<2023.10>
2013年にタワレコからハロプロ初のコンピ盤「ハロー!プロジェクトの全曲から集めちゃいました!」が出るというニュースを受け、「女性受けを軸に一度本気でハロプロのセレクトコンピを考えてみた」というタイトルで公開時に計16曲を紹介していた当記事ですが、
公開から10年以上が経過した現在でも検索でたどり着く方がいらっしゃるため、タイトル&内容を最新のもの(計20曲)にアップデートしました。
<元ネタはこちら>
90年代からのガチ女ヲタが本気で考えた、女性に聴いてほしいハロプロ・プレイリスト
- 90年代からのガチ女ヲタが本気で考えた、女性に聴いてほしいハロプロ・プレイリスト
- 1・Buono!『初恋サイダー』
- 2・モーニング娘。'17『ジェラシー ジェラシー』
- 3・アンジュルム『ミラー・ミラー』
- 4・Juice=Juice『好きって言ってよ』
- 5・モーニング娘。(亀井絵里・道重さゆみ・田中れいな)『大きい瞳』
- 6・雨ノ森川海『GIRL ZONE』
- 7・GAM『メロディーズ』
- 8・スマイレージ『あすはデートなのに、今すぐ声が聞きたい』
- 9・つばきファクトリー『春恋歌』
- 10・Berryz工房『VERY BEAUTY』
- 11・ZYX『白いTOKYO』
- 12・カントリー・ガールズ『愛おしくってごめんね』
- 13・メロン記念日『お願い魅惑のターゲット』
- 14・中澤裕子『GET ALONG WITH YOU』
- 15・松浦亜弥『dearest.』
- 16・後藤真希『宝石』
- 17・Juice=Juice『「ひとりで生きられそう」って それってねぇ、褒めているの?』
- 18・モーニング娘。『ザ☆ピ〜ス!』
- 19・℃-ute『世界一HAPPYな女の子』
- 20・モーニング娘。『I WISH』
- <その他プレイリストはこちら>
YouTubeで一気に聴く方はこちらから(再生リスト)
90年代からのガチ女ヲタが本気で考えた、女性に聴いてほしいハロプロ・プレイリスト - YouTube
1・Buono!『初恋サイダー』
Buono! 『初恋サイダー』 (MV) - YouTube
いきなりつんくワークスではないものを入れてしまうんですけど、知名度といい女性受けといい、これはもう絶対外せないと思う。
むしろド頭に入れて、思い切り大人げないスタートです。
2・モーニング娘。'17『ジェラシー ジェラシー』
モーニング娘。'17『ジェラシー ジェラシー』(Morning Musume。'17[Jealousy Jealousy])(Promotion Edit) - YouTube
はいそして2曲めはド直球のつんくワークス!!しかも楽曲テーマはこれまた私たちド直球の「ジェラシー」!!
AメロBメロサビラップ、頭からつま先までつんくPの芸術的女子力を堪能できる作品です。
3・アンジュルム『ミラー・ミラー』
アンジュルム『ミラー・ミラー』(ANGERME [Mirror, Mirror])(Promotion Edit) - YouTube
そして決して似た響きのタイトルだからじゃなく、純粋にこの位置に置きたかったのがアンジュルムの『ミラー・ミラー』。
なんというかな、私は確かに女なんですけど「ハロプロが女の人生を救う」とグイグイ押しつけられるよりも、こういう絶妙な距離感を保った中に突然投下される「マスカラ落ちてる」とかの女性的キラーフレーズを拾う方が至上の喜びです。
4・Juice=Juice『好きって言ってよ』
Juice=Juice『好きって言ってよ』(Juice=Juice [Tell me that you love me.])(Promotion Edit) - YouTube
Juice=Juiceはとにかく女心を打ち抜く楽曲の宝庫なんですけど、個人的にはこれが狂おしいほど好き。そしてYouTubeについたコメントにもすごく好きなのがある。「このMVの何が良いって、メンバーがつけているリップの色!自分の魅力が最大限引き出される色を使っているところ」(@user-yv7wh8pz7c)まじでそれな!!!
