小娘のつれづれ

一人で自分の”好き”を追いかけ続け、執筆業になりました。著書『SMAPと、とあるファンの物語 -あの頃の未来に私たちは立ってはいないけど-』(双葉社)好評発売中

「ただただテレ東音楽祭2018のモーニング娘。OGの話がしたい」

※今回はほぼ推敲してません、ご了承ください


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■モーニングコーヒー(中澤石黒飯田福田)

リアルタイムで見たときは「はや!!」と思いましたがなっち抜きであとに3曲控えてるとなるとこの早さもわかる。
それよりも古参が超感謝したいのは福田明日香にあんな可愛らしいドレスを着せてくれたこと。
あんな可愛らしいドレスを着せてくれたこと(ここほんと大事なので2回いいました)





現役時の明日香の衣装っていっつもこんな感じの二択だったので、まさかあの明日香が、周り回って1期最年少=肩出し脚出しドレスメンを担当する姿が20年後にやってくるなんて、っていう感じなんですよ。
しかも一晩明けて今思うのは、モーニング娘。って普段いっつも「先輩から受け継ぐ歴史」の話になってしまうんですけど、この明日香のドレスに関しては完全に後に続いたたくさんの後輩たちが1期メンバー福田明日香に着せてくれたものなんだよなって。
あぁモーニング娘。ってすごいな、やっぱりいいなって明日香のドレス姿だけですでにこれほど語れてしまう…
あと石黒彩が単独パンツ要員というところがまた素晴らしい、飯田圭織のビジュアルクオリティ半端なく、中澤裕子はやっぱりいつまでもミニ丈履いててほしいと願ってしまうところで(わからん人は「紳士はミニがお好き」でググってください)、
パンツが様になるメンバーってアイドルグループの旨味成分としてとても良い。
つんく♂のプロデューサー的感想をぜひあのノリで聞いてみたい。

■抱いて HOLD ON ME!(中澤石黒飯田福田保田矢口)

この6人が揃う番組でこの曲持ってくるのはまぁ予想のつくところとして、オリジナルが安倍福田の2TOPで、今回安倍が産休というところを突いての
後ろから保田!!!!!!!
福田保田の2TOP!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

(決めてくれた人の末永い幸せをガチで祈るレベル)


www.youtube.com


福田明日香卒業後のモーニング娘。の歌唱力をずっと支え続けていたのが保田圭、実際に福田卒業後の歌パートを保田圭が任されて歌うという構図を我々は何年も何年も見続けてきたわけで、福田と保田はずっと重ならなかったニコイチの屋台骨、
それがここにきてついに保田が並んで、明日香と『抱いて HOLD ON ME!』2TOPやるんですよ。

歌手になりたくて高校辞めてモーニング娘。に入った保田にとって、あの1999年に福田明日香の歌割を任されたのはおそらく石橋貴明に初めてイジられた瞬間くらい彼女の人生を大きく変えたであろう出来事なんですよ、それがまさかの2018年に、しかも沢山の人が見てるゴールデンタイムのテレビの中で実現するなんて。
だからかこのテレ東音楽祭2018、というか『抱いて HOLD ON ME!』を歌っている瞬間の保田は、後年のケメコキャラでもおブスキャラでもなく、ただ純粋に福田の歌パートもらってギラギラしてるあたりのあの保田圭に戻っててほんっと素晴らしい。
そしてその対になる福田明日香はさらっと(いい意味で)余裕で歌いこなしてるのが、これまたグッとくる。

あと地味なようで何十回と繰り返してみてしまうのが「何度も聞いても同じ」からの短い時間に凝縮された同曲オリジナルメンバー、福田石黒のやりとり。
福田がソロパートの「(何度も聞いても)同じ」のあたりでちょっと石黒(の来るはずの方角)に目線をやって次の瞬間に福田石黒のオリメン2人が「ねぇ別れたくない」で見事にサビ前をキメる。
石黒は本人の人柄もあってか、こういう復活ものはどこか一歩引いて歌ってしまう、他メンに主役を譲ってしまうみたいなところがいつもでてしまって、それは福田が復活するまでOG最古メン、年齢的にも上の方となれば仕方がない部分があったんですが、
今回本格的に福田が戻ってきてくれたことで、この「ねぇ別れたくない」の歌パートは久々に現役当時のあの石黒彩が見れた感じがした。
ここの石黒の表情にマイク持つ手の力の入り方に弾み方、これほんと相当楽しかったんだろうなぁって。

