☆2015.1発売
☆Berryz工房のベストアルバム
* * *
『あなたなしでは生きてゆけない』
90年代生まれによるアイドルシーンへの記念すべき大号砲。
平均年齢10.7歳だったBerryz工房と「あなた」の、壮大な大河ドラマの始まり。
「初恋を 最後の恋として 一生あなたの事 愛したい」
『ファイティングポーズはダテじゃない!』
3か月連続リリースということで、あななしからわずか1か月で発表されているシングル。
ファイティングポーズを「焦らず」「自分らしく」と表現できる所に、幼い女の子たちが音楽をやる意味はすでに成立していた!
『ピリリと行こう!』
メジャーアイドルのデビュー3作めが沖縄民謡って今考えても前衛的すぎる…
でも後にハロコンでとにかくよく聴いた。実は万能選手タイプでした。
MV開始5秒の梨沙子(10歳)と桃子(12歳)見てるだけで自分が浄化されていくのがわかる。
『ハピネス〜幸福歓迎!〜』
今みたいにYoutubeですくMVを見れるような環境じゃなかった時代、「二人ゴト」のEDを狂ったように見ていた思い出。
千奈美がドンピシャすぎる「満月の光で」!!ハロプロ版・童謡「もみじ」。
『恋の呪縛』
色んな戦闘力が高すぎて当時狼が騒然。軒並みおっさんが狙撃されていった歴史的一作…
今MV見ても震えが止まらない…なんなんだよ!!!すげーわ!!!!
小3の菅谷梨沙子を擁して「告白なんてしないでよ 付き合い方も知らないくせ」って歌詞かけるつんくまじすごい。
『スッペシャル ジェネレ〜ション』
そしてBerryz工房が、名実共にハロプロの”新世代”としてメインストリームにその名をがっつり刻み込んだ瞬間。
世間的に自分の大好きな存在が広くオワコン扱いされていく中で、生き延びられたのは間違いなくこの曲のわけわかんない高揚感があったから。ほのまら!!!!!!
『なんちゅう恋をやってるぅ YOU KNOW?』
とにかく歌詞が秀逸だし、思えばこの時期のつんくワークスは、ベリが一番相性よかったなと。
この曲と『紫陽花アイ愛物語』のおかげで「パタリロ西遊記」という単語にはいまだにいい印象しかない!
『21時までのシンデレラ』
これいまだに好き…ほんと好き…”21時までのシンデレラ”という言葉だけでときめいて涙出る。
舞波の卒業シングルという事も含めて、Berryz工房8人時代の一つの集大成、と個人的には思っています。
「少し急ぎ足の 21時まではシンデレラ」
『ギャグ100回分愛してください』
7人になって初めてのリリース楽曲であると同時に、プリキュア映画という超大型タイアップもついた思い出。
この曲で一番びっくりしたのは、アイドルとしての彼女たちが急激に大人っぽく成長し始めたところ。
前作と見比べる、聴き比べると感情表現に乗ってるアイドルとしての気迫がまったく違う気がします。
『ジリリ キテル』
さらにそれまでの子供イメージを脱し、背伸び路線に挑戦し始めるBerryz工房。
℃-uteのインディーズデビューが同時期にあったのも大いに影響していると思われます。
10代だから許される絶対的な疾走感と焦燥感!!
『笑っちゃおうよ BOYFRIEND』
これもそれまでのBerryz工房にはなかった、少し成長を感じさせる変化球の1つ。
一年前は原色のサンバイザーつけてた女の子が、今年はポニーテールでまとめてるという、そのディティールですよね。ギャフン。
『胸さわぎスカーレット』
振付がとにかく秀逸。発表当時死ぬほどMVをリピートした!
今見ても動き、フォーメーション、移動に至るまで完璧です。
妙に吸引力の強い一曲。
『VERY BEAUTY』
最年少・菅谷梨沙子の小学校卒業と同時期に発表されたシングル作品。
ここにあるものは女の子から”女性”へと変わり始める一生に一度しかない成長の美しさであり、それが音楽作品になっちゃったっていうのが本当にすごい。
『告白の噴水広場』
王道アイドルソングから少し逸れるものの、なんといっても雅ちゃんがいい仕事しすぎてヤバい…
夏焼雅(14歳)の「私ピエロ」だけでおばちゃんいまだに泣いてしまうんや…
(あとリアルタイムのヲタにとってはこの時期岩尾先生無双でもあった。わかんない人は「告白の噴水広場 岩尾」で検索してください)
『付き合ってるのに片思い』
久々の王道アイドル路線で多数のヲタと岩尾先生が狂喜乱舞していたリアルタイム。
紅白歌合戦で披露されただけでなく、なぜか北京五輪で流れるミラクルも発生したりと色々楽しい思い出がつきない!
