小娘のつれづれ

一人で自分の”好き”を追いかけています。

「あの日見たアイドルの意味を僕たちはまだ知らない」

昨年の3月、こういう記事を書きました。

今活動しているメジャーアイドルの中で、乃木坂46が少し違うのは、2011年3月11日の彼女たちが全員「普通の女の子」だったことである。
それぞれの故郷で、彼女たちはあの震災を経験した。上で引用した3人もそれぞれ、宮城、秋田、埼玉の普通の学生だった。
そして彼女達は3ヵ月後、同年6月に始まった乃木坂46第一期オーディションに応募し、アイドルになっていく。
普通の少女として震災を経験した乃木坂46が、いま掴み始めている「アイドル」の光の源には、普通の少女たちの2011年3月11日のどうしようもない無力感が確かに存在しているのだ。
「震災と少女たち」 - 小娘のつれづれ


あの日からもうすぐ2年を迎えようとしている中で、最近出会った、こんなグループ。

「みちのく仙台ORI☆姫隊」

わたしたちは、宮城県仙台市をベースに、石巻、塩釜、名取市、宮城野区などの震災の影響が大きいところの小学生から中学生を中心に集まり立ち上がった震災復興支援のためのアイドルユニットです。

イベントステージをしながら、復興市のお手伝いや、仮設住宅を訪問したり、まだまだ復興が遅れている地域の方々に、笑顔と勇気を届けたいという気持ちで歌や踊りを毎日一生懸命練習しています。
東北の広報と活気を担うリーダー的な女の子の集団です。


ここ数年、沢山のアイドルグループに触れて感じているのは、彼女たちの中でアイドルは「夢」であると同時に「力」でもあるんだな、ということ。
それは長年に渡り、ファンコミュニティの外側では限りなく”偶像”とだけしか伝達されてこなかったアイドルの定義が、SNS登場&接触機会一般化以降の世代ではついに変化しつつあるという、明確なメッセージでもあります。

アイドルを通して描き出される、少女たちの新たな投影は、なんだかとても惹かれる”時代の切り口”だと思うのです。