小娘のつれづれ

一人で自分の”好き”を追いかけています。

「個人的メンバー評:モーニング娘。'14『笑顔の君は太陽さ』 」

☆2014.1発売
☆モーニング娘。'14 55thシングル(トリプルA面)
* * *

トリプルA面、最後の紹介は「笑顔の君は太陽さ」。
楽曲提供者のつんくは、楽曲コメントでこの曲に関してこんな事を書いています。

この曲は、現モーニング娘。のメンバーへのメッセージです。


昨年すでに書いていたWhat is LOVE?も含め、今回すべての収録曲を取り上げたのは、このシングル、多分どれが欠けてもダメだったと感じるんですよね。
挑戦的な「What is LOVE?」、キャッチーな「君の代わりは居やしない」、そして自分へのメッセージソングでもある「笑顔の君は太陽さ」。
この3つが並ぶことで、現在のモーニング娘。'14の内外のパーソナリティが、奇跡的なバランスで成り立つんですよ。

だから今回は、本当にどれが欠けてもダメなシングルでした。
そしてそれを考えるとなおさら、この曲はすごく染みてくるわけで。

『笑顔の君は太陽さ 出会う人みんなを笑顔にする』
『笑顔の君は太陽さ 正々堂々としてりゃいい』


譜久村聖(9期 / サブリーダー)

サブリーダーに任命されてから約8か月、前回も書いたけど、意識が変わっているのがすごく伝わります。

これだけメンバーがいる中で、やはり彼女の色気のある美しさは突出した強み。
あと彼女のダイナミックなダンスも、まだ他のメンバーでかぶってくる子がいないんですよね。
実はだんだんと、唯一無二の存在感を育ててきているメンバーなんです。
だから、ほんとはもっと自信持っていいと思う。それをひっくるめての、魅せろ、フクムラ!

あと、最近特に頑張ってるなぁと感じるのはトーク面で、それは本来得意ではなかった部分だとも思うんだけど、今テレビでの何気ないコメントとかでも特に、本人がちゃんと意識して取り組んでるのがすごくわかります。
フクちゃんなりのやり方で、ぜひモノにしていってください。応援してます。

一通り書いたので最後に…

寝起きどっきりのメガネフクちゃんかわいすぎるだろ!!!!!!!!!!あれから何十回も見てます!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!たまらん!!!!!!!!!!

生田衣梨奈(9期)

ブレインストーミングあたりから曲を通して表情がしっかり作れるようになってきて、またその頃に元々の身体能力の高さとダンスパフォーマンスがついに連結、そこからの生田はステージ上で快進撃を見せています。
多分、昨年グループ内で一番パフォーマンスが変わったのはこの子じゃないかな?

そして今作から、それが徐々にシングルにも反映され始めている感じがあります。
特に目立っているのが「君の代わりは居やしない」
1番で鞘師とのダンスシンメを組んでいるだけではなく、地味にサビの全員パートも、2つに分けられている組み分けが前列メンのポジなんですよね。
(並びこそ一列だからあまり目立ちはしないけど、それでも道重・鞘師・佐藤・小田の組に生田が入ったのは大きな変化。)*1
しかもこの子はまだ全然伸びる余地を残しているので、今年はもっと楽しみな所!

魔法がだんだんアップデートされてってるのも素敵!

鞘師里保(9期)

加入時期はまだ若手なのに、すでに「引っぱれ」と広告で書かれてしまうほどの精神的支柱、鞘師里保。
そういえば鞘師は、この春に中学を卒業するんですよね。
ハロプロの特徴の1つに「義務教育が終わると色んな制約が外れる」というものがありまして、もちろん仕事の幅もそうですけど、ビジュアル面でも髪を染めたりとかが、一気にOKになってくるんですね。

ダンスや歌はもちろん申し分ないエースの鞘師、あとはこのビジュアル変化の時期を、彼女は自分でどうプロデュースしていくのか。
それが今年は結構気になっているところです。
(元々結構大人っぽいアンテナをもった子でもあるので、振り幅によってはもっと女性人気も持っていけそう)

過度な気負いもだんだんとれてきて、そうなると素のかわいい所も自然に出せるようになってきた。
こないだのHEY×3で曲がかかって思わず立ち上がっちゃったくだりは、すっごい面白かったし楽しかった!