■恋のダンスサイト(中澤飯田保田矢口後藤吉澤)

全員30代~になった黄金期モーニング娘。OGならではの話で、出れる面子が限定されるときに、どの曲をやるかっていうのはおそらくあと5年くらい続く事情だと思うんですよ。
その流れで今回は3期後藤は出れるけど4期は吉澤しか出られない(メンバーが半分産休中だから)ってなったときに『ハッピーサマーウェディング』キツイ、『I WISH』もキツイ…となって結果選曲が4期加入前の『恋のダンスサイト』になるのはしょうがない。
つうか4期ってこれに限らず結構加入前の曲をオリメン然として歌わなきゃいけないシーンが結構多い立ち位置だった気もする。

そしてここでカメラが切り替わると卒業後の福田石黒は一度抜けていて、あーーって思ってしまうんですけど
結局その直後から私らの視線は案の定もう後藤真希ばかり追いかけてしまうのです。
吉澤以外のメンバーもオリメンなのに、もうこれはしょうがない。
あぁごっちん可愛い。ごっちん可愛い。ごっちん可愛い。こんな可愛い32歳いるかよ14歳のあの時と全然可愛さが変わってないよすごいよ後藤真希!!!!!
ほんと唯一無二のスーパーアイドル…
(そらテレ東も「ちょこラブ腹筋」流すわ)

■恋愛レボリューション21(中澤石黒飯田福田保田矢口後藤吉澤)

そしてこの曲がかかった瞬間に奇跡はおきて、なんと画面横からさりげなく石黒福田がカメラの中に戻ってくるわけですよ。
しかも現役時というかここ20年ありえなかった、恋レボのあのリズムクラップで。
私ここでテレビ前で絶叫した。

しかもさ、取り囲んだ国分太一を「さあ踊れますか一緒に踊りましょう」みたいな雰囲気でいきつつ実は入りの部分にめちゃくちゃ慣れてない感じがにじみ出ている福田明日香。
これだよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!






中澤姐さんも後にブログで言及してましたが、まさか福田明日香が33歳にして恋レボのダンス覚えてモーニング娘。に戻ってくるなんてヲタですら夢にも思ってなかったよ、こんなん実現するんだよそりゃ加護ちゃんも復活するわ。
しかも今回すごいのはそのまま、恋レボのパフォーマンスメンバーとして福田石黒が当時の4期パートに入るんですよね。
これはおそらく安倍石川辻の誰かもう一人でも産休入らず出演できてたら絶対に実現してなかったシーンだと思う、
しかもカメラ割を見るに辻加護パートを補っているのが福田石黒という!!!!!!
(※このレアさがわかる人、お互いヲタ人生長生きしてますねお元気ですか)

しかも、まだこの曲は語りたいシーンがある。
あのラブマまでメンバーとして在籍していた石黒彩はともかく、上にツイートにもあるように福田明日香は現役時代、この手のアイドルダンスというのは完全にやらずに卒業していたわけで。
この恋レボでもやっぱり気恥ずかしさがあるのか、明日香は基本ダンスの入りが微妙にワンテンポ遅いんですよね。

…なのに曲がサビに入る直前、歌詞でいうと(Woo Love Revolution)の後の(オーイェーイェイェー)でメンバーが散らばっていく瞬間、
オリメン矢口吉澤がオリジナル通りのピースマークの振りをする中で、一人手でグッとカウントとって外にハケていく同じ画面の福田明日香。


これよ!!!!!!!!!!!!!!
これなんだよ2000年代のモーニング娘。と1990年代のモーニング娘。の姿って!!!!!!!!!


そしてその直後のサビで完全パフォーマンス型でリズム刻んでる後藤真希と横揺れ絶対スタイルでリズム刻んでる福田明日香が横並びで見られたときに、モーニング娘。の20年を見た気がしてめっちゃ感動したし、どっちももっと見ていたいと思った。

あとラブマで見慣れてたとはいえ、この恋レボで1期年長の中澤石黒が並んであのダンスを踊る意味の深さたるやですよ。
一瞬なんだけどこの部分はちょっと涙すら浮かんでくる。

福田明日香の喪失感も長いことあったけど、私はこんな石黒彩のifを本当は見てみたかったんだなって、あの脱退から19年経って今やっと気づいた。
そう思うと20代後半で横揺れ絶対スタイルから完全パフォーマンス型にちゃんとスライドした中澤裕子ってほんと偉大だったんだな、かっけえよすごいよ中澤裕子


