小娘のつれづれ

一人で自分の”好き”を追いかけています。

「一人で行ったカントリー・ガールズ ライブツアー2015秋冬 @札幌」

2014年11月5日に”カントリー・ガールズ”という名前を授けられてからちょうど1年、そして結成2年めの新たなスタートの日、彼女たちが北海道に帰ってきました!

夏に開催された初ツアーに続き、「秋冬」という形で公演数を増やして行われている2回目の単独ライブツアー。
今回はツアー直前にプレイングマネージャーの嗣永桃子さんが声帯ポリープの治療を余儀なくされ、初日からの6公演をお休みするというピンチもあったのですが、”ももち先輩”の指導で急成長を遂げているオリジナルメンバー4人は託されたステージをしっかり務め、7公演目となる今回の札幌公演から無事5人のフルメンバー体制に。

そして北海道はメンバーの稲場愛香ちゃんの出身地という大きなトピックスもあり…
今回開催された札幌ライブは「結成2年目の初日」「ももち先輩ステージ復帰」「稲場愛香ちゃん凱旋公演」といくつものお祝いムードに包まれ、いつも以上に熱のこもった華やかな時間となりました!

(※以降セットリストを含むネタバレあり)

* * *

【一人で見たカントリー・ガールズ ライブツアー2015秋冬 @札幌公演】

記事を書くにあたり色々考えたのですが、今回はまだカントリー・ガールズのライブを見たことがないという新規ファン、ライトファンの方とも情報を共有したいなという考えがあり、ツアー途中ですがセットリストを掲載します。

カントリー・ガールズ ライブツアー2015秋冬 [DVD]

01. 革命チックKISS / カントリー娘。
02. 浮気なハニーパイ / カントリー娘。*1
03. BYE BYE 最後の夜 / カントリー娘。*2
04. 恋がステキな季節 / カントリー娘。
05. わかっているのにごめんね / カントリー・ガールズ

☆札幌公演:キスより先にできること / カントリー・ガールズ(未発表曲)*3
☆札幌公演:妄想リハーサル / カントリー・ガールズ(未発表曲)

06. 二人の北海道 / カントリー娘。
07. 雪景色 / カントリー娘。
08. ためらいサマータイム / カントリー・ガールズ
09. もしも… / ハロー!プロジェクト モベキマス
10. ロボキッス / W
11. ちょこっとLOVE / プッチモニ
12. 恋をしちゃいました! / タンポポ
13. 有頂天LOVE / スマイレージ
14. 恋泥棒 / カントリー・ガールズ
15. 恋人は心の応援団 / カントリー娘。*4
16. かっちょ良い歌 / ハロー!プロジェクト モベキマス
17. 初めてのハッピーバースデー / カントリー娘。*5
18. 女の子の取り調べタイム / カントリー娘。*6

前回の初ツアーも『シャイニング 愛しき貴方』など前身グループのオリジナル曲を披露していたカントリー・ガールズですが、秋冬はさらにその比率が高まり、より”カントリー成分”が濃くなったセットリストに。

…正直今回のしょっぱなで『革命チックKISS』のイントロが流れてきたときは超あがった!!!!
この曲は前回のレポでも触れていますが後期カントリー娘。の唯一ともいえるオリジナルソングであり、現スーパーバイザーの里田まいちゃんにとって最初で最後の単独ツアー(「カントリー娘。LIVE 2006」)でも披露していたすごく大切な作品。
だからこそそのDNAを受け継いだ新世代のカントリー・ガールズがこれをきっかけに自分たちの単独ライブの幕開けを告げることは、明るい曲調でテンション上がるのはもちろん、どこかグッと掴まれちゃうものもあります。
それからグループの歴史的には「二人の北海道」で始まる”北海道がテーマの楽曲メドレー”部分も、大きく注目しておきたいポイント。
ここで並ぶ「二人の北海道」はカントリー娘。のインディーズデビューシングル、「雪景色」はインディーズ2ndシングルになります。

そしてこの2作、ただ歴史的な価値を意味するというだけじゃなく、実はどちらも作詞が森高千里さんという珍しい作品でもあるんです。
歌詞を追っていくとすごく細かなところで、男性のつんく♂さんとはまた違う、女性ならではの視点やニュアンスが楽曲に投影されているのがわかります。

最近だとつんく♂さんの総合プロデューサー卒業に伴い、モーニング娘。'15の『今すぐ飛び込む勇気』やアンジュルム『乙女の逆襲』など女性の方もまた少しずつハロプロ作品の詞の部分を手がけることが増えてきていますが(三浦徳子さん、児玉雨子さんなど)、実はその流れのすごく最初の部分を*7リバイバル的にやってるのが2014年結成のカントリー・ガールズだったっていう面白さ。

