)*25

行くZYX!FLY HIGH

行くZYX!FLY HIGH

  • アーティスト:ZYX
  • ピッコロタウン
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26・後藤真希『抱いてよ! PLEASE GO ON』(2003)*26

27・モーニング娘。さくら組『晴れ 雨 のち スキ ♡』(2003)*27

28・モーニング娘。おとめ組『愛の園 〜Touch My Heart!〜』(2003)*28

29・あぁ!『FIRST KISS』(2003)*29

FIRST KISS

FIRST KISS

  • アーティスト:あぁ!
  • アップフロントワークス
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30・Berryz工房(初期)『あなたなしでは生きてゆけない』(2004)*30

あなたなしでは生きてゆけない

あなたなしでは生きてゆけない

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31・安倍なつみ『恋のテレフォン GOAL』(2004)*31

恋のテレフォン GOAL

恋のテレフォン GOAL

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32・W『ロボキッス』(2004)*32

ロボキッス

ロボキッス

  • アーティスト:W
  • Zetima
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33・H.P.オールスターズ『ALL FOR ONE & ONE FOR ALL!』(2004)*33

34・Berryz工房(初期)『スッペシャル ジェネレ~ション』(2005)*34

スッペシャル ジェネレ~ション

スッペシャル ジェネレ~ション

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35・美勇伝『紫陽花アイ愛物語』(2005)*35

紫陽花アイ愛物語

紫陽花アイ愛物語

  • アーティスト:美勇伝
  • ピッコロタウン
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36・DEF.DIVA『好きすぎて バカみたい』(2005)*36


<00年代ハロー(03~05年)を音源で追いかけるなら>

・「プッチベスト4」(2003)
「プッチベスト」はベストの割にかゆい所にギリギリ手が届かないというのがアイデンティティだと思っているんですが(大好きアップフロント)、それでも振り返るとこの「プッチベスト4」は収録曲のバランスが奇跡的に整っていて、音源持ってない人なら今買っても全く損しない内容になっています。とりあえず『夏 LOVE ロマンス』のオリジナル音源をGETできるだけでも目的完遂できるはず。
・「ミニモニ。ソングズ2」(2004)
「ジャンケンぴょん」の勢いとダブルユーという新展開に挟まれているため、後年になるほど注目度がどうしても落ちてしまいがちな立ち位置のアルバム。しかしこれ、ローティーンアイドルの音楽作品としては歴代最高峰の出来だと思うんですよ。このアルバムと東京女子流の「鼓動の秘密」を連続で流して幸せになりたい。デジタル音源で購入可能です。

<00年代ハロー(03~05年)をライブDVDで追いかけるなら>

・「後藤真希コンサートツアー2003秋 〜セクシー!マッキングGOLD〜」(2003)
母艦であるモーニング娘。の人気がピークアウトを迎えつつあったこの時期ですが、ハロプロ全体としてはソロや各ユニットのライブツアーがかなり活発に行われていて、局地的な盛り上がり(現地)はかなり凄まじかったんですよね。その代表といえばまず”ごまコン”。今見てもお前ら統率とれすぎてて笑ってしまうしテンションあがります。
・「Hello! Project 2005 Winter オールスターズ大乱舞 〜A HAPPY NEW POWER! 飯田圭織卒業スペシャル〜」(2005)
今現在、Amazonでは中古価格1円。しかし実際には最後のモーニング娘。1期メンバーとなった飯田さんの現役卒業ハロコン、楽曲も演者もものすごく良いとこどりの集大成なんです。未聴の方はラインナップ的に、手元にあっても損しないはず。

37・モーニング娘。(プラチナ期前夜)『青空がいつまでも続くような未来であれ!』(2006)*37

38・℃-ute(初期)『まっさらブルージーンズ』(2006)*38

39・メロン記念日『お願い魅惑のターゲット』(2006)*39

40・月島きらり starring 久住小春 (モーニング娘。)『恋☆カナ』(2006)*40

41・GAM『メロディーズ』(2006)*41

メロディーズ

メロディーズ

  • アーティスト:GAM
  • ハチャマ
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42・松浦亜弥『dearest.』(2006)*42

43・モーニング娘。誕生10年記念隊『僕らが生きる MY ASIA』(2007)*43

44・モーニング娘。(プラチナ期前夜)『笑顔YESヌード』(2007)*44

45・きら☆ぴか『ふたりはNS』(2007)*45

46・音楽ガッタス『鳴り始めた恋のBell』(2007)*46

47・℃-ute(中期)『都会っ子 純情』(2007)*47

都会っ子 純情

都会っ子 純情

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48・Berryz工房(中期)『付き合ってるのに片思い』(2007)*48

付き合ってるのに片思い

付き合ってるのに片思い

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49・モーニング娘。(プラチナ期)『リゾナント ブルー』(2008)*49

50・High-King『記憶の迷路』(2008)*50

51・モーニング娘。(プラチナ期)『SONGS』(2009)*51

52・モーニング娘。(プラチナ期)『しょうがない 夢追い人』(2009)*52

53・Berryz工房(中期)『ライバル』(2009)*53

ライバル

ライバル

  • PICCOLO TOWN
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54・モーニング娘。(プラチナ期)『なんちゃって恋愛』(2009)*54

<00年代ハロー(06~09年)を音源で追いかけるなら>

・「モーニング娘。全シングル カップリングコレクション」(2009)
モーニング娘。史ではプラチナ期と呼ばれているこの時代、オリジナルアルバムの音源はすでに持ってる人も多いと思うので、あえてカップリングコレクションの方を。プラチナ期前後はカップリング曲も『弱虫』や『3,2,1 BREAKIN'OUT!』など、今聞いても全く古びていない曲が多いです。デジタル配信もあり。
・「松浦亜弥 10TH ANNIVERSARY BEST」(2011)
あややが現役ハロプロメンバーとしてライブを行っていたのが2009年頃までになるんですが、初期のアイドルサイボーグあやや、後期のアーティストあやや、好みの入口さえ間違わなければこの人の過去作は基本どれを買っても、外れません。後期作品の中古価格がいまだあんまり値下がりしてないのもその事実を物語っております。

<00年代ハロー(06~09年)をライブDVDで追いかけるなら>

・「Hello! Project 2009 Winter 決定! ハロ☆プロ アワード'09 〜エルダークラブ卒業記念スペシャル〜」(2009)
後年はエルダークラブとも呼ばれていた、ハロプロ創世記を支えたOGたちの卒業式であり、歴史の転換点となったライブ。さくら組やおとめ組、タンポポの復活もあったり、また美貴様(とハロヲタ)渾身のロマモーが入っているのもポイント高いです。
・「メロン記念日 FINAL STAGE "MELON'S NOT DEAD"」(2010)
00年代ハローの表エンディングがエルダークラブの全員卒業だったとすると、メロンの解散は00年代ハローの裏エンディングのような出来事でした。(直後からアイドルブームによるアイドルソングの大変革が起きたことを考えると)あと1年だけでも活動が続いていたら、とつい考えてしまいますが、あそこで解散するからこそメロンはメロンだったような気もするし。そういうことも含め、ハロプロの記念碑的な1枚です。ヲタモダチのみなさん今も元気ですか?

55・スマイレージ(初期)『夢見る 15歳』(2010)*55

夢見る 15歳

夢見る 15歳

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56・℃-ute(中期)『Kiss me 愛してる』(2011)*56

57・真野恵里菜『My Days for You』(2011)*57

My Days for You (通常盤)

My Days for You (通常盤)

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58・スマイレージ(初期)『有頂天LOVE』(2011)*58

有頂天LOVE(通常盤)

有頂天LOVE(通常盤)

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59・ハロー!プロジェクト モベキマス『ブスにならない哲学』(2011)*59

60・Buono!『初恋サイダー』(2012)*60

61・モーニング娘。(再ブレイク期)『One・Two・Three』(2012)*61

62・Berryz工房(後期)『cha cha SING』(2012)*62

cha cha SING

cha cha SING

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63・ハロプロ研修生『彼女になりたいっ!!!』(2012)*63

64・スマイレージ(中期)『私、ちょいとカワイイ裏番長』(2012)*64

65・モーニング娘。(再ブレイク期)『Help me!!』(2013)*65

66・モーニング娘。(再ブレイク期)『Happy大作戦』(2013)*66

67・スマイレージ(中期)『旅立ちの春が来た』(2013)*67

旅立ちの春が来た (通常盤)

旅立ちの春が来た (通常盤)

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68・℃-ute(後期)『Crazy 完全な大人』(2013)*68

Crazy 完全な大人

Crazy 完全な大人

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69・モーニング娘。(再ブレイク期)『わがまま 気のまま 愛のジョーク』(2013)*69

70・Juice=Juice(初期)『ロマンスの途中』(2013)*70

71・Juice=Juice(初期)『イジワルしないで 抱きしめてよ』(2013)*71

72・モーニング娘。'14『What is LOVE?』(2014)*72

73・Berryz工房(後期)『Love together!』(2015)*73

74・℃-ute(後期)『我武者LIFE』(2015)*74


<10年代ハロー(10~15年)を音源で追いかけるなら>

・「完熟Berryz工房 The Final Completion Box」(2015)
・「℃OMPLETE SINGLE COLLECTION」(2017)
ハロプロを創ったのがいわゆる黄金期のモーニング娘。なら、その後の一番難しい成長期を支えていたのは間違いなくBerryz工房と℃-uteのアイドル人生だったと思うんですね。小学生から20代まで、彼女たちの成熟そのものが黄金期以降のハロプロを実り豊かな文化にしてくれました。というわけで未聴ならまずそれぞれのコンプリートベストから。

<10年代ハロー(10~15年)をライブDVDで追いかけるなら>

・「Hello! Project 2010 WINTER 歌超風月 〜シャッフルデート〜」(2010)
新規ファンといえども10年代になると、そろそろ単独コンに関してはDVD現物持ってますという人が増えてくると思うので、ここからはあえてハロコンで。まずこの「歌超風月 〜シャッフルデート〜」は、ちょうど”チャンプルユニット”が機能してた時期にあたるんです。何が言いたいかというとタンポポ#の『アンブレラ』と続・美勇伝の『ONLY YOU』だけでこの円盤買う価値がある。あと何気にまだプラチナ期メンバーが現役のハロコンという点も、今となれば貴重なのかも。
・「Helo! Project 誕生15周年記念ライブ 2012夏~Ktkr(キタコレ)夏のFAN祭り!・Wkwk(ワクワク)夏のFAN祭り!~完全版」(2012)
もう一本は2012年夏のハロコンなんですが、選出理由を簡潔に説明すると「次世代のハロメンがみんな子供でわちゃわちゃしてる時期」。モーニング娘。の9~10期やスマイレージ2期、はたまた後に各グループの新メンバーになったり新グループのオリメンになったりするハロプロ研修生がみーんなまだ子供。だからこそ、見ていて面白い。次の時代を創る子たちのエネルギーが先輩になったベリキューの風格と重なる様は何気に壮観です。

75・アンジュルム『大器晩成』(2015)*75

76・カントリー・ガールズ『愛おしくってごめんね』(2015)*76

77・Juice=Juice(初期)『Wonderful World』(2015)*77

79・モーニング娘。'15『ENDLESS SKY』(2015)*79

80・アンジュルム『次々続々』(2016)*80

81・モーニング娘。'16『泡沫サタデーナイト!』(2016)*81

82・こぶしファクトリー『辛夷の花』(2016)*82

83・カントリー・ガールズ『ピーナッツバタージェリーラブ』(2017)*83

84・つばきファクトリー『初恋サンライズ』(2017)*84

85・モーニング娘。'17『ジェラシー ジェラシー』(2017)*85

86・モーニング娘。’17『ナルシス カマってちゃん協奏曲第5番』(2017)*86

87・つばきファクトリー『低温火傷』(2018)*87

88・モーニング娘。'18『Are you Happy?』(2018)*88

89・つばきファクトリー『今夜だけ浮かれたかった』(2018)*89

90・モーニング娘。'18『自由な国だから』(2018)*90

91・アンジュルム『46億年LOVE』(2018)*91

92・つばきファクトリー『ハッピークラッカー』(2018)*92

93・アンジュルム『赤いイヤホン』(2019)*93

94・アンジュルム『夏将軍』(2019)*94

95・Juice=Juice『「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの?』(2019)*95

