小娘のつれづれ

一人で自分の”好き”を追いかけています。

「久住小春にとってモーニング娘。は踏み台だったのか」

ワラタ

道重「モーニング娘。になりたくて入ったんじゃないの?」 小春「違います、私は芸能界で売れたくてそのために入っただけです」★2

久住小春「モー娘。は踏み台」、番組での発言に道重さゆみ悲しむ。(ナリナリドットコム)

そういえば小春って、1997~2013年までのモーニング娘。史で見ればすごく最近の在籍メンバーなんですが、近年の新規ファンの増加傾向を考えたときに、「小春の現役モーニング娘。時代を知ってる現ヲタはどれくらいいるんだろう?」とふと思いまして。
いい機会なので、今回は「久住小春のモーニング娘。時代」を思い返してみたいと思います。

* * *

『色っぽい じれったい』(2005)


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モーニング娘。7期メンバー・久住小春のデビュー曲。
小春は出だしのセリフパートに抜擢されていますが、むしろこれ当時は亀井絵里がその続きのセリフパートを担当してたのが異例だったよね。すでに話し逸れた。

ここで覚えておきたいのは、本来ならばリーダー矢口期のモーニング娘。に加入しているはずだった久住小春は、直前の矢口電撃脱退により、実際には急遽登板したリーダー吉澤期(サブ藤本)のモーニング娘。に加入する形になっていたということです。

『恋は発想 Do The Hustle!』(2005)


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そして2作目はなぜか直前でA面が入れ替わるという珍しいシングル。(PVまで撮ってたのに。→後の藤本コメント
しかもこのPV、今でこそ普通に見てるけど映像が世に出たのは撮影から2年後の「映像ザ・モーニング娘。4」(2007年)だったわけで、ますます数奇。

なのでパフォーマンスは当時のライブ(05夏秋か06春)でしか見れなかったんですけど、


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この曲は随分パフォーマンス面でも小春がフィーチャーされてたんですよね、しかも1番のAメロ〜Bメロは年下メンのみの構成だったり。
今考えるとこの曲を直前でカップリングに回すという選択は、その後のモーニング娘。の方向性にも大きな影響を与えてる気がするんですけどね。
序盤でここまで愛ちゃん空気って異例でしょ。

笑顔YESヌード(2007)


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2005年の加入以降、約2年間は単独最年少メンとして自由に活動していた久住小春。
そんな彼女の表情が明らかに変わったのはこのシングルからでした。

このシングルといえばご存知、8期メンバー光井愛佳のデビュー曲なわけですけども、リアルタイムの私が当時すごくビックリしたのは、小春のソロパート「あなたと見てたわ流れ星〜」の時にそれまで彼女がやってきた約2年、シングルにして5枚分の「最年少の甘え」を、一切捨ててきたこと。

そもそもこの曲は(今や東京女子流でおなじみの)松井寛氏が編曲で参加していたため、それまでの小春のキャラクターと違うジャンルだったといえばそれまでですが、私はそれ以上に、小春が怖かった。

それまで大事にしていた安住の地を、そこまで一瞬にして戸惑いもなく、捨てられるものなのか、という。

もちろんこの頃小春のビジュアルが一気に大人になったというのもありますけど、この『笑顔YESヌード』頃の変化に感じた一種の怖さは、私は以降小春が卒業するまでずっと感じてる。

みかん(2007)


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リゾナントブルー(2008)


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しょうがない 夢追い人(2009)


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この時期。

小春が自ら「モーニング娘。辞めさせて下さい」と言った事が確定したけどあの時の公式発表は何だったのか

17歳の転職

17歳の転職

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58: 名無し募集中。。。 2011/02/10(木) 23:27:06.47 0
これは書いてあるよ
レコーディングではソロパートがあったのに
CDではソロパートがなくなってた
パートがなくなったのにダンスではセンターの位置なのが嫌だった

あと卒業に関してはつんくの記述無し
事務所の人と相談して決めた(つんく?)姉も一緒に同行して色々と決める

82:名無し募集中。。。 2011/02/10(木) 23:34:47.49 0
>>61
歩いてる・みかんの流れでの話だけど
文意から夢追い人や泣いちゃうかも等も含まれると思われる
歌割りが決まりレコーディングしてダンスポジションがセンターでも
最終的につんくにカットされる事の繰り返しだったらしい


