今朝、新聞にセンター試験の問題が載っていたのでふと解いてみたんです。
社会人になって初めて。
全部やるのはさすがに大変なので、自分の好きな科目だけやってみました。
具体的には日本史と国語です。
んで、一通り問題をやった後、ちゃんと正解を確認して、振り返ってみたのですが
とくに面白かったのが、国語の現代文にある「小説問題」でした。
今年は岡本かの子さんの小説「快走」から出題。
で、問が全部で6つあるんですが、主な内容が「心情」や「内面」、「文意」などの選択。
これ、この年齢まで達したから言えますけど、実際には小説文から何を感じるかって、正解は全くないと思うんですね。
その上で、試験問題の中には書き手と読み手、そして正解(社会通念)の3人がいるんです。
まず「書き手の意向」が文章にあって、実際自分はそれと対峙した時に「何を大事にして言葉を読み取っている」のか、そしてその自分と「社会通念との距離」はどれくらいあるのか。
正解を軸にした、いわば普遍性の中での自分の立ち位置のようなもの、それが答え合わせまできちんとやっていくとすんごく見えた気がしたんですね。
明解に。
個人レベルでも情報受発信が発達しまくってるこのご時世、とくに文章のプロになりたいという意識がなくても、皆知らず知らずのうちに「書き手と読み手と社会通念」の真っただ中にいると思うんですよね。
その関係性の味わいを人生経験と共に感じていくとなおさら、大人がセンター試験をちゃんと解いてみたら結構面白かったですよと、言ってみたいのでありました。
ちなみに自分の結果はというと、読解力というより、単純に漢字が思い出せなくなってた。
か、加齢じゃない!!大人になってちょっとパソコンをいっぱいやってるだけだから!!
(そうして漢検2級の文字は崩れ落ちていくのであった)
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