さて1年の始まりは、年末に行われた各楽曲大賞の振り返りから!
昨年と同じく、まずはハロプロ楽曲大賞から分析、そして今年の展望なんかも一緒に書いていきたいと思います。
ちなみに今年は2014年までの公式序列順の掲載*1。
そして昨年はトップ30以内に絞った楽曲紹介でしたが、今年はトップ50まで範囲を広げて掲載します。
※楽曲タイトルをクリックするとYoutubeで視聴できるようになっています。
※ハロプロ楽曲大賞2014の公式サイトはこちら
モーニング娘。'14
<楽曲大賞・トップ50以内>
『時空を超え 宇宙を超え』(4位)
『What is LOVE?』(5位)
『シャバダバ ドゥ~(道重さゆみ)』(6位)
『TIKI BUN』(13位)
『笑顔の君は太陽さ』(14位)
『君の代わりは居やしない』(24位)
『Password is 0』(29位)
『見返り美人(9~11期)』(31位)
『笑えない話』(34位)
『キラリと光る星(鞘師里保・小田さくら)』(38位)
『明日を作るのは君』(45位)
道重さゆみの在籍ラストイヤーでもあったモーニング娘。'14は、トップ50に13曲がランクイン。これはつんくPの休養問題もあった中、2014年に唯一オリジナルアルバムが制作されたのも大いに関係しています(逆に2013年はモーニング娘。だけがオリジナルアルバムを出していませんでした)。
昨年の楽曲レビューのアクセス数]を見ると、一般的に初見を掴むキャッチーさがあったのは14年ぶりのCMソングとなった『Password is 0』(29位)、そしてテレビ番組の中で誕生した『What is LOVE?』(5位)あたりだったと思われるのですが(※実際『What is LOVE?』は投票数だけ見るとグループ最高位でした)
やはり話の肝は、ハロプロ楽曲大賞はファン主導のイベントであるということ。
好きだからこそのグループに対する1人1人の想いが、それぞれの楽曲(思い出)に分散されていく中で、それまでのモーニング娘。にはあまりなかった表現世界を打ち出していた事 *2、
そして17年のグループのストーリーも想起させる歌詞だったことが結果的に、モーニング娘。'14への沢山の思い入れを高ポイントという形で『時空を超え 宇宙を超え』(4位)に集め、グループ最高位に押し上げた…というような結果だと思います。
そしてメロディ・ビジュアル共に新鮮味があった事で、ファンにとって意外にスルメ曲でもあったのもトキソラ。
<収録作品まとめ>
14thアルバム『14章〜The message〜』
57thシングル『TIKI BUN/シャバダバ ドゥ〜/見返り美人』
Berryz工房
<楽曲大賞・トップ50以内>
『永久の歌』(2位)
『ロマンスを語って』(3位)
『普通、アイドル10年やってらんないでしょ!?』(8位)
『愛はいつも君の中に』(15位)
『1億3千万総ダイエット王国』(17位)
『コイセヨ!』(18位)
『大人なのよ!』(20位)
『女の子にしかわかんない丁度があるの』(49位)
こちらは、シングル作品においてラストノミネートとなったBerryz工房!
2位が『永久の歌』とわかった瞬間のロフトプラスワン「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」#ハロプロ楽曲大賞
— とざまさん (@tozamasan) 2014年12月30日
正直ハロプロ楽曲大賞2014の一番の目玉は『ライバル』(2009)以来の1位をBerryz工房が持っていくかどうかだったと思われるのですが、両A面の『永久の歌』と『ロマンスを語って』、これどっちも良曲だったもんなぁ…
そして票数やポイントを見ても、今回はやっぱりどっちにも真っ当にファンの支持が集まっていたので、
これは前向きな結果として、後年に伝えるべきだと思います!
その次の楽曲だと得票数で頭一つ抜けていたのが『普通、アイドル10年やってらんないでしょ!?』(8位)、そして『愛はいつも君の中に』(15位)。特にこの2曲は、後にも先にもBerryz工房しか絶対できないであろう作品なので上位の評価を受けた事に関して、リアルタイムのハロヲタは大方納得のはず。
ちなみにシングル単位では2014年がラスト参戦だったBerryz工房ですが、2015年1月発売のベストアルバム『完熟Berryz工房 The Final Completion Box』に新曲が収録されるため、ガチのラストイヤーは2015年。
そしてもし今年もハロプロ楽曲大賞が開催されるなら、完全ラストのBerryz工房の新曲は『Love together!』、1曲だけになります。
…すでに震えがとまらん!!