96・BEYOOOOONDS『眼鏡の男の子』(2019)*96

97・BEYOOOOONDS『ニッポンノD・N・A!』(2019)*97

98・カントリー・ガールズ『夏色のパレット』(2019)*98

99・こぶしファクトリー『青春の花』(2020)*99

100・Juice=Juice『ポップミュージック』(2020)*100


<10年代ハロー(15~19年)を音源で追いかけるなら>

・「カントリー・ガールズ大全集1」(2015)
10年代後半のハローを可愛らしく盛り上げたカントリー・ガールズ(2014~2019)のベストアルバム。後年も語り継がれていくと思われる代表曲は『愛おしくってごめんね』や『ピーナッツバタージェリーラブ』あたりだと思いますが、個人的には稲場愛香在籍ラストシングルの『恋はマグネット』の素晴らしさにどうか一人でも多く気づいてほしいって感じです。
・「辛夷其ノ壱」(2016)/「辛夷第二幕」(2019)
こちらも10年代後半ハローの象徴といえる、こぶしファクトリー(2015~2020)のアルバム。コンプリートベストは残念ながら出ていないので、8人時代を振り返りたい方は「辛夷其ノ壱」を、アカペラとの出会いで劇的な進化を遂げた5人時代に触れたい方は「辛夷第二幕」を、興味にあわせてどうぞ。

<10年代ハロー(15~19年)をライブDVDで追いかけるなら>

・「Hello! Project 20th Anniversary!! Hello! Project ひなフェス 2019 【Hello! Project 20th Anniversary!! プレミアム】」(2019)
10年代後半はハロプロ誕生20周年の節目とも重なっているため、ハロコンやひなフェスなどの集合ライブにおいてOGの出演がかなり多かった時期でもありました。特にこのひなフェス2019では、辻希美と加護亜依のダブルユーがあの出来事以来の復活をついに遂げただけでなく、なんと鞘師里保まで数年ぶりにパフォーマンスを披露。これに勝るヲタの興奮はまた10年単位で無いだろうと思われます。
「Hello! Project 2020 Winter HELLO! PROJECT IS(     )~side A / side B~」(2020)
2020年1~2月に行われた冬ハローのライブ映像。すでにピンと来た方もいらっしゃるかと思いますが、そう、この2020年冬ハローは実質的に”コロナ以前”のハロプロライブを収めた最後の作品となりました。コールにスタンディング応援、2020年以前のファンには懐かしい風景ですが、2020~2022年のコロナ禍にファンになった人には、もしかすると新鮮な景色なのかもしれません。

101・モーニング娘。’20『LOVEペディア』(2020)*101

102・Juice=Juice『好きって言ってよ』(2020)*102

103・BEYOOOOONDS『ビタミンME』(2021)*103

ビタミンME

ビタミンME

  • UP-FRONT WORKS
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104・アンジュルム『愛すべきべきHuman Life』(2022)*104

105・つばきファクトリー『アドレナリン・ダメ』(2022)*105

106・OCHA NORMA『恋のクラウチングスタート』(2022)*106

107・BEYOOOOONDS『涙のカスタネット』(2022)*107

108・アンジュルム『悔しいわ』(2022)*108

109・Juice=Juice『プライド・ブライト』(2023)*109

111・つばきファクトリー『妄想だけならフリーダム』(2023)*111

*1:モーニング娘。『愛の種』/1997年11月3日リリース

*2:平家みちよ『GET』/1997年11月5日リリース

*3:モーニング娘。『モーニングコーヒー』/1998年1月28日リリース

*4:モーニング娘。『抱いてHOLD ON ME ! 』/1998年9月9日リリース

*5:太陽とシスコムーン『ガタメキラ』/1999年6月23日リリース

*6:モーニング娘。『LOVEマシーン』/1999年9月9日リリース

*7:太陽とシスコムーン『Magic of Love』/1999年9月29日リリース

*8:プッチモニ『ちょこっとLOVE』/1999年11月25日リリース

*9:あか組4『赤い日記帳』/2000年3月8日リリース

*10:ココナッツ娘。『常夏娘』/2000年5月17日リリース

*11:モーニング娘。『恋愛レボリューション21』/2000年12月13日リリース

*12:ミニモニ『ミニモニ。ジャンケンぴょん!』/2001年1月17日リリース

*13:中澤ゆうこ『悔し涙 ぽろり』/2001年2月15日リリース

*14:タンポポ『恋をしちゃいました!』/2001年2月21日リリース

*15:カントリー娘。に石川梨華(モーニング娘。)『初めてのハッピーバースディ!』/2001年4月18日リリース

*16:三人祭『チュッ! 夏パ〜ティ』2001年7月4日リリース

*17:モーニング娘。『ザ☆ピ〜ス!』2001年7月25日リリース

*18:メロン記念日『This is 運命』2001年10月11日リリース

*19:松浦亜弥『♡ 桃色片想い ♡』2002年2月6日リリース

*20:松浦亜弥『Yeah! めっちゃホリディ』2002年5月29日リリース

*21:藤本美貴『ロマンティック 浮かれモード』2002年9月4日リリース

*22:ごまっとう『SHALL WE LOVE?』2002年11月20日リリース

*23:モーニング娘。とハロー!プロジェクト・キッズ+後藤真希『がんばっちゃえ!』2003年1月29日リリース

*24:カントリー娘。に紺野と藤本(モーニング娘。)『浮気なハニーパイ』2003年7月15日リリース

*25:ZYX『行くZYX! FLY HIGH』2003年8月6日リリース

*26:後藤真希『抱いてよ! PLEASE GO ON』2003年8月27日リリース

*27:モーニング娘。さくら組『晴れ 雨 のち スキ ♡』2003年9月18日リリース

*28:モーニング娘。おとめ組『愛の園 〜Touch My Heart!〜』2003年9月18日リリース

*29:あぁ!『FIRST KISS』2003年10月29日リリース

*30:Berryz工房『あなたなしでは生きてゆけない』2004年3月3日リリース

*31:安倍なつみ『恋のテレフォン GOAL』2004年8月11日リリース

*32:W『ロボキッス』2004年10月14日リリース

*33:H.P.オールスターズ『ALL FOR ONE & ONE FOR ALL!』2004年12月1日リリース

*34:Berryz工房『スッペシャル ジェネレ~ション』2005年3月30日リリース

*35:美勇伝『紫陽花アイ愛物語』2005年5月25日リリース

*36:DEF.DIVA『好きすぎて バカみたい』2005年10月19日リリース

*37:モーニング娘。『青空がいつまでも続くような未来であれ!』2006年2月15日リリース

*38:℃-ute『まっさらブルージーンズ』2006年5月6日リリース

*39:メロン記念日『お願い魅惑のターゲット』2006年6月10日リリース

*40:月島きらり starring 久住小春 (モーニング娘。)『恋☆カナ』2006年7月12日リリース

*41:GAM『メロディーズ』2006年10月18日リリース

*42:松浦亜弥『dearest.』2006年11月29日リリース

*43:モーニング娘。誕生10年記念隊『僕らが生きる MY ASIA』2007年1月24日リリース

*44:モーニング娘。『笑顔YESヌード』2007年2月14日リリース

*45:きら☆ぴか『ふたりはNS』2007年8月1日リリース

*46:モーニング娘。『笑顔YESヌード』2007年9月12日リリース

*47:℃-ute(中期)『都会っ子 純情』2007年10月17日リリース

*48:Berryz工房(中期)『付き合ってるのに片思い』2007年11月28日リリース

*49:モーニング娘。『リゾナント ブルー』2008年4月16日リリース

*50:High-King『記憶の迷路』2008年6月11日リリース

*51:モーニング娘。『SONGS』2009年3月18日リリース

*52:モーニング娘。『しょうがない 夢追い人』2009年5月13日リリース

*53:Berryz工房『ライバル』2009年6月3日リリース

*54:モーニング娘。『なんちゃって恋愛』2009年8月12日リリース

*55:スマイレージ『夢見る 15歳』2010年5月26日リリース

*56:℃-ute『Kiss me 愛してる』2011年2月23日リリース

*57:真野恵里菜『My Days for You』2011年6月29日リリース

*58:スマイレージ(初期)『有頂天LOVE』2011年8月3日リリース

*59:ハロー!プロジェクト モベキマス『ブスにならない哲学』2011年11月16日リリース

*60:Buono!『初恋サイダー』2012年1月18日リリース

*61:モーニング娘。『One・Two・Three』2012年7月4日リリース

*62:Berryz工房『cha cha SING』2012年7月25日リリース

*63:ハロプロ研修生『彼女になりたいっ!!!』2012年10月27日リリース

*64:スマイレージ『私、ちょいとカワイイ裏番長』2012年11月28日リリース

*65:モーニング娘。『Help me!!』2013年1月23日リリース

*66:モーニング娘。『Happy大作戦』2013年1月23日リリース

*67:スマイレージ『旅立ちの春が来た』2013年3月20日リリース

*68:℃-ute『Crazy 完全な大人』2013年4月3日リリース

*69:モーニング娘。『わがまま 気のまま 愛のジョーク』2013年7月3日リリース

*70:Juice=Juice『ロマンスの途中』2013年9月11日リリース

*71:Juice=Juice『イジワルしないで 抱きしめてよ』2013年12月4日リリース

*72:モーニング娘。'14『What is LOVE?』2014年1月29日リリース

*73:Berryz工房『Love together!』2015年1月21日リリース

*74:℃-ute『我武者LIFE』2015年4月1日リリース

*75:アンジュルム『大器晩成』2015年2月4日リリース

*76:カントリー・ガールズ『愛おしくってごめんね』2015年3月25日リリース

*77:Juice=Juice『Wonderful World』2015年4月8日リリース

*78:こぶしファクトリー『念には念(念入りVer.)』2015年9月2日リリース

*79:モーニング娘。'15『ENDLESS SKY』2015年12月29日リリース

*80:アンジュルム『次々続々』2016年4月27日リリース

*81:モーニング娘。'16『泡沫サタデーナイト!』2016年5月11日リリース

*82:こぶしファクトリー『辛夷の花』2016年11月30日リリース

*83:カントリー・ガールズ『ピーナッツバタージェリーラブ』2017年2月8日リリース

*84:つばきファクトリー『初恋サンライズ』2017年2月22日リリース

*85:モーニング娘。'17『ジェラシー ジェラシー』2017年3月8日リリース

*86:モーニング娘。’17『ナルシス カマってちゃん協奏曲第5番』2017年12月6日リリース

*87:つばきファクトリー『低温火傷』2018年2月21日リリース

*88:モーニング娘。'18『Are you Happy?』2018年6月13日リリース

*89:つばきファクトリー『今夜だけ浮かれたかった』2018年7月18日リリース

*90:モーニング娘。'18『自由な国だから』2018年10月24日リリース

*91:アンジュルム『46億年LOVE』2018年10月31日リリース

*92:つばきファクトリー『ハッピークラッカー』2018年11月14日リリース

*93:アンジュルム『赤いイヤホン』2019年5月15日リリース

*94:アンジュルム『夏将軍』2019年5月15日リリース

*95:Juice=Juice『「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの?』2019年6月5日リリース

*96:BEYOOOOONDS『眼鏡の男の子』2019年8月7日リリース

*97:BEYOOOOONDS『ニッポンノD・N・A!』2019年8月7日リリース

*98:カントリー・ガールズ『夏色のパレット』2019年8月24日リリース

*99:こぶしファクトリー『青春の花』2020年3月4日リリース

*100:Juice=Juice『ポップミュージック』2020年4月1日リリース

*101:モーニング娘。’20『LOVEペディア』2020年1月22日リリース

*102:Juice=Juice『好きって言ってよ』2020年4月1日リリース

*103:BEYOOOOONDS『ビタミンME』2021年3月3日リリース

*104:アンジュルム『愛すべきべきHuman Life』2022年5月11日リリース

*105:つばきファクトリー『アドレナリン・ダメ』2022年6月29日リリース

*106:OCHA NORMA『恋のクラウチングスタート』2022年7月13日リリース

*107:つばきファクトリー『アドレナリン・ダメ』2022年9月28日リリース

*108:アンジュルム『悔しいわ』2022年10月19日リリース

*109:Juice=Juice『プライド・ブライト』2023年7月12日リリース

*110:OCHA NORMA『ちょっと情緒不安定?…夏』2023年7月26日リリース

*111:つばきファクトリー『妄想だけならフリーダム』2023年9月27日リリース

*112:モーニング娘。’23『すっごいFEVER!』2023年10月25日リリース

「衝撃の解散:優美で力強くあり続けてくれた、こぶしファクトリー」

公式発表から遅れること1時間後、お風呂上がってそろそろ寝ようとしていたところで、スマホにこのニュースの第一報が表示されているのに気づきました。
近頃のハロー!プロジェクト、決して何もなかったわけじゃなく、いろいろありましたけど、それでも私の中ではとびきりの衝撃です。

