小娘のつれづれ

一人で自分の”好き”を追いかけています。

「あっと思わせる攻めにもってった、カントリー・ガールズ『ブギウギLOVE』」

☆2016.3発売
☆ももち率いる「カントリー・ガールズ」の3rdシングル(トリプルA面)
* * *

さて2016年のハロー!プロジェクト・第三陣は彼女たち!
新メンバーの梁川奈々美、船木結が加わり7人組として生まれ変わったカントリー・ガールズが、”プレイングマネージャー”嗣永桃子PM先導の元、女性アイドルシーンに堂々帰還です。

デビューまもないグループにも関わらず2nd以降のリリースが約7か月後と開いたのはやはり活動体制の急変動*1が大きく関係していただろうとは思うのですが、新メンバーの加入でようやくもやが晴れ、さぁ新しくスタート……というタイミングでMV見てみたらまったく違う方向にハンドル切った感。ここですよ!!
いざ7人組になった時、前体制の受けを踏襲するんじゃなくて、これを踏み切りにバンッと飛ぶ勇気を持ったシングル発表。

象徴的なのがこの「ブギウギLOVE」における新メンバー・船木結の出だし採用で。
2002年生まれでグループ最年少の梁川船木はその幼く可愛らしい見た目から”やなふなコンビ”として愛されているのですが、カントリー・ガールズ的にはそのイメージを押したって武器になるところを、あえて出だしで船木本来の持ち味である確かかつ渋い歌唱力を用いて、あっと思わせる攻めにもってった。

<「ブギウギLOVE」REC映像 / 25:56~>

その船木の声質・雰囲気を最初に出すことで既存メンバーである小関舞の存在もまた違った色合いで映り始め、森戸知沙希は今までの年少ポジションではなく先輩ポジションとして、同じメンバーであり14年選手の嗣永桃子としっかり連携をとっていることで、グループのスタイルがまた新しい形で活きていて。

そして今回もう一つの革命は、結成時から実はパフォーマンスレベルがハロプロ内でも断トツに高かった稲場愛香「あたしのこと聖母と呼んでいいわ、今日から」を、ついにグループが引き出したこと!!
ここは決して目立ちすぎるパートではないし、実際のパフォーマンス自体も激しいダンスや見せ方ではないですが、だからこそ表情一つでこの子の持った無限のオーラがバンバンほとばしってる。
元々年長ポジションがしっくりくると思われていた山木梨沙もやっぱりこの区分けがしっくりきてて、色んな個性が最終的に梁川奈々美の年相応な背伸び加減でまるっと一つに帰着する。

まだあと2曲分書くつもりですが、この作品1つとっても新生カントリー・ガールズの本気度が凄くてたまらない。
しかも一番息呑んだのはその凄さって目に見える技巧じゃなく、全員きちんと「かわいさ」がベースなんです。


「かわいいだけでなんとかなる、か?」


<STORE>

*1:デビューシングル「愛おしくってごめんね/恋泥棒」の発売から3か月経たずに、エース格だった初期メンバー・島村嬉唄の脱退が発表されている