「【アイドルレコメンド】2016年7月の女性アイドル楽曲まとめ」

【今月の要チェック作品】

夏休みに突入する7月は例年女性アイドルのCDリリースが活発になりますが、今年もやはり後半に入るあたりから、どっとその傾向になりました。
紹介した中で大きいところだとハロプロのこぶしファクトリー「サンバ!こぶしジャネイロ/バッチ来い青春!/オラはにんきもの」と今春メジャーデビュー組のlyrical school「サマーファンデーション」。こぶしファクトリーはトリプルA面のうち一作で”リオオリンピック”をド派手に意識、リリスクはデビュー作の注目度を引き継ぐ”花火コラボMV”と、それぞれの正攻法で2016年夏シーズンを鮮烈に彩っています。あと人によっては夢みるアドレセンス・志田友美と東京女子流・新井ひとみが組んだ志田サマー新井サマー「灼熱サマー ~SUMMER KING & SUMMER QUEEN~」も。こちらは東京女子流が所属するavexからの発表ということで、avex的夏のカタルシスが存分に注入された一作になりました。
夢みるアドレセンスといえばグループ自体も「Love for You」というシングルを発表してまして、同性のMINMIが手がける夏ソングは想像以上に痛快（私がとくに好きなのは女の子のちょっとセクシーな不満を”恋愛の湿度”に昇華したカップリングの「リーダーシップ」）。ある意味その真逆から迎え撃ったのはアイドルネッサンス「君の知らない物語」、2009年にヒットしたsupercellのカバーですが、胸を締め付けるようなアイルネの煌めきは今回も健在です。
あともはや貫禄という言葉まで覚えてきたのがPASSPO☆「バチェロレッテは終わらない」。”未婚女性による結婚式の前日祭”をモチーフにしてるあたりはなんつうかアイドル的には勇ましすぎるというか、でも同性的にはああいう時の集まりにおける女性ならではの可愛さ楽しさをテーマにした気持ちもすごくすごくわかる、この着眼点は今後もっと評価されていいはず。
新しいところではスターダストプロモーション・3B juniorから生まれたロッカジャポニカ「教歌SHOCK！」がこれまでとは違うタイプのスタダアイドル道を地道に切り開いてて好感触、愛ある青春ロックをコンセプトに活動してきたPiiiiiiiN「Shiny days」も制作体制にかなり強度を感じられる出来（というかこの子たちはぺことりゅうちぇるの事務所から来てたアイドルなんですね、今回のMVには2人もしっかり出演中）。
あと事務所シリーズでもう1組、きゃりーぱみゅぱみゅや三戸なつめが所属する芸能事務所・ASOBISYSTEMから生まれたむすびズム「マエヲムケ!」！！沢田チャレンジが楽曲提供してるとか色々と話題はあるんですが、個人的に一番は、結成から1年7か月経ってやっと音源が発表されたことがほんっと良かったと思ってしまう。もうこのご時世のアイドルってメジャーインディーズは問わず、MVをYoutubeに上げて即売イベントやってCDリリースして、が活動の基本軸でありスタートラインになってると思うんですよ。
現場以外に人気が広がっていくのもやはりそこが絶対条件なので、なおさらその時間の先にちゃんと今があることに、ちょっとした安堵を覚えるのでありました。