正直まだ心がぼーっとしていて、本能だけで今この文を打っています。

―――

こぶしファクトリーは、一言で「めちゃめちゃハロヲタ心がときめかされる」、そんなアイドルグループでした。
直接的な入り口は当時在籍していた小川麗奈ちゃんのビジュアルが超どストライクだった*1というところにあるのですが、その他にもうひとつ、大事な要素として彼女たちは「非常にハロプロらしい成長を見せてくれる」、そんなグループだったんです。
すごくわかりやすい例は2015年3月にインディーズシングルとして発売されていた「念には念」(後にアルバム「辛夷其ノ壱」に収録)と、そのたった半年後(2015年9月)にメジャーデビューシングルとして正式発売された「念には念(念入り Ver.)」の差でしょうか。
特にサビの野村みな美さんパートが特徴的なんですが、すっかりハロプロ=高い歌唱スキルが当たり前になってきていた2015年に、成長の行く先を繊細な歌い上げではなく”低音で重く効かせる”方面に向けたのがすごくグッとくるものがありました。
しかも当時はメンバーの多くがまだ中学生、という状態で。


こぶしファクトリー『念には念(念入りVer.)』(Magnolia Factory [Be Double Sure (with ”NEN” Ver.)]) (Promotion Edit)

そしてまた、続く2ndシングルの『押忍!こぶし魂』がほんと最高に良かったんです。面白かった。
『BoogieWonderland』(Earth,Wind&Fire)ごりごりで、衣装はメンバーカラー+ヒョウ柄の応援団で、なのに突然キャッチーに胸を突いてくる「時が経っても決して忘れないように この瞳でスクリーンショットしたい」のパワーワード。
(どっちが良いとかではなく)近しい姉妹グループといえるつばきファクトリーの、後に出たメジャーシングル作品と並べ比べてみると、8人こぶしの色はいかに明るく、振り切れていたかということを再認識します。
ちなみに『押忍!こぶし魂』のMVは好き過ぎて当時死ぬほど再生したし、なんなら今でもたまに見てます。


こぶしファクトリー『押忍!こぶし魂』(Magnolia Factory [Osu! Soul of Kobushi]) (Promotion Edit)

あとは結成1年ちょっと、中高生だけのグループで1stアルバム収録の『懸命ブルース』をモノにしようとしてたことは今からでも評価されていいと思うし、あと後にプッチベスト18に収録された『闇に抜け駆け』も良かったなぁ。
良かったんだよなぁ…


【アプカミ#94】27:10〜 懸命ブルース / こぶしファクトリー (Live at 柏パルーザ 2017/10/8)

ひなフェス2017 こぶしファクトリー 『闇に抜け駆け』

―――

2015年に結成された8人組アイドルグループ・こぶしファクトリーは、ハロプロのアイドルとして、あまりにも完璧なメンバー構成だったと思います。
スタート時の強度はもしかしたら同じく8人で始動していた、初期℃-ute以上だったかもしれないと思うほど。

しかし周知のとおり、8人組だったこぶしファクトリーはメンバーの相次ぐ脱退を経て、2018年からは5人組アイドルグループとしてリスタートすることになりました。
完璧な8人からわずか半年ほどで5人での活動、あまりの急展開に、当時も言葉見つからなかったけど、
やっぱり今もまだ結成2年、当時16~18歳だったメンバーの心情を想像すれば、一体なんと言ったらいいのか……

それでもアイドルとしての5人は、まるで「心配なんてしてくれるな」と言わんばかりに、いつも前向きで、ファンの気持ちを奮い立たせるような、そんな歌を懸命に歌っていました。
そんな彼女たちだからこそ、直後に提示されたアカペラという未知の挑戦にも、逃げずに取り組み、いつしか誰もが認める極上の武器にすることができたのだと思います。


こぶしファクトリー『これからだ!』(Magnolia Factory[Starts from now!])(Promotion Edit)

こぶしファクトリー『きっと私は』(Magnolia Factory[I must be…])(Promotion Edit)

正直。私はこぶしファクトリーはまだまだ、これからも5人で継続的な活動をしていくものだとばかり思っていました。
それはファンとして見てきたコンサートのステージ、つい先日行われたカウントダウンライブを通じても、そう信じて疑っていなかったし、

実は2019年の夏のハロコンで、一度だけご挨拶をさせていただく機会があったとき。
こぶしの5人が「自己紹介代わりに一曲披露させてください」って、見事なアカペラを披露してくれたのを見ているんです。

その光景はもうなんというか、とんでもなく「かっこよかった」の一言です。
だって本当は言葉だけで十分なのに、あえて「歌う」ことを選択するのは、瞬時に対応できる力量だけじゃなく自分たちの音楽活動への誇り、
そして細やかな努力の姿勢がメンバー全員で揃って共有できているっていう、何よりの証明であった気がして。
しかも、あの時こぶしのみんなが歴戦の大人たちの前で臆せず披露していたアカペラは、
メンバーが減って苦しい時期でも諦めずに応援してくれていたファンがいなきゃ、おそらく5人の中に存在できていなかったものでもあるんです。

見えないところでも、彼女たちはファンの応援を支えにして活動していました。
ステージへの応援は嘘や幻じゃなく、ちゃんと現実の力になり、彼女たちの歌声に重なっていました。

そして、そんなこぶしファクトリーの姿を目撃したからこそ、
あぁ5人の明日はこれからまだまだ新しく開けていくだろうな、大丈夫だよなって、思っていたんですが……


こぶしファクトリー《アカペラ》念には念(念入りVer.)

こぶしファクトリー『ハルウララ』(Magnolia Factory [Haru Urara-Beautiful Spring])(Promotion Edit)

いや、それでもやっぱりこぶしファクトリーは、ずっと前向きだった、で終わりたい。

どんな悩みや葛藤があっても、彼女たちは表でも裏でも決して陰りを見せることなく、優美で力強くあり続けてくれました。
アイドルとして輝き続けてくれたこと、その事への敬意は、やっぱり揺らがない。

(最後に:5人中4人が今後も芸能活動を続けるという予定の中、和田桜子ちゃんが芸能界から引退するというのは本当に本当に残念です。彼女のリズムセンスは現ハロプロの隠れた至宝だったと思います、心底惜しい、だからせめてラストステージまで、これからいっぱい見て聴いてあげてください)


<STORE>

*1:小池さんの髪型と衣装が一番好き

「カントリー・ガールズの活動休止に見る、アイドルたちの新たな分かれ道」

カントリー・ガールズの活動休止、メンバーが引退や休業のニュース。
もともと学業もあって活動が抑えがちだった山木梨沙ちゃんの引退、小関舞ちゃんの卒業はそれでもひとまず流れを受け入れる余裕は残ってたんですが、さすがに船木結ちゃんの転身には驚きました。
まだ17歳でバリバリ芸能活動もしていたところで、新たな世界を追求するためにハロプロ卒業&芸能活動休業。
昨日の夜までこの展開を読んでたハロプロファン、本当に誰一人いなかったんじゃないかと思います。

それでもこの衝撃の発表に、私がひとつだけ納得を覚えてきている部分があって、それはアイドルたちにとっての最新の幸福がここ数年で「ずっと続けていられること」から「何度でもやり直せること」に変わってきているんじゃないか、ということ。
私的な心境でその大きな変わり目として刻まれているのは(やっぱり)2016年のSMAPの解散になるのですが、
あれはSMAPをゴールラインに設定して永遠を積み上げてきた平成アイドル界にとって、その価値観が根本から砕け散った事件だった、と思うんですよ。

あとこれも実質的にSMAPの影響がかなり大きかったと思うんですけど、平成は特にアイドルが総マルチタレント化していった時代で、アイドルと呼ばれる人たちはどんなことに興味や活動の足を伸ばしても、(少なくともファンには)概ね肯定してもらえるようになった。
今のアイドルは基本的に「なんでもできる」。
だけどそのモデルケースだったSMAPは(様々な事情を含めて)「ずっとはできない」ことを示して、頂きから消失してしまった。

(そして奇しくもこの図式、女性アイドルでいえば「なんでもできる」の象徴だった道重さゆみやBerryz工房や℃-uteが2014~2016年頃にかけて、やはり(様々な事情を含めて)「ずっとはできない」ことを示したケースにもなっていたわけですよ)*1

そこで後に続くアイドルたちの人生観、今回の主題に照らし合わせて書けば「幸せな明日の選択基準」が、
アイドル界にいろいろあった数年後のここにきて、目に見えて変わりつつあるのは、ちょっと納得いく部分があるんですよね。

ただアイドルたちの人生観が急激に変わっていく一方で、アイドルビジネスは今も従来通りの「永遠」を売りにしているので、そこに裂け目が生まれてしまっていて、今回みたいな発表があるとファンはその裂け目の中でとても苦しい気持ちになる。

ファンがこの苦しさから一番早く解放される特効薬というのは「自衛」なのかもしれないけど、それで終わらせることがアイドルカルチャーの今後にとって絶対に正しいことではないから、やっぱり基本的にはアイドルビジネスそのものが、時流と向き合っていくべき話であると個人的には考えています。

(そしてその上で、願わくば「なんでもやってきた」彼ら彼女らが「何度でもやり直せる」象徴になる、そんな未来があったら、同じく正解のない時代を生きているひとりのアイドルファンとしては心強いし、嬉しい。そこには私たちが見続けられる新たな夢のかけらが存在していると思うから)

<2019.10.20 追記>
ENTAMEnextにて、改めて書きました↓
entamenext.com


<STORE>

*1:この辺、今回の船木結ちゃんも含めたここ1年のアンジュルムメンバーにとっては、和田彩花ちゃんが「なんでもできる」「ずっとはできない」のスイッチになってる可能性もある

「たまには仕事抜きでハロプロの話がしたかった(2019冬・ハロコン札幌編)」



20190223 Hello! Project 20th Anniversary!! Hello! Project 2019 WINTER 〜YOU & I〜@個人メモ

■平井美葉(BEYOOOOONDS)
平井美葉さんやばい。平井美葉さんやばい。平井美葉さんやばい。謎の吸引力。あの髪型とあの衣装でハローのステージでさらっと踊ってるときの良いザラつき。クセになりすぎる。なのに前髪作ったら幼顔とかもうほんと好きになっちゃうじゃん系女子…

■前田こころ(BEYOOOOONDS)
昨夏の『眼鏡の男の子』で見事に前田こころ先輩に心射抜かれまして、それ以来約半年ぶりの先輩でしたが、やっぱりとっても素晴らしかった。みんなおんなじこと考えてるっぽくて全然写真が買えない(売り切れまくり)。前田先輩によるラブマの「ディヤーー」が一回見てみたい。

■岡村美波(BEYOOOOONDS)
昨年、北研の定期公演にゲストで出演していたときの笑顔に、鈴木香音ちゃんをちょっと思い出して。今日もそうでしたが、まんまるキラキラ少女の笑顔はなんてこんなに素晴らしいのだろう。生きる活力になります。あとあやちょみぃみ『ロボキッス』の幸福感もハンパなかったです。

■秋山眞緒(つばきファクトリー)
可愛くて、女子力高くて、やっぱり可愛いつばきファクトリーにまおぴんがいるのって良い意味で”ズルい”。強すぎ。そしてスタッフサイドも『Just Try!』といい『三回目のデート神話』といいまおぴんの出しどころわかりすぎててやっぱりズルい。

■小野瑞歩(つばきファクトリー)
今回のハロコンとは関係なく、ハロモバメールの「私、春が来たら「春恋歌」歌いながらスキップしたいの!」の時にもう私落ちています(報告)。私も春来たらスキップする。

■浜浦彩乃(こぶしファクトリー)
自分の性格的にいつもはついついサブメンを目で追ってしまいがちなんですが、今日ははまちゃんのエース味溢れるパフォーマンスやその表情がどこか印象に残りました。いっそ彼女のクイーンっぷりが一回大爆発するフィーチャー曲を見てみたい。