今のモーニング娘。ホールライブがプラチナ期からの継承を意識させるようなセットリストになっている同時期、カントリー・ガールズはライブハウスでハロー!プロジェクト全体の歴史の継承式をおっぱじめてる…って考えると今のカントリーライブって結構とんでもないことをさらっとやってんじゃないかなと思ったりもします*8
あと今回の札幌公演ではサプライズで、『キスより先にできること』『妄想リハーサル』の新作2曲も披露!!
それぞれ年少組と年長組が(歌割など)フィーチャーされている内容で、たぶんハロステあたりで後にライブverが公開されると思います。

ももちPM曰く「今まで温めていた曲」で、現時点でとくにリリース予定はないそうなのですが、私は特に『妄想リハーサル』が、初見でもかなり楽しくて好きだった!!
合いの手もガンガン入るし、あの曲はいずれライブのキラーチューンとして育っていく作品になるんじゃないかと予想。

【まだまだ伝えたいカントリー・ガールズ ライブツアー2015秋冬 @札幌公演のトピックス】

プレイングマネージャー・嗣永桃子復帰を心から喜ぶメンバーたちの風景

芸能ニュースとしても各所で取り上げられていた通り、前日の「カントリー・ガールズ1周年記念イベント&嗣永桃子復活祭」から完全にライブ復帰を果たしたももち先輩。
それをやはり誰よりも心待ちにしていたのは4人のかわいい後輩たちで、山木梨沙ちゃんはMCで「メンバーみんなそうだと思うんですけど、ステージでももち先輩とアイコンタクトをとれることがすごく嬉しいんです!」と喜びを爆発、いつもはももち先輩と仲良く喧嘩芸を披露している現メンバー最年少の小関舞ちゃんも「いつもももち先輩のことをおばさんとか歳が離れてるとか言ってしまってるんですけど…本当は大好きです!!」と満面の笑みで復帰を祝福していました。

そしてファンの方々にお伝えしたいのはこの日ももち自身もすごく表情が明るく輝いてたという記憶で、ライブハウスの距離だから余計はっきり見えるんですけど、自分の歌パートじゃない時にメンバーと向かい合ってるももちが見せていた心から楽しそうな笑顔が、本当に本当に印象的でした。
プロ意識が高い人なだけに、体調のこととはいえ活動を少しお休みするというのはきっと色々悔しさもあったんじゃないかと思うのですが、何よりも元気に、そしてそんな素敵な表情でステージに戻ってきてくれたことが、ファンとしては一番嬉しい気持ちをもらってしまった感じです。

なんか森戸知沙希ちゃんのテンションがとんでもなく高かったのお知らせ

それから、これ今回のツアー通してなのかな?ももち復帰公演だからなのかな?そこがちょっとはっきりしてないんですけど、とりあえず札幌公演で一番びっくりしたのが、初ツアーに比べて森戸知沙希ちゃんの表情がめちゃめちゃ明るくなっていたこと。
全体は終始ガッチガチで、客席を見ることもままなってなかったはずのちぃちゃんなんですが、今回はめちゃくちゃ笑う、動く、客席見てる、とんでもない進化遂げてる!!

そして自身の感情を身体(ダンス)に持ってこられるスキルのある人だから見ていて感覚的に楽しいっていうメッセージが伝わるし、自信もできたのか歌もガツンと前まで伸びてくる場面がだいぶ増えてきた。
もともとできないという印象はなかった女の子でしたが、このツアーでもしかしたら一番伸びしろ感じさせてるのはちぃちゃんかもしれない。

ちぃちゃんといえば私この話題も最近すごく好きなんですけど↓

【カントリー・ガールズ】新メンバーサプライズ動画www森戸知沙希「よぉぉーっ!まだだぁああっ!まだまだいたぁぁっ!」|℃-ute派なんday

札幌公演のMCでもエピソードトークに入ったちぃちゃんが結構これに近いテンションでわーっとしゃべってる瞬間があり、これはももちPMの育て方次第で新たな武器に成り得るぞ!とワクワクしながら見てました。
℃-ute鈴木愛理ちゃんのふがふがみたいな愛されつっこみ要素ができれば備わってほしい存在の一人。

