☆2014.8発売
☆スマイレージの17thシングル(両A面)
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さて、『嗚呼 すすきの』と対になったこちらの作品。
今までのスマイレージにはなかったスケール感の、ラブソングです。
この曲はまさに今のスマイレージそのものだと思います。
年齢感や存在感含めて、身の丈ジャストといった所でしょうかね。
唄っても踊っても塊になってぶつかって来る、そんな印象でした。
サビの「二人は引力」の「ふ」がファルセットから始まる所に美学があり、全体的にとても勇ましさがあるのに、気品ある女性感みたいなものが突き抜けて見えてくるような、そんなイメージで仕上げていきました。( 2014.7.30 / 「楽曲コメント」 / つんくオフィシャルブログ)
MVを見ているとさらに大人っぽいイメージが押し寄せるのは、この曲のダンスが近年のモーニング娘。に近いイメージで創られたのも関係しているのでしょう。
だけどそのパフォーマンスには意外に、既視感みたいなものはあまり感じられなくて、新鮮。
その理由は以前ハロコンを見た時にも触れてるんですけど、現在のスマイレージが6人グループだという事です。
最近のアイドルは多人数以外だと、近年のブレイクアイドルに倣った5人編成が結構多いんですが、奇数グループはフォーメーションを作る時に、どうしても非対称的なポジショニングが発生します。
…もちろんそこにも魅力があるから現在多くの5人組アイドルは成立してるわけですが、だけどその中で、対称的なことで活きるアイドルグループならではの旨みが、少し穴場になり始めている。
ここで今年紹介したアイドルを振り返ると、現在6人組のメジャーデビューグループがでんぱ組.inc、lyrical school、フェアリーズ、チームしゃちほこ*1。
でんぱ組.incはどっちかっつうと個々のキャラ立ちの方に重心がある感じで、lyrical schoolとフェアリーズもラップ/ダンス特化型グループの色が強いので、それを考えると、今スマイレージが偶数フォーメーションで競合しそうなのってチームしゃちほこぐらいじゃないかなぁと思うんですよ。
ハロプロファンとしてだけでなく、現在のアイドルジャンル全体を考えた時にも、今のスマイレージが取り組んでいる事は興味深いと思います。
<MUSIC STORE>
*1:あと解散したけど2013~2014のBiS