小娘のつれづれ

一人で自分の”好き”を追いかけています。

「花言葉は”追想の愛”。乃木坂46『ハルジオンが咲く頃』」

☆2016.3発売
☆乃木坂46の14thシングル
* * *

昨年ついにNHK紅白歌合戦への初出場を果たした乃木坂46。
そんな2016年の第一弾となる今作では、先日卒業を発表した1期生の深川麻衣さんが”最初で最後のセンター”に決まり、グループとしてまた新たなステージに一歩、足を進めはじめます。

<聖母>という表現で愛されてきた深川さんが乃木坂46のセンターになるその意義は、もっと他に詳しく書いている方がたくさんいるんじゃないかなと思うので……ここではあえてまったく別の話を。
深川麻衣さんといえば私がここで書いておきたかったのは「ふかがわ」。
実は乃木坂46がまだ今のように広い認知を受けられていなかった4年前、初めてシングルで選抜メンバーに選ばれた深川さんが、「北海道深川市」を訪れてくれたことがあったんです。

「乃木坂46 深川麻衣さんがやって来た!!」(JAきたそらち)

深川市は北海道の中央部、空知という地方にあります。北海道といえば観光だと海産物(各漁港)や酪農(道東)のイメージ風景が強いですが、農業も負けず劣らず力があって、そして景色が美しい。
特に夏の少し前、北海道の夕焼け空の下に広がる水田は、穏やかなながらも力強い、そんな生命の調和が広がる素晴らしい風景の1つでもあるんです。

そしてその水田が広がる北海道で最もコメ作りがさかんな地域、それが空知。
だけどそんな美しい風景を持ちながらも、空知は本当に、前に出ない。すぐそばに札幌と旭川という二大スター*1がいるから、いつも控えめに、穏やかにその美しさを内包している。
そんな空知の街とアイドルが、名前を縁にして出会った。

北海道に住んでいるアイドルファンの私は石狩でも上川でもなく、彼女が空知という地方と縁があったことに、他では得られない輝きのようなものをすごく感じていました。
さらに少し歴史を辿ると、空知地方の街は昔はもっと活気があったんですが、景気を引っ張っていた炭鉱産業の衰退がきっかけとなり、今も人口減が続いているんですね。
故郷はある、思い出もある、だけどやむをえず離れる人がいる。

君も季節が過ぎればいなくなるとわかってる

次に会えるのはまた新たな夢を見て
今よりキレイな花 咲かせるだろう


ハルジオンの花言葉は「追想の愛」。
乃木坂46のセンター・深川麻衣の歌声は、私にとってはある小さな町の静かで温かな美しさも、思い出させてくれるものでした。


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ハルジオンが咲く頃(Type-A)(DVD付)

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  • アーティスト:乃木坂46
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*1:さらにいえば富良野・美瑛も近いので、観光はそっちに持ってかれる