今あややさん(id:moarh)の発信をきっかけにこんな話題が盛り上がっていて
うちのパターンも書いてみようかと思います。
* * *
現在31歳の私は11歳の時にSMAPのコンサート*1へ行った事がきっかけで、本格的なSMAPファンになりました。
以降の開催ライブはほぼ参加していて、シングルアルバムも全て購入しています。
あと14歳の時にモーニング娘。にハマって以降、私は本格的なハロプロファンでもあります。
こっちは大学くらいからライブに行きはじめて、以降の開催ライブは基本1~2グループを柱に定期的に参加&遠征、さらに地元で行われるものだともはやハロプロに関係する人たちであればなんでも観に行っています。いわゆる”クソDD”(誰でも大好き)です。
ジャニヲタ(約20年)でもありハロヲタ(約17年)でもあるという筋金入りのドルヲタ気質な私ですが、じゃあ夫はどんな人か?というと、アイドルにまるっきり関心がありません。
ジャニーズにもハロプロにもまるっきり思い入れがありません。
でもむしろ、そういう人なので安心して結婚しました。
そして結果からいうと、やっぱり間違ってなかったと思っています。
推しの相違で喧嘩にならない
もし夫が少しでもアイドル趣味に興味を持ってくれる人であった場合、そこで一番危惧されるのは「推しの不一致による喧嘩」です。
最初に言っておきます友達くらいの距離だったら全然いいんです。
問題はそれが「毎日寝食を共にする人間とのあいだに発生したらどうなるのか」という恐ろしさであって、本来ドルヲタにとって推しは神聖かつ不可侵な存在、もし最も近しいその距離で推しの不一致、そればかりか相違に付随した不当な上げ下げが発生した場合、私は女性問題よりブチ切れた喧嘩をしてしまう悲しい自信があります。(ほんとに悲しくてバカバカしい話)
仮に推しが全く同じだという人と結婚すればそんな不毛な争いは防げるのかもしれませんが、でもドルヲタには”推し変”という概念も存在します。
間近でふらふらと推し変されるくらいなら私はハナから無関心な方がいい。”推し増し”だったら円満なんだけども。
理解しようと”努力”されるのもそれはそれで哀しい
あとこれは家族関係なく割と友達間でもありうるのかも、私は昔っから男女アイドルヲタであることは周囲に隠してないんですけど、たまにその人本人の興味じゃなく「コミュニケーションの一環としてヲタ趣味を理解しようと努力してくれてる」、ってわかる時があります。
気持ちそのものにはものすごく感謝を捧げた上で、でもヲタク心の中では”努力”されるのが怖いんです。
特にアイドルは流行と気分に左右される文化なだけに、無理な努力ほど後の反動が一番怖い。
そしてアイドルそのものではなくヲタである自分を介した理解をされるのは、何よりアイドルのためにならない。
趣味という言葉の脆さを嫌というほど体感しているだけに、無理なく自分の本心のタイミングで対象そのものに興味を持ってほしいし、判断をしてほしいんです。
そして夫婦くらい近いレベルだと、ヲタ活の中では無関心な人の鋭利な反応の方が非常に勉強になることもあります。
とりあえず趣味に関しては、迎合が全ての正解じゃないしむしろそこに面白さが発生することも、あります。
でも無関心という線引きは非常に難しいところでもあって、私の場合は別に本人がアイドル好きじゃなくていい、でも「他人の趣味を馬鹿にしない人」というところだけは絶対に譲れない価値観でした。
もちろん、こちら側でもヲタ趣味継続のための努力は最大限します。
ヲタ趣味を押し付けない、家庭生活に影響を及ぼすような過度なヲタ活はしない、あと大事なのが”趣味の費用は全て自分のお金でまかなう”。
形に残るものならまだしも、アイドル趣味の大半はライブとか握手とか全て消えゆくナマモノなので、ちゃんと自分の判断で使って自分の責任で収めるということ。
私は北海道在住なので今のところ遠征したいとなると100%飛行機搭乗ですが、それも含めて結婚後もヲタ活にかかるお金は全て自分で稼いで得た中からやりくりして出しています。(まぁこの辺はどこの夫婦でもわりかし当たり前なんだと思うのですが)
ちゃんと守るべき節度を守る。その上に、初めてヲタ趣味は家庭の中で円満に生き永らえる権利を得るのだと思います。
そして実際に、夫は一切ヲタ趣味を馬鹿にせず、否定せずいてくれる人だったので、ここまで元気にドルヲタをやってくることができました。
年がら年中アイドルのことばっかり考えて、早幾年。
夫とは学生時代からのつきあいなのでもう出会って10年以上になりますが、まーーあいつがアイドルを一度でも好きって言ったことがない。
というか好きな芸能人の話すらほとんど聞いた事がない。唯一の記憶が大学4年の時にコンビニの雑誌棚の前で「夏川純っていいよね」って言ってたことだけ……
それから男性アイドルはともかく幾多の女性アイドルが活躍し、ブームにもなったというのに、夫は間近のドルヲタ世界に首をつっこんでくることはありませんでした。
そして私も無理強いをしなかった。ついに越境せず27~8で結婚を迎え、今はお互い30を過ぎました。
でも結婚後、1つだけ自然と変わったことがあります。
それは年に1~2回だけ、ここぞというアイドルの大きいハコでの有料ライブに夫を誘うようになった。
2013年はモーニング娘。の日本武道館公演に、2014年は2年に1回のSMAPライブ&モーニング娘。の道重さゆみ卒コンライブビューイング@横浜に一緒にいってもらいました(もちろんチケ代は全部私もち)。
モー娘。こそ付き合いたての2005年に一回だけライブにいってもらったことはあるんですが、特にSMAPのようなジャニーズアイドルのライブにも誘えるようになった勇気は、結婚して初めて得た部分が大きいです。
もちろん誘われる夫の方も、行く手間を乗り越えられるようになったのは結婚が大きいと思う。
↑のハロプロ現場なんてどっちも飛行機遠征ですからね、でも彼女の誕生日じゃなく『妻の誕生日』にかこつけて頼まれると夫には行く理由ができてしまう…(そういう点でも婚姻というのは非常に大きい)
んで関心がない人だからこそ、時に素直に見入ってる瞬間があったりすると余計「よっしゃ!!」と思える喜びがあります。
近年で一番楽しかったのはSMAPライブにおいて夫の中でキムタクこと木村拓哉さんの印象が変わった瞬間に立ち会った時でした。
ステージはける最後に木村拓哉さんが「おやすみ」と一言いった時の5万人彼氏感なんてもう… 直後に横見たら旦那(29歳男性)までまんざらでもない微笑みを湛えていたのは笑った
— 小娘 (@drifter_2181) 2014年9月21日
<STORE>
*1:ちなみに1995年の「SMAP COOL SPRING 1995」横浜アリーナ公演です。それまではお茶の間ファンだったんですが新聞で追加公演の電話予約の情報を見つけて、自分で電話かけるからもしかかったら1回行かせてほしいと親に頼んだ。そして1時間後にかかった