鈴木香音(9期)

こないだのハロコンレポでも書きましたけど、今パフォーマンス中の表情が一番かっこいいのがこの子ですね。
プロ意識という事もそうだし、何より自分を信じた人間のかっこよさがそこにあるんですよ。
これは彼女がどこのポジションにいようがそう。私だけじゃなく、見てる人はちゃんと見てるはずです。

彼女も鞘師と同じで今年中学を卒業するんですけど、この子は逆にもう自分がしっかりでき始めているので、いい意味で軸はあまりブレないと思うんですね。
もちろん髪染めたりとかはあるかもしれないけど、この子の精神面でのブレなさ、それが16歳以降にどうやって表現に表れていくんだろうという興味がすごくあります。

…という感じで、にじみ出る真面目さにすごくこちらも肩ひじ張って応援してしまうんだけど、この子の本当の良い所は、それを最後に笑顔で全部まっさらにしてくれる所。
15歳にしてあの2つの表情をすでに得ている鈴木香音は、まだまだ今後も伸びるメンバーです。

飯窪春菜(10期 / サブリーダー)

年齢こそ上ですけど、彼女の加入は確かに10期で、加入時期からいえば彼女の現在は、ちょうど9期でいう所の2013年春ツアーくらい。*2
彼女は昨年9期がぶつかった壁に、ちょうど今差し掛かってきてるんじゃないかなぁと思います。

でも難しいよねぇ。年齢が上だからこそ、色んな意味で言えない事もあるし、本人が言わない事もあるだろうし。

彼女の安心感がグループじゃなくて、ちゃんと自分自身に向けられるようになった時、それが新生モーニング娘。の本番なのかなと思います。
この子は自身の成長とさゆの卒業、この2つがかなりのターニングポイントになりそう。
(でもじゃあさゆが早く卒業すればいいのかっていうのはまた違って、飯窪さん自身もそうだし、年下メンバーがもうちょっと場数を踏んだタイミングからじゃないと色々と難しそう)

個人的には次のアルバムあたりでそろそろ、ソロ曲とかやってみてほしい。

石田亜佑美(10期)

上でも出た(中学卒業以降の)ビジュアルの変化、それが今実際に一番良い形で出始めてるのが彼女ですよね。
元々持っていた真面目さやシャープな感じ、あれが茶髪にする事によってふわっと軽くなった。
もちろん彼女自身の成長もありますけど、ビジュアル面は受け手への届き方が一番変わるんですよね。
んで自信が生まれると、本人のパフォーマンス自体もだんだんと変わってくる。

あとやっぱり、シンメになりやすい鞘師との年齢差が今すごく面白くて。
「君の代わりは居やしない」のシンメ、最初に鞘師と2人でこっち向く時、石田にはちょっと色気が加わってるんです。
以前、鞘師との即興ダンスに変化が出始めてるのを書いた事があったんですけど*3、あの辺の違いがシングルにもうまい事出始めていて、いいんですよね。

自分が確立できてきた事によって、鞘師と2人で並んでも何ら負けなくなった。
それはグループの強さにもなって、「君の代わりは居やしない」にうまく影響してる感じがします。

佐藤優樹(10期)

まーちゃんは色々言われやすい性格では確かにありますけど、でもやっぱり、この子は意外にちゃんとしてるし、見てるんですよね。

それは歌やダンスの吸収スピードでもそうだし、最近はただうまくなりましたってだけじゃなく、それを表現のパートにも持っていき始めたんですよ。
表面上のかっこよさだけじゃない、ちゃんと内面から湧き上がる表現。
最近のまーちゃんの特に歌ってる時の表情、ちょっと変わり始めた感じしません?

でも個人的には、それを外野がわーわー言うよりは、今はまだありのままの感覚で伸びてってくれればいいかなと。
年齢的にはまだこの子は今年も中学生組で、そして中学生自体が今年一気にグループ内で2人だけになるんですね*4
こうなると逆に彼女たちの幼さっていうのは、貴重になってくるんですよ。
そしてまたいつ新メンバーが入るかもわからないし、せめてそれまではのびのびやらせてあげたい。*5

ちなみにやっぱり、こないだのハロコン@北海道のまーちゃんソロは、本当にすごかったです。
まーちゃん推しの皆さんはぜひ4月の娘。コン@北海道きてください!
(季節的にもいい時期だよ!)

