小娘のつれづれ

一人で自分の”好き”を追いかけ続け、執筆業になりました。著書『SMAPと、とあるファンの物語 -あの頃の未来に私たちは立ってはいないけど-』(双葉社)好評発売中

「日本初のブラックアウト(大規模停電)体験談と備えておいてほしいもの」 #北海道地震

地震直後から北海道在住の方々が自分の視点でそれぞれの被災記録を残しているのを見て、自分も落ち着いたら何か書き残そうと思っていたら、最初の揺れからすでに2週間近く経ってしまいました。
せっかくなのでここでは直後の被災記録とともに、その後全国ニュースではあまり触れられなくなった市民生活についても、残しておきたいと思います。

1・震度5以上の強い地震とブラックアウト(北海道胆振東部地震・2018年9月6日 午前3時7分)

地震発生の1時間前にやっと就寝して寝入っていた私は、地震発生時、耳元のスマホから流れる不意打ちの緊急地震速報にあわてて飛び起きました。間もなく強い揺れが始まり、ほぼ同時に廊下に出て電気をつけたのですが、家は揺れとほぼ同時に停電状態になりました。

【北海道胆振東部地震でのブラックアウト(大規模停電)について】

参考:「全道停電まで緊迫の18分間 泊原発への電力供給維持に手を尽くす?」
(北海道新聞・9/13 https://www.hokkaido-np.co.jp/article/227796

・3時7分 最大震度7の激震
・3時8分 震度7を記録した厚真町内にある道内最大の火力発電所、苫東厚真火力発電所の2基に損傷が発生し、北海道における電源の4割が失われる
 =失われた電源に見合うだけの需要が一時的に切り離されることになり、一部地域で停電発生

・3時11分 北海道の電気需給バランスが崩れたため、本州から最大量の電気(60万kw)を送電開始
・3時15分 先に停電した一部地域の中で、送電が再開される場所がでてくる

・3時25分 苫東厚真火力発電所で唯一運転の続いていた1基が、損傷深刻&電力の著しい周波数低下に耐えきれず自動停止
 =北海道内の電力需要を大きく支えていた発電所が完全にストップしたため、電力需給の連携体制が崩壊→他の発電所も連鎖的に自動停止→本州からの送電も停止→全域停電状態に
 
※覚えておきたいところ
・災害によるブラックアウト時、停電は2段階~にわかれてやってくる
・震度7~6強レベルの地震が発生した場合、身の安全が確保できたら、停電になってなくても水の汲み置き、灯りとラジオの確保はすぐにやっといた方がいいです

2・夜明け前の停電とかなり役立ったTwitterの投稿(北海道胆振東部地震・2018年9月6日 午前3時台)

幸い大きな被害のなかった我が家でしたが、地震発生とともに停電してしまったため、テレビで情報を得ることができません。ただまだこの時は携帯の電波が生きていたため、スマホ経由(4G回線)のYahooニュースやTwitterで震度や震源など最低限の情報は入手することができました。

そしてこの時点で、Twitterではすでに災害経験者によるアドバイスがかなり回り始めており、混乱の最中、実際にかなり役立ったものがいくつかありました。ここではその内容をご紹介しておきます。

・「とりあえず水出るうちに水貯めとけ」

正直揺れと停電のパニックで水確保なんて頭からすっ飛んでしまっていたのですが、このツイートで思い出せたことにより、我が家はすぐに水の汲み置きができ、その後の自宅避難生活での安心感に繋がりました。
(あと北海道地震やその直前の台風21号で停電した地域の話ですが、特にマンションは、水道が無事でも(停電の影響により)くみ上げのポンプが止まってしまい、結果断水になる家が多かったようでした。マンションにお住まいの方は万一に備え、普段から非常時用に水の確保をしておいた方が良いかもしれません)

・「通電火災を防ぐためにブレーカーは落としとけ」

このツイートはかなり早い段階で、ローカルテレビ局や市町村の公式アカウントから回ってきました。火災の被害が大きかった阪神淡路大震災の教訓からだと思われます。
ちなみに今回の北海道地震でも、復旧時に通電火災(未遂)と思われる出動はあったようです。実際に電気復旧後、自宅の近所で消防車が大集合しているのを見ました。