この視点で振り返ると確かに、プラチナ期のシングル曲の小春はいつも立ち位置こそ「センター」の言葉が相応しいポジションをもらってるのに、歌割は圧倒的に高橋愛・田中れいなだけが「センター」。
しかも『リゾナントブルー』なんかは同じセンターの高橋田中はずっと前にいる中、小春だけはガキカメの1番Bメロシンメパート以降、サビ終わりまでずっと実質のバックダンサーポジションに下げられてる。
これなぁ。

なんちゃって恋愛(2009)


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卒業の話が具体的に動き出していたと思われる時期のシングル。
興味深いのは、この辺で小春の佇まいが一旦憑き物が落ちたようになっている(実際リアルタイムでもこの時期にヲタ評価が一旦盛り返した)。

気まぐれプリンセス(2009)

そして7期メンバー・久住小春の卒業シングル。
リリース前にすでに卒業発表済ながら、特にパフォーマンス的な見せ場はもらっていないこの曲を最後に、小春はモーニング娘。を卒業。
もちろん、彼女のモーニング娘。人生にはもっと様々な起伏があって今に至っているわけですが、公平かつわかりやすい基準ということで、ひとまずシングル楽曲で見比べてみました。

* * *


で、多分

これは誰が悪いって話ではない。

モーニング娘。に入った久住小春、プラチナ期のセンターを担当し続けた高橋愛や田中れいな、メンバーのパート割を変え続けたつんく、ポジションを決めたであろうその他事務所内部のスタッフ
色んな人たちの思惑がかみ合って、すれ違いもありながら、久住小春は確かにモーニング娘。の5年間を構成した。
そして卒業していった。

ただひとつ、思案する事情があるとすれば
彼女自身は周りが思っている以上に、モーニング娘。において、得られるものが人より少なかった。
消耗している向きすらあった。
ただそれだけのこと。

そして「それだけ」は現役時代の彼女にとって、17年のうちの5年間を作り出していた。

* * *

ちなみに個人的感想も書いておくと、私はむしろ、ちょっとスカッとしたというかw

確かに小春の言い方はかなり大人気ないけれど、その一方で彼女は純・芸能育成コンテンツであり続けるモーニング娘。から、バラエティタレントor舞台女優or歌手以外の道=モデル業の道へ最初に進出したメンバーなんですよね。
先人がまだやったことのない道を拓くためには「モーニング娘。はステップアップ」って公言するような、いろんな意味での”意地”がないと、進んで行けない困難も多々あるわけで。

紺野あさ美は同期・高橋愛の卒業ライブに出演して一緒に好きな先輩を歌うくらいにグループへの思いは今も持っている、という前置きをした上で、
テレビ東京のアナウンサーになったこんこんも、見方によってはモーニング娘。をステップアップにした子でしょう。
でもこの2人が切り開いた「アナウンサー」や「CanCam専属モデル」という道が、モーニング娘。の歴史をそれまでにない彩りで照らしたことは、確かなんですよ。

だから道重さゆみもモーニング娘。だし、久住小春もモーニング娘。だったし、
私がこりゃもうダメかもと思ったのは市井ちゃんだけ。
以上。


* * *

最後にシングル以外の、「個人的に好きな久住小春」をはっときます。

1「帽子がでかすぎる久住小春」
(収録:モーニング娘。コンサートツアー2009 春 〜 プラチナ 9 DISCO 〜

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2「モーニング娘。久住小春が自身のラストツアーで、どうしても歌いたいとつんくに直談判した曲」
(収録①:モーニング娘。コンサートツアー2006春 ~レインボーセブン~
(収録②:モーニング娘。コンサートツアー2009秋 ~ナインスマイル~ [Blu-ray]


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3「久住小春・ジュンジュン・リンリンがモーニング娘。の歴史と未来に残してくれた曲」
(収録①:モーニング娘。コンサートツアー2008 秋〜リゾナント LIVE 〜
(収録②Hello!Project 2009 Winter ワンダフルハーツ公演 ~革命元年~


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4「プラチナ期・最強の『SONGS』」*1
(収録:モーニング娘。コンサートツアー2009秋 ~ナインスマイル~ [Blu-ray]


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※ハロプロの映像作品はU-NEXT「アップフロントチャンネル」でも配信中です【広告】

*1:個人的な思いいれだけど、この辺は小春が究極に痩せちゃってる時期で、それでも走り抜けてモーニング娘。の最後まで到達したという瞬間なのも含めて、私は09春プラチナコンよりもこの09秋ナインスマイルverが好きです