アップアップガールズ(仮)、ついに単独で日本最北の地へ到達!!
アプガがグループとして初めて北海道にきてくれたのは、2013年3月のこと。
以前対バン形式でのライブは一度開催されていますが、単独でのフルパフォーマンスを北海道で見る事ができたのは、彼女たちの長い全活動期間を含めても、今回のライブが始めてです。
会場は札幌のペニーレーン24、フロアはおおよそ後方まで人が入っていました。
正直この北海道でアプガの活動に触れられる機会がどれだけあったか考えると、 *1今回の客入りはかなり大健闘だったと思います。
そしてライブ中にもメンバーが触れていたのですが、当日は「アプガのライブを初めて見る」というお客さんが複数来ていました。
私も、その中の一人でした。
そんなわけで、今回もライブを見て感じた事をいくつか書いていきます。
ハロープロジェクトの<規格外>だった女の子たち
アプガはご存知の通り、ハロプロでデビューを目指しながらも、研修修了という形で、一度は事務所から卒業を宣告された女の子たちの集まりです。
彼女たちがハロプロでデビューさせてもらえなかった理由は、選考を担当していた当人にしかわかりません。
またグループの動向や事務所の方針など、運やタイミングもあったと思います。
その上でライブを見てて感じたのは、1からライブパフォーマンスを見てみるとなんとなーく、『やっぱアプガってそれぞれちょっとずつ、ハロプロの枠から逸れてたのかもしんない』。
皆小中学生の時からすでに研修システムを受けていたので、過程を追えば確かに、全員が生粋のハロプロっ子のはずなんです。
だけど、全員ちょっとずつ、なんか違う。
なんかやけにぽんやりしてたり、なんかやけに暑苦しかったり、
なんかやけに背が高かったり、なんかやけにギャルチックだったり、
なんかやけに小悪魔感放出してたり、なんかやけにずっと真顔だったり、
なんかやけに荒々しすぎてステージ壊れんじゃねぇかという初めての危惧を抱いたり…
ハロプロ育ちなのに、特性がそれぞれハロプロとちょっとずつズレている。
「あぁ、ここか!」と。
アップアップガールズ(仮)は、確かにハロプロという枠の中ではデビューする事ができなかった。
だけど彼女たちにはハロプロという歴史と「規格外」という不思議なひずみによって生まれた、この世界で彼女たちだけが持つ事を許された、発火点があった。
アップアップガールズ(仮)の楽曲が攻め続けている理由
アプガの曲は、基本ずっとアッパーチューン。
在宅オンリーだと正直なところ、攻め気すぎて敬遠される事もあると思います。
しかしなぜアプガの楽曲は常に攻めているのか、その理由も、この日ライブを見て初めて少しわかりました。
「一緒に夢語ってた子がミニスカートで輝いてる
頭でわかってるんだけど悔しくて涙した」
(1stシングル「Going my ↑」)
一度は「CDデビュー」という栄光を掴むことができなかった女の子たち。
その理由を、誰より彼女たち自身が、ずっと探し続けている。
彼女たちにとっての音楽は、(仮)の先にある答えを探すための、武器であるということ。
彼女たちの問いの答えは、CDの中じゃなく、過去も今もずっとステージの上にある。
家でずっと掴みきれなかったアプガの「戦」という言葉の意味が、ライブを見てやっと、カチッと自分の中でハマった感触がありました。
そして北海道在住のファンとしては、このメンバーについて触れないわけにはいきません。
古川小夏さんが北海道のエリアマネージャーで本当に良かった
昨年末、この全国ツアーを控えて、各地域で知名度を高めるべく「七大都市(仮)化作戦」というイベントが全国7都市で行われました。
レッスンの為に<都内に通えること>も選考基準の一つとなっている、ハロプロの研修システムにおいてアプガが所属していた旧ハロプロエッグは、大半が関東地方の出身。
アップアップガールズ(仮)も、高校進学を機に上京した仙石みなみさん(宮城県)、甲信越地方在住の関根梓さん(長野県)以外は、全員が関東出身のメンバーで構成されています。
その中で、北海道地区の担当に任命されたのが、古川小夏さん。
彼女は神奈川県出身。
もちろん北海道にゆかりがあるわけではなく、さらにグループとしても、北海道は今まで積極的なプロモーションが行われていなかった地域。
その担当を任された事は、相当な不安や緊張があったと思います。
(「初!!北海道合戦☆BY.こなつ」)
だけど、縁もゆかりもないこの土地で、彼女はかなり精力的に北海道での活動に取り組んでくれました。
このイベントの後、今回のライブまで再度北海道に来ることができなかった事を彼女は悔やんでいたけれど、たった1度の機会でも、私たちはとても嬉しかったんです。
わざわざ北海道まで来てくれたこと。
そして、この場所に思い入れを持ってくれたこと。
<2013/12/17>
(「ThankYOU☆BY.こなつ」)
<2014/03/17>
(「ご機嫌女 こなつ」)
<2014/04/20>
(「YAVAY こなつ」)
現在のようにツアー帯同システムがなかった旧ハロプロエッグ勢は、新人公演を見に行けなかった私たちにとって、一番遠い場所にいるアイドルでした。
今も、私たちとアイドルとの距離は決して近くありません。
以前よりはかなり近づいているけど、それでも私たちがアイドルと共有できる思い出の数には、限りがある事を自覚しています。
その中で、アップアップガールズ(仮)、そして古川小夏さんは、普段遠くにいる私たちに、最高の思い出をくれました。
古川小夏さんが、北海道地区の担当で本当に良かった!
* * *
というわけで今回アプガ初参戦でしたが、一言、「めっちゃ楽しかった!!」
遠征の方もフルパワーの応援を見せてくれて、年単位でも珍しいほど、こちらでは熱量の高かったライブでした。
あんなに楽しくて熱いライブを、この北海道で見られた事に本当に感謝したいです。
アップアップガールズ(仮)の皆さん、また今度いつ会えるかはわかりませんが…
また、7人でいつか、北海道に帰ってきてください。
その日を願いながら、これからも応援してるよー!!
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