アイドルの源流を探る
※記事一覧:「アイドルの源流を探る」目次 ※こちらの記事は買切サブスク購入者限定の公開記事になります。
※記事一覧:「アイドルの源流を探る」目次 ※こちらの記事は買切サブスク購入者限定の公開記事になります。 日本アイドルの原型①:「フレッシュなコーラスグループ」の登場 1961年のある日、いまだロカビリーブームの熱気が残る”ライブハウス”型有名ジャ…
※記事一覧:「アイドルの源流を探る」目次 ロカビリー歌手とコーラスグループを結びつけた、日本のテレビ黎明期の内情 日本ではアメリカから少し遅れる形で、主権回復後の1953年にテレビの本放送がスタートしていた。 しかし1950年代の人気テレビ番…
※記事一覧:「アイドルの源流を探る」目次 1958年、若者によるもうひとつの”昂奮と陶酔”コーラスブーム 瀬川昌久と大谷能生の共著『日本ジャズの誕生』などの関連文献によると、実は戦前=1930年代の日本でも、アメリカから輸入されていたミルス・ブ…
※記事一覧:「アイドルの源流を探る」目次 1958年、アメリカのロックンロールとは違う方向に進み始めたロカビリーブームとその事情 前述の通り、日本のロカビリーブームは1958年2月の第一回「日劇ウエスタン・カーニバル」開催を皮切りに始まった。…
※記事一覧:「アイドルの源流を探る」目次 ジャズ喫茶の特異な熱狂から生まれたロカビリーブーム 日本にも訪れた、「耳で、頭で聞くための音楽」と「単純明快に踊れる音楽」の分離。 そこから生まれる逆風は各地のジャズ喫茶や日本人ジャズバンドはもちろん…
※記事一覧:「アイドルの源流を探る」目次 よく似た存在、そして誕生時期もほぼ重なっている海外型ガールグループの成り立ちを一通り追いかけたところで、ここからはいよいよ、当連載において極めて重要なセクションと言える「日本アイドルの形成過程」の話…
※記事一覧:「アイドルの源流を探る」目次 「アイドルの源流を探る」 第三章以降についてのおことわり 第三章以降で取り上げる旧ジャニーズ事務所の創業者・ジャニー喜多川氏に関しては死去後の2023年8月、外部の専門家で構成された特別チームの調査に…
※記事一覧:「アイドルの源流を探る」目次 ガールグループとは何か ガールグループとは何か③ もっとも優先度が高いのは「パフォーマーとしての自意識」 さらにこの1960年代には、エンタメコンテンツとしてのガールグループの受容に大きな影響を与えるレ…
※記事一覧:「アイドルの源流を探る」目次 ガールグループとは何か ガールグループとは何か② パフォーマー、プロデューサー、ソングライターの分業制が起こす化学反応 また○○における現代の「ガールグループ」の解説をいま一度振り返ってみると、2番目に多…
※記事一覧:「アイドルの源流を探る」目次 ガールグループとは何か ①テレビ時代の輝きWill You Love Me TomorrowUniverseAmazonThe Shirelles『Will You Love Me Tomorrow』www.youtube.com学校で行われるタレントショー(文化祭的イベント)に出演するため…
※記事一覧:「アイドルの源流を探る」目次 若き優等生が歌うポップミュージックの流行 前述の通り、すでに1960年代初頭のアメリカでは若者に衝撃をもたらしたロックンロールブームが過去の記憶にされつつあった。 しかしその一方で、ロックンロールが存…
※記事一覧:「アイドルの源流を探る」目次 ロックンロールの傷跡 衝動と共鳴する革新的サウンドやパフォーマンスで、戦後世代の若者の心を見事に掴んだロックンロール。 しかし1957年10月、『Long Tall Sally』や『Tutti Frutti』などで知られるロックン…
※記事一覧:「アイドルの源流を探る」目次 若者たちがくすぶらせた”踊りたい”衝動、その声に応えたロックンロール 第一次世界大戦終結後の1920年代から第二次世界大戦が終結する1940年代半ばまで、アメリカの若者の心を捉えていたのは、常にジャズ音…
※記事一覧:「アイドルの源流を探る」目次 新たなコーラススタイル・ドゥーワップの登場と流行 ドゥーワップの名前はそのまま、ジャンルの特徴でもある有名なスキャット(楽曲展開に合わせたリズミカルな即興音声)を引用したもので、リードボーカル+幅広い…
※記事一覧:「アイドルの源流を探る」目次 約6年に渡って世界中の人々を翻弄し、傷つけた第二次世界大戦。その終結は実質的に、今この瞬間の私たちに繋がる「現代」の全ての始まりでもあった。 そして同時に、アイドルの成り立ちを探求する視点からその航跡…
※note版で【拡散割引】を適用中の記事です ※記事一覧:「アイドルの源流を探る」目次 アイドルの「出発点」 19世紀後半から20世紀初頭にかけて、近代化が著しく進む社会は、国民教育の仕組みの中に「若者」を創出した。 そして若者の創出は同時に「若者ゆえ…
※note版で【拡散割引】を適用中の記事です ※記事一覧:「アイドルの源流を探る」目次 5.若者と表現者たちの解逅、それは「不条理」の果てに ②1944年のフランク・シナトラ かつて一世を風靡した「ロストジェネレーション」や「フラッパー」たちの享楽的…
日本社会の近代化と閉塞感が急加速していた1920年代末~1930年代初頭、心の逃げ場としてエロ・グロ・ナンセンスが流行したことは既に触れているが、実はほぼ同じ時期に、一部の若者はまた少しベクトルの異なる華やかさにも逃げ場を求めていた。ちょ…
「この1920~30年代、実は現代芸能ビジネスと同じ「音源」「メディア」「現場」が生み出すトレンドが、もうすでにいくつか登場している。その中でもまず注目したいのは「コーラスグループ」の人気沸騰だ」
「大正から昭和へと移行し、復興事業のスケジュールがちょうど折り返す1926年頃、その復興最中の都市部を歩く革新的な若者たちの姿は「モダンガール・モダンボーイ」の名で注目を集めるようになっていく」
「1920年代の欧米で最初期の“若者文化”を創生した彼らに共通しているのは、いずれも酒、煙草、奔放なファッション、ジャズ音楽やダンス、そしてパーティと、とにかく享楽的な消費を欲したことだった」
「いわば、このジャンルの源泉ともいえる若者たち。ではそもそも、「若者」はいつ、一体どのように生まれていたのだろうか?」
本題へ入る前に、まずはアイドル文化考察の大きな課題、「アイドルとボーイバンドとガールグループは一体何が違うのか」問題について考えます。
2020年の初夏。 子どもの頃から慣れ親しみ、大人になってもずっと愛聴していたアイドルの楽曲が、急に聴けなくなった。 一言でいえば、私は絶望したのである。 (どんな内容であったかはまた別の機会に話すとして)その頃にあった出来事は、芝居がかった…
■codocの販売ページ ■読者の方へ ■はじめに ■第一章 アイドルの「出発点」(1880~1945) ■第二章 ガールグループの「形成過程」(1945~1964) ■第三章 日本アイドルの「形成過程」 (1945~1963) ■参考文献 ■codocの販売ページ c…
「アイドルとは一体何か」という根源的な問いにぶつかった著者による、アイドルジャンルの"副読本"。これだけ巨大化・国際化しているにも関わらず、いまだすっぽりと抜け落ちているジャンルの形成過程、「なぜアイドルはアイドルになっていったのか?」を、…