<収録作品まとめ>
ベストアルバム『完熟Berryz工房 The Final Completion Box』
ベストアルバム『Berryz工房 スッペシャル ベスト Vol.2』
℃-ute
<楽曲大賞・トップ50以内>
『I miss you』(11位)
『Love take it all』(12位)
『悲しきヘブン (Single Version)』(25位)
『心の叫びを歌にしてみた』(26位)
『The Power』(32位)
『THE FUTURE』(41位)
2015年の春以降は、いよいよハロー!プロジェクトの最年長グループとなる℃-ute。
最高15位に留まった2013年よりは少し順位をあげたものの、ランキング結果としては、最高が『I miss you』の11位となりました。
CDセールスやここの楽曲レビューのアクセス数を見ても、実人気や知名度の部分で、モーニング娘。の次に℃-uteがいる事はほぼ間違いないんですよね。
その上で楽曲大賞の順位が、2年連続で低めに出た理由があるとしたらこれはもう、「(楽曲大賞の存在を知らない)ライトor新規層が今の℃-uteのコアな地盤になりつつある」、としか。
でも2013年→2014年で、グループ最高獲得ポイント・投票数がそれぞれ倍増してきているのを見ると初武道館以降の成長や横アリ決定などを含め、既存ドルヲタの関心もそろそろ盛り返してきてる?とも考えられる。
最高評価の『I miss you』は、℃-uteならではのハイレベルな挑戦が光った楽曲(変則的な曲構成、最大3パートの歌メロに加え、MVはワンカット一発撮りという意欲作でした)。『Love take it all』(12位)や『心の叫びを歌にしてみた』(26位)はそれぞれ、メイン読者層がドルヲタと思われるうちの楽曲レビューにおいて、アクセスが多い楽曲でもあったので、既存ファンには攻め気のダンスナンバーや可愛らしさを堪能できるポップソングが人気傾向にあるのではないでしょうか。
『悲しきヘブン (Single Version)』(25位)は原曲が2012年にすでに最高4位を獲得していますが、まだ支持は熱い!
<収録作品まとめ>
9thアルバム『℃maj9』
スマイレージ(アンジュルム)
<楽曲大賞・トップ50以内>
『ええか!?』(7位)
『エイティーン エモーション』(9位)
『地球は今日も愛を育む』(22位)
『「良い奴」』(27位)
『ミステリーナイト!』(28位)
『嗚呼 すすきの』(36位)
2014年12月に、スマイレージから<アンジュルム>への改名を発表した彼女たち。
スマイレージ名義での作品は、改名直前に一般発売された劇中歌収録シングル『演劇女子部 S/mileage's JUKEBOX-MUSICAL『SMILE FANTASY!』』が楽曲大賞2015のノミネートに残りましたが、6人体制の完全なオリジナルシングルが評価を受けるのは、2014年が最後の機会になりました。
現役ハロプログループとしては卒業や活動停止発表のあったモーニング娘。'14、Berryz工房に次いで2曲をトップ10に送り込んでおり、最高2位だった2013年の勢いそのまま、ファンの熱い支えが今も継続しています。
さらにグループ最高評価の『ええか!?』(7位)、そして『エイティーン エモーション』(9位)に関しては同時にレビューへのアクセスも多かったので、2014年のスマイレージ楽曲はDD人気も結構掴んでいたのでは…と考えています。
2013年からの流れとしては結果的に、『ヤッタルチャン』、そして『ええか!?』と”関西弁をうまく昇華したリズムミュージック”が楽曲の高評価を引っぱっていた形になったのですがここで2015年最初のニュースは、
アンジュルム最初のシングルが非つんくプロデュースで発表されるという事。
複数のデビューグループの誕生ですでに激戦が予想されているハロプロの2015年ですが、そのデビュー組をかき分けて非つんく曲の新生アンジュルムがどこまで上がっていくのか、ここも今年の大きな注目ポイントです。
<収録作品まとめ>
15thシングル『ええか!?/「良い奴」』
16thシングル『ミステリーナイト!/エイティーン エモーション』
17thシングル『嗚呼 すすきの/地球は今日も愛を育む』
セレクションアルバム『S/mileage / ANGERME SELECTION ALBUM「大器晩成」』
Juice=Juice
<楽曲大賞・トップ50以内>
『イジワルしないで 抱きしめてよ』(1位)
『伊達じゃないよ うちの人生は』(19位)
『初めてを経験中』(21位)
『裸の裸の裸のKISS』(30位)
『アレコレしたい!』(37位)
『背伸び』(42位)
そして順序的に最後になってしまいましたが…今回も沢山のファンがその一票を投じたハロプロ楽曲大賞2014において、栄えある第1位に選ばれたのは…Juice=Juiceの『イジワルしないで 抱きしめてよ』でした!
