最近ちょいちょい上がり始めたこの手の話題。
twitterでも呟いたりしてるんですが、
今回はTLで流しっぱにするのは勿体ないんでちょっとメモ的に。
* * *
2010年に始まった”アイドル戦国時代”。
その盛り上がりは約10年前のモー娘。ブームも越え
数多くの女性アイドルグループが誕生し参戦して、
いつまでこの時代が続くんだ?と思わせてきたわけですが
やっぱ第一に、2012.3.25の前田敦子卒業発表が
一つの「アイドル戦国時代終了宣言」だったなぁと。
(当時もそんなような事書いてますね)
AKBブレイク翌年の2011年は、震災の影響が大きく
どこの陣営も安定運航を第一に舵を切ったので、
予想以上にアイドル界隈の動きは少なかったように思います。
(むしろアイドルの存在意義が変化したり、人生観の変化によりアイドルを目指すようになった少女も出始めた
→「震災と少女たち」参照)
・・・ですが年をまたぎ、震災の悪影響も薄れ始め
同時に見回せば2年、年齢を重ねた自分。
ガムシャラに走っていても感じる、アイドルという仕事の微妙な風向き・・・
などなど2011年に出せなかった分も含め、
アイドルたちの中で一気に色んな要素が噴出し始めたのがこの2012年。
その流れが、一気にこういう形で下半期に出てきたのかなーと思われます。
* * *
以前「前田敦子はAKBの夢を見るか」という記事で、
こんな事を書いた事もあります。
それまで清潔、純粋を保ち続けた女性アイドルという市場に
さりげない「背徳感」を混ぜる事で、
純粋な青少年を一気に熱狂へと持っていったのがAKB48だった。
考えてみると、エロさに真髄を見出すことは
アイドルとしての寿命を延ばすことにも繋がっていたなぁと。
清潔・純粋を保っていたモーニング娘。が4年目くらいから下降し始めたのに比べると、
AKBは売上が爆増しはじめた大声〜から数えて4年目の今でも、衰えが見えません。
これは、「清潔・純粋」な女性のイメージピークが
長く見ても18歳で止まり始めてしまうのに対して、
「エロかわいい」女性のイメージピークは22〜23歳までは普通に保てる所にあったと思っています。
ブレイク前夜から4年たっても、総選挙TOP10メンバーはまだほとんど20〜23歳。
そう考えると、「国民的アイドルAKB」としてのピークはまだ落ちていないと見るのが正しいんです。
この一大ブームを牽引してきたAKB48自体も、
来年あたりから知名度の高い神7の半分が
モー娘。より長かった世間のイメージピークをいよいよ越え始めるのもあって、
そろそろ最大の山が近づいてきてるのかなと思います。*1
良くも悪くも超マイペースなハロプロを除けば、
2012年で一定の目標に達してしまった
メンバー固定のももクロ(+の勢いに付随するスタダ軍)、
ブーム後のアイドル部門に理解があるか不明瞭な大手事務所の所属あたりも
来年以降はよくわかんない所があるし、
一番怖いなぁと思うのは、AKBブームでアイドルになった小中高生が
2〜3年経って一斉にリアルな進路選択の年齢に差し掛かってきていること。
最近の流れを見ていると
AKBのイメージピークの下降、戦国時代代表ももクロのある種の達成感、
そしてアイドル自身の進路タイミングが一斉にぶち当たる2013年は
ここ数年のアイドル界隈で、一番の山場のような気がしますね。
来年の動きで生き延びるアイドル、ブームの中に消えていくアイドルがはっきりしそう。
・・・普段からもそうですが、アイドルファンは今まで以上に
これからは、何があっても動じない環境・心境作りを心がけておいたほうがいいですね、
という毎度おなじみの持論を書いて今日も終わりにします。
ちなみに最後の持論というかスタンス的なものに関連して、
タワレコオンライン連載のピストルさんの記事が面白かったので、
読んだことない人は一読オススメ。
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「80年代生まれが考える”アイドル冬の時代”とは何だったのか」
*1:最近の中古市場、この半年ぐらいでAKB関連の商品ががっつり値段下げてきてます。特にCDと各種ムックが大量流入しだして、2〜3ヶ月前の新曲でもすぐ値段が下げられるようになってきた。