前田敦子の卒業発表により、地殻変動の気配が噂される女性アイドル界。
そこで今回はAKB48のお隣さん的存在でもあり私の言わば本業でもある、「ハロープロジェクト」の今後について、予測を書いてみようと思います。
が、そんな感じで前置きしてみてもね、ぶっちゃけ、あんまり書くことがないんです。
結論から言ってしまえば、
「ハロプロは浮きもしないけど沈みもしない」
これにつきる。
* * *
なぜかと言われれば、これから戦国時代のアイドルがどんどんぶつかっていくであろう壁に、ハロプロは何度も何度も何度も何度もとっくにもうぶつかってきてるわけです。
この15年、そのたびにあーでもないこーでもないと死ぬほど議論してきたので、今更メンバーもスタッフもヲタも慌ててしゃべるような事がない。
「浮きもしないけど」っていう表現も、ひどい言い方だけど本音です。
もちろん、ハロプロ本丸のモーニング娘。でいえば、そりゃ以前は今のモーニング娘。だってこんなに素晴らしいんだからいつかまた大ブレイクできれば・・・って思ってたよ。
でもさ、15年になろうとしているモーニング娘。の存在意義は、もうそこじゃないんです。
一番はプラチナ期のおかげなんだけど、私らは黄金期の「モーニング娘。」じゃなくて、あのメンバーでの、「モーニング娘。」という最高のグループを見せてもらったじゃないですか。
モーニング娘。というグループは、プラチナ期でもう一時代を築いて、女性アイドルの寿命を乗り越えた時点で、世間の流行り廃りの川はもう渡りきってしまったんです。
ハロープロジェクトという器とともに。*1
だからハロプロ自体が、世間の求める使い捨ての新鮮さに応える位置にはもういない。
現段階ではトップへの返り咲きに躍起になるよりもまず、好きになった人たちが応援し続けて、それに応じてメンバーたちがCDを出したりコンサートをできる環境を維持できれば、今はそういう位置づけでいいと、私は思ってます。
そして、ここで実はもう一つの「沈みもしない」が重要なポイントになってくるんですが。
AKB以下多数のアイドルグループが、戦国時代が終わる時、どこも弱体化は多少なりとも避けられないのに対して、ハローはもう沈む要素がないんです。
(すでに世間的には元々、とっくに沈んだ”オワコン”扱いなんだし)
しかしハローのすごいとこは、プロデューサーも含め一種アパッチ野球軍的な位置づけながら、実は超エリートプロアイドル集団である、ってところ。*2
これは彷徨いはじめる今後のアイドルDDに対しては、ものすごい武器になる。
しいていえば、そのへんも加味してベキスは、どんどん外部と戦わせた方がいいかなと思う。
(モは数年後の本丸としてまだ育成段階なので除外)
特にベリキューは入れ替えがない分、グループとしては時間に限りがあるんだから、勝負するなら絶対いまだと思うし、万一それが世間に受け入れられたら、これ以上嬉しい事はない。
と色々書いてても、結局ハロプロの最大の弱点は「ファンの期待といつも正反対の方面に突き進むマネジメント」ってとこにあるので、結論はあまり期待はしすぎないで与えられたものをいつも通り応援する。
そのへんもこの15年近くでハロヲタが学んだものですw
という感じで私がある意味のほほんと傍観者してられるのは、ハロプロが自力でそういう強みを持ってくれたからだと思います。
あとやっぱ、実際ハロプロが世間に見捨てられていく長い年月は、ほんと辛かったから。
あれを思えば、新規ファンがハロのパフォーマンスを再評価してくれる今なんか、すごく幸せな時代だと思う。
諦めないで本当によかった。