小娘のつれづれ

一人で自分の”好き”を追いかけています。

「2013年のアイドルヲタ論」

「タイムリミットは夜の7時」さんの記事が素晴らしいのです。

「2012年のアイドルシーンを振り返る」
「2013年アイドルシーン展望」


その中で触れられている、「アイドルファン総DD化」ということばについて、最近個人的に感じているのがアイドルファン総DD化=アイドルファン総評論家時代なのかなぁ、って事なんです。


アイドル楽曲大賞が1コンテンツとして成立するようになり、投票者も一気に3倍近く急増したわけですが

王者AKBの接触&サプライズイベント、またはももクロのプロレス的ショー構成に代表されるアイドル戦国時代が残したものは、今まではごく一部の楽しみにすぎなかった「アイドルを評する」という視点を普通のライトファンや若年層へ伝え、スタンダードな楽しみ方に変えたことだと思うんです。
ハロプロ楽曲大賞自体もここ数年8〜900人くらいの参加者で推移してたのに対し、2012年は一気に1864人とはねあがってるし、「Love like candy floss」や「LolitA☆Strawberry in summer」の原曲を歌っていたSweetSとそれをカバーした現在の東京女子流を見比べても、リアルタイム評価のあまりにも大きな差があったり。

一時期死にかけていた”アイドルカルチャー総合誌”みたいなやつも、大分息を吹き返してきたし(=商売になるということ)

そして、そのうねりの中ではいわゆる「楽曲派」も生成されていて。

売上的にはけして日の目を見なかったトマパイが散開直前のミュージックマガジンで年間ベスト1位に選ばれ、その直後の今回のアイドル楽曲大賞2012でも1位に選出されたという結果は、この数年のアイドル戦国時代というブームによって「とにかくアイドルの本質をいろんな視点から見定めてやろう」という視点が素人玄人ひっくるめて、ものすごく広がったという事象の象徴だと思われるのです。


ワナダンス!

ワナダンス!

  • Sony Music Records Inc.
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(アイドル楽曲大賞2012・楽曲部門1位『ワナダンス!』)


こういう事を考えると、私も同じように2013年のアイドルシーンていうのは「本格派」全盛時代なのかなーと思います。
上記の楽曲派はもちろん、本質を見定めたいブームという事を柱にすると、私はパフォーマンスがすごい所もまだまだ人気は得ていくのかなー、という予想。
(まぁパフォーマンスがすごいっていうのは前提に楽曲が一定以上の出来っていう原則があるので、そういう意味では、全てひっくるめて”楽曲派時代”なのかもしれない)

まぁ楽曲にしてもパフォーマンスにしても、本格的ととられるには相当な労力、コストも必要とされてくるので、ここでそこまで力が入ってない運営のグループは、
自然と事業撤退の流れが加速するかもしれないですね。
流れ的にもAKBブームの申し子が進路選択の年齢に差し掛かってきてるし、そういうタイミングがかちあっちゃうのも、偶然2013年な気がします。