「道重さゆみの卒業発表：モーニング娘。と歩き続けた11年」

私にとって、先輩も同期もいないっていうツアーが今回初めてでした。
正直、大丈夫かな？って思いました。でも、大丈夫でした。
それは、なんでだと思いますか？
それは……後輩たちが頼もしくなっていたからです。

2013年11月28日、卒業者のいない7年ぶりの日本武道館公演。
あの日、ステージ上で後輩たちにこんなメッセージを贈っていた道重さゆみは、それから5か月後の2014年4月も、やはりモーニング娘。春ツアーのステージに立っていた。

2014年4月、やはり客席にいた私が目撃したのは、カメラにも抜かれない、目立たないフォーメーションの後列で、
道重さゆみが後輩のどのメンバーよりも、一生懸命に歌い踊る姿である。

2014年1月、彼女はモーニング娘。になって、11回目の記念日を迎えている。
憧れだった先輩も、苦楽を共にした同期も、彼女のそばにはもういない。
しかしリーダーとなった彼女の周りにはいつしか、彼女を慕い支える沢山の後輩たちがいた。

28人のモーニング娘。と出会い、そして新たな出発を見送り続けてきた、その11年という時間の節目に、道重さゆみはこんな言葉を残している。

さゆみ、これだけは自信もって言えます！
モーニング娘。大好き
（11周年 | 道重さゆみオフィシャルブログ「サユミンランドール」Powered by Ameba）

＊　＊　＊

2014年4月29日、道重さゆみがモーニング娘。からの卒業を発表した。
場所は山口県の周南市文化会館。12年前、モーニング娘。に憧れていた普通の少女が、まだ見ぬ未来へ歩き始めた、その最初の場所だった。

彼女は、誰よりも知っていたのだ。
モーニング娘。は決して歩みを止めないグループだという事を。
そして、誰よりも信じているのだ。
モーニング娘。が創っていく、進化の未来を。

そして、ここからが本当の「恩返し」だと思っています。
（「モー娘。道重さゆみが卒業を発表「次の世代にバトンタッチ」」（ORICON NEWS））

アイドルという長い道のりを歩き続けた彼女に、私たちがしてあげられる唯一のこと。
それはきっと、その先に最高の花道をつくること。

道重さゆみのために、
そして歩き続けた道重さゆみが11年間ずっと抱きしめていた、モーニング娘。という「永遠の愛の形」のために。

＜STORE＞

小娘のつれづれ