・「停電してしまったら冷蔵庫はなるべく開けるな」

少し落ち着いた後、ラジオ経由で全域停電とわかった時点で気になったのが冷蔵庫の中身でした。そして地震直後の時点で、すでに「冷蔵庫はなるべく開けるな」というツイートがシェアされ始めていたのを覚えています。

深夜の停電だったので、とりあえずその情報通りに冷蔵庫を開けないままにしておき、日の出で部屋が明るくなってきた後は、クーラーボックスを用意して常温に戻っても大丈夫な飲料水だけをすぐに取り出し、またなるべく開けないように気を付けていました。
ガス調理ができたので食材を何度か取り出すことがあったものの、結果としては冷蔵庫をなるべく開けないことで、【冷蔵は1日半】【冷凍は1日程度】ある程度低温のまま保存することができました。(※あくまでも我が家の場合です)

3・日の出の訪れと、コンビニの動き(北海道胆振東部地震・2018年9月6日 午前4~6時台)

日の出により周囲がうっすら明るくなり始めたのは、地震発生から1時間30分ほど過ぎた頃。家には普段から少しずつ買い置きしていた備蓄食料こそあったので、緊急的な買い出しなどの必要はありませんでしたが、実はちょうどその日の早朝、もともと家族が遠距離移動をしなければならない予定が入っていたこともあり、家族が移動用の飲料水を確保するために急遽コンビニへ。
買い物はしなかったものの、自分も街の様子が知りたかったのでついていくことにしました。

【北海道胆振東部地震でのコンビニ営業について】※道内の店舗数順に並んでいます

・セイコーマート

 →停電時も9割以上の店舗が朝から店を開けていた(※24時間営業ではないところも多いため、他に比べ初動が落ち着いてとれていた可能性も)
 →停電の際は電源を確保するためのマニュアルがあり、電気や通信回線がダメでも使える小型会計端末も全店舗に配置されている
 →ガスに被害がない場合、ホットシェフ(店内調理施設)が運用できるため、温かい食品を購入することもできた
 →参考「<北海道地震>「セイコーマート」95%が営業できた理由は」https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180917-00000007-mai-bus_all
 →参考「“神対応”停電でも営業続けた地元コンビニに賞賛の声【北海道地震】」https://www.fnn.jp/posts/00359920HDK

・セブンイレブン

 →停電時も非常用電源が全店に配置されており、2時間ほどはレジでの対応が可能になっているため、そのまま店を開けていたところが多い
 →非常用電源が切れた後は店舗によって判断が異なるが、手計算で営業を継続するお店もある
 →参考「コンビニ/北海道地震の停電で、各社店舗も停電」https://www.ryutsuu.biz/store/k090640.html
 →参考「停電時のサービス停止のお知らせ」(公式HP)http://www.sej.co.jp/services/servicestop.html

・ローソン

 →停電直後は一時休業する店舗もある(安全が確保された店舗から随時営業再開)
 →停電中はレジが使用できなくなり、代わりに簡易端末での対応となる
 →参考「北海道で発生した地震への対応状況について」(公式HP)https://www.lawson.co.jp/company/news/detail/1343777_2504.html

・ファミマ

 →停電直後は一時休業する店舗と、停電したまま営業を続ける店舗に分かれる
 →参考「「北海道胆振東部地震」への対応状況について」(公式HP)http://www.family.co.jp/company/news_releases/2018/20180907_10.html
 →参考「道内のコンビニ、徐々に営業再開 ローソン・ファミマ」https://www.asahi.com/articles/ASL966F64L96IIPE05P.html


自分が実際に見てきたのはセブンイレブン(通常24時間営業)とセイコーマート(早朝~夜営業)の2店舗ですが、夜明けの朝4時の時点ですでに店舗内には5~8人ほどの人の出入りがあり、時間が過ぎるにつれて、さらに客数は増加。