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(今日からまた頑張って生きよう)


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「モーニング娘。尾形春水が21年目のアイドルグループに思い出させてくれたもの」 #morningmusume18

 2018年6月20日。
 本日をもって、モーニング娘。12期メンバーの尾形春水さんが約3年半の活動を終え、モーニング娘。を卒業します。


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ameblo.jp


 その卒業ライブの、前日夜。
 デビュー時のモーニング娘。をリアルタイムで知っているファン歴の私は、所用でちょうど1998年の『サマーナイトタウン』MVを久しぶりに視聴していました。


 現在のメンバーの半数以上がまだ生まれていない、そんな頃のモーニング娘。の姿。
 このダンスの最高到達点が”焼き銀杏”こと福田明日香さんのドルフィンであったという中学生の頃の記憶を再生30秒で思い返したとき、なんかふと、明日卒業する「モーニング娘。尾形春水」のことを改めて思ったんです。
 あぁ、だから私は卒業を決めたときからの数か月間の彼女が、モーニング娘。として一番好きだったんだなって。


 まるで青春のように短く鮮やかに駆け抜けていった尾形春水さんの存在によって、はっきり認識できたことが一つあります。
 それはモーニング娘。の歴史の分岐点とは、つんく♂氏が総合プロデュースから離れた事ではなく、やはりプラチナ期直後の2011年、芸能スクールの最高到達点(鞘師里保さん)とハロプロエッグ出身者(譜久村聖さん)の2人を新メンバーとして迎え入れたところにこそ、存在していたんだなということ。

 決してその選択が良かった悪かったというような内容の話ではなく、その上で
 1997年から2010年までの25人、1期から8期までのモーニング娘。を振り返ると、そのメンバーというのは完全に素人orアマチュアレベルのスクール経験者でしか構成されていなかったんです。
 事実ソロデビュー以後に変則的に編入された藤本美貴さんを除けば、それまでのモーニング娘。たちのスタートには、ステージに立つアイドルとして何かしらの赤点ポイントがありました。

 しかし90~00年代のモーニング娘。というのは「ほぼ素人」という出発点だけは揃っていたからこそ、歌が下手でも、ダンスが下手でも、リズム感がうまくとれなくても、メンバーやファンは成長をじっくり待てたし、成長がなければ個性という形での結実をゆっくり待つ、そんな心的余裕も同時に持ち合わせていました。
 その時代の最高傑作が6代目リーダーの高橋愛さんだったとするなら、モーニング娘。在籍10年の彼女は最初から何もかもがすごい人だったというわけではなく、デビュー時のリズムキープなどの自己課題を何年もかけて克服していった、努力による後天的な”プロフェッショナルの神様”だったんです。


 しかし約4年にわたるメンバー固定も経て作り上げられた「プラチナ期」は、特にライブステージにおいてのモーニング娘。への期待値を、どんどん引き上げていきました。
 その流れの中でグループがもう一度卒業と加入という自らのアイデンティティに向き合うことになったとき、素人集団だった歴史と直近の高い期待値の間に架けられた希望の橋が、まさに若くして高いスキルやステージ経験値を備えていた鞘師さん、そして後に9代目リーダーにもなるエッグ出身の譜久村さんの存在であったのだろうと思います。


 ここで話の主役をもう一度尾形さんに戻します。
 9期メンバーの加入によって”プラチナ期の後のモーニング娘。”が進むべき方向が定まり、その分岐点から数年が経つ2014年9月に、モーニング娘。の新メンバーとして加入した当時15歳の尾形春水さん。
 元フィギュアスケーターという華々しい経歴こそあったものの、でも本当にオーディション当時の彼女を構築していたのはスケートを辞めた後の「普通の高校生の生活」、そして東京に行ってみたい、憧れのモーニング娘。に会ってみたいと想像する「普通の女の子の心」、その2つでした。

 キラキラの笑顔で、学校で友達とモーニング娘。のダンスを真似する、ごく普通の女の子。
 本当はそれだけで、モーニング娘。って、良かったはずなんです。

 だけど2011年1月からプロ集団という新しい靴にだんだん履き替えていたモーニング娘。の中で、歌やダンス経験がそれまで(アマチュアレベルでも)全くなかった彼女は、すでに完成された高い経験値や若さの伸びしろ、生まれ持った才能といった隣人の芸才と密に接する中で、おそらく自分自身が一番「モーニング娘。」としての存在意義を感じることができずにいた。