5・モーニング娘。(亀井絵里・道重さゆみ・田中れいな)『大きい瞳』
高橋愛という大きすぎる壁が常に存在した7~8年の月日、普通の女の子が「苦労、悩み、妬み」そして「努力、理想、夢」などを自身の中で凝縮させていった果てに自立した、漫画的ヒロイン像の3人。「こんなに胸が苦しい 抱きしめて」の歌詞がまさにその結晶のような素晴らしさです。
(参照:「むしろモーニング娘。6期メンバーについてそろそろ語ってみたい」 - 小娘のつれづれ)
6・雨ノ森川海『GIRL ZONE』
人気シンガーソングライター・大森靖子が2019年に提供した、BEYOOOOONDSのグループ内ユニット・雨ノ森 川海の楽曲。BEYOOOOONDSが独自の演劇路線を取り入れたことによって、従来のハロプロでは出てこなかった女の引き出しも最近はちょこちょこ出てきてるんです。ここまで読んだ人はどさくさに紛れて「GIRL ZONE こぶし」もどうかYouTube検索してください。
7・GAM『メロディーズ』
GAM「メロディーズ」Music Video - YouTube
ここでGAMをもってきた理由は10年前の記事公開時にもやはりリストアップしてたくらい、女性目線でずっと好きな曲っていうのもあるんですけど、もうひとつは”松浦藤本なら大森靖子とタイマン張れそうだから”。
個人的には「泣いてるみたいな声が出ちゃうの」より「絞りたてジュースをあなたに手渡す」が本当に恐ろしいリアリティのセンテンスだと思っていて、あとMVで黄身食わせたやつは天才。
8・スマイレージ『あすはデートなのに、今すぐ声が聞きたい』
スマイレージ 「あすはデートなのに、今すぐ声が聞きたい」 (MV) - YouTube
大森靖子~Great Aya×Mikiと濃厚な女性観が続いたところで、ふと振り返るとあまりにも幼くて愛らしくて輝かしい初期スマイレージのインディーズ2ndシングル。MVは2009年製作なのにまったく色褪せてない、今でも全てが可愛すぎる。
9・つばきファクトリー『春恋歌』
つばきファクトリー『春恋歌』(Camellia Factory[A Spring Love Song])(Promotion Edit) - YouTube
つばきファクトリーもJuice=Juiceに続いて女性力の高いグループで、どの曲にしようかすっごく迷ったんですけど……初期スマイレージのあの幼い可愛さと同じく、つばきファクトリーが感じさせる”気品をまとった可愛さ”って、実は歴代ハロプロでも唯一無二な気がするので、その可愛さがすごく綺麗に切り取られている『春恋歌』です。
10・Berryz工房『VERY BEAUTY』
Berryz工房「VERY BEAUTY」 (MV) - YouTube
まず常人でですね、「また鏡を見つめてる あぁどうしてこんな顔よ」から物語を書きだせる人って本当にいないと思うのですよ。しかもその後に続く言葉が「明日の朝 目が覚めた時には 美しくなってたらいいな」、そしてここのパートを歌ったのは当時の菅谷梨沙子。
最年少の彼女が中学に入ったことで、グループ全員が少しずつ少女から大人への階段を上がりだす、そんなとても儚くて美しい時期の歌。
11・ZYX『白いTOKYO』
ZYX「白いTOKYO」Music Video - YouTube
女性にとって「文房具へのこだわり」って、誰もが必ず一度は通る道なんですよ。その始まりは女性としてのこだわり、色気が芽生えだした時、たぶん一番最初に転化されるのが文房具で、大体それは女子小学生のタイミング。
で、やたらかわいいノートやメモ帳を揃えだす女子小学生の世界において、「破いたノート」こそ「男子」なんですよ。
特にBerryz工房・℃-uteと同じ90年代生まれの大人の皆さん、どうぞこの曲で思い出に浸って悶絶して下さい。
12・カントリー・ガールズ『愛おしくってごめんね』
カントリー・ガールズ『愛おしくってごめんね』(Country Girls [I’m sorry for being so adorable])(Promotion Edit) - YouTube
そして”女の子たちの奇跡的な出会い”がときどき見られるのがハロプロだとしたら、00年代の主役はBerryz工房・℃-uteで、10年代の主役はカントリー・ガールズだったんじゃないかと密かに思います。歌のスキルもダンススキルも全部可愛さで吹き飛ばし、あまりに見事な正解を後世まで残してしまったカントリー・ガールズ、本当に愛おしくってごめんね。
13・メロン記念日『お願い魅惑のターゲット』
メロン記念日「お願い魅惑のターゲット」Music Video - YouTube
はいここでみんな大好きメロン記念日!!
