小娘のつれづれ

一人で自分の”好き”を追いかけています。

「鞘師里保の卒業発表:あの日あの時、モーニング娘。になってくれて本当にありがとう」

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モーニング娘。の9期メンバー、鞘師里保ちゃんが公式ブログを通じて今年いっぱいでのグループ卒業を発表しました。
彼女は亀井絵里*1、ジュンジュン、リンリン*2の卒業発表とともに開催された4年ぶりのモーニング娘。9期メンバーオーディションに参加し、2011年1月2日に当時小6でグループへ加入した女の子でした。


今年の春にモーニング娘。'15のコンサートツアー(北海道公演)を観に行ったとき、全体的に緊張ゆえの硬さがどことなくあったんですが、その中でも鞘師は表情を見ていて、結構負荷がかかっているところ、自分で負荷をかけているところが多いんじゃないかなぁと感じていました。

最近のりほりほは、特にさゆが卒業した以降から
やっぱり元々の真面目なメンタルが再度、ふとしたステージングに出てる時があり

「一人で行ったモーニング娘。'15コンサートツアー春 ~ GRADATION ~@札幌」 - 小娘のつれづれ


鞘師は12歳の時からすでに、かなりしっかりしていた女の子でした。
それは聞き分けがいいとか”子供にしては”というような誤魔化しめいたものではなく、周りを見る力があり、ちゃんとステージに立つ側としての自覚があり、その重みを自分自身の中で考え表現までできる人だったということ。
小学6年生の時点で、すでに歴代のどのメンバーよりも飛び抜けて大人びた内面を持っていた子*3でした。

でも単純な消費コンテンツとは少し違う性質、卒業しても人生がリンクしていくであろうモーニング娘。のメンバーとしての長い未来を考えたときに、鞘師里保が甘えられる場所は絶対に必要だった、思春期の彼女が時折子供に戻れる場所を、モーニング娘。という人生は用意してあげなきゃいけなかった。
その部分を2014年までカバーしていたのが、道重さゆみという存在で。

そしてさゆが卒業した時、鞘師の中で同じくらい甘えたり委ねられたりする人がどうかいてほしいなと祈っていたけれど、

誰のせいでもなく、鞘師のせいでもなく、春ツアーのステージを見たときにあったもの、それはやはりトップのバトンを受け継いだことで”もう子供に戻ることを許さない方を選んだ”モーニング娘。'15 鞘師里保の自覚そのもので

そして同時にもうすぐ本当の大人の女性になろうとしている今、元々大人びていた鞘師里保の内面は、きっと同年代の女の子よりも早いスピードで自立というピリオドにも達した。
きっとグループで満たし続けられる範囲を越えて、モーニング娘。の鞘師里保は少しだけ早く大人になってしまった。

走り続けている中で今後の人生を考えることが今年に入り多くありました。
一人の人間として強く生きていくために経験しなければいけないことがあるのでは?と思うようになりました。

ご報告 鞘師里保 | モーニング娘。‘23 Q期オフィシャルブログ Powered by Ameba


*4

* * *

私は帰りの電車でスマホを立ち上げた時、(4分前)という発表ブログの更新通知で直接、鞘師の卒業を知りました。
まだ若いとか、早すぎるんじゃないのかとか色々あったけど、一番悲しかったのは「ああもう私ありがとうって言えないんだ」ってわかってしまったときでした。

しかも北海道に住んでいる私にとっては、13人揃って来てくれたのがまだ1週間も経っていない、ついこないだの記憶で。
ついこないだ見た、誰も卒業することのない最後のモーニング娘。'15。
そのキラキラした姿をまぶたの裏にはっきり焼きつけたまま、モーニング娘。の鞘師里保は卒業を発表してしまいました。

やっさん(すみませんこの呼び方好きです)と北海道は実は今年1つエピソードがあって、今夏彼女は体調を崩して、開演直前だった北海道ハロコンと北海道キャンペーンを全て欠席するという出来事がありました。
もちろんファンもなんとなくそれが頭にありながら、やっと会えるな~と思いつつ今回のライブに行ったわけですけども、最後のMCで昼夜2回とも彼女自身が「今回の公演をすごく心待ちにしていた」「あれをきっかけに待ってくれてる人たちの暖かさを改めて知って、だから今日北海道でライブができてすごく幸せだった」みたいなことを話してくれた時、むちゃくちゃ嬉しかったです。本当にじわっと涙腺に来た…!

「一人で行ったモーニング娘。'15 コンサートツアー秋 ~ PRISM ~@札幌」 - 小娘のつれづれ



文章書いてすこし落ち着いたけど、やっぱりすぐに気持ちの整理がつくものじゃないし、無理につけるものでもないと思っています。
正直まだ悔しいし悲しい。あと1週間の差で、言えなかった。
モーニング娘。になってくれてありがとうって伝えることができないまま最後のチャンスが終わってしまった…

でも鞘師にとってはタイムリミットができたことで、やっと心から甘えたり、もたれかかったりできる部分が生まれるのかもしれません。
最後の2か月がこれからのモーニング娘。を、そしてこれからの鞘師里保を支えてくれるような日々になることを、ただただ願うばかりです。

あの日あの時、モーニング娘。になってくれて本当にありがとう。


<2015.12.8 追記>
卒業発表から約40日、あっという間に、モーニング娘。9期メンバー鞘師里保にとって最後の単独ライブの日がやってきました。
迷ったんですが、今回行われる「モーニング娘。'15 コンサートツアー秋 ~PRISM~ ツアーファイナル」のライブビューイングは、私は見に行かないことに決めました。

ネガティブな理由ではなく、ただ私個人の中で、鞘師があの日北海道のファンに向けて話してくれた「待ってくれてる人たちの暖かさを改めて知った」という言葉、そしてその空間の記憶が、どうしてもずっと忘れられずに残っています。
あの話をしてくれたとき、きっと鞘師自身は、もう自身が卒業してしまうことも、そしてその日会場にきてくれた北海道のファンにはもう会えないだろうことも全て知っていました。

でもあの日の鞘師里保は何も言わず、夏のハロコンやリリースイベントで会えなかった北海道のファンに”卒業予定者のいない”最後のモーニング娘。'15を見せてくれました。
地元広島公演の前週という単純なタイミングかもしれないけど、ずっと悩んだけど、私は私のファン人生の中で、あの日鞘師が見せてくれたモーニング娘。'15の記憶を、上書きせずに大切に残しておこうと思います。


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17歳の決断

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*1:6期

*2:8期

*3:文字も加入時ですでにしっかりした字を書いていたし、服装や小物ひとつひとつも同年代の9期に比べるとかなり精神年齢の高い小学生だった

*4:だからずっと、レコメンドやレポでメンバー評を更新する時に、鞘師に関しては背伸びせず等身大の女の子でいてほしい、甘えてほしいってことあるごとに書いてました。だって完成しちゃったら、それはもうすぐモーニング娘。でいられなくなる時がくるってことだから