どんどん手に取られていったのは主に水やカップ麺などの食料品ですが、ここで注意したいのが、停電が長引いた時点で(衛生面への配慮で)お弁当棚のもの=冷蔵必須の生鮮食品系は真っ先に販売中止になること。生命線となるお水はもちろん、災害時にお米を必要とするであろう人は、絶対にあらかじめ備蓄しておいた方がいいです。

☆最優先したい備蓄食料の例
<飲料水>何するにも必須
キリン アルカリイオンの水 (2L×9本)
<お米:アルファ米>お湯か水のみで調理可能
尾西食品 アルファ米12種類全部セット(非常食 5年保存 各味1食×12種類)
<お米:ごはんパック>湯せんで調理可能
ウーケ ふんわりごはん 北海道産ゆめぴりか (200g×3P)×8個
<通常のお米>カセットコンロ経由で調理可能
※今回震度6強~震度6弱に見舞われたむかわ町、日高町、平取町では、ふるさと納税の返礼品にお米があります
北海道 むかわ町(ふるさとチョイス) https://www.furusato-tax.jp/city/product/01586
北海道 日高町(ふるさとチョイス) https://www.furusato-tax.jp/city/product/01601
北海道 平取町(ふるさとチョイス)https://www.furusato-tax.jp/city/product/01602

参考:「電子レンジ以外の調理方法」(サトウ食品)http://www.satosyokuhin.co.jp/inquiry/other_cooking_rice.php
参考:「【震災から7年】非常時に役立つ「災害時のご飯の炊き方」4選」(クックパッド)https://news.cookpad.com/articles/28248

☆その他災害時に真っ先に売れていった食料の例
<各種カップ麺>
日清 カップヌードル 20個
<パン>
PANCAN パンの缶詰め12缶セット(ブルーベリー・オレンジ・ストロベリー)
<栄養補助食品>
大塚製薬 カロリーメイト ブロック チョコレート 4本×10個
<レトルト食品>
永谷園 あたためなくてもおいしいカレー中辛 10個セット 【5年保存】
<缶詰>
はごろも さんまで健康 蒲焼 100g×6個

参考:「警視庁のお墨付きの味 災害時向けレシピ「お湯代わりに水を使う冷やしカップ麺」が普通においしそう」(ねとらぼ)http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1708/23/news063.html

4・電車もバスも電波も止まってしまった街(北海道胆振東部地震・2018年9月6日 午前7時台~)

本来なら通勤・通学ラッシュであるこの時間。しかし全域停電という状況の中では、当然会社や学校どころではありません。多くの人が自宅待機となり、信号の消えてしまった通りではすでに警察官による交通整理が始まっています。

【北海道胆振東部地震・発生時の鉄道について】

参考:国土交通省 災害・防災情報「平成30年北海道胆振東部地震」http://www.mlit.go.jp/saigai/saigai_180906.html(以下全て同じ)
・JR 【地震発生当日】全線運休→【2日後】一部で運転再開→【3日後】多くの路線で運転再開(一部運休継続あり)
・地下鉄 【地震発生当日】全線運休→【2日後】午後から順次運転再開→【3日後】全て運転再開
・その他市電など 【地震発生当日】全線運休→【2日後】午後から順次運転再開→【3日後】全て運転再開

<地震当日のニュース映像>
北海道震度6強 JR北海道・全線運転を見合わせ 札幌駅の様子(午前11時過ぎ) (18/09/06 11:27)
www.youtube.com

【北海道胆振東部地震・発生時のバスについて】

・路線バス 【地震発生当日】全線運休→【2日後】一部で運転再開→【3日後】被害の大きかった地域以外は全て運転再開
・高速バス 【地震発生当日】全線運休→【2日後】一部で運転再開→【3日後】全て運転再開

【北海道胆振東部地震・発生時の高速道路について】

・被災 1路線(震源に近い場所)【地震発生当日】通行止め→【3日後】通行可能に
・点検による通行止め 数路線 【地震発生当日】午前中には順次通行可能に
※道道・市道では…土砂崩れや路面隆起、橋梁損傷など16区間が被災

