☆2014.2発売
☆Berryz工房の34thシングル(両A面)
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等身大の女の子を色鮮やかに描いた「大人なのよ!」から一転、もう一つのA面は…なんかとんでもねぇタイトル!!!
世界的にみても国民のほとんどが「痩せたい」と願ってる国も珍しいと言われてます。
痩せてる女の子だって、もっと痩せたい、奇麗になりたいとね。
明日からダイエットしよ!とか、ああ、そろそろ痩せなきゃなぁ・・・とか、
うちのお父さんもメタボ大丈夫かしら・・・とか、
常に頭にあるようなそんな状態が日本に蔓延しているように思ったので、それを題材に曲にしてみました。
(つんくオフィシャルブログ「Berryz工房 2/19発売 シングル「大人なのよ!/1億3千万総ダイエット王国」」)
少なくともこの2年くらいは全体的にエキセントリックな楽曲が抑え目で、まさにそれに呼応するかのようにハロプロ人気が再燃していったんですけど、古参ファンほど、こういうタイトルの再投入に備えて早くから心の準備をしていたのではないでしょうか。
…でも、これは良い方のクレイジー!!
タイトルイメージに反して予想以上に、体が動いてしまうチャキチャキEDM。
「大人なのよ!」では若干浮き気味だった桃子・千奈美・茉麻・梨沙子の声が面白いくらいハマってる。
前回「ベリはなかなかかっちり揃うタイプのグループではないので」と書きましたけど、逆にでこぼこな集合体だからこそ魅力的に映るものというのもあって、特に今作の歌詞ループ部分が聴覚、視覚ともにそれにあたるかなと。
絶妙なバランスで成立している高揚感がそこにはあります。
歌詞は全体的に「どいつもこいつも美人好き」に始まるダイエット王国ニッポンの日常がテーマとなっていますが、興味深いのはこの奇天烈な日常のループの中に、時折ふと、女の子の純粋な願いが差し込まれてるんですよね。
楽しい夢をみていたい
未来を信じていたい
生きてる意味が知りたい
愛する意味を知りたい
私の本当の意味を知りたい
思えば皆、誰かに愛されたいからダイエットをするんですよね。
んでその老若男女誰しもが抱えてる純粋な願いを、一番すっと言葉にできちゃうのが、この年代の女の子。
わかりやすい曲ではないので、やはり好き嫌いはあると思いますが、それだけで落としちゃうのも勿体ない、色んな意味でのいわゆる『スルメ曲』です。
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