小娘のつれづれ

一人で自分の”好き”を追いかけています。

「テレ東音楽祭(初)の9分でわかるモーニング娘。の進化」

テレ東 音楽祭(初):2014年6月26日(木)夜6:30生放送:テレビ東京
後藤真希、2年半ぶり生歌披露 復帰後テレビ初出演 | ORICON NEWS

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コーラスグループとしての出発

1・モーニングコーヒー(1998)

テレ東音楽祭・参加メンバー 中澤 石黒 飯田 安倍

今まで不参加だった1期石黒が復活し、ほぼオリジナルメンバーのデビュー曲『モーニングコーヒー』。
デビュー時のモーニング娘。は細かい振付はほとんどなく、コーラスやハーモニーで繋いでいくタイプのアイドルグループでした。


リズム&ユニゾン

2・LOVEマシーン(1999)

テレ東音楽祭・参加メンバー 中澤 石黒 飯田 安倍 保田 後藤 石川 吉澤
(※石川と吉澤はオリジナル発売当時、加入前)

オリジナルで目立つパートをもらっていた矢口が色々ありいないものの、こちらも長らく不参加だったオリメンの石黒が復活。
上記のモーニングコーヒーから1年9か月後のシングル(7th)になりますが、まずダンスの面が大幅に進化。
各メンバーのポジショニングが強調され、振りもパートごとにかなり細かく分けられています。

そして近年においてテレ東音楽祭でしか見られなかったシーンが、オリジナルの石黒&保田による「明るい」「未来に」の部分。
2010年代のアイドル界においてもモーニング娘。の絶対的強みとなっている「リズム」。
これを一番最初に、そして個性として表現したのは、LOVEマシーンの石黒彩でした。
そして、今も現モーニング娘。を大きく支えている「歌の強さ」。
これは初期モーニング娘。において保田圭が担当していた「ユニゾンを支える歌唱メンバー」が、後のメンバー構成にも大いに繋がっていきます。


センターポジションの確立

3・恋愛レボリューション21(2000)

テレ東音楽祭・参加メンバー 中澤 飯田 安倍 保田 後藤 石川 吉澤
(※LOVEマシーンまで参加していた石黒はオリジナル発売当時すでに卒業していた為、こちらの曲には不参加)

有名な安倍&後藤の2TOP。
デビュー当時からモーニング娘。は”メインボーカル”のポジション*1が存在するグループでしたが、
『LOVEマシーン』のヒットをきっかけとして、歌唱面でのメンバー構成以上に「どのメンバーが真ん中で目立つのか」という要素が求められていき、
その行き着いた先が、安倍なつみと後藤真希という”エースのフィーチャー”でした。

↓それから14年後

4・Password is 0(2014)

テレ東音楽祭・参加メンバー モーニング娘。'14(2014年現在の在籍メンバー)

デビュー曲から数えて16年、56枚目のシングル。
まず初期とは比べ物にならないほどダンスのレベルが高く、これはデビューからグループが16年間積み重ねてきたアップデートの賜物でもあります。

また現グループは、特にリズム感の良いメンバーが揃っていることもあって、つんくプロデュースの極地であるハイレベルなリズム表現にもきっちり対応。
これも言ってみれば、LOVEマシーンの『あかるぅい』から始まったモーニング娘。のリズム表現が行き着いたひとつの未来なのではないでしょうか。

10人がそれぞれ分かれるユニゾンパートにも実はそれぞれの歌唱力や声質に応じて細かい振り分けがされており、メインメンバーだけでなく、昔の保田圭のように後ろにいる事が多いメンバーも決して手を抜かず、要所要所でユニゾンを支えていたりする。
(現在歌唱力の評価が高いのは2012年加入の小田さくら、また2011年加入の鈴木香音はユニゾンパートでの期待値も高い)

そして安倍なつみや後藤真希から続く「エースの系譜」、現グループでは2011年加入の鞘師里保がそのポジションに立つ事が多く『Password is 0』でもそのプレッシャーをはねのけるように自身のソロパートを熱唱しています。



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*1:『抱いてHOLD ON ME!』における安倍&福田、『ふるさと』における安倍など