【北海道胆振東部地震・発生時の飛行機について】

※強い揺れがあった地域の空港
新千歳空港(震度6弱)→【地震発生当日】閉鎖(ターミナルビルでの漏水発生など、旅客の安全確保ができなかったため)
札幌丘珠空港(震度5弱)→【地震発生当日】運行(滑走路に異常なし)
函館空港(震度5弱)→【地震発生当日】運行(滑走路に異常なし)

【北海道胆振東部地震・発生時のフェリーについて】

・全て 【地震発生当日】平常運航(停電に見舞われたものの、非常発電やランプウェイ、自走式タラップ経由で乗下船が実施できたため)
※港湾では…苫小牧港で沈下や亀裂、室蘭港で出火、余市港で車両転落1件あり

ちなみにこの朝の時点で、すでに停電中の一部地域では携帯が繋がりにくくなり、圏外になるユーザーが出始めていたようです。(停電が長引くと、基地局の非常用電源が順次切れてしまうため)

今回は多くの世帯が出社・登校できず、家に留まる形になったので結果的に助かりましたが、携帯携帯が不通になってしまうと、安否確認や情報のやりとりがほぼできなくなります。職種によっては仕事に行かなければならない方もいらっしゃると思いますが、【広域停電時は出発前or連絡のとれるうちに必ず避難行動の打ち合わせをしておく】ことをオススメします。

5・本格的な買い出しが始まる(北海道胆振東部地震・2018年9月6日 午前8時台~)

電車やバスの運休による自宅待機の指示が大方行き渡ったであろう頃から、街では一斉にスーパーやドラッグストア、ホームセンター、家電量販店への本格的な買い出しが始まりました。全域が停電していた地震当日の午前は、(店内照明がないため)多くのお店が店頭販売に。お客さんも大勢集まり、開店前からすでに長蛇の列になっていたと言います。

<地震当日のニュース映像>
北海道 最大震度6強 札幌市の家電量販店に1000人以上の行列 大規模停電続く (18/09/06 12:20)
www.youtube.com

ちなみに、この時からすでにSNSや報道でたくさんの情報共有が始まっていたのが「スマホの充電場所」です。私は幸い就寝前にいつもスマホを充電する習慣があったのと、手元にモバイルバッテリー(数年前に買ったフル充電1回分仕様)、さらに自家用車にシガーソケット用のUSBカーチャージャーがあったので、物理的にもその後の心理的にもかなり助かりました。

☆今のうちに買って普段から使っておきたい
<モバイルバッテリー>今から買うなら大容量のものを
Anker PowerCore 10000 (10000mAh) iPhone&Android対応
<シガーソケット用・USBカーチャージャー>車ある人は必須レベル
Anker PowerDrive 2 (2ポート) iPhone、Android、IQOS対応

また今回はガスが生きていたおかげで難を逃れましたが、我が家はカセットコンロ&ボンベの買い置きをしておらず、かなりヒヤヒヤしました。オール電化の家はおそらくもっとヒヤヒヤしていたはずです。鍋など普段から使うこともできるので、一世帯一台は絶対買っておきましょう(私も電気復旧後に速効買いました)。

☆ないとめちゃくちゃ焦るぞ
<カセットコンロ> ちなみに一度災害が起きるとリアル店舗は当分品薄になります
イワタニ カセットフー 達人スリム 【うす型コンロ】
<カセットボンベ> 同上
イワタニ カセットガス 3本組
<非常用トイレ> 停電に加え断水、生活用水の汲み置きもない場合は必須
驚異の防臭袋 BOS 非常用トイレセット (50回分)
<ポリ袋と新聞紙> 非常用トイレの代用品を制作可能

参考:「災害時には簡易トイレ ポリ袋と新聞紙で作る」(西日本新聞)https://www.nishinippon.co.jp/feature/life_topics/article/239556/