■高木紗友希(Juice=Juice)
高木(※私はこう呼んでいます)を見ると私のマツコ・デラックスが「…ちょっとあんたいいじゃない…!!」ってすげぇザワつくのでもうほんと高木だけを見ていたい。一皮どころか三皮くらい剥けまくった今の高木ほんと好き。まさかさゆべぇがこんな激ツボ姐さんになるとは…アイドル人生わからん。

■太田遥香(アンジュルム)
北研時代のはーちゃん、なんなら昨年11月の北研ラストステージ時点でも彼女はもっとパワーだけで荒々しく踊ってた印象で、それがアンジュルム加入の数か月でものの見事にアップデートされた印象。まじかはーちゃん、そら受かるわ…5月の凱旋も楽しみ。どうぞ全国のアンジュルムファンの皆さま、はーちゃんをよろしくお願いいたします。

■伊勢鈴蘭(アンジュルム)
彼女はダンスメンという情報は事前になんとなく聞いていたのですが、何がすごいって15歳で足し算のダンスじゃなく「引き算のダンス」できるのがすごいなって。なんつーか感性が独特で、楽しみな子。19歳ぐらいまでの成長過程をじっくり見たい。

■モーニング娘。'19
(彼女たちは個人というよりグループの感想で)広いホールのステージで、パフォーマンスもそうなんだけど”アイコンタクトすら要らないくらい”の関係性で客前に立ってるのがすっごい良かった。あの心臓がグイグイドキドキくるかっこよさは今のモーニング娘。'19の強み。改めて面白いなぁと感じさせられました。

■ハロプロ研修生北海道
一緒にお仕事させてもらった時の印象も含め、北研のみんなは本当に一生懸命で、いつでもどこでもあのステージのままのキラキラ中学生です。今日の『ハンコウキ!』も4人でめいっぱい頑張っててグッときました。北研みんなの夢が、どうか叶いますように×7。


■梁川奈々美(カントリー・ガールズ/Juice=Juice)
卒業を発表してからのアイドル・やなみんはまさに「人を感動させたいのなら泣いたらダメ」のももちイズムを体現してて、きっと普通の女の子としても幸せに生きてくれそうで、だからこっちが泣いてしまった。本音をいえば、もっともっとアイドルとしてのやなみんを見ていたかったです。だけどそんなのヲタクの勝手です。私も頑張って幸せに生きるので、やなみんもこれからの人生、明るく幸せに生きてください。

※アンジュルムのあやちょはまだ北海道単独残ってるけど、もしかしたら今回でJuice=Juiceの宮崎由加ちゃんも北海道最後だったりするのだろうか…??ゆかにゃに関しては220ライブハウスツアーの思い出がありすぎるのと、なんかまだ実感わかず、とりあえず…

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<STORE>

「モーニング娘。飯窪春菜が最後に魅せた”青春との別れ”」

2018年12月16日。
モーニング娘。10期メンバーの飯窪春菜さんが日本武道館でのツアーファイナルをもって、7年3ヶ月在籍したモーニング娘。を卒業しました。

だんだんと加入時の年齢が幼くなっている最近のグループ事情では珍しく、2011年9月の加入時、すでに高校2年生だった飯窪さん。
ちょうど時代はパフォーマンスレベルの高いステージで知られたいわゆる「プラチナ期」からの移行期、周りは経験豊富な先輩たちや、大きな伸びしろのある年少者ばかりで、歌・ダンス未経験のままモーニング娘。になった年長の彼女は、ファンの想像通り、やはり苦労が絶えなかったようです。

「歌、ダンスが未経験っていうことだけじゃなく、加入した時点で9期10期の中で最年長。何もできない最年長でいることが何よりしんどかった」

2018年12月16日「モーニング娘。’18 コンサートツアー秋~GET SET、GO!~ ファイナル 飯窪春菜卒業スペシャル」より

そんな飯窪春菜の7年のモーニング娘。人生を思い返すとき、ファンの私の中に、今も心に強く残り続けている作品があります。
それは今からちょうど1年前、2017年10月にリリースされたモーニング娘。の64枚目シングル、『邪魔しないで Here We Go!』。

今まさに強い決心をしたばかりの女性を描いているこの曲では、最初と途中にその心情を表す印象的なセリフパートが入っているのですが、その大役を任されたメンバーの1人が、飯窪さんでした。

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モーニング娘。に馴染んで以降の飯窪春菜は、本来の持ち味である「器用さ」を、グループ活動の中でいかんなく発揮していました。
世代交代の最中にあった道重さゆみリーダー期にはすでにサブリーダーとして、グループの調整役を積極的にこなしています。
だけどその一方で、器用すぎるあまりに、メンバーとしてはいつも自ら損する方を選んでしまう。
それはグループ内の人間関係だけでなく、どこかライブにおいても、それこそ楽曲の表現に関しても表れていました。
個性的な集まりをうまく調和させるために、あえて自分の色を消してしまう。
他人を立てて、褒めて、いざ自分の番になると身を引いてしまう。

実際彼女が参加した48枚目のシングル『ピョコピョコ ウルトラ』以降のミュージックビデオの歴史を順に追っていっても、それは如実に表れています。
モーニング娘。の飯窪春菜は、いつも横や後ろの位置でグループに彩りを添える人。

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そして本人もその期待に応えるように、大所帯ならではのアイドル人生を、ずっと真摯に、ずっと懸命に過ごしていたわけです。

しかしそんな”センターではないモーニング娘。”にも、ある時ついに、目覚めの日が訪れます。

歌とダンス以外にもお芝居が好き、ラジオで喋る事が好き、漫画を紹介することが好き、ファッションが好き、海外が好き、人と関わることが好き、やりたいことがたくさん、夢も、本当にたくさんある

モーニング娘。'18 飯窪春菜の卒業に関するお知らせ

他者に優しく器用な彼女の中では、長年きっと相反していただろう”自我”、つまりエゴ。
しかし調和のために全てを捧げてきたモーニング娘。が、初めて自分だけの夢を叶えたいと強く望んだ。

今までの卒業発表コメントやインタビューを追っていくと、彼女が具体的に卒業を考え出したのはグループが20周年イヤーを迎えた2017年頃*4だったといいます。
遡ればそれはまさに、あの『邪魔しないで Here We Go!』が新曲としてリリースされた時期でもありました。

今までになく強いまなざしでカメラを見つめ、楽曲の主人公の意思を語っている彼女の姿は、まさに自我に目覚めたモーニング娘。その人の姿だったのでしょう。
そしてそれはすなわち、まもなくやってくる”青春との別れ”を意味するものでもありました。

私はAmazon prime video経由のBSスカパー!中継で、昨日のラストライブを、ちょうどリアルタイムで見ることができました。
7年3ヶ月の活動を経て、弱々しかった16歳の少女は、いつしか24歳の立派な大人の女性へと成長を遂げていました。
だけど。

最後の最後の大事な手紙朗読で、飯窪さん、ビックリするくらい、めちゃくちゃ噛んでしまっていた。
最近はいつもしっかりやりきる仕事ぶりが目に焼き付いていた飯窪さん、しかしその思いがけない姿に、プロデューサーのつんく♂氏がかつて、加入まもない時期の彼女を指していつも言っていた「飯窪は萌え」の言葉をふと思い出し、あぁこういうことだったんだなと、すごく心にじんと来るものがありました。

ameblo.jp

自我が目覚め、新たな夢を追いかけ、たくさんの挑戦に立ち向かおうとする大人の女性。
だけど女性の人生はいつも、「女の子」だった自分の大切な思い出と地続きです。

かっこよくなっても、綺麗になっても、疲れたときは、いつでも青春の大切な思い出に、帰ってきてください。
飯窪春菜さん、ご卒業おめでとうございます!



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*1:https://www.youtube.com/watch?v=0JzR89gMSK0

*2:https://www.youtube.com/watch?v=MhH_ucrPMZc

*3:https://www.youtube.com/watch?v=S0g7SQbyjko

*4:モーニング娘。が結成20周年イヤーを迎えた2017年頃から、グループの未来を考える機会が増えたのと同時に、自分の未来についても考えるようになったと本人はコメントしている

「鈴木愛理がソロアーティストとして北海道に帰ってきてくれた意味」 #PLD_TOUR


http://www.airisuzuki-officialweb.com/

”15年目の新人”として今年テレビやSNSで話題になった、女性ソロアーティスト・鈴木愛理さん。
そんな彼女の初の単独ライブが初めてこの北海道でも開催されることとなり、12月8日、会場のZeppSapporoに行ってきました!

2002年にわずか8歳で芸能界入りした後、2017年6月までハロー!プロジェクトのアイドルグループ・℃-uteのエースメンバーとして活躍し、その歌唱力の高さとともに「アイドルが憧れるアイドル」として同性からの支持も高かった彼女。
この北の地でも、最高気温マイナス5度を記録したこの冬一番の冷え込みに負けず、ライブ会場には女性ファンがかなり来場していました。
そして女性ファンも男性ファンも、皆“AIRI MANIA”の文字が刻まれた専用サイリウムを手にして、皆楽しそうな表情で続々と席に座ります。

ソロになった鈴木愛理の”譲れないこだわり”

客電が落ち、ダンサーとともにステージに登場したのはファッショナブルな“冬衣装”に身を包んだアーティスト・鈴木愛理。
ファッション誌『Ray』の現役モデルであり、常々SNSでボディメイクについても積極的に発信している彼女、いざこの目で見て……やっぱりビジュアル完璧!!!めちゃくちゃスタイル良い!!!可愛い!!!!!

しかも驚愕なのはあの可愛さの上で、軽やかに歌い踊る足元はバリバリめちゃくちゃ高いヒールであるということ。
これは女性としての美しさとかっこいいステージパフォーマンスを両立させるという、「アイドル界最強」と言われた℃-ute時代の信念を、彼女は今もソロとして貫いているというのが理由です。

『DISTANCE』MVより

また同時に際立つのが、彼女の歌声とバッチリハマっているバックバンドの演奏。
この”生バンドスタイル”も、やはりアイドル時代に所属していた派生ユニット・Buono!で、彼女が生バンドで作り上げるライブステージの楽しさを10年に渡り経験していたことから、ソロのステージにも取り入れたいと決めたのだそうです。

『光の方へ』MVより

ソロライブでついに実現した、ファン待望の○○タイム

今年6月にリリースした初のソロアルバム「Do me a favor」の収録曲だけでなく、多数の新曲を織り交ぜながら、タイトル通り“デート”の世界観の中で進んでいくライブ。
どれだけ曲数を重ねても歌声がブレるどころか、どんどんパワーアップしていくのはさすが実力派のハロプロ育ち。
またアイドル時代から保たれている可愛さだけでなく、時に激しいギターサウンドをバックに別れを情感たっぷりに歌いあげるなど、ステージでは着実に「進化していく鈴木愛理」の一面も感じることができます。

またこのライブの中で客席からひときわ大きな歓声が上がったのが、グループ時代には一度も実現していなかった“ライブ中のスマホ撮影タイム”
「PARALLEL DATE」ツアーではライブ途中に突然ナレーションが入り、客席からのスマートフォンでの写真撮影がある1曲に限り、全面解禁になることが告げられるんです。
しかも嬉しいのはこの時撮影した写真は、SNSでの投稿がOKになっていること。
それを受けて私も撮影に挑戦してみたのですが……いやー楽しい!まじで楽しい!!思わず最高の一枚を撮りたくなってしまう。

しかも良いなと思ったのは、ちゃんとファンがスマホに夢中になってしまわないように、撮影を楽しむところとライブとして楽しむところを事前にアナウンスした上で、じっくり展開してくれるライブ撮影タイムになっているんです。
(※そしてめっちゃポーズを取ってくれるサービス旺盛な愛理ちゃん)

海外アーティストの来日公演では一般的とも言いますが、柔軟に取り入れてくれるところには、彼女のライブに対する非常な前向きな姿勢を感じました。
また他にも演出やMCなど、実は”最後列の観客の存在”までをよく考え抜いている、細かい配慮の効いているライブだというのが、実際に会場に行ってみるとすごく印象に残ります。