 ファンにとって、そして尾形さん本人にとっても象徴的な出来事となったのは、後輩メンバーも加入してすでに先輩となっていた尾形さんが、同期の羽賀さんと『ハロ!ステ』というYouTubeの番組で受けることになった特別ダンスレッスン。


ハロ!ステリニューアル!J=JMV2曲&コメント、モー娘。'17ドキュメント、研修生紹介、アンジュ中西MV紹介、J=J宮崎ヘアアレンジ、Q&Aコーナー MC:宮本佳林、山木梨沙【ハロ!ステ#214】 - YouTube
(元映像:12:06~)

羽賀朱音:『ハロ!ステ』というYouTubeの番組の企画で、ふたりでダンスレッスンをやっていたんですけど、私もたぶん同じ気持ちだったんですよ。13期が入ってきて、最初からいっぱい歌割りとかももらっていて、その中で12期の私たちがダンスレッスンを受ける企画……こういうのって普通はいちばん下のメンバーがやるじゃないですか。だから「なんで私たちなんだろう」と思っていたんですけど

尾形春水:その企画では、ふたりでめちゃくちゃ悩んだし、悔しいと思ったし、その中で「やってやるぞ!」って話していたんですけど、私がすごく弱くって「なんで私が……」となっちゃって、そのダンスレッスンは何回かあったんですけど、そのうちの1回を私がお休みして、あかねちんがひとりになっちゃったときがあったんです。そのときは「申し訳ないな」という気持ちはあったけど、「もう無理だ。行けない……」となってしまって

モーニング娘。'18尾形春水卒業記念12期全員インタビュー | Special | Billboard JAPAN


 後に尾形さんはちゃんと企画に復帰し、実際モーニング娘。としてステージでのスキルアップにもこの企画を元に成功しているのですが、きっと90~00年代のモーニング娘。と、10年代のモーニング娘。である尾形春水が挫折感の中で立たされていた場所っていうのは明らかに違ったと、ファン歴の長い私はずっと、そう思っています。

 だからこそ、卒業の直前に尾形さんが話したこの言葉が、なおさら胸にきたわけです。

(自身では、どんなモーニング娘。人生だったなと感じていますか?)
本当にたっくさんの人に出逢えた! 普通の高校生をしていたら、同期もそうだし、メンバーもそうだし、大阪から飛び出して日本中の方々と逢うこともなかったですし、いろんな大人の方々と話す機会もなかっただろうし、バースデーイベントで大勢の人が私の誕生日をお祝いしてくれることもなかった訳で。そんなこと、普通に生きていたらないじゃないですか。だから本当に貴重な経験だったなと思いますし、いちばん大きいのはファンの皆さんの存在で、私のコンプレックスとか……歌やダンスの苦手なところとか、すべてを愛してくれて、「こういうはーちんも個性だよ」って言ってくれて、「歌もダンスも成長している姿が好きだよ」って言ってもらえて……

そうやって自分に自信をつけることができたモーニング娘。人生でした。

モーニング娘。'18尾形春水卒業記念12期全員インタビュー | Special | Billboard JAPAN


 モーニング娘。ってやっぱり、本当は歌の上手さや、ダンスの上手さだけで説明できるものではないと私は思うんです。
 上手く歌えなくても、上手く踊れなくても、モーニング娘。のメンバーに選ばれた人たちは必ず全員にその加入の意味というのがあって。
 モーニング娘。12期メンバー・尾形春水の加入はこれからも新時代の本格派グループへ目標高く向かっていくモーニング娘。とファンにもう一度、「女の子がコンプレックスも含めて自分を愛せるようになっていく尊さ」を、スキル時代の前に確かにあったモーニング娘。のその愛の形を、見せてくれたんじゃないかなって。


 いつも懸命に胸に手を当てて歌っていた姿も、どこかついつい目で追ってしまうダンスのときの表情も、そして本当に楽しいときに出るあのくしゃっとした人懐っこい笑顔も、それは今のモーニング娘。にとって、とても大事な存在でした。

 そして、これからもきっと歴史が必要とするはずです。





 武道館へと続く遠い空の下より、尾形春水さん、ご卒業おめでとうございます!

 明日からのはーちんの人生も、笑顔が溢れる、どうか幸せなものになりますように。


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