℃-uteもこの時期に『都会っ子 純情』を出していたり、このあたりとことんキッズ無双。
『ジンギスカン』
本来あんまり歓迎されないカバー曲にも拘わらず、MVが過去最強レベルで評価が一変。
この辺の相性の良さが後に『cha cha SING』へと繋がってる感!やっぱり語るには外せない。
『行け 行け モンキーダンス』
前作のアッパー加減をそのまま引き継いだ、Berryzらしいオリジナルソング。
この曲が出た2008年当時、まさか6年後にハロプロがガチのオリンピック公式応援ソングを担当するなんて、たぶん誰も想像してない…
『MADAYADE』
ザ・つんくな方言ソング。メンバーの歌い方がだいぶ今の完成形に近くなってきています。
本丸モーニング娘。は当時プラチナ期まっただ中で、気付けばすっかりベリキューがハロプロ三本柱の一角に。
『抱きしめて 抱きしめて』
Berryz工房初とも言える攻め気なダンスサウンド。
メロディが歌謡曲チックなのはこれがまだ2009年の作品だからで、逆に言えば2009年の時点ですでにこんな面白いことやってたのになんでみんな気づかなかったんだ!!(怒)
『青春バスガイド』
そしてBerryz工房の音楽活動にとって記念すべき転換点となった、イナイレシリーズ第一作!
男性目線の歌詞ながら同性に媚びを感じさせない、歌唱とサウンドの歯切れの良さはまさにハロプロならでは。
『ライバル』
ハロプロの歴史にもその名を刻んだまごうことなき名曲!!
『VERY BEAUTY』から約2年、少し大人になった女の子たちの成長記録でもあり再度心打たれます。
ことあるごとにふとつぶやいてみたくなる、「ライバルは 弱気で後ろ向きな私」のフレーズ。
『私の未来のだんな様』
「恋がしたい 愛したい」というこの時期のBerryz工房にしては少しストレートな印象の言葉。
今思うと当時のモーニング娘。がメンバー固定のまま活動していた事で*1、18歳前後に適したアイドル楽曲が、ちょうどBerryz工房にピコーンとくるタイミングだったのかもしれない。
『流星ボーイ』
イナイレシリーズ第二弾。かつての女子小学生アイドルが、いつのまにか少年より少しお姉さんに…!!
でも男の子目線の歌詞が爽やかな範囲に収まっているのはさすがBerryz工房といった所。
ダンス☆マン参加のハロヲタホイホイ曲でもあります。
『雄叫びボーイ WAO!』
イナイレシリーズ第三弾は、アーミー衣装に身を包んで今までで一番ハードなBerryz工房!
この曲は何より菅谷梨沙子がドスを利かせはじめた最初の第一歩!!
再生時は心して聴くべし。ドンガラガッシャン!!!
『友達は友達なんだ!』
「友達は友達なんだ!」というタイトルですけど、実の所女性7人もいれば
最初からずっと仲良しですっていう言葉もそれはそれで嘘っぽい関係性にも感じられてしまうわけで、だからこそこの曲は、いつも胸を打つんです。
「気なんか使わない この仲間で会いたいな」
『本気ボンバー!!』
イナイレシリーズ第四弾ながら、Berryz工房本来のパーソナリティに今までで一番近い曲。
Berryz工房が「夏じゃん!」ってシャウトしてるだけで最高の季節が到来。
あと「カブトムシだって夢があるだろう」のフレーズを熊井ちゃんパートに決めた人は本当に偉い。
『シャイニング パワー』
イナイレシリーズ最後は、初の熊井ちゃんセンター楽曲!!
この身長にこの歌声、熊井友理奈というアイドルが唯一無二の奇跡すぎてもはやグウの音も出ない…
今だから言うけどつんくPがラストシングル直前までずっと「殻を破れ」とハッパかけていた気持ちは、本当にわかる。
『ヒロインになろうか!』
ついに新メンバーを迎え若返ったモーニング娘。と入れ替わるように、一気に大人の階段を駆け上がっていくBerryz工房の楽曲。
揃いすぎると威圧感がでてしまうかもしれない楽曲を、個性でうまく調理したのがまた素晴らしい。
サビ直前からの畳みかけがとにかく最強!!!ヒローーーーーイーーーーーーン!!!!