工藤遥(10期)

最近の工藤遥で一つ印象的な姿があって、それは寝起きどっきりの時なんですけど、あの時のくどぅー、めっちゃリアルだなって思って。
他の子は髪を染めてたりすっぴん感があって、ちょっと大人なんですけど、あの時の寝ぐせつけたくどぅーはまさにリアル、リアルな「子供」!!

あれ見た時になんとなく、『あぁ、だからくどぅーはショートカットに行ったんだな』って。
そしてその選択は間違ってないんだろうなって。
だって、素の彼女がああいう姿なんだもん。

もちろんくどぅーはかわいい格好でプロデュースしたら完璧なんです、でも彼女自身は爽やかでハツラツとした人だから、あれでよかったんだ。
なんかそういう風に、すごく納得した。
(今後内面が変わる時がきたら、そこで自然に本人が変えればいいんだし)

昨年から内面の爽やかさに付随する躍動感が、パフォーマンスにも出始めて、んで身長も伸びたから、その辺が少しずつ魅力的に映り始めているんですよね。
くどぅーもまだ中学生なので、その辺は変に意識せずのびのび吸収してもらいながら、本人の目標に向かって突っ走ってほしいです。

小田さくら(11期)

小田ちゃんはすっかりパフォーマンス面でのポジションを確立しつつありますね。
だけど目立ったと思ったらいきなり空気を消したり、自信たっぷりの表情で歌った直後にめちゃくちゃ先輩に甘えてたりする。
その辺がすごく不思議な子。そして面白い。
なんかするすると引き寄せられています。最近はグッと顔つきも色っぽくなった!

最近面白かったのが、年末のビルボードの特番で生バンドをバックに歌っていた時。
選抜メンバーが道重、譜久村、鞘師、小田だったんですけど、生ドラムのリズムと一番噛み合ってたのが、小田ちゃんだった。
リズム取りの魅せ方も生音に起因する立ち姿も、一番自然で綺麗。
あ、やっぱこの子天性の感覚でなんか持ってるんだろうなと。

小田ちゃんも今年中学を卒業するので、もしかしたらビジュアルが変わっていくかもしれません。
でも今度は逆に茶髪可能メンバーがかなり増えるからなぁ。
今の小田ちゃんの自撮りの雰囲気がすごく好きなので、個人的にはまだもうちょっとあのままでいてほしい。

道重さゆみ(6期 / リーダー)

最近よくさゆの卒業前提で話をしてるのは、前にも書いたけどやっぱり、いつまでもさゆの在籍に依存していっちゃダメだなっていう気持ちがあるんですね。
それは何よりファンとしての自分自身がそうで。
でも道重ありきのグループだったモーニング娘。が、若手メンバーの成長によって少しずつ変化し始めて、それによってさゆの表情が少しずつ、本当に少しずつ解き放たれた方向に向かっていってるのを見てると、嬉しいけど、何ともいえないせつなさもあります。
うーん、この辺の感情は本当に言葉にできない。
きっとファンはみんなそれぞれ、今感じるものがあると思う。

でも決して悲しい事ではなくて、結局はさゆに対してただただありがとうっていう気持ちだけで、もう続けるのも卒業するのも、完全に本人のタイミングだから、その辺はその流れに最後まで全力でついていこうと。

ただのファンなんですけど、でもそういう事を考えるくらい、本当にこのグループが好き。


<MUSIC STORE>

*1:もうちょい掘り下げると、生田の位置には、年齢が近い石田・譜久村のセンターポジションとの兼ね合いも大きいと思う。でもそれでも、一番知名度のある道重の横で同じダンスしてるっていうのは、かなり目立つんですよ。特にテレビとか外部のカメラを通した視線の注目度が変わる。

*2:田中れいなの卒業ツアー「ミチシゲ☆イレブンSOUL」

*3:ここでもちょっと説明すると、「黒バラ」出演時と、キューティーハニーの即興ダンスを踊った「アノ人たちの作り方」の時、黒バラはどっちも子供のままだったけど、アノ人たち~では中学生の鞘師が前を向いてそのままダンスを踊り始めたのに対し、石田は後ろを向いてしなを魅せた、という話です

*4:2014年3月までは10人中5人が中学生

*5:それは本当は9期の2人にも、もう少しやらせてあげたかった