鈴木愛理が、ソロアーティストとして北海道に帰ってきてくれた意味

20年来のハロプロファンでもある私は、彼女が所属していたアイドルグループ・℃-uteのことをずっと応援していて、愛理ちゃんのことも、インディーズデビューのまだ小学生だった頃から、ずっとずっと応援していました。

それこそ、℃-uteが解散する直前の2017年5月。
この北海道で行われた℃-uteの最後のライブも、会場はやはり同じ、ZeppSapporoだったんです。

drifter-2181.hateblo.jp

℃-uteの解散を発表した直後、かつて「自分の歌で人に勇気や笑顔を与えたい」という夢をずっと語り続けていたはずの彼女が、「キャスターとかマルチタレントになりたい」とそれまでとはまったく違う夢を掲げて、一度かなりビックリしたのを覚えています。
しかしそこにあった本当の気持ちを、彼女がブログでありのままファンに打ち明けたのも、実はそのZeppSapporoの、最後の北海道公演が終わった直後でした。

「(歌が)本当に好きなことだからこそ 自信持って、『これがやりたいんです!』って言えなかった」
「無理だろって言われるかもしれない。アイドルやってればよかったのにねって もしかしたら言われるかもしれない」

♡今後の活動について(あいり) | ℃-uteオフィシャルブログ Powered by Ameba

でも彼女はその長い不安を乗り越えて、同じブログ記事で「解散後はソロで歌手活動をします」「かっこよさだけではない、どこか可愛さも兼ね備えた、そんな歌手になりたい」と自分の意志を、初めて公表します。

そして1年半後。
もう一度この北海道に、自分の叶えたい夢とともに帰ってきてくれたのが、今回の初めてのソロツアーでもありました。

「アイドルでやってきたこと、無駄になんてしたくない」

♡今後の活動について(あいり) | ℃-uteオフィシャルブログ Powered by Ameba

高いヒールや生バンドの採用など、まさに「アイドルとしての活動を誇りに」ステージに立ち続ける“15年目の新人”鈴木愛理は、やっぱり可愛くて、そしてすごくかっこいい、そんな素敵なソロアーティストになっていました。

約2時間の“パラレルデート”が終わった後、印象的だったのは、ファンが頬を緩ませて「元気をもらったね」とポジティブに語り合っていた姿。
きっと彼女の夢を叶えようとするエネルギーは、この日のライブでも歌とダンスからたくさん広がり、多くの人の大切な思い出や励ましになっていたのではないかと思います。


願わくば、また地方ツアーを、北海道公演を実現してほしい!

私もソロアーティスト・鈴木愛理の新しいステージに励まされた一人として、そんな明日を、この北海道でまた楽しみに待っていようと思います。


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Do me a favor(通常盤)

Do me a favor(通常盤)

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「20年越えのハロヲタが語るハロプロ研修生北海道の魅力」 #hpkenshu #北研

突然ですが皆さんは「ハロプロ研修生北海道」という名前を、一度でも耳にしたことがあるでしょうか。

ハロー!プロジェクトからのアイドルデビューを目指す研修組織、「ハロプロ研修生」(旧名・ハロプロエッグ)が東京で誕生したのは2004年のこと。
それから東名阪でのステージを中心に、数々の原石発掘と育成が行われてきたこのアイドル育成システムですが、ハロプロ誕生20周年を目前に控えた2016年の夏、安倍なつみや藤本美貴など数々の名アイドルを送り出した“ハロプロの聖地”北海道から、初の地方組織である「ハロプロ研修生北海道」が誕生しました。

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2016年に誕生し、2017年からは札幌での単独定期公演も始まり、先輩のライブのオープニングアクトや東京での研修生発表会にも出演しながら、アイドルの卵である現6名が迎える3年目の新しい季節。
今回はそんな北海道の彼女たちの魅力を、定期公演に第一回からほぼ全て通い、さらにハロプロ自体も20年追い続けている北海道在住ヲタの私が、全国のアイドルファンの方に向けてわかりやすく解説していこうと思います。

まず最初に、ハロプロ研修生北海道の定期公演ってどんな感じ?

デビュー前のハロプロ研修生北海道(以下「北研」)が現在ホームとしているのが、地元北海道で行っている年数回の定期公演。
2017年2月にVol.1が開催され、それから2018年11月までに、計7回の定期公演が行われています。


(26:38〜 2017.9.18の「ハロプロ研修生北海道 定期公演 vol.4」の映像)

今までの定期公演で一番多く使われている会場が札幌市内にある、札幌スクールオブミュージック&ダンス専門学校のイベントホールで、キャパは最大約200人。
最近は1日2公演で開催されているものの、基本的にチケットは前売りソールドアウトが多く、最近は本番前に当日券が少し出るという感じです。
ちなみに2018年夏には初めて、先輩グループもライブツアーでよく使用している札幌市内のライブハウス「ペニーレーン24」でも定期公演が開催されました。
こちらは最大キャパが約500人ですが、スペシャルゲストで稲場愛香(Juice=Juice)や東京のハロプロ研修生から生まれたCHICA#TETSU、雨ノ森 川海といった新グループの面々が参加していたこともあわせて、やはり満員御礼となりました。

披露される楽曲はやはり東京のハロプロ研修生公演と同じように、ハロプロ研修生のオリジナルソングと先輩のカバーが基本となっているのですが、北研公演のオリジナリティとしては「ハロプロ研修生北海道のオリジナルソングも聴ける」。
ハロプロ研修生北海道は今までに2枚のインディーズシングルをリリースしており、中には札幌出身のシンガーソングライター・山崎あおいさんが提供した作品もあったりと、実はソフト面も想像以上に充実しています。

☆ハロプロ研修生北海道を知るためのおすすめ作品

1「リアル☆リトル☆ガール/彼女になりたいっ!!!(ハロプロ研修生北海道Ver.)

初の単独名義でのシングル。表題曲「リアル☆リトル☆ガール」の作曲はハロプロの先輩グループでもおなじみ、星部ショウさん

2「ハンコウキ!/Ice day Party

北海道で芸能活動を再開した稲場愛香(現Juice=Juice)も参加した、第二弾シングル。
表題曲「ハンコウキ!」の作詞作曲を提供したのがやはり同郷のシンガーソングライター・山崎あおいさん

3「Rainbow×2

東京を中心に活動する「ハロプロ研修生」が2018年発表したオリジナルアルバムの中に、同じ研修生繋がりで北研の「リアル☆リトル☆ガール」が収録(音源は↑のシングルと同内容)。
また最近の定期公演や先輩のオープニングアクトにおいて、北研が研修生グループの一員として、このアルバムの収録曲を歌うこともかなり多い

じゃあそもそも、ハロプロ研修生北海道のメンバーってどんな子たちなのだろう?

導入として先に「彼女たちが立っているステージ」の紹介をしましたが、そうなると気になってくるのが、「じゃあそもそも、そハロプロ研修生北海道のメンバーってどんな子たちなの」という話。
ここからはまだデビュー前ながら、それでも定期公演を2年間見続けることでようやく見えてきた、彼女たちのアイドルとしての魅力を徹底紹介していこうと思います。

ちっちゃいけど最年長!ダンスも勝負も人一倍張り切る女の子・太田遥香


2003年10月21日生まれ/愛称・はーちゃん

「身長は小さいけど最年長!」がキャッチコピーの“はーちゃん”こと太田遥香さん。
文字通り最年長ということで(といっても最大2歳差ですが)、ライブ中の告知や挨拶はいつも彼女が担当しています。
一応年齢的に“北研のお姉さん”という立ち位置ではあるのですが、しかしそこでまったく収まっていないのが彼女のいいところ。
身長がちっちゃいのはもちろん、声もグループ一の幼い声で、そして何よりライブ中のミニゲームや対決勝負に誰よりも熱中するという子供より子供らしい性格の持ち主。
そのアンバランスかつ自由なところが、年下の子たちも巻き込んだ「東京とは違う研修生らしさ」を自然といい感じに醸成してきてるのではないかと、ファンの私は一人ひそかに思っています。

現時点でのパフォーマンスの見どころとしては、やはり可愛らしい歌声と、運動が好きなゆえの伸び伸びとしたダンス。
あとはたまに見せる“心から嬉しいときの表情”でしょうか。
根っからの直情的な性格もあって、作り笑顔とか、アイドルっぽい自己演出の引き出しはあまり持ち合わせていないタイプの女の子だと思うのですが(一言でいうとライブ中、ついついその場の動きに必死になって表情がほったらかしのところがある)、
それゆえに客席から自分の名前が聞こえたとき、またソロパートで大きな声援を浴びたとき、彼女はめちゃめちゃ嘘のない素敵な笑顔を見せるんです。
それを発見するたび、なんだかアイドル育成というか親戚の少女の喜びに触れているような、そういう嬉しさがちょっと心に灯ります。
セミプロなんだけど、なんかセミプロになりきらない人としての魅力。そういう部分が、彼女という人の良さでもあります。

【補足情報】12/2~12/16に東名阪で行われる「Hello! Project 研修生発表会 2018 12月 〜みかん〜」に出演予定

一見クールビューティーだけど特技はモノマネ!北研のキラキラ歌姫・佐藤光


2004年4月19日生まれ/愛称・ひかり

一目見て、涼し気な目元が印象に残る女の子。
コールはもっぱら“ひかり”だと思いますが、メンバーからは“ぴか”とも呼ばれている、名前のようにキラキラ輝く北研の歌姫です。
そう、一見クールビューティーで美人に育っていくであろうビジュアルの持ち主なんですが、彼女が特技として推すのが実は「モノマネ」。
そしてこの子のすごいところは、人前でモノマネを披露することになったとき、一切恥ずかしがらない。常に最後までやりきる。
たとえ似てなくても人任せにせずちゃんと自分で場を回収する。
思春期であることを考えると、同年代の子は普通恥ずかしがったり、非常に中途半端なものをやってしまった挙句本人も回収しないという事故めいた展開になることがだいぶあるかと思うのですが、この子はそういう心配がないので、安心して「アイドルの特技:モノマネ」を見ていられる。
こういうメンタリティの研修生は過去あんまりいないような気もするし、もしかしたらタレントさんにも向いているかもしれない。
基本的にハキハキしゃべる感じなのもなおさらですね。

モノマネの話にばっかりなってしまっていますが、現時点でのパフォーマンスの見どころとしては、やはり歌唱スキル。
加入当時からメンバー、周囲のスタッフともに歌への信頼度が高いというところが見受けられ、定期公演でもソロパートや目立つ歌割をもらっている方のメンバーだと思います。
課題としては立ち上がりにまだ不安定なところがあるかなと思いますが、一度ノドが温まってくると、非常にいい歌声で可能性を感じさせてくれるのが彼女です。
そして美人さんなのに、むしろずっとニコニコしているのがやっぱり擦れてなくてよい感じ。

実力派パフォーマンスはお手の物、トークスキルも抜群の才女・石栗奏美


2004年4月20日生まれ/愛称・かなみん

北研一の大人っぽいルックスと高身長、現在はショートカットでおなじみの“かなみん”こと石栗奏美さん。
実は北研の中でもいまかなり知名度の高い一人がこの石栗さんで、なぜかというと、2018年5月に東京&北海道の研修生が全員参加して行われた審査コンテスト「Hello! Project 研修生発表会2018 ~春の公開実力診断テスト~」にて、いきなりゲスト審査員賞を勝ち取ったからです。

その時のステージ

(15:26〜 石栗奏美「私のなんにもわかっちゃない」(モーニング娘。カバー))

もともとローカルアイドルの経験があったそうで、北研の定期公演でもVol.1からすでにかなり仕上がりが良く、進行に気も遣えるしファンへのレスポンスも欠かさない、アイドルとしてかなり器用な子に見えました。
ただ最初からあまりにも出来過ぎるあまり、目指すところが目前のファンサービスという小さいところに終始してしまわないか、内心少し心配でもあったのですが、2年過ぎた結果としては全くの杞憂でした。
器用なんだけど、ちゃんと自分を見つめて課題を考えられる子。周りの声を素直に吸収できる子。
だからこそ先の実力診断テストでも良い結果が出せたのでしょう。
大人っぽい網タイツと表情でしっかり自己プロデュースできている彼女の先のステージは、純粋にただただ誇らしかったです。