Juice=Juiceの『イジワルしないで 抱きしめてよ』が過去のハロプロ楽曲大賞において語られてきた「同じグループは2連覇できない」「前年12月発売の曲は上位に行けない」というジンクスを破り、2連覇達成!#ハロプロ楽曲大賞
— とざまさん (@tozamasan) 2014年12月30日
上記のツイートにもある通り、今までのハロプロ楽曲大賞には数々のジンクスが存在していたのですが2014年、ついにJuice=Juiceがそのジンクスを破った!!
正直個人的にも、イジ抱きが前年12月の発売になった時は「あぁ(楽曲大賞的に)もったいないなぁ…」と思ってしまったものですが、有力視されていたBerryz工房への思い出投票が2曲に、そしてモーニング娘。'14が3曲にそれぞれ割れたことで強い支持を得ていたJuice=Juiceのシングル1曲が、一点突破で1位まで突き抜けた形になりました。
2位のBerryz工房『永久の歌』に200票以上の差をつけている事からもイジ抱きはグループの固定ファンだけでなく、DDの推し率もかなり高かったであろう事が窺えます。いや多分確実にそうでしょう、それくらいこの楽曲は文句なく素晴らしかった!!
ただまとめという事で、どうしてもこの話題も避けられないんですが…
それはJuice=Juiceにおける2014年の発表シングルが、逆にあまり順位を上げられていなかったというもう一つの結果。
イジ抱きの強さにどうしても票が集中したところはありますが、2015年はデビュー3年目でハロプロ内のポジションも一気に中堅へと移行する事から*3、そろそろデビュー時のインパクトを脱する、”次の曲”を2015年は確立したいところ。
イジ抱きの次に評価が高かった『伊達じゃないよ うちの人生は』(19位)は彼女たちの初単独ツアーの為に制作された楽曲、『初めてを経験中』(21位)はイジ抱きの両A面ですが、とにかくMV込みで必聴のアイドルソング!
<収録作品まとめ>
1stアルバム『First Squeeze!』
その他気になったところ ~まるごと~
ハロプロ研修生がついに初めて楽曲大賞トップ10入り!
2015年は初のオリジナルアルバム『1Let's say “Hello!"』もすでにリリースが予定されており、各グループの出身メンバーと共にハロプロ研修生自体の飛躍にも期待!
(10位『おへその国からこんにちは』)ハロプロ楽曲大賞2014ならではの特徴は、大好評だった演劇女子部ミュージカル「LILIUM-リリウム 少女純潔歌劇-」の劇中歌が多数ランクインしていること。
見れなかったファンはぜひDVDやオリジナルサウンドトラックでチェックを! *4
(16位『Eli, Eli, Lema Sabachthani?』)OG最高位は田中れいなの所属するLoVendoЯのオリジナル曲が獲得!
昨年のOG最高位が65位だった事から見ても、その評価がかなり高いのがわかります。 *5その他OG枠としては主演映画「THE NEXT GENERATION パトレイバー」で真野恵里菜が歌った主題歌や、
昨年オリコンのクラシック部門でアルバム週間1位を獲得した安倍なつみの曲も、トップ100に入っています。
(23位『イクジナシ』、85位『Ambitious!』、86位『光へ』)2014年のTHE ポッシボーvsアップアップガールズ(仮)は、2013年に引き続きTHE ポッシボーが勝利!
これで2012年以降の楽曲大賞レースはポッシ2勝、アプガ1勝となりました。
アプガは高ポイントの投票を増加させることがリベンジの鍵!