稲場愛香ちゃんにとって”まなかコール”で迎えられた初めての凱旋ライブ

そしてこれを伝えなくてどうすんだって感じですが、大変お待たせしました、北海道出身メンバーの稲場愛香ちゃん・凱旋ライブの話題。

電池式のものが普及したこともあり最近はサイリウム持参率がかなり多くなっているハロプロ現場ですが、今回のカントリー札幌公演では有志のファンの方が無償でサイリウムを配布提供するというナイスサポートもあり*9、ライブ中やアンコールでいつもよりもさらに沢山の赤いサイリウムが、赤をメンバーカラーとする稲場愛香ちゃんを迎えるために掲げられていました。
前回の北海道公演もやはり凱旋という意識があり、愛香ちゃんファンの方も沢山かけつけていたんですが、考えたら前回って初ツアーの初日だったんで、コールがグループ名の「カントリー」だったんですよね…まぁ場面的にそれは仕方のないことでもあったんですが、そういう経緯があって結果的に稲場愛香ちゃんにとっては今回が初めての”まなかコール”に。

この日の愛香ちゃんはすでにライブ本編から時折感無量な表情を見せている瞬間があったんですが、アンコールの”まなか”にはとくに心打たれるものがあったようで、ラストMCでは出てきたときからすでに泣く一歩手前の困り顔。
でもちゃんとやらなきゃ→嬉しい→泣きそう…という感じで他のメンバーの挨拶中も愛香ちゃんはころころ表情が変わっていて、それが可愛いなとか、ほんとに嬉しかったんだなとか、こちらもぐっとこみ上げるものがありました。

彼女の泣き顔…といえば今年のハロコン札幌でメジャーデビューを発表したときも思わず涙を見せる場面がありましたが、今回のMCで本人曰く「あの時は泣いてしまって言いたいことが言えなかった」と。
「だから今日は泣かないって決めてて、今はギリギリセーフです!」と続くのですが、その直前まで頻繁に涙をぬぐう様子を会場中から目撃されている愛香ちゃんw
彼女らしいほんわかした明るさで最後の挨拶では大きな歓声に包まれ、暖かい雰囲気でカントリー・ガールズ・2回目の凱旋公演は無事終了したのでした。

ameblo.jp

* * *

個人的には最近ハローが全体的にスキル重視のステージになってきている中で、カントリー・ガールズは初見でも真似しやすい簡単な振りやわかりやすく楽しいMCなど、高い能力値よりも一つのショーとして時間を作り上げている趣きがあって、逆に貴重なポジションを担ってきている、そんな印象を受けました。
わかりやすくいえば(セトリ的にそのまんまなんだけど)プッチモニとかタンポポとかそれこそカントリー娘。とかが混在してた黄金期ハロコンのアゲ方にちょっと近い雰囲気。
2010年代だとスマイレージやJuice=Juiceも先輩のカバーをやってた時期がありましたけど、そこにはここまで懐かしさはにじんでなかったので、カントリー・ガールズでそれが出ている、出せてきているのはやはり黄金期を実際に通ってきているハロー!プロジェクト・キッズ世代の嗣永桃子の存在がかなりでかいよなと。

上にJuice=Juice、下にこぶしファクトリーとつばきファクトリーと同年代の人材がひしめきあっている中で、カントリー・ガールズがここを突破口にするのだとしたら、相当かしこい。
あとやっぱどこか一つくらい、特にハロコンでああいう賑やかなステージをできるグループがあってもいいと思うんですよね、ハロプロには。

今回のライブではMCでちらっと話題にでたくらいだったので、記事にはほとんど盛り込みませんでしたが、ここの一番恐ろしいところは「ももち先輩率いるあのわちゃわちゃしたカントリー・ガールズのステージにさらに2人子供が加わること」。

natalie.mu

絶対楽しい空間になるので、私は次回の北海道公演も絶対行こうと思います。

きっとまた帰ってきてね!!


<STORE>

*1:正式にはカントリー娘。に紺野と藤本(モーニング娘。)

*2:正式にはカントリー娘。に石川梨華(モーニング娘。)

*3:確かここら辺だったと思うんですけど違ってたら修正します、すみません

*4:正式にはカントリー娘。に石川梨華(モーニング娘。)

*5:正式にはカントリー娘。に石川梨華(モーニング娘。)

*6:オリジナルはゲストボーカルという形で石川梨華(モーニング娘。)も参加

*7:ちなみにオリジナルのシングルリリースは1999年、ももち先輩ですらまだ7歳、山木稲場は2歳、、森戸小関は生まれてすらいません

*8:初期のカントリー単独作品聴くととにかく一人でやってた頃のりんねの姿をついつい思い出してしまって…そういえばたぶん「雪景色」のリリースの頃だったと思うんですが、今も続いているどさんこワイドという北海道の有名ローカル番組にりんねが一人で出演していたことがあって、その時に「森高千里さんに作詞を手がけていただいたんです!」って新曲のPRしてたことが今でも記憶にあります。

*9:いくらファンが定着してきたといっても地方はまだまだ新規ファン、不慣れなファンの方が多いので、とくに地方ライブハウス公演の凱旋はああいうサポートが確実に凱旋の素敵な演出に繋がっていくと思います