<赤ちゃん用おしりふき> 断水でお風呂に入れない場合のボディケア用
水99.9% 水分たっぷり おしりふき 厚手 60枚入×3個 (日本製)
<ドライシャンプー> 断水でお風呂に入れない場合のヘアケア用
TSUBAKI お部屋でシャンプー ドライシャンプー 180ml
<ウェットティッシュ> 断水時の衛生面のケア用
エリエール ウェットティッシュ 除菌 アルコールタイプ 本体100枚

6・一部地域の電気復旧と日没(北海道胆振東部地震・2018年9月6日 午後2~5時台)

USBカーチャージャーでスマホの電池残量をときどき復活させながら、Twitterで情報収集をしていたところ、午後2時頃に「電気がついた」とのツイートがチラチラと増え始めます。どうやらこのあたりで完全停止状態になっていた道内の発電所のうち、一部が再稼働出来始めたようです。(※地震発生から約11時間後)

それを見て我が家も淡い期待を秘めながらブレーカーを上げたものの、この時点では電気復旧ならず。後で知ることになるのですが、電気の復旧はかなり細かい区域に分かれて行われているようで、家族・友人レベルで復旧が最も速かったのは近くに避難所と大きな病院がある家でした。

そしてTwitterごしの歓喜の声の中、復旧にならないなぁと少し焦り始めた午後4時頃、スマホ経由でネットが見れていた我が家もついにサーバー激重に。もう少し詳しく書くと4G回線がアンテナ1本表示になり、YahooニュースやTwitterがほぼ繋がらなくなりました。

電話の際は自動的に3G回線に切り替わるため、なんとか受発信可能を継続していたのですが、ここで家族が急遽仕事に行かねばならなくなり、日没を目前に急に一人(と飼い犬一匹)、家に取り残されることになります。

それまで4G回線のスマホと車載テレビで情報収集していた私ですが、4G回線が失われ、さらに仕事で車が出払ってしまうため、テレビ(とついでにUSBカーチャージャー)も無くなってしまうことに。
それでもこの時点では、懐中電灯やサイリウムがあるからなんとかなるさと、やっぱりどこかたかをくくっていたのです。

7・ブラックアウトの夜=真っ暗な夜の森林に放り出された状態 (北海道胆振東部地震・2018年9月6日 午後6時台~)

本格的な日没を迎え、真っ暗になった我が家と一帯。
生まれて初めてブラックアウトを経験し、思ったのは「ブラックアウトの夜=真っ暗な夜の森林に放り出された状態」であるということです。

灯りもなく買い出しのお店すら無い状況、当たり前ですが外が暗くなると安全のため、外からは人の気配が消え、無音状態になります。
夕方からスマホはネットが激重で、緊急時の電話連絡にしか使えない状態。それなのにこともあろうか私はラジオを欠き、手元にはとりあえずで買っていた数個の懐中電灯とサイリウムのみ。

結果から言うとブラックアウト(夜の長時間の停電)が実際に起きた場合、灯りと音の不足を軽視すると、たった一晩で簡単に精神は死にます(断言)。

災害じゃなくても過去に火災・落雷・事故・漏電・故障で大規模停電が起きた例はいくらでもあるので、「真っ暗な夜の森林に放り出された状態」に耐えられなさそうな人は、何事もないうちにちゃんと買いそろえておきましょう、自戒もこめて。

☆今すぐ買っとけレベル
<電池式のポータブルラジオ>
ポイント①:radiko頼みになってる人ほど買いそびれる備えです、停電すると詰むぞ
ポイント②:今から買うならワイドFM対応のものを
ポイント③:手回しつきのガチ災害用は便利だけど高価
ポイント④:スタンダードなものを買う場合は、必ず予備電池もセットで買いましょう
ポイント⑤:高値転売に注意
SONY ハンディーポータブルラジオ ICF-P36 : FM/AM/ワイドFM対応
パナソニック ラジオ FM/AM/ワイドFM対応 RF-U155-S

