小娘のつれづれ

一人で自分の”好き”を追いかけ続け、執筆業になりました。2017年に初の単著がでました(乗田綾子名義)。



2017年9月発売の『SMAPと、とあるファンの物語』(双葉社)については【こちら】

「お父さん、努力って報われるものですか」

NMB48からの卒業を決めたNMB1期生、
原みづきさんが4/11深夜、こんな心情を吐露しました。


研究生って
頑張れば上にあがれる
って言われたから
皆頑張ってきたよな
でも結局あがれたんは5人だけ


じゃああーぽんとありぃとみづきは
頑張ってないって思われてたんかなって


いろいろ考えたりした


けどそれは違うと思う
あーぽんは毎日レッスンしてたし
ありぃは高校とレッスン
両方頑張ってた


努力は必ず報われるって
憧れてる高橋さんが言ってたけど


みづきはそうは思ってません


ここで考えたのが"卒業"でした

原みづき(4/11 1:01) Google+ ※抜粋


原さんは2010年10月にNMBのオープニングメンバーとして活動開始しましたが、
2011年のチームN、2012年のチームMメンバー、
また過去3回出したCD選抜には一度も選ばれず、
グループ発足からの1年半、ずっと研究生として活動してきました。
後輩の2期生や謹慎メンバーが
自分の出れないステージやチームで次々と活躍していく中、ずっと。


原さんの「努力」に対しては、色んな意見がありました。


「努力は必ず報われると僕は思います。」
「『頑張ってる、努力してるのに何で』という言葉は、甘えです。」
「努力だけじゃどうにもならんよ」


どれも正しいと思う。
そもそも人間にとって簡単に「努力」の答えは出るものじゃなし
それぞれがどういう答えを持っていようが、いいんだと思う。


だから、今回は「努力」の意味をあーだこーだ言いたいのではなくて。




なんで原みづきは、わざわざあんな事を書いたんだろう?


* * *


この子は13歳、
中一の夏休みからの全てをNMBに捧げてきた。


そしてその道を選んだのは彼女自身。
だからNMBで活動して、辛かったり悔しい思いをしたのも、
言ってしまえば「自分の人生」。
そして同じ道を選んだ山本彩さんが、センターやキャプテンに抜擢されながら
彼女の事を案じてエールを送っているのも、「彼女の人生」。


・・・なんかこう見ると、彼女たちの「努力への問い」は本来、
姉妹、もしくは学校の先輩後輩のような存在である
「彼女たち自身の中で完結するもの」のような気もします。
それくらい、中学生の女の子だって気づく事なはず。




でも彼女はなぜ

「努力は必ず報われるって憧れてる高橋さんが言ってたけど みづきはそうは思ってません」

と発信したのか?



何度も書いてるけど、AKB運営がいくらビジネスの集まりであっても
彼女たちにとっては「保護者」だったんじゃないかな。



保護者、その主たるお父さんに聞きたかったんだよ。
「お父さんたちが説く”努力”って一体何ですか」、と。




そして”お父さん”は、こう返した。


努力が報われていないと思っている人へ。

それでも努力するしかないのです。
努力しながらチャンスを待つしかないのです。

その努力は報われるのか?
…………………必ず、報われます。
問題は、いつどこで報われるのかわからないことです。

では努力がなかなか報われない場合、どうすればいいか?
…………………人のせいにしなさい。

君の努力の結果に気づいていない、まわりの人間がいけないのです。
NMBで言えば、金子が悪い。剱持が悪い。関根が悪い。
つまり、秋元が悪い。

もちろん、これ以上努力のしようがないくらい努力した場合ですよ。
「この人たには見る目がない」と思いなさい。

実際、僕は
今、スターになっている人を20人くらい、
オーディションで落としたり、プロデューサスを断ったり、クリエイターとして興味を持てませんでした。
僕の目は節穴です。
いや、みんな節穴なんです。

きっと、自分の能力、努力をわかってくれる人がいると思えばいいんです。

もちろん、今は学業に専念して何年かして
、また、NMBのオーディションを受けてみるのもいい。

胸を張って、「私は努力した。これからも努力する」と宣言しなさい。

人生はマラソンなんだ。
短距離走ではない。

原みずき、頑張れ。


前田敦子の卒業発表が大々的に報じられている時、研究生鈴木里香がひっそりと卒業した。学業に専念するためだ。前田も鈴木も、まだ、マラソンの途中。

ゴールは遠い。
それぞれのペースで走ればいい。

秋元康(4/11 7:46) Google+


・・・うーん


前にも書いたけど、アイドルをプロデュースするという事は
単なる大人の歌手への作詞提供や、企業とのビジネス共栄とはちょっと違って。
それは、「力のない数多くの少女たちの人生をまるごと握り続けている」という事で。



保護者をただ信じてひたすら走り続けた娘に、
お父さんたちはどこまで真摯に向き合っていたんだろうか?


* * *


あと今回のことでふと気づいた点があって、
以前AKB運営は母性を奪ったと書いて、
それはつまりAKB運営自身が母性である事をを切り捨てたって事なのかなーと思ってますが


その役割を捨てたAKB運営の代わりに、
グループ全ての母性を背負ったのが
「高橋みなみ」という人だったのかもしれないですね。


たかみなさんはその責任を普通に背負って全力で走ってるけど、
彼女が背負ったものはやっぱ21歳の女の子にはとても重くて苦しすぎると感じる。
本当は同じグループの、姉と妹のような位置関係であるはずなのに
こうして妹たちの「正しい母」であり続けなければならなくなってる。


原さんのあの言葉を聞いたら、たかみなさんは何を感じるのだろう?


* * *


AKBグループでは今、約240名の「娘たち」が育っています。
これからも大人たちのために、
そして大人たちを信じて辛い仕事を乗り越えていく240人の娘たちの心の問い。
大人はどこまで真摯に向き合っているのでしょうか。



「お父さん、努力って報われるものですか?」



ごめんなさい。
原みずきではなく、原みづきです。

コメント欄で教えてくれたみなさん、
ありがとう。


それから、僕が尊敬する幻冬舎の社長、見城さんから聞いた素敵な言葉を、
今、努力しているすべての人に贈ります。

「これほどの努力を、人は運と言う」

人の成功は「運がいいね」という一言で済まそうとするが、実は見えないところで努力していたのだよ。

秋元康(4/11 9:01) Google+


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