小娘のつれづれ

一人で自分の”好き”を追いかけています。

「アイドルの、これまでとこれから。AKB48『唇にBe My Baby』」

☆2015.12発売
☆AKB48の42thシングル
* * *

AKB48にとって2015年のラストシングルとなる「唇にBe My Baby」。
同時にAKB48の1期生であり、精神的支柱として長年大きな貢献を果たしてきた高橋みなみにとっても、こちらが最後の参加シングルとなります。


ブログで取り上げようかなと思った要因はやはり路線が原点回帰に近い、10周年&高橋みなみ卒業のタイミングで誠意ある音楽作品をファンに提示してくれたってところが大きいんですけども

でも改めて振り返ると2015年のAKB48シングルはラップを取り入れた「Green Flash」や何かのアンチテーゼのようなメッセージソング「僕たちは戦わない」など、明らかにそれまでとは違うテイストのサウンド発信をやっていこうという風向きの変化が垣間見えた、全体的にはそういう1年だったなと思います。

やはり前田敦子(2012)大島優子(2014)の卒業がそれを強く促してきたところがあって、48グループといえども、これからは時代の変化の中でうまく立ち回っていかねばならない。
希望的リフレイン」、そして今回の「唇にBe My Baby」で数年抑えめにしてた赤チェックの制服をもう一度出してきてるのも、逆にあぁもうそういうターンなんだなと見ていてしみじみ感じてしまったり。


あと最近48グループ周辺で変わってきたことといえば、こないだのNMBもそう、SKEもそう、今年くらいからついにメンバーの歌声が個別確認できるシングル楽曲が、だんだんと増えてきてるんですよね。
「唇にBe My Baby」は(ラストソングというコンセプトはあれど)高橋みなみの声がユニゾンでぼやかされることなくきっちり入っていて、カップリング扱いなもののNHK連続テレビ小説・あさが来たの主題歌として知られる「365日の紙飛行機」も、こちらはセンターを務める山本彩が朗々とその歌声を披露していて。

最近アイドルジャンル以外では男性も女性もソロアーティストが大分人気を盛り返してきてて、5年前ならグループアイドルが席巻していたライト層が、今は確実にそちらに奪われ始めている。
理由はいろいろあるでしょうけど、時の流れを経て今完全にスマホ世代から浸透しまくってる自発的SNS投稿カルチャーの流れと、せーので一並びに押し通す戦国時代期の女性アイドルユニゾンは、もう整合性が取れなくなってきちゃってるのかもしれません。

この流れだと、2016年はもっと大胆な変革があっても不思議じゃないし、その方が、結局文化は熟していけると思います。


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