最近のシングルだと、大体強いのが鞘師里保の声じゃないですか。
次点で佐藤優樹、これからはそこらへんに(多分)小田さくらが入るくらいで。
しかし10年選手の田中れいな・道重さゆみを抜いても、モーニング娘。にはまだ現時点で6人のメンバーが残っているわけで。
最近のモーニング娘。ってダンスクオリティはやたら有名になってるけど、歌唱面の楽しみはどうなっているんだろう?
という事で今回はあえて、「現時点でまだ目立ってない歌声たち」にスポットをあててみます。
* * *
★譜久村聖
といっても、フクちゃんはまだ割と前めのポジションです。
さゆと共に”Perfume担当”を開拓した『好きだな君が』(収録:12,スマート)はファンの間でかなり評判になり、つんくPもお気に入りなのか、その後も再び同コンビの『哀愁ロマンティック』(収録:Help me!!/モーニング娘。’14 カップリングコレクション2)が登場。
この路線に関しては先にさゆありきの所がありますが、「歌に音程があることを知らなかった」道重さゆみの歌唱に対して *1「躍動感溢れるのにどこか表情作りが不器用」な譜久村聖の、見方によっては無機質な?空気感がマッチした感じ。
ただ、実はフクちゃんは、生歌でも結構音程がとれる子。6期卒業後は特に、もっと歌唱面で重宝されそうな気がします。
★生田衣梨奈
2人目にしてすでに一番困るのが生田。
・・・難しいわ!!だって生田は生田なんだもん!!
彼女も結構独特な空気感を持っていて、フクちゃんとはまた違った無機質な不器用さというか・・・
しかし、生田が面白いのは「声に迷いが一切出ない」。
生田は絶対的に、生田なのである。
私は彼女のそんな歌声もまたすごく好きです。
現時点ではぶっちゃけ、他のメンバーに比べると圧倒的に目立つパートが少なくて、CD音源で生田の歌声を探すのは結構難しい。
その中でわかりやすいところをあげると『信念だけは貫き通せ!』(収録:ワクテカ Take a chance/モーニング娘。’14 カップリングコレクション2)の”我が道を行くだけ〜”が結構良くて、彼女の可能性が見える。
★鈴木香音
新垣里沙卒業後、低音パートの後継として期待されているのが譜久村聖。
以前「サブポジ界の新星・ズッキとまーちゃん」シリーズでも書きましたが、この子はとことん頭がいいので 歌唱面に関しても、ぐんぐん学習して成長しています。
加入年の『乙女のタイミング』(収録:12,スマート)→1年後の『アイサレタイノニ…』(収録:One・Two・Three/モーニング娘。’14 カップリングコレクション2)を聞き比べるだけでも、
たった1年でかなり違う。
(※9期曲「アイサレタイノニ・・・」では出だしなど重点パートも担当)
さらに910期だけで歌ったアルバム曲『笑って!YOU』(収録:⑬カラフルキャラクター)では周りのかわいい少女声に合わせながら、自身の良さも見せるという技すら見せ始めています。 *2
『信念だけは貫き通せ!』(収録:ワクテカ Take a chance/モーニング娘。’14 カップリングコレクション2)や『なには友あれ!』(収録:Help me!!)なんかはちょっと普通に埋もれ、というかこの子が周りに合わせて歌えてしまうんだけど、小田ちゃん加入によってこれからはウェットな楽曲も増えると思われるので、そうなった時に一気にごぼう抜きしてほしい。この子は出来る子だ。
★飯窪春菜
『Loveイノベーション』(収録:ワクテカ Take a chance/モーニング娘。’14 カップリングコレクション2)でまさかのソロパートに抜擢された飯窪さん。
この子は「年齢の割にピュア」が決め手となり採用されたわけですが、このパートは、まさにその飯窪さんの良さが存分に出ていてすごく好きです。
また、実は同時に出た別版のカップリング曲『信念だけは貫き通せ!』(収録:ワクテカ Take a chance/モーニング娘。’14 カップリングコレクション2)でも、昔の道重さゆみの『友情〜心のブスにはならねぇ!〜』的な出だしを任されていて、これも非常にかわいい。