基本的に総合力が高いタイプなので、現時点でパフォーマンスも安定して見ていられる方なのですが、面白いのは地元の定期公演だと、意外に等身大の甘えん坊な性格が垣間見れる。
大人っぽいビジュアルで、一見なんでもできるのに、です。
今までの定期公演の中で印象に残っているのが「かなみちゃんが楽屋でずっとジンベイサメのモノマネをしてるんです」というメンバーからの暴露と、コンサートのために東京でホテルに泊まったとき、解放感からベッドにダイブしたら勢いありすぎてそのままベッドと壁の隙間にすっぽり挟まっちゃったんです(ガラケーのように二つ折りで)」という、なかなかの珍報告。
気心知れた家族や友達の間で安心して甘える表情を見せるところが、きっと年相応にあるんじゃないかなと思うので、こういう集団の中での妙味がテレビなどのコンテンツに出てくる(もしくは出やすい環境に置いてもらえる)と、彼女はアイドルとしてさらに花開くのではないかと思っています。

【補足情報】2018年10月発売のDVD「Hello! Project 研修生発表会 2018 6月~にじ~」にて、彼女が東京の研修生と一緒に歌い踊るシーンがたくさん収録されています

合言葉は“がんばりんごみのりんご”!笑顔120%のアップル娘・河野みのり


2004年4月23日生まれ/愛称・みのりんご

最初の定期公演で見たとき、「お嬢様タイプのおとなしそうな女の子だな」と思いました。
整った顔立ちで、比較的高い身長で、趣味がギター弾き語り。
だからこそ彼女の進化には、ある意味北研で一番驚かされています。定期公演を重ねるごとに育っていった「がんばりんごみのりんご」の定期キャッチフレーズ。
まさかその顔立ちからその言葉が出るとは!!というか誰より本人が気に入っている!!いいぞ!!
そして毎度やんややんやと盛り上がる私たちファン。

そしてさらに驚かされたのが、お嬢様タイプだと思っていた彼女のパフォーマンスがまた、優雅に魅せるのではなく「笑顔120%でガチ勝負するアイドルだった」という、その意外性だったんですよね。
彼女はまだ東京での出張ステージ出演がないメンバーなので、北海道以外では全然伝わっていない部分だと思うのですが、北研の定期公演における河野みのりさんのパフォーマンスはとにかくガムシャラ。歌もダンスも笑顔もフルパワー。
なんなら頑張りすぎてときどき歌外れてる。でも勢いを止めない。常にかっ飛ばす。
ステージから放出されるエネルギー量はたぶん彼女が北研で一番だと思います。例えていうなら、ももクロの高城れにさんぽい感じがある。
ステージの真ん中じゃないところで、でもずっと全力で踊って、観客の心を放さない女の子。

しかもその伸び方というのが定期公演を重ねるごとに、現在進行形でまだまだ続いている段階なので、パフォーマンスに関しても今はとにかく「彼女の全力を見てください」としか言えない。
ただ個人的にずっと気になってる点は、彼女が楽器を弾けるという点。
ハロプロ本体であまり楽器演奏を売りにした子って出てきてないし、そしていまだ北研の定期公演でもその特技が見られるステージは実現していないわけです。
(あくまでもりんねとかいた頃の)カントリー娘。の楽曲を彼女がギター弾き語りとかしてくれたら、私たぶん泣いてしまうのではないかと思う。
もしかしたら彼女のお嬢様ビジュアルは、その時の感動のためにまだあえて可能性を眠らせているのかもしれない。

アイドル界で一番タコを愛する少女、どんな荒波にも負けない存在感・工藤由愛


2004年9月28日生まれ/愛称・ゆめちゃん

「特技はぷっくりちゃん、趣味はタコグッズ整理」(本人の自己紹介より)。
ぷっくりちゃんって何ぞやとか、タコグッズって何ぞやとか思ってはいけない。
彼女の中ではぷっくりちゃんもタコ愛も自明の理なのであり、とにかく「アイドル界で一番タコを愛している子」だということを一番に覚えてください。
愛称は“ゆめちゃん”の不思議なタコ少女、工藤由愛さん。

MCであまりにもタコ愛を語りまくるあまり、北海道のライトファンだけでなくもしかしたら道外ファンにも「一風変わった子」とすっかり思われていそうな、そんな彼女なのですが、ただここで声を大にして言いたいのは、「実は彼女こそ北研のステージングの柱」であるということ。
定期公演を見ているとまだまだパフォーマンス的に未熟な部分が目立つメンバーが多い中、彼女はよく通る歌声で全体としてのユニゾンを支え、またダンスの見せ方もあまりフラつくことがなく、非常に安定しているんです。
今思えば北研で一番最初に東京出張(「Hello! Project 研修生発表会 2017 6月~June Tripper!~」への出演)で一人選ばれたのは、その安定した力を見越してのことだったのではないのかと思うんですよ。それくらい安心して見ていられるメンバー。
定期公演のMCなど見ていると、どちらかというとあまり自分からは無理やり前に出てこない感じである、というのもあって、だからなおさら「隠れた功労者」。
たぶんアイドルとしてそういう立ち位置の子が好きなファンの方、結構いるんじゃないかと思うんですよね。

今の彼女を見ていてなんとなく、グループに加入してステージでは目立っていないのにいきなり「Mの黙示録」にレギュラー出演した、そんな頃の道重さゆみさん(当時14歳)を思い出すときがあるんですけど、もしかしたら彼女もポッと外部仕事に登場したり、分別のついてる年齢の大人(「Mの黙示録」でいえば中澤姐さんとか)と絡むと、さらに個性が引っ張り出せるのかもしれないなぁと思っています。

好きな動物はパンダさん!思わずその名を呼びたくなるみんなの可愛い妹・山﨑愛生


2005年6月28日生まれ/愛称・めいちゃん

2016年夏に初めてハロプロ研修生北海道のメンバーお披露目が行われたとき、そのとびきりの小ささで一躍注目を浴びた“めいちゃん”こと山﨑愛生さん。
だって当時小5だよ!!!
びっくりするほど小さくて、ただただ子供がそこに立ってるというのが久々の衝撃でした。
そしてその名前の響き、なんか思わず叫びたくなる、「め~いちゃ~ん」。

そんな彼女も実は道外での知名度が割とあるメンバーで、それは石栗さんと同じく、「Hello! Project 研修生発表会2018 ~春の公開実力診断テスト~」で歌唱賞をかっさらったという事実。
しかも自分で選んだこの日の審査曲が凄くて、なんと全英語詞の「Wonderful World(English Ver.)」(Juice=Juice)。
東京の中野サンプラザというある意味どアウェィのステージの中、全部英語で歌ったろうと決めたこの人の自己プロデュース能力の高さと根性。
そして緊張を跳ね除ける見事な歌唱。
あの歌唱スキルの高さというのは逆に北海道の定期公演では見られなかった部分で、いつも全体で歌う曲が多いから、あんなに声量があって、あんなに伸びやかに歌える人なんだ、というのは北海道のファンこそ相当に驚かされたものなんですよ。
でもその“とびきり”を、初めてもってきたのが東京の大舞台というのがなんとも彼女らしいなと。

そう、彼女、最年少ですが実は一番頭がよく回る子なんです。
定期公演の挨拶はどんなに一瞬の持ち時間だろうと(たぶん)家でかなり原文を作ってくる。そして噛まずにちゃんと言い切る。
あと河野さんとはまた違う形で、この子もずーーーっと笑顔で歌い踊る。
山﨑さんの場合はなんつうか「アイドル体力が無尽蔵にある」タイプですね。可愛い笑顔、びっくりした笑顔、少し物憂げだけどでも笑顔、最後はやっぱり最高の笑顔。笑顔笑顔笑顔。
まだ13歳とかであそこまでトコトンやり切れるのは相当自分の中に信念とかないと難しいと思います。
しっかりした準備とそれをいかんなく発揮する才能を持ち合わせた北海道の最終兵器であり、身長もまだまだ伸び盛り。
その隠れた(時折ちょっと毒も足せる)トークスキルの高さも含め、どう育っていくのかが楽しみな、それでもやっぱりひたすら可愛い妹的な女の子です。

【補足情報】2018年10月発売のDVD「Hello! Project 研修生発表会 2018 6月~にじ~」には、彼女が後日改めて披露したソロカバー曲「Wonderful World(English Ver.)」が1ステージまるごと収録されています

ハロプロ研修生北海道の今後はどうなっていくのだろう

さてここまでその魅力をお伝えしてきた「ハロプロ研修生北海道」ですが、2018年の定期公演は11月開催のvol.7までとなり、すでに次回は来年の開催になるようです。
定期公演以外のレギュラー仕事では北海道のローカル局・HBCラジオ「Hello!to meet you!」に週替わりで2名ずつ出演しており、こちらは北海道以外の方でも、radikoのエリアフリーで聴くことが可能です。
※ちなみにこの番組、アップフロント札幌系列の番組なので、よくハロプロの先輩グループもコメントなどで登場します

少し込み入った話もすると、太田さんが現在中3なので、受験勉強の真っ最中。
そして来年には佐藤さん、石栗さん、河野さん、工藤さんと一気に4人が中3になるため、このまま行った場合、もしかしたら受験の重なる2019年冬~2020年春は少し活動が難しくなるかな?とも思います。こればっかりは仕方ない。
その上で、やっぱり気になるのは「この中からメジャーデビューする子は現れるんだろうか」という点。
うーん、学業との兼ね合いで本人が難しさを感じたときにファンはどうすることもできない、っていうのはある程度飲み込んでおく上で

それでもハロプロアイドルとしての未来を考えるなら、参加2回目で6人中2人が実力診断テストの賞をとった、そんなメンバーやもしくはグループそのものを、偉い大人が簡単に諦めるというのは、まだ相当現実的ではない話だとやっぱり私は思うんです。

その上で何か彼女たちに伝えられることが今あるなら、お互いに励ましあい、心折れずに、目標がある限りはそのままアイドル活動を続けてほしい。
レッスンで自分を磨いてステージに立ち続けてほしい。
東京の研修生ほどではなくても、小さな努力や成長を見てくれている人は必ずいる。
それはハロプロのファンをずっと続けている身として、唯一はっきりと断言できることです。

そして一度応援の気持ちを持ったらとことんどこでもついていくのも、20年の歴史を支えてきたハロプロファンの良い気質だと私は思っています。
それこそ今もレギュラーラジオに各地から沢山のメールが届くように、北研の活動を応援し、未来を願ってくれている沢山の人たちがいる。
彼女たちにはそれを忘れずに、充実した日々を送ってほしいし、そしてここまで読んでくださった読者の方には、ぜひちょっとでもハロプロ研修生北海道のことを気にかけて見守ってあげてほしいです。

東京から遠く離れたところでもちゃんと夢が叶えられたら、それって地方で生きる少女たちにとって素敵なことなんじゃないかと、やはり同郷の大人の私なんかは思うんです。
そんな地方在住ならではの願いもひっそりと込めつつ、私はこれからも、ハロプロ研修生北海道の活動と未来を出来る限り、せいいっぱい応援していきたいと思います。

「蒼い点滅の青春:SPEEDになれない、私とモーニング娘。の乱反射」

今からちょうど20年前の1998年5月、中学3年生の私はその日、修学旅行で大阪に行っていた。
泊まったのは少し古い旅館の一室。
大広間での夕食の後、目の前にあるお土産屋さんに交替で買い物に行き、消灯まで少し時間が空く。
すると同部屋の女子たちが、誰からともなく部屋の中央に集まって一斉に恋の話を始める。
部屋割りの載っている修学旅行のしおりを広げて、自分の好きな男子が、一体どの部屋に泊まっているのかというのを楽しそうにチェックするのだ。
しかしその時の私はというと、恋愛なんて恥ずかしいとか、いじめられているとかでもなく、ただただテレビが見たくて、部屋の片隅の小さなブラウン管の前に一人陣取っていた。
どうしてもその日は、「ASAYAN」が見たかった。

中2までずっと、私はSPEEDになりたかった。
ちょうど中学に入ったときにSPEEDが『Body&Soul』でデビューしている。
同い年の今井絵理子を含む4人がテレビの中で輝いていく姿は、憧れという以上にもはや夢の中で描かれるキラキラした私の姿そのもので、寝ても覚めても、いつも存在を忘れることはなかった。
中でも幼いながらにダボっとしたストリートファッションをしっかり着こなすSPEEDが好きだった。
だから夏休みになるとSPEEDを意識してよくLサイズのTシャツばかり着た。
ナイキのロゴがでかでかと入ったLサイズのTシャツ。それに太めのズボン。
しかしその頃の私がSPEEDと決定的に違うのは、太っていたことと、友達づくりがうまくできず、いまだにクラスで仲の良い友達が一人もできていなかったことである。
いつもクラスで浮いているLサイズのデブ。それが本当の私だった。
だけど夏休みに部屋で一人背中を丸めて『Wake Me Up!』を口ずさんでいると、大人が歌えない高音が出るたびに、私もいつかSPEEDみたいになれると、どこか信じていられるような気がした。

