にいただいたコメントで思った事があったのですが
まずはちょっと流れを一部引用。
・いただいたコメント
僕はこの記事の筆者と同年代なんですが、 (※元記事の筆者さんは1970年生まれ)
まず、冬の時代以前のアイドルですがあの頃の「アイドル」は昭和の「スター」に近い存在だった気がする。
松田聖子や中森明菜とか、、。
一部の濃いファンはいたかもしれないけど国民的というか、とにかくみんなの憧れの的だったんだよね。
聖子ちゃんカットが流行ったりしていたし(笑)
だから筆者のいうPerfume/AKB以前というはおそらく
女性アイドル氷河期と言われる90年代前半からハロプロの出現くらいまでかなと思います。
この時期、僕はTPDのCD買っていましたが、誰にも言えなかった、、。
まあ篠原涼子が好きだったのでそれは途中から言えるようになったけどね。
・返信
冬の時代以前て、それこそ聖子ちゃんや明菜、もっといえばキャンディーズやピンクレディーがあって、
そのへんのアイドルは私の世代と同じように、学校で話題にしていた対象だったと思うんです。
(今でも輝かしいみんなの思い出としてメディアで取り上げられるくらい)だから変な話、すっごく強引な分け方すると
5〜60年代生まれ世代と、80年代〜生まれ世代はアイドルに抵抗なく育っててで、
70年代生まれ世代だけ、ぽっかり空いてるような・・・ぽっかり空いた理由は時代背景など色々あるので
決して誰がどうなって悪いっていうのはないんですが、
それでも時たま、なんで今もその10年の猛烈なトラウマやネガティブイメージに
アイドルを引きずりこもうとするのかな、って思う時があるんです。その70年代生まれ世代に猛烈なトラウマやネガティブイメージを植えつけたのは、
他ならぬ5〜60年代生まれ世代の秋元康だったんですが(1956年生まれ)なぜ秋元康はおニャン子をそこにぶっこみ、70年代生まれはそこに熱狂したのか。
考えすぎとも思うけど、そのへんがなんかもやもやとします。
悪者とか犯人探しじゃなく、なんかもやもやと。
これ書いてほんとちょっと気になったので
ざっとアイドル史を見返してみたんですけど、
※こっからはわかりやすく書くため、かなり強引に年代を区切ります
やっぱ50〜64年生まれの方がリアルタイムで熱をあげたアイドル、
天地真理、花の中3トリオ(山口百恵、桜田淳子、森昌子)、キャンディーズ、ピンクレディーのあたりって、
国民にアイドルに対するネガティブイメージがそこまであったように見えないんですよね。
まだ昭和の価値観が色濃い時代でもあったのに、
キャンディーズは今でも全キャン連があったりして。(復活という形ですが)
50〜64年生まれの方が社会に出て家庭を持ち出す=アイドルから一線を退きだす機会が
大体70年代後半〜80年初頭あたりだったとして、
1980年デビューの松田聖子(※デビューから結婚までの5年間)あたりまでは
まだそれこそ聖子ちゃんカットとかが流行ったように、
割とまだアイドルにポジティブイメージの残り香があったように思います。
ちょっとアイドルの意味合いが変わってきたように見えるのは、
82年デビュー組あたりから。
65年生まれの中森明菜、66年生まれの小泉今日子あたりから
それまでのアイドルイメージをいい意味で逸れたり、
またはそのまんま否定しぶち壊したり、っていう人がでてきたように思います。
(※ちなみに小泉今日子のの代表曲「なんてったってアイドル」の作詞は秋元康)
そしてその流れの中で、アイドルの概念を決定的に変えた出来事が
1985年のおニャン子クラブデビュー。
おニャン子クラブのメンバーはそれこそ、65〜70年代生まれ世代で
「友達より早くエッチをしたいけど」と口ずさみながら
同じ世代の男の子を中心に、アイドルのあり方を一気に変えました。
そしてやってくる「アイドル冬の時代」。
その出口は、アイドルのあり方を一気に変えた65〜70年代生まれ世代の方が
社会に出て家庭を持ち出す=アイドルから一線を退く機会が始まりだす
1995年あたりまでずっとやってこなかった。
(※95年にスーパーモンキーズ出身の安室奈美恵が大ブレイクし、96年にはSPEEDがデビューする)
ほんとすっごい強引に書いちゃったけど・・・
一般的にアイドルというジャンルが一般化したのは70年代と言われているようなので、
それで考えると、
50〜64年生まれの方がアイドルファンの「親」で、
65〜70年代生まれ世代の方はアイドルファンの「子供」。
もやもやしてるところを書き出してみると
・なんでアイドルファンの「親」世代である秋元康たちは、
あそこでアイドルの概念をぶち壊すグループをぶっこんだのか。
・なぜそれをアイドルファンの「子」世代は支持したのか。
・そしてなぜみんなその後アイドルを一旦”なかった事”にしちゃったのか。*1
イカ天きっかけのバンドブームの中で越冬したアイドルファン「子」世代のつんくが
10年後にモーニング娘。でアイドルを復権させるっていうのもすごい面白い話なんですけど
アイドルファンの「孫」世代である私は
アイドル戦国時代というもう一盛り上がりもリアルタイムで体験して、
今なおさら「子」世代の事がすごく気になります。
もちろん細かい時代背景を書き出せばいくらでも出てくるだろうけど(それこそキリがないほど)
ヲタの熱源自体は、あんまりいつの時代も変わらないように思うので
社会背景とかカルチャー全体でくくった話じゃなく
アイドルを本筋としたそういう話が読みたいんだけど、
「なんかいい本とかないかな・・・」
という事をつまりは言いたくてこれを書いたので、
これに関しての答えはまだまだ当分出ません\(^o^)/
とりあえず自分ももっともっと色々勉強しなきゃダメな位置なので、
今回はたぶん未熟な部分が沢山あります\(^o^)/
ただそれをあえてブログに書いたのは、
情報収集目的だったり、
こういうの意識してアイドル見たらもっと面白くなるかなぁと思ったので
すごく最初の叩き台みたいな感じで今回はあやふやなまま載せてみました。
今後、またどこかの時代で
アイドルを”なかった事”にされる事はあるのかなぁとか思うんですよ、
特に秋元康が再度アイドルのあり方を一気に変えたこのタイミングで。
そのへんを考えてみたいっていうのもあります。
とりあえず今日はこんな感じでそのまま。

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あたりは「親」「子」世代の事もちょっと触れられてタヨー(6Pくらい)
10年史だけでもとっても面白いです。
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*1:追記:このあたり、さらに言えば、私のような80年代〜生まれはリアルタイムで経験してないから、あの時代を「アイドル冬の時代」という言葉とイメージでしか話せないのはある意味仕方ない事なんです。だけど、リアルタイムに経験してきたはずの70年代生まれの方が戦国時代について話す時も、あの時代を「冬の時代(ネガティブなもの)だったから」でさらっと流してる場面に結構多く遭遇するんですよね。アイドルが越冬して見事ここ10年で再度大きな花を咲かせた以上、先輩方が支えたあの冬の時代にも、芽や実や思いは確実に存在していたはずなんですが、本当に何もなかったの!?って思ってしまう。その上で「いやほんとに何もなかったよ」と言われたら、後追いの私らはあぁそうなんだと思うしかないんですけど・・・