<LEDランタン>
ポイント①:冬の夜が最大15時間×大きい被害が出ていなければ8~9割の停電復旧まで平均3日*1=電池1セットで45時間以上使用できるものを
ポイント②:乾電池で動くものがオススメ(USB充電系は言わずもがな、ボタン電池系も緊急時に買い出しがまず難しくなります)
ポイント③:購入時には電池の規格を確認し、必ず予備電池も買っておきましょう
ポイント④:部屋置きだと最低でも200ルーメン~あると精神衛生上とても良いです
ポイント⑤:高値転売に注意
GENTOS LED ランタン 【明るさ280ルーメン/連続点灯72時間/防滴】
Bicosy LEDランタン 連続点灯510時間

<懐中電灯>
ポイント①:最低でも家族の人数分、ランタンがない場合はさらに2~3倍必要
ポイント②:もしもの時はペットボトルランタンとしても使用できます
ポイント③:大事なのは大型か小型かではなく、LED+明るさ+連続使用時間です
Wsiiroon 懐中電灯 LED 超高輝度 (2個セット)
PUAIDA LED懐中電灯 超高輝度 2個セット

<番外編・キンブレ>
ポイント①:現在ライブ参戦を趣味とする人なら大体買う機会のあるキンブレ
ポイント②:個人的使用感 キンブレ2~3本で暗めのランタン1個分
ポイント③:災害に備えるなら最低4本+ある程度の予備電池は欲しい
ポイント④:ちなみに青赤緑が電池持ちいいそうです

参考:「覚えておきたい 警視庁が公式Twitterで公開した「ペットボトルと懐中電灯でランタン作成」がお役立ち」(ねとらぼ)http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1703/02/news069.html
参考:「ペンライトの電池持ち時間 - 色別の電流値測定結果レポート」(プロムナード/個人ブログ)https://ameblo.jp/millimeter-wave/entry-12147675144.html

<各種乾電池>
ポイント①:なんにせよ乾電池は絶対に備蓄しておきましょう
ポイント②:面倒でも事前に非常用ラジオ・ランタン・懐中電灯などの電池規格と予備電池の数は必ずチェックしておきましょう
ポイント③:なぜなら突発的に災害があった場合、もし買い出しに行けた場合でも、何を買えばいいかものすごく困ることになるから

8・ただ復旧を待つだけの永遠 (北海道胆振東部地震・2018年9月7日 午前4時台~)

あまりの心細さに、先に電気が復旧した親戚から急遽ラジオを貸してもらい、たった一つだけ鮮明に入ったFM局の音楽を聴くことでやっと眠ることができた、そんな夜明け。

地震初日の午後~地震翌日の朝にかけて、停電していた約295万戸のうち約146万戸(約5割)が電気復旧。この頃になるとSNSやLINEでも「電気がついた」という報告がだいぶ届くようになっていましたが、我が家は残念ながらこの時点でも復旧していませんでした。

ガスと水道が使えるだけに、日中はまだ割と安心して過ごせるんですが、ついに電気の戻らないまま夕方を迎えると「あぁもう一夜あの心細さに耐えねばならないのか…」とだんだんげんなりしてきます。

初日は元気に外を走り回っていた近所の子供たちも、2日目はすっかり表にでてこなくなりました。地震初日の地域生活を支えたコンビニも、この頃になると在庫が枯渇したのか多くのお店が閉店休業状態に。街全体の空気がどこか疲れだしてきます。


結局夜になっても電気は戻らず、しかも家族がやはり仕事のため、我が家は1人(と犬1匹)での2夜めの停電生活に突入。ただ1夜めと決定的に違うのは、最初からラジオがあること、あと移動用に使っていたキンブレをこの日から部屋の固定ライトとして採用したこと。

音と明るささえ補えれば、こんなに気持ちは違うものなのかとビックリするくらい、当面の気力が復活しました。またこの日はラジオから流れてくる音楽が明るい歌詞のものばかりで、これも精神的にかなり助けられたところがあります(ちなみに自分はリクエストしたくてもできない状況だったので、電気復旧してる人や他県リスナーが心境先読みしてリクエストしてくれていたの、本当にありがたかった)。