(47位『勇気スーパーボール!』、54位『全力! Pump UP!!』)またチーム負けん気のメンバーである吉川友は、2013年の最高93位から一気にジャンプアップ。
2014年最高位となったその『URAHARA テンプテーション』は、吉川友本人が
「後藤真希さんみたいな曲が歌いたい」とリクエストして制作された曲でもあります。
(68位『URAHARA テンプテーション』)2014年も継続中のSATOYAMA movementからは、今年3組のユニットがそれぞれノミネート。
最高評価は佐藤優樹、勝田里奈、植村あかりによる「さとのあかり」の楽曲でした!
(53位『嗚呼、素晴らしき日々よ』、55位『Dream Last Train』、64位『木立を抜ける風のように』) *6そしてハロプロ楽曲大賞2014・最後のピックアップは最高59位にランクインした音楽ユニット、Bitter & Sweet。
以前アップフロントワークスの主催オーディションにおいて第2回、第3回のグランプリに選ばれた実績をもつ、実力派の女性2人によるユニットで、夏や冬のハロコンでは、時々ゲストとしてコンサートに参加しています。
(59位『誰にもナイショ』)
総評
2014年は道重さゆみの卒業やBerryz工房の活動停止発表、そしてつんくPの休養もあり、実はかなり激動の1年だったんじゃないか…というのが今振り返って感じる正直な感想ですが、昨年後半からすでに非つんくワークスのシングル情報もいくつか出始めていた流れの中で、つんくP渾身の1作『イジワルしないで 抱きしめてよ』がジンクスを打ち破る形の1位を獲得したっていうのは…
何気に過去最高クラスの劇的な終わり方だったのではないでしょうか?
いや、そりゃBerryz工房に1位を獲らせてあげたかった気持ちも少しありますけども、上位2曲の得票数を見れば、ベリがどれだけファンに愛されたグループだったかすごく伝わってくるし…
さらにいえば道重さゆみが在籍したモーニング娘。'14にもそれは表れているわけで、そういったファン1人1人の想いが、今回はこういう形になったということです。
ランキングを改めて見ると寂しい事もあったけど、2014年のハロプロは、なんだかメンバー全員が頼もしかったなー!
そしてファンもやっぱり、熱かったと思う!2014年もなんだかんだ1年楽しかったですよね、ハロヲタの皆さま。
そして2015年は現時点ですでに、これからのハロプロを担う沢山の新メンバー、新グループが活動を開始していて。
エルダの面々が卒業した2009年以降、ハロプロは長らくモベキマスJ体制(モーニング娘。・Berryz工房・℃-ute・真野恵里菜・スマイレージ・Juice=Juice)で固定されていたのでそこから入ったファンの方の中には、新人メンバーになかなか慣れない気持ちが最初はあるかもしれません。
ただ、一つだけ忘れないでいてほしいのは…今いる先輩メンバーも全員、昔は新人だったということ。
今、2015年にハロプロが存在している現実は、数えきれない出会いと支えが過去からずっと繋がっているということです。
だから新人メンバーも、そして先輩メンバーも、今までのように…もしくは今まで以上に!
沢山のファンから愛される2015年になってほしいと願いをこめて今回このブログにおけるハロプロ楽曲大賞2014のまとめ、とさせていただきます。
変わるけど、やっぱり変わってもハロープロジェクトが楽しい場所であり続けるだろうという確信は18年の歴史と、1人の一般人が10代から30代までずっと好きでい続けられる、そんな私のリアルヲタ人生をもって証明します!
<歴代記事>
「ハロプロ楽曲大賞2013のまとめ(展望もあるよ)」
<STORE>
*1:2015年からはBerryz工房→℃-ute→モーニング娘。'15…の順番に変更になりました
*2:そしてこの新たな表現世界が楽曲として生まれたのは、やはり2014年3月に発表されたつんくPの体調が関係していたはず…。一日も早い快復を祈っています
*3:ハロープロジェクトにおいて、Juice=Juiceと春に活動停止予定のBerryz工房を除き、2015年1月時点での所属メンバーが33名。そのうちJuice=Juiceの結成以降にデビュー、後輩となるメンバーはすでに12名
*4:16位の『Eli, Eli, Lema Sabachthani?』のみ、2014年12月発売の『プッチベスト15』にも収録
*5:2013年のOG最高位は中孝介 feat.高橋愛『雨の降らない星では愛せないだろう?』
*6:3組合同で発表したシングルの他、2014年12月発売の『プッチベスト15』にも全曲が収録