14日発売の「週刊文春」で元カレと名乗る男性に交際当時の様子を暴露されたAKB48の指原莉乃(19)が16日未明、ニッポン放送のラジオ番組「AKB48のオールナイトニッポン」で「その人とお友達だったことは本当です。本当にすみませんでした」と涙ながらに騒動を釈明し、ファンへ謝罪した。
番組に一緒に出演した総合プロデューサーの秋元康氏(56)は、指原に姉妹グループ、HKT48への“移籍”を命じた。
こないだ指原さん(&高橋愛ちゃん)の恋愛が続けて報道された日に、「ヲタもヲタを楽しみながら、自分の人生もしっかり楽しまないといかんなぁ」と書いたんですけど、その点に関してはてブの方で
「自分の人生で傷ついて諦めたからこっちに傾倒してる人もいると思うんだけどねぇ…」
というコメントをいただいたので、今回そのあたりも補足がてら、ちょっと改めて更新したいと思います。
結論を先に言ってしまうと、「アイドルは神じゃない」、と思う。
もちろん、アイドルの存在で人生が救われるという気持ちは、自分自身の体験の中からもすごくわかります。
実際私自身、今まで辛い事があった時は、アイドルの曲ばかり聴いていました。
特に自分が笑えなくて一番辛かった時期、部屋のポスターや写真の中で、アイドルが変わらず笑顔で自分のそばにあり続けてくれた事がささいな事だけど、どれだけの救いになっていたか。
アイドル自身も「自分の歌やダンスでファンの人を元気付けたい」と公言する子が多々いるように、ファンはアイドルに元気をもらい、時には救われる、その事自体は間違ってないと思うんですけど・・・
でも、アイドルは時にこういう事があるじゃないですか。
指原莉乃が涙のHKT48電撃移籍、“元カレ”暴露報道を受け謝罪も。 | Narinari.com
決してこの内容自体の是非を問いたいのではなくて、
アイドルという存在は綺麗で笑顔で元気に満ち溢れていて、当人の仕事としてのやりがいや、ファンの心の拠り所としてはここまで”崇高”に値する職業はなかなかないと思うんですけど、一方でそれに扮しているのは、あくまで普通の女の子であるわけで。
ただでさえ10〜20代の女の子に、私たちは青春の全てを捧げさせているのに、さらにファンである自分自身の人生まで背負わせようとするのは、私はいいとは思わない。
この一文は色んな捉え方ができると思うけど、とりあえず今の私の表現としては「それほど無慈悲な事ってないんじゃないか」、というか。
もちろん寄りかかりすぎる事でこの手のスキャンダルが出てきた時に、ヲタ自身が救われないっていうのもすごくあるし
あくまでも私個人の考えではありますけど、アイドルという崇高で生臭い存在を本気で応援しようと思うなら、そういう意味でやはり並行して「自分の人生の本流くらいは自分でちゃんと背負おうとする」気持ちはどこかで持っていた方がいいと思うし、それかもしくはもうはっきり、趣味として完全に割り切ってしまった方がいいんじゃないかなー、と思います。
まぁ普通のアイドルグループだったらさ、そこまで人生傾けられる方法も少ないはずなんですけど、AKBあたりは投資=愛みたいなシステムが公式に存在している、いわば「信じる」「支える」気持ちで人生丸ごと傾倒できてしまう入り口が、公式に用意されていて。
あと同時に思い浮かぶのは、AKBって特に、総選挙などのストーリーに感動して初めてアイドルを好きになった小中高生の純粋なファンがすごい多い、って事です。*1
成人ヲタはそれでも自分なりに思う所があって今アイドルヲタをやっているので、今更どうこう言う話じゃないんですけど、今朝起きて指原HKT移籍のニュースを知った、小中高生の指原ファンはどういう気持ちになったんだろう、ってのも考えると。
AKBをはじめアイドルのシステムはこれからも不変で続いていくだろうし、AKBというグループ自体にしても、今回の事で何かが大きく変わる事もないと思いますけど、アイドルファンを自認する大人の私たちくらいはそれぞれ、自分の人生とアイドルとの距離感を再考する機会はたまにあってもいいと思います。
<STORE>
*1:最近地域のお祭りに複数行く機会があったんですが、ほんとに多くの小中高生がAKBの話をしたり、AKBのグッズとかを持ち歩いていたりして。斜に構えてる子も勿論いるだろうけど、多数の子供たちにとって、今のAKBって間違いなく憧れの存在だと思うんです。ここまで有名になったメンバーの大きいスキャンダル〜移籍とかはその子たちにとって初めてだと思うので、AKBが好きな普通の子供たちが、今回の件でどんな感想を抱いてるかが今一番知りたい。まぁこのブログ読んでる小中高生がまずいるのかって話ですけど・・・