しかしいつまで経ってもクラスでは私はひとり浮いたままで、大きいサイズのものばかり選ぶ私服も、相変わらずどこからどう見てもダサかった。
好きな人はいても話しかけられない。
それは好きになる人はいつもみんなの憧れで、話しかける女子はみんなSPEEDみたいに華奢で、明るくて、垢抜けていたからである。
毎朝クラス替えを祈って教室のイスに座っても、奇跡は起こらないし、当然私は、SPEEDどころか青春を楽しむ普通の10代にさえなれやしない。
アイドルグループ・モーニング娘。をテレビで初めて見たのは、今思えば、ちょうどそんなごく当たり前のことを知った、時期だったのだと思う。

モーニング娘。に親近感を抱いたのはそれこそデビュー作『モーニングコーヒー』のプロモーションビデオを初めて見かけたときだった。
タートルネックに赤いミニスカートを履いたモーニング娘。は確かにアイドル然としていたが、でもその合間に体形を隠すような大きめのパーカーとジーンズで立っている一歳違いの福田明日香は、なぜかお茶の間の冴えない私と、かなりよく似た佇まいをしていた。
だから大好きなCDに囲まれた自室を離れようと、情けでいれてもらった旅行の班で一人浮いていようと、修学旅行の日の私は、どうしても「ASAYAN」で流れるモーニング娘。の新しいプロモーションビデオが見たかった。
恋や男子の話よりも、テレビの向こうの冴えない私が、果たしてどんな風になっているのか、早くその姿を確認したかった。

結果から言うとその日流されたモーニング娘。のニューシングル『サマーナイトタウン』の福田明日香は、背中を丸めてテレビを見ている中3の私と、そっくりそのまま同じ姿でテレビに映っていた。
メインボーカルの一人なのにTシャツに半端な丈のズボン。そして丸い顔。
他のメンバーはみんな肩なり足なりを出して色っぽさを演じているのに、それが福田明日香にはさっぱりない。
だけど福田明日香はたぶんグループで一番、なぜかボディウェーブが上手かった。
しかも華奢な高音ではなく、自分にあったキーで、見事に大人っぽい歌詞を歌いこなしている。
その時、恋愛話に夢中だったはずのクラスメートが一人、輪の中から顔を出して「あぁモーニング娘。いいよね」とぽつり言葉を漏らした。

『サマーナイトタウン』の映像における蒼い点滅は、今振り返るとSPEEDになれないデコボコの私たちが持ち寄る断面、あの時代の”正答”にぶつかって飛び散った、それぞれの青春の乱反射であったように思う。
だってSPEEDなら、3回も大キライなんて言う前に、さっさと彼氏にキスして話は終わっていたと思うのだ。
そしてそれはそれで、確かに夢のハッピーエンドであってくれた。
だけどそれが結局できないから、彼女たちはモーニング娘。になり、さらにいえば私は、猫背と人付き合いの下手さをなおせないまま、中学校を卒業した。

きっと私は忘れえぬ永遠の共有でも、かといって掻きむしりたくなるような胸の痛みでもなく、ただそこにあるデコボコの自分を、そっと時代に肯定されたかったんじゃないか、と思う。

瞼を閉じるとあの頃の景色はいまだ蒼い。
20年経っても、である。


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「吉澤ひとみさんへの言葉」 #helloproject

https://news.yahoo.co.jp/pickup/6298349news.yahoo.co.jp

吉澤さん。

芸能界に入ったときからずっと応援してきたファンの中の一人として、今回の引退は妥当である、という前提のもとで、以降の文章を書いていきます。

* * *

2000年春にモーニング娘。4期として私たちの前に登場した女の子。
キリっと引き締まったビジュアルが印象的だった半面、歴代のメンバーが時折そうであるように、彼女もまた、なかなか前に出てこないモーニング娘。の新メンバーの一人でした。

年頃の女の子が前に出てこられないというのは人によって理由がまったく異なりますが、
彼女の場合は加入当時の立ち位置や表情を振り返るに、上昇志向という名の主体性は、最初からあまり持っていない人だったのではと思います。
ただ同時に彼女は「役割を与えられたときに」とてつもないスター性を発揮する、そんな天賦の才を持っていました。

彼女が初めて金髪になって登場した『ザ☆ピース!』 、そして続けて初のセンターを勝ち取った『Mr.Moonlight ~愛のビッグバンド~』。
この2曲の彼女は前年まで普通の中学生だったということが信じられないほど、見違えるように輝き、国民的アイドルとして立派にその役目を果たしていました。

しかしその後、後輩の加入などもあって新メンバーやセンターという役割から外れた彼女は、変わらず仕事をこなしつつも、結果として体形が大きく変わっていくことになります。
164cmの身長に対し、本人曰く”70キロ近く”にまで至った体重の大変動。

もともと細身だった彼女がテレビ越しに明らかに変わっていく姿を見て、リアルタイムで見ていたファンの一部はこの時、彼女が隠し秘めていた内面の脆さに、すでに気づき始めていたはずです。
しかしそんな彼女が輝きを取り戻すことになったのは、やはり役割を与えられた瞬間、2004年に芸能人フットサルチーム・Gatas Brilhantes H.P.(以下ガッタス)のキャプテンに任命されたときでした。

少し前の日韓ワールドカップがまだ記憶に新しいこの時期、ガッタスはまだ今ほど知られていなかった女子サッカーやフットサルの応援企画として立ち上がり、その後ブームとなる第一次・芸能人女子フットサル(2004~2009年頃)のパイオニアとなっていった大きな存在です。
モーニング娘。のメンバーとしてはセンター曲の『Mr.Moonlight ~愛のビッグバンド~』以降、なかなか前に出てこないままの吉澤さんでしたが、フットサルチームのガッタスでキャプテンという自分だけの役割を得ることができたこの2004年頃から、また見違えるように体形が絞られていき、”天才的”と言われたそのビジュアルをあっという間に取り戻していくことになります。

きっと運動の場が与えられたことだけが理由ではない、というのは、大なり小なり当時のガッタスの活動に触れていた人ならおおよそわかる話だと思います。

r.gnavi.co.jp

「女子芸能フットサルチーム」のパイオニアは、本来なら2カ月限定のプロジェクトだった。だが、大敗が彼女たちに火を付ける。

週2回の練習では、お互いのミスを許さないピリピリとした空気が流れていた。
「今のこっちのこと見えてた? 見えてたの?」
「……見えてました」
「見えてたのならいいわ!」
そんな刺々しくも思えるほどの会話の中で、彼女たちはフットサルにのめり込む。

練習でも試合でも負傷する。その傷をごまかしながら、彼女たちはステージで踊っていた。

彼女たちは、キレイな女性たちがかわいく、そしてケガをしない程度にやっていたわけではない。

彼女たちのプレーを見たことがある人は、どれほど必死だったかを知ることができただろう。

試合前の円陣にまでカメラを突っ込まれるほどプレッシャーを受けながら、勝つことで自分たちの価値を証明しようとしていた選手たちは「リアル」だった。汗も涙も怒りも喜びも、みんな本物だった。

彼女たちの技術は飛躍的に進歩したが、一般の大会に参加したときには苦戦することが多かった。0-7、2-9など大敗した試合も少なくはない。それでも彼女たちは厳しい相手との挑戦を続けた。その姿こそ、彼女たちが目標とした「フットサルの普及」に勇気を与えたことだろう。「負けても、勝つまで続けよう」という無言のメッセージを発信し続けたのだ。


そして吉澤さんがフットサルによって輝きを取り戻したこの時期、奇しくもほぼ同時に、モーニング娘。としての活動もまた大きく動くことになります。
3代目リーダーになったばかりの矢口真里さんが恋愛スキャンダルによりグループを脱退したため、在籍メンバーの中で年長だった吉澤さんが2005年、急遽モーニング娘。の4代目リーダーに任命されたのです。

『LOVEマシーン』の国民的大ヒットからすでに6年。
26枚目のシングル『大阪 恋の歌』が発売された頃、と書いて、当時のモーニング娘。の姿を思い出せる人は一体どれだけいるでしょうか。

でもファンだけは見ていました。
実力も経験も十分だった先輩メンバーがスキャンダルで突然抜け、演出もパート割も振り付けも全て変わってしまった、たった2日後の全国ツアーのコンサート。
まだほとんどが10代で不安定だった若いメンバーを背に、自身もまだ若いのに新リーダーとしてステージに上がった吉澤さんのその姿と言葉は、本当に立派で、ただただかっこよかった。

www20.atwiki.jp

「矢口さんが、自分からモーニング娘。を辞めると決めたことは
誰にも説明できることじゃないかも知れないけど
矢口さんとずっと一緒にやってきたわたしたちメンバーには、
とても理解できると思います
ファンのみなさんの中には納得できないかたもいるとは思いますが、
わたしたちメンバーは、やぐっつぁんらしい、潔い決断だなと思いました
そんな矢口さんの気持ちを汲んであげてください」
一拍あける。会場から拍手。
「(声色がちょっと明るめに)やぐっつぁんが突然いなくなっちゃったけど、
わたしたちモーニング娘。は、応援してくださるみなさんと一緒に
今日のコンサートを、盛り上げたいと思ってます(会場拍手)
もちろん矢口さんもそれを強く望んでると思います(会場拍手)
わたしたち10人で、矢口さんのぶんまで頑張っていきます!(会場歓声)
それでは、モーニング娘。コンサートのスタートです」

www.youtube.com
(同ツアーの最終公演の映像)

モーニング娘。が後に再ブレイクを果たす頃、フィーチャーされたのは著しくスキルアップしてライブ特化型アイドルになっていった2007年からのいわゆる”プラチナ期”でしたが、私自身は今日のモーニング娘。があることに対しての大きな感謝を、吉澤さんがリーダーだったその前の2年間にも向けたい、とずっと思ってここまでやってきました。

人数が増え、オリジナルメンバーはいなくなり、テレビや新聞では落ち目と書かれるばかりの時代、メンバーを鼓舞し、残ったファンを引っ張っていたのは間違いなく吉澤さんでした。
だからこそモーニング娘。はあの苦しい時代にもシングル『歩いてる』で3年半ぶりにオリコン1位をとることができたし、『リボンの騎士』の好演でその後に続く本格的アイドルミュージカルの素晴らしい歴史も作ることになりました。

そして私はファンなので、吉澤さんがリーダーとしての仕事を全うし、彼女が”元モーニング娘。”になって以降の姿も、変わることなくずっと見てきました。
卒業後に出会ったロードバイクやダイビングに打ち込んでいるとき。
出身地の広報大使に任命されたとき。
そして長い不安を乗り越え、愛するわが子にやっと出会うことができたとき。
「役割を与えられたとき」の彼女のスター性、すなわち輝きとは、今思えば主体性の乏しさが隣り合っていることゆえの、「居場所を見つけた」自信や充足感から来ていたのだと思います。

そしてそれが彼女の場合は幸福でもあり、不幸でもあることに、芸能という世界と繋がっていた。


ニュースを見るのは辛いです。
ただただ、悲しいし、ずっとむなしいです。
だけど眩い世界でいつしか流され、一人の人間として見失ってしまっていたものがあるなら、罪と向き合うとともにどれだけ時間をかけても失くしたものを取り戻して、今度は確かに自分の意志で、一歩一歩人生を歩んでいってほしい。
たとえそれがステージではなく、もう私が知ることのない、遠い日々の中にあったとしても。


そしてファンであると同時に、社会の隣人でもある私にできることがあるとしたら、それは吉澤さんが芸能人ではなくなった今日も、過去にあったその感謝までを無かったことにはしないと、こうして自分の小さな意志を書き残すくらいことなのかなと、思いました。


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「ハロヲタにどうしても今回の「EX大衆10月号」を読んでほしい理由」

