☆2016.5発売
☆モーニング娘。'16 61thシングル(トリプルA面)
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さて月が変わりまして2016年5月、まずは新作ラッシュのハロー!プロジェクトから、いよいよモーニング娘。'16の初陣です!
昨年末に絶対的エースのポジションを長年守ってきた鞘師里保が卒業、12人体制となった「モーニング娘。'16」。
奇数グループから偶数グループに、そして何より空席となった”エースの座”には、一体どのメンバーがおさまるのか?
内外の大きな注目を浴びながらスタートした61枚目のシングル、今作もトリプルA面作品です。
この曲で言いたいメッセージは一つ「時は止まらない」ということです
モーニング娘。'16 5/11Sg「Tokyoという片隅 / The Vision」ライナーノー | つんく♂オフィシャルブログ 「つんブロ♂芸能コース」Powered by Ameba
まず最初にこの「Tokyoという片隅」のタイトルを目にした時、頭に反射的に思い浮かんだのは、「NIGHT OF TOKYO CITY」*1のことでした。
モーニング娘。にはいくつか、時代を越えてずっと歌い続けているテーマがあります。その中の一つが「都会の中の孤独」。
世の中でもっとも豊かな領域であろう少女の感受性によって呼び覚まされる高揚感と衝動、
その刹那に生まれるメッセージをサウンドプロデューサーのつんく♂はいつも、モーニング娘。に託します。
電話をかけたって きっとつながらない
TOKYO CITY
モーニング娘。 NIGHT OF TOKYO CITY 歌詞 - 歌ネット
独りの夜を 数えている
あまりにも寂しい思いをさせ続けるのなら
私はどこか遠くに飛んで行ってしまうよ
そしてまた面白いと感じるのが、現主力メンバーの9~11期も参加している「Help me!!」との”都会観”の違い。
実は「Help me!!」の時のテーマは、厳密に言うと「都会の中の孤独感とすぐそばにあるポジティブ力」というものでした。
これは発表当時の9~11期が平均年齢14.6歳とまだ幼かったゆえに、引き出されたメッセージだったのではないかと思います。
そしてその彼女たちが成長し平均年齢18歳と大人の女性に近づきつつある今、それは変わった。
この場合の都会が指し示す意味合いは 「世の中のシビアさと正直に生きることの難しさ」
モーニング娘。'16 5/11Sg「Tokyoという片隅 / The Vision」ライナーノー | つんく♂オフィシャルブログ 「つんブロ♂芸能コース」Powered by Ameba
・・・長々と断片的な言葉を並べまくってしまいましたが、つまるところ私がここで言いたいのは、この曲はモーニング娘。のアイデンティティにもう一度立ち返る歌であり、幼かった少女たちの成長を歴史に刻み込む歌でもある。
そしてそれを鞘師在籍時ではなく、鞘師卒業後の1作めとして持ってきた。
「時は止まらない」
卒業という刹那に共鳴し急激な成長を見せている現メンバーの表情を見ていると、この曲は今まさに歌われるべき、作品なのだと思います。
<MUSIC STORE>
*1:アルバム「セカンドモーニング」収録