全体的にはいまだ暗いままなので、ベットに寝転ってラジオを聞き、懐中電灯で照らしながら読書。それでも時間を持て余し、時折窓を開けて外の様子を確認していると

地震から2日めの午後10時頃、近くの通りの街灯がついているのを確認!!同時に携帯の電波も急に復活し、4G回線で再びいつも通りネットが見られるようになりました。

数十メートル先のアパートはすでに室内灯が煌々と復活しており、それを見るだけでもめちゃくちゃ希望を感じることができました。

9・電気復活 (北海道胆振東部地震・2018年9月8日 午前0時台~)

外に出ていた家族も帰宅し、再び車載テレビで情報を確認しながらそろそろ寝ようと階段を昇り降りしていた深夜0時頃、急に照明が一瞬バチッとつき、その数秒後、我が家もついに電気が復旧することとなりました。


ちなみに9月8日朝(※地震発生から約48時間後)の時点で、停電していた約295万戸のうち約293万戸(約9割)が電気復旧。
ただ依然として電力供給は不安定な状況にあったため、地震発生から10日以上は全域で節電が必須となりました。

10・ブラックアウト後の市民生活 (北海道胆振東部地震・2018年9月8日~)

大きな被害のなかった場所や人たちは、9割方電気が復旧した地震発生2日後から、表向きには通常通りの生活を送ることとなります。しかし2日間に渡るブラックアウトというのは、その後も生活に大きな影響をもたらすことになりました。

全域での長時間停電が起こった場合、生産も物流も電気復旧まではほぼ全てが完全にストップします。また生鮮食品や冷凍食品などは、品質が保てないために早い段階で既存在庫がほとんど廃棄処分にもなってしまいます。

・食料品&飲料水

ブラックアウト発生から2日後の時点で一度、スーパー・コンビニともに生鮮食品、乳製品、パン、お米、インスタント麺、冷凍食品、飲料水が枯渇します。その後さらに2~3日経つと少しずつ在庫は復活していきますが、品薄が長引くのが【牛乳】【乳製品各種】【ごはんパック】【納豆】
またブラックアウト発生からの2日間でほぼ店内在庫を売り切ってしまう形になるコンビニでは【レトルト食品】も当分欠品したままになります。

・電池&携帯充電器

ブラックアウトから2週間近く経っても、いまだ街中の店舗では【電池】【モバイルバッテリー】が品薄、もしくは購入に個数制限がかかる状態になっています。そうなると在庫が復活してもなかなかセール品にはならないでしょう。何もないうちにネットなどでしっかり調達しておくことをオススメします。

また今回は何しろ全域停電という事態だったので、日常生活に戻りつつある人々も、大なり小なり疲れや不安を抱えることになりました。さらに大地震が引き金ということで、震度7を記録した地域を含め、北海道ではまだ余震も続いています。

11・最後に

私は正直、停電初日のトラウマで今も豆電球をつけ、ラジオを聴きながら寝る日々が続いています。それでも今回の北海道地震の余震は夜中によく起こるので、めちゃくちゃ心臓に悪く、なかなかスッキリと気が晴れない日々がまだ続いています。

たった数日の停電のみでこれなら、避難所生活を送っている方は、どれだけ心細く、どれだけ疲れるのだろうと今回本当に思いました。

記事の最後になりますが、2011年の東日本大震災、2016年の熊本地震も含め、それぞれの地域の災害復興には多くの支援が必要です。
余裕のある方、備えが済んでいる方はぜひ、募金やふるさと納税へのご協力をお願いします。

☆ふるさと納税で災害支援|ふるさと納税サイト ・ふるさとチョイス
https://www.furusato-tax.jp/saigai/
☆日本赤十字社オフィシャルサイト「緊急救援・被災者支援」
http://www.jrc.or.jp/contribute/help/
☆東日本大震災復興支援財団 オフィシャルサイト
http://minnade-ganbaro.jp/

*1:北海道地震・東日本大震災時