『愛の弾丸』
来るべき世代交代に向けてレーシングスーツでさらに撃ちまくるBerryz工房。
でも実際はまだ「キス位何度もしたことある」ってウソついちゃう女の子なのがまた可愛いじゃないですか。
もっと評価されていい、そうゆいたい楽曲です!
『ああ、夜が明ける』
衣装の衝撃が今なお楽曲の評価にもろに影響してますが、これこそCDで純粋に聴いてくれ!!思ってるより楽曲はずっと素敵だから!!!
歌詞の内容も実は神秘的でピュアなんですよ、ほんとに。
『Be 元気 (成せば成るっ!)』
本丸モーニング娘。の新陳代謝を横目に大人路線を突っ走っていたベリが、2012年を迎え急に元気路線へ帰還。
でも昔と違うのは、身長差もドスの効いた歌唱も全てありのままに、サビのエールダンスへと突入していく強さ。
それこそが何よりBerryz工房の平穏であり感動そのものだったのです!なんて素晴らしこの幸せ!!
『cha cha SING』
ついに来た…これぞBerryzソングの真骨頂!!
ジンギスカンやモンキーダンスの末にたどり着いた2010年代最強のハロプロアンセム!!!
ここでやっと、あの言葉を使う時がやってきました。「ベリヲタでよかった!!!!!」
『WANT!』
本丸モーニング娘。の再評価(同年『One・Two・Three』発表)の流れを感じつつも、あくまでもBerryzらしく色付けされたサウンドやコーラス。
もし最初がつんとこなくても、聴いてるうちに妙にクセになってくるタイプの楽曲だと言い切ります。
『アジアン セレブレイション』
「アジア」という攻撃範囲の広さと雅ちゃんのセリフやパート割、とにかく全てが「効いてる」パーティーチューン。まばゆい。
これももうちょい売れてもよかった!!
『ゴールデン チャイナタウン』
Berryzアジア路線とでも言うべきか、まるでドラマ主題歌のようなド直球の佇まい。
深夜のアイドルドラマとかで流れてたら多分耳に残っちゃう楽曲でした。
「金貨のプールで 泳げば煌めく Tonight」
『サヨナラ ウソつきの私』
「花は枯れるわ 水をあげなきゃ散るのよ ねえ」だの「いつからこんなひねくれた 人生を生きてしまったの」だの、つんく先生のねちっこい女の情念歌詞全開!!
まるで初期のモーニング娘。が戻ってきたような世界観に酒が止まらない。
『もっとずっと一緒に居たかった』
時は2013年、気付けば7人中6人が20代に突入していたBerryz工房。
ここにあるのは「I miss you」の感情表現を歌いこなせるようになった、そんな7人の女性の姿でした。
『ROCKエロティック』
そして「オトナの」Berryz工房、もう1つの新境地!!!
バラバラの個性だからこそリアリティが増す”ROCK”であり、”エロティック”なのです。
「ただ単に恋するんじゃつまらない」
『大人なのよ!』
2011年の『愛の弾丸』では、「キス位何度もしたことある」というのは可愛いウソだったわけです。
しかし私たちが思っているよりもずっと速いスピードで、女の子はどんどん大人の女性になっていく。
「だったらどんなKISSしたか全部 教えたら納得なの?」
『1億3千万総ダイエット王国』
思えば皆がこぞってダイエットをするのは何かを求める感情の発露であり、自立心に背中を押されて駆け上がっていく一方、
1億3千万の老若男女誰しもが抱えてる純粋な渇望をふっと自然に言葉にできてしまうのも、この年代の女の子。
『普通、アイドル10年やってらんないでしょ!?』
言葉にしてしまえばたった数文字しかない”10年”、
でも女の子たちにとっては確かに、人生の半分以上を占めてきた言葉でした。
「辞めたくなって真夜中ずっと 涙した事もあるんだけど」
『ロマンスを語って』
愛を、恋を、夢を、希望を、止まる事無く歌い続けて
ついに少女たちは、自分たちの新しい未来へと辿りつきました。
『永久の歌』
そしてBerryz工房と名付けられた7人のアイドルが自らゴールラインを引くことで、
彼女たちの青春の全ては今、鮮やかな永久の歌になろうとしています。
*1:当時はプラチナ期であり、当時9人中6人が20代だった