9月15日(一部地域は16日~)発売の『EX大衆 2018年10月号』で、「ハロー!プロジェクトへのラブレター」という企画ページの取材・文を担当しました。
全5ページ、今回はガッツリ、表紙の目立つところに企画名が掲載されています。



企画のお話をいただいて、すべての原稿を出し終わった約1週間後、北海道に住んでいる私は北海道胆振東部地震に遭遇しました。
自宅は震度5以上の強い揺れがあった地域で、また報道の通り、地震の影響で北海道全域がブラックアウト(大規模停電)に見舞われたため、我が家も9月6日の深夜から丸2日間をつづく余震と停電の中で過ごすこととなりました。

私が吉澤さんのニュースを知ったのは停電中、真っ暗で不安な最初の夜を迎え、なんとか情報収集をしようと重くなったネットでTwitterに接続したときです。



地震がなければなんとか、言葉なくショックを受けているであろうファンをなんか励まそうとか気持ちに寄り添おうとか、そういうことを考えていたと思うのですが、このときばかりは無理でした。
自分がもはやショックを越えて、暗闇の中でただ茫然としていました。

電気が復旧した9月8日以降にやっとニュースの詳細を知ることとなりましたが、まだ捜査が続いているとはいえ、吉澤さんはこれから、長い時間をかけて被害者と自分の起こしたことに向き合っていかねばならないことは間違いありません。
向き合うべき相手、聞くべき声をどうか間違えることなく、一日一日を確かに歩んでほしい。それが同じ社会に生きる人間としての、願いです。

その上で。


私は中学の時から、時に楽しく、時に辛い自分の人生を、ハロー!プロジェクトのアイドルたちとともに過ごし、ここまで生きてきました。
ファンだからこそ、ハロー!プロジェクトの与える希望や光が誰か一人の功績ではなく、今まで所属した全ての人たちとスタッフ、そして数えきれないほどたくさんのファンの応援によって生み出されてきたことを知っています。

普段見ていない人が思い出したように「ハロプロ」のすべてを否定する一方で、誰も見ていない私の人生の苦しさに、そっと寄り添って救ってくれていたのもまた「ハロプロ」という存在です。

何も知らない人は今回のEX大衆がお店に並んだとき、表紙だけを見てもしかしたら笑うかもしれません。
もしかしたらこのタイミングでこの企画が出てしまう担当さんも、内外どこかしらで笑われたりしてしまってるかもしれません。

だけど、今だからこそ、この企画は一人でも多くの方に読んでいただきたいし、きっと読んでもらう価値があると思っています。

企画内ではさまざまな場所のハロプロファンの皆さんに、ハロプロにまつわる極私的エピソードを話してもらっているページもあります。(※取材は8月です)

<ご協力いただいた方々>
DA PUMP TOMOさん(@dapump_tomo
岩手めんこいテレビ 武田知沙さん
predia 沢口けいこさん(@sawaguchikeiko
漫画家 みずしな孝之さん(@sinamism
声優・歌手 吉野裕行さん(@_yocchin_______
SUPER☆GiRLS 渡邉幸愛さん(@SG_KOME_avex
タワレコ高崎オーパ店(元は下田店)のハロヲタ店員さん(@TOWER_Takasaki
HMV立川店のハロヲタ店員さん(@HMV_Tachikawa

ファンじゃない人が語るよりももっと本当は、アイドルとは、ファンの暮らしや人生の近くにいつも優しくいてくれるものなんです。
文字通りこの企画は、たくさんのファンを、
そして弱い私を20年間励まし救ってくれた女性アイドル集団、ハロー!プロジェクトへのラブレターです。

EX大衆は書店やコンビニでの販売の他、dマガジンでも配信されます。
すべての人にこの記事やここにある気持ちが届くとは到底思っていませんが、もしこの記事を読んだ後に表紙を見かけたら、その時はぜひ、前向きな気持ちで手に取ってほしいです。


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「ただただテレ東音楽祭2018のモーニング娘。OGの話がしたい」

※今回はほぼ推敲してません、ご了承ください


*1

■モーニングコーヒー(中澤石黒飯田福田)

リアルタイムで見たときは「はや!!」と思いましたがなっち抜きであとに3曲控えてるとなるとこの早さもわかる。
それよりも古参が超感謝したいのは福田明日香にあんな可愛らしいドレスを着せてくれたこと。
あんな可愛らしいドレスを着せてくれたこと(ここほんと大事なので2回いいました)





現役時の明日香の衣装っていっつもこんな感じの二択だったので、まさかあの明日香が、周り回って1期最年少=肩出し脚出しドレスメンを担当する姿が20年後にやってくるなんて、っていう感じなんですよ。
しかも一晩明けて今思うのは、モーニング娘。って普段いっつも「先輩から受け継ぐ歴史」の話になってしまうんですけど、この明日香のドレスに関しては完全に後に続いたたくさんの後輩たちが1期メンバー福田明日香に着せてくれたものなんだよなって。
あぁモーニング娘。ってすごいな、やっぱりいいなって明日香のドレス姿だけですでにこれほど語れてしまう…
あと石黒彩が単独パンツ要員というところがまた素晴らしい、飯田圭織のビジュアルクオリティ半端なく、中澤裕子はやっぱりいつまでもミニ丈履いててほしいと願ってしまうところで(わからん人は「紳士はミニがお好き」でググってください)、
パンツが様になるメンバーってアイドルグループの旨味成分としてとても良い。
つんく♂のプロデューサー的感想をぜひあのノリで聞いてみたい。

■抱いて HOLD ON ME!(中澤石黒飯田福田保田矢口)

この6人が揃う番組でこの曲持ってくるのはまぁ予想のつくところとして、オリジナルが安倍福田の2TOPで、今回安倍が産休というところを突いての
後ろから保田!!!!!!!
福田保田の2TOP!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

(決めてくれた人の末永い幸せをガチで祈るレベル)


www.youtube.com


福田明日香卒業後のモーニング娘。の歌唱力をずっと支え続けていたのが保田圭、実際に福田卒業後の歌パートを保田圭が任されて歌うという構図を我々は何年も何年も見続けてきたわけで、福田と保田はずっと重ならなかったニコイチの屋台骨、
それがここにきてついに保田が並んで、明日香と『抱いて HOLD ON ME!』2TOPやるんですよ。

歌手になりたくて高校辞めてモーニング娘。に入った保田にとって、あの1999年に福田明日香の歌割を任されたのはおそらく石橋貴明に初めてイジられた瞬間くらい彼女の人生を大きく変えたであろう出来事なんですよ、それがまさかの2018年に、しかも沢山の人が見てるゴールデンタイムのテレビの中で実現するなんて。
だからかこのテレ東音楽祭2018、というか『抱いて HOLD ON ME!』を歌っている瞬間の保田は、後年のケメコキャラでもおブスキャラでもなく、ただ純粋に福田の歌パートもらってギラギラしてるあたりのあの保田圭に戻っててほんっと素晴らしい。
そしてその対になる福田明日香はさらっと(いい意味で)余裕で歌いこなしてるのが、これまたグッとくる。

あと地味なようで何十回と繰り返してみてしまうのが「何度も聞いても同じ」からの短い時間に凝縮された同曲オリジナルメンバー、福田石黒のやりとり。
福田がソロパートの「(何度も聞いても)同じ」のあたりでちょっと石黒(の来るはずの方角)に目線をやって次の瞬間に福田石黒のオリメン2人が「ねぇ別れたくない」で見事にサビ前をキメる。
石黒は本人の人柄もあってか、こういう復活ものはどこか一歩引いて歌ってしまう、他メンに主役を譲ってしまうみたいなところがいつもでてしまって、それは福田が復活するまでOG最古メン、年齢的にも上の方となれば仕方がない部分があったんですが、
今回本格的に福田が戻ってきてくれたことで、この「ねぇ別れたくない」の歌パートは久々に現役当時のあの石黒彩が見れた感じがした。
ここの石黒の表情にマイク持つ手の力の入り方に弾み方、これほんと相当楽しかったんだろうなぁって。

■恋のダンスサイト(中澤飯田保田矢口後藤吉澤)

全員30代~になった黄金期モーニング娘。OGならではの話で、出れる面子が限定されるときに、どの曲をやるかっていうのはおそらくあと5年くらい続く事情だと思うんですよ。
その流れで今回は3期後藤は出れるけど4期は吉澤しか出られない(メンバーが半分産休中だから)ってなったときに『ハッピーサマーウェディング』キツイ、『I WISH』もキツイ…となって結果選曲が4期加入前の『恋のダンスサイト』になるのはしょうがない。
つうか4期ってこれに限らず結構加入前の曲をオリメン然として歌わなきゃいけないシーンが結構多い立ち位置だった気もする。

そしてここでカメラが切り替わると卒業後の福田石黒は一度抜けていて、あーーって思ってしまうんですけど
結局その直後から私らの視線は案の定もう後藤真希ばかり追いかけてしまうのです。
吉澤以外のメンバーもオリメンなのに、もうこれはしょうがない。
あぁごっちん可愛い。ごっちん可愛い。ごっちん可愛い。こんな可愛い32歳いるかよ14歳のあの時と全然可愛さが変わってないよすごいよ後藤真希!!!!!
ほんと唯一無二のスーパーアイドル…
(そらテレ東も「ちょこラブ腹筋」流すわ)

■恋愛レボリューション21(中澤石黒飯田福田保田矢口後藤吉澤)

そしてこの曲がかかった瞬間に奇跡はおきて、なんと画面横からさりげなく石黒福田がカメラの中に戻ってくるわけですよ。
しかも現役時というかここ20年ありえなかった、恋レボのあのリズムクラップで。
私ここでテレビ前で絶叫した。

しかもさ、取り囲んだ国分太一を「さあ踊れますか一緒に踊りましょう」みたいな雰囲気でいきつつ実は入りの部分にめちゃくちゃ慣れてない感じがにじみ出ている福田明日香。
これだよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!





中澤姐さんも後にブログで言及してましたが、まさか福田明日香が33歳にして恋レボのダンス覚えてモーニング娘。に戻ってくるなんてヲタですら夢にも思ってなかったよ、こんなん実現するんだよそりゃ加護ちゃんも復活するわ。
しかも今回すごいのはそのまま、恋レボのパフォーマンスメンバーとして福田石黒が当時の4期パートに入るんですよね。
これはおそらく安倍石川辻の誰かもう一人でも産休入らず出演できてたら絶対に実現してなかったシーンだと思う、
しかもカメラ割を見るに辻加護パートを補っているのが福田石黒という!!!!!!
(※このレアさがわかる人、お互いヲタ人生長生きしてますねお元気ですか)

しかも、まだこの曲は語りたいシーンがある。
あのラブマまでメンバーとして在籍していた石黒彩はともかく、上にツイートにもあるように福田明日香は現役時代、この手のアイドルダンスというのは完全にやらずに卒業していたわけで。
この恋レボでもやっぱり気恥ずかしさがあるのか、明日香は基本ダンスの入りが微妙にワンテンポ遅いんですよね。

…なのに曲がサビに入る直前、歌詞でいうと(Woo Love Revolution)の後の(オーイェーイェイェー)でメンバーが散らばっていく瞬間、
オリメン矢口吉澤がオリジナル通りのピースマークの振りをする中で、一人手でグッとカウントとって外にハケていく同じ画面の福田明日香。


これよ!!!!!!!!!!!!!!
これなんだよ2000年代のモーニング娘。と1990年代のモーニング娘。の姿って!!!!!!!!!


そしてその直後のサビで完全パフォーマンス型でリズム刻んでる後藤真希と横揺れ絶対スタイルでリズム刻んでる福田明日香が横並びで見られたときに、モーニング娘。の20年を見た気がしてめっちゃ感動したし、どっちももっと見ていたいと思った。

あとラブマで見慣れてたとはいえ、この恋レボで1期年長の中澤石黒が並んであのダンスを踊る意味の深さたるやですよ。
一瞬なんだけどこの部分はちょっと涙すら浮かんでくる。

福田明日香の喪失感も長いことあったけど、私はこんな石黒彩のifを本当は見てみたかったんだなって、あの脱退から19年経って今やっと気づいた。
そう思うと20代後半で横揺れ絶対スタイルから完全パフォーマンス型にちゃんとスライドした中澤裕子ってほんと偉大だったんだな、かっけえよすごいよ中澤裕子


ameblo.jp


(今日からまた頑張って生きよう)


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