☆2015.12発売
☆モーニング娘。'15 60thシングル(トリプルA面)
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あぁ、もうこれを書く時期がやってきてしまったんだなぁ…
結成19年目にしてついに通算60枚目となったモーニング娘。のCDシングル、そして2011年の加入から若きエースとしてグループを引っぱってきた9期メンバー・鞘師里保にとっては、これが最後のモーニング娘。参加作品にもなりました。
作詞作曲はもちろんモーニング娘。のサウンドプロデューサー、つんく♂。今回もオフィシャルブログには、このシングルに関するライナーノーツが掲載されています。
冷たい風と片思い
この曲はマイナー調で、リズム的にはミディアムですね。
鞘師のラストソロ曲として書き上げましたが、シングルの一曲目になるということもあって全員で歌唱することになりました。
その分、モーニング娘。全体として心の入った作品になったので、曲全体がとても哀愁感溢れる冬の曲に仕上がったと感じています。
モーニング娘。’15 12/29 Sg 「冷たい風と片思い~」ライナーノーツ | つんく♂オフィシャルブログ 「つんブロ♂芸能コース」Powered by Ameba
タイトルや実際の歌詞、メロディに触れて感じたのは…少なくともモーニング娘。のシングル楽曲というくくりにおいて、答えの出ない繊細な女心をここまで丁寧に表現しようとしたものは最近ほとんどなかったなって。
というかこれほど強いビートや女の熱情を出さず、あえて”引き算の美学”に持っていった類似作品って遡ると「Memory 青春の光」くらいしか私は思いつかないです。
これもタイミング的には初期のグループを牽引した若きエース・福田明日香の卒業にあわせて制作された全体曲でしたが、私は鞘師にすっかり高橋愛の姿をどこか重ね合わせていたけれど、これを聴くともしかしたら鞘師は福田明日香に近いタイプの刺激を持っていたモーニング娘。メンバーだったのかもしれない、とふと気づかされる部分があります。
同年代のメンバーの中で一人だけ抜きんでた感情表現をしているこの曲の鞘師里保を追っていると、余計にそう思う。
ライナーノーツにもある通り、最初は鞘師里保のソロ曲として制作された楽曲でしたが、今後も続いていくモーニング娘。にとって、この作品を全員で取り組めたということは必ず貴重な財産になります。
ここにあるのは共に歩む道もあった2年後、3年後の彼女たちに、モーニング娘。の鞘師里保が託した記憶、そして未来です。
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