さらに次のカップリング『私のでっかい花』(収録:Help me!!/モーニング娘。’14 カップリングコレクション2)では、超絶ラップも披露。
飯窪さんの歌声はまさにピュアさにあり、「不器用」が正解なのである。
こういう人材はモーニング娘。にはすごく必要。
楽曲がかなり遊べるようになるし、聴いててもクセになる。
あとつんくPの好みなどを勘案すると、早い段階でいきなりソロ曲とかでてきそう。
★石田亜佑美
今回のセレクトメンバーの中では、当初一番メインにきそうと思われてたのが石田かなぁ。
『青春ど真ん中』(収録:One・Two・Three/モーニング娘。’14 カップリングコレクション2)の出だしが彼女なんですが、特に初聴きだと、一瞬誰か判別できない。
その後に続く工藤・佐藤・飯窪の歌声を聴いて、ああ出だしは石田だったんだ、とわかる感じ。
決して下手じゃないし、かわいい声の持ち主のに、歌声も真面目すぎて、個性が飛んでっちゃうのが彼女のもったいないとこ。
『フォレストタイム』(収録:ハーベストのシングル)も『大好き100万点』(収録:ワクテカ Take a chance/モーニング娘。’14 カップリングコレクション2))でも。
だけどそんな中でも、私が「おおこれいいな」と思ったのは、まさかの『私のでっかい花』(収録:Help me!!/モーニング娘。’14 カップリングコレクション2)におけるラップパートでした。
つんく曲におけるラップは割と注目度が高いパートで、過去のモーニング娘。では新垣里沙がやはりラップパートへの抜擢をきっかけに、ファンの支持を一気に掴み取っています。
※参考映像:HOW DO YOU LIKE JAPAN?~日本はどんな感じでっか?~の初出ツアー、「モーニング娘。コンサートツアー 2006春 〜レインボーセブン〜」
www.youtube.com
んでガキさんが抜けた後、そのラップパートを受け継げるメンバーって誰なのか、って話が割とされているんですけど、あゆみん良くない?
ラップに関しては真面目な性格が活きてるし、得意のダンスとも相性良さそう。
★工藤遥
ビジュアルではセンターメン、でも歌唱面ではまだまだ下げられ気味な工藤遥。
でも私は、工藤の声って最初から結構好きなんですよね。
中身はむちゃくちゃ悪ガキなのに、歌声はなぜか「一歩後ろから見守るお姉さん」的空気が出るw
彼女のハスキー声は、ズッキのような低音パート向き声とはまた違って、っていうか歴代のモー娘。にはいなかった存在感ですよね。
彼女のビジュアル、その中身、そこにプラス「意外な声の特性」を絡めてモーニング娘。史に残る名曲を生み出してほしい!
まぁ工藤はまだ若すぎて、まだもうちょっと成長を待たないと、合う合わないも決めにくい。
成長したらそのうち、もっと彼女が目立てる楽曲も出てくると思います。
というわけで、「現時点でまだ目立ってない歌声たち」をあえて前に押し出した今回の記事。
ここまででお気づきかと思いますが、今この「モーニング娘。まだ歌割少ない選抜」を堪能するには、
シングルかアルバムを買うしかない!
そう!
この子たちが気になったら、とにかくCDを買うのです、買うのです・・・
そして最後に、
910期だけの『笑って!YOU』が収録されたアルバム「⑬カラフルキャラクター」(2012年)って、モーニング娘。の歴史で振り返ってみると、56期だけの『レモン色とミルクティ』が収録されたアルバム「愛の第6感」(2004年)と非常に似てるポジションだと思うんですよね。
となると、次作あたりで91011期による『INDIGO BLUE LOVE』(収録:レインボー7)みたいな曲がでてくるはず。
当時、56期だけでこんな曲が歌えるようになったことにものすごく感動した覚えがあるので、14枚目のアルバムもヲタク、正座して待ってます。
*1:「歌に音程があることを知らなかった」モー娘。道重さゆみ、衝撃の告白(J CASTニュース)http://www.j-cast.com/2012/01/12118668.html
*2: 笑ってYOUの歌割を検証するスレ(おはよう!ぷろじぇくと通信) http://oha2.blog.fc2.com/blog-entry-374.html