『This is 運命』の強め女子も捨てがたいんですけど、『お願い魅惑のターゲット』はそんなかつての強め女子たちが、人生もう一皮むけて「好きよって言わないけど解って」って歌えるようになってるのが最高に可愛くて好きなんです。
14・中澤裕子『GET ALONG WITH YOU』
中澤裕子「GET ALONG WITH YOU」Music Video - YouTube
社会に出てすっかり酸いも甘いも噛み分けた、そんな女に「近頃私、恋をしています」って歌わせるの最高すぎる。何回でも言うけど、大人の女の幸せをこんなに見事に描いたアイドルソングはいまだかつてありません!!
公式MVの公開2ヶ月でいまだ再生4000回*1とかほんとに解せないので地球のみんなもうちょっと再生してくれ!!!!
15・松浦亜弥『dearest.』
松浦亜弥 『dearest.』 "10TH ANNIVERSARY BEST" SPECIAL LIVE - YouTube
そしてプレイリストもいよいよ最後の方になってきて、やはり女性の幸せの形を何か言葉で表現するとすれば、そのひとつは「愛する人と出会う」という出来事になり。
私が実際に10代からずっとファンをやってきて思う「ハロプロの良さ」は、どれだけ年数が経過してもうすっかりお互いに女子と呼べないような年齢になっても、そのまま共に時を重ねていける、そういう場所であり続けてくれるところだと思っています。
いつしか学生じゃなくなって、自分が結婚して、向こうも結婚して、それでも変わらずに共に歩んでいけるアイドルなんて単純に最高なんだよな。
(そしてここで書いておきたいのは、それが成り立っているのは、ハロプロにはずっと変わらずにメンバーの幸せを想い続けている、素敵な男性ファンが沢山いる事。今日のハロプロはその存在あってこそだと思います。だから私はハロプロが大好きで、ハロヲタのおっさんも大好き)
16・後藤真希『宝石』
「ハロプロファンが一緒に年齢を重ねてきた」といえば忘れてはならないのが、モーニング娘。3期メンバーにしてハロプロのレジェンド・後藤真希。
正式にはこの『宝石』は彼女がavexに移籍した後の曲なんですけど、同年代の彼女が歌うこの曲の眩さと儚さは、今でも心底好きです。
17・Juice=Juice『「ひとりで生きられそう」って それってねぇ、褒めているの?』
Juice=Juice『「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの?』(Promotion Edit) - YouTube
そして!ここで!やっと2010年代ハロプロ最大の”女性受けヒット曲”を投下!!
この『「ひとりで生きられそう」って それってねぇ、褒めているの?』はあまりにも知名度ありすぎ、テーマ的にはちょっとベタ過ぎでもあって、どこに置くか少し迷うところもあったんですけど、後藤真希『宝石』の後が一番収まりがよかった。
後藤真希は「かなうなら燃え尽きるまで私でいたい」で終わり、Juice=Juiceは「胸張る私になって誰か愛したい」で終わってるところにも、どこかアイドル輪廻転生的な良さがあります。
18・モーニング娘。『ザ☆ピ〜ス!』
モーニング娘。 『ザ☆ピ〜ス!』 (MV) - YouTube
「かなうなら燃え尽きるまで私でいたい」も「胸張る私になって誰か愛したい」も、全ての女心の原点は結局『ザ☆ピ〜ス!』にあり。
あの頃確かに持っていた「好きな人が優しかった」「大事な人がわかってくれた」、そんな素直で明るい気持ちを、水兵とキラキラ衣装の向こうに思い出しましょう。
19・℃-ute『世界一HAPPYな女の子』
℃-ute 『世界一HAPPYな女の子』 (MV) - YouTube
余談ですが私は自分の結婚式で、テーブルサービスのときにこの『世界一HAPPYな女の子』を流しました。
ウェディングドレスを着ながらこの曲を聴いたときの感動は、ハロプロの女性ファンとしてたぶん一生忘れないと思います。
(参照:「実録!結婚式でハロプロを流してみた」 - 小娘のつれづれ)
20・モーニング娘。『I WISH』
モーニング娘。 『I WISH』 (MV) - YouTube
そして「女性に聴いてほしいハロプロプレイリスト」の一番最後は、この曲。
今まで女子だの女性だの散々書いてきましたけど、最終的には「人生」のひとことでお互い一気に回収しましょう。
この曲の「晴れの日があるから そのうち雨も降る」というフレーズは本当に見事だし、気づけば青春時代の幼い躓きや悩みよりももっと向こう、いつの間にか命の儚さや尊さまでを知る年齢になってしまった私が、
それでも「人生ってすばらしい」って何度も起き上がれるのは、少女だった時代の何気ない記憶の中にある、この曲のおかげです。
<その他プレイリストはこちら>
*1:2023.10.31時点