小娘のつれづれ

一人で自分の”好き”を追いかけています。

「人生が変わる機会」

私事ですが、今日で34歳になりました。
全力で実年齢をカウントしていくスタイルなのは、30代の始まりに書いた「30歳、人生1度だけ自分の好きなことに本気になろうと決めた」という記事から始まっています。

このブログやSNSアカウントを継続的に追っていただいている方はもうご存知だと思いますが、
今年の9月に初の自著(『SMAPと、とあるファンの物語 -あの頃の未来に私たちは立ってはいないけど-』(双葉社))が発売になりました。
30代になってからの3年、もしかしたら今までの人生レベルでも、特に33歳は格段に濃い1年でした。
冬、春、夏、その季節すべては、自室のパソコンに一人ずっと向かっていた記憶しかなく…(笑)。
しかも発売直前まではネットなどで特に執筆のお知らせをせず、本の内容的には自分のこともいろいろ振り返らなきゃ進めない、ということで、ぶっちゃけて言えば人間として苦しさを抱えてる時間が圧倒的に多かったです。
数えきれないほど一人唸り、書いては消し、生活のほとんどがずっとその繰り返しでした。
それでも秋になり、やっと本を出すことができて、宣伝など色々させていただいて、気づけばもう次の冬。


33歳は苦しかったけど、それでも苦しんだからこそちゃんと自分で腹を決めて一冊書くことができて、なんとかやりきれたという自分自身への手応えはありました。
また小中学生の時からいつかやれたらいいなと空想していた、SMAP史という執筆テーマにとことん向き合う時間をもらえたことは、いつも人生の理想を叶えられなかった私にとって、心の中で確かな達成感もありました。
だからこそ宣伝周りが落ち着いてきた最近は少し、今後どうしようかという、迷いがありました。
一度でも実現できたからこその、私の文章はこの先も、どこかで必要と言ってもらえるものなのだろうかという自問自答。
もうすぐ30代半ば、このまま突き進むべきなのか、それとも少し立ち止まるべき時期なのか。


そんなモヤのかかった頭で迎えた誕生日の朝、このタイミングで、先日発売された「GQ JAPAN」(2018年1・2月合併号)を読みました。
表紙にはSMAPとしての28年間の活動を経て、秋に前事務所を退所した稲垣さん、草彅さん、香取さんの3人。
GQ MEN OF THE YEAR 2017 を受賞したことで行われた、ある意味何度も見聞きしていたはずの”心機一転”インタビュー、でもその中で稲垣さんが先の自身の決断を振り返って話していたことばに、私は何か自分が進むべきヒントをもらえたような気がしました。

「人生が変わる機会」

執筆を通じてそれまでの人生と向き合いながら、今まで一人で抱えていた色んな思いを洗い流して、沢山の人のおかげで大きな達成感を感じられた33歳。
それが過去になるからこそ、34歳はもう一度まっさらに、先を楽しみにリスタートしてみようと思います。
うん、なんだかそういう気分にやっとなれました、34歳。


毎年このタイミングで書かせてもらっているかなと思いますが、この1年、ネットを通じて自分の活動を支えてくださったすべての皆さんに、改めて感謝申し上げます。
本当にいつもありがとうございます。
特に今回、出版が実現したのは、それまでの色んな時期で、悩みの中でもがいていた私をインターネットを通じて見つけてくれた、救い上げてくれた人たちがいたからこそ、だと思っています。

もちろん色んな意見があり、実際私自身褒められた人生でも人間でもないと思いますが、インターネット上で感想を書いてくれたり、励ましのメッセージを書いてくれる人たちのことを、私は実名や人間関係から解き放たれた領域で、信頼しています。
特に今年は今まで伝えられなかった部分をいろいろ書いたので、その辺の重みを大事に、でも一番は明るく、生きていけたらいいなぁと思う所存です。
次の1年も、どうぞよろしくお願いします。


PS
今回の出版をきっかけに知ったのですが、このブログ、ライターのお仕事で初めて会ったはずの皆さんにかなりの確率で「読んでます」って言われます。
あとこのどさくさに紛れて書いてしまえば今回の本、かなり色んなところの”中の人”に読まれているという話を会社名込みで聞きます。
というわけで【今回の著書、もしくは以前からこのブログを通じて興味を持っていただいている出版・新聞・エンタメ系の”会社の中の人”】の皆様、近々東京行こうと考えているところなので、もしご挨拶だけでもさせていただける機会がありましたら、一度ご連絡ください。
直接のメールでも構いませんが、著書「SMAPと、とあるファンの物語」を読んでの場合は、なるべく版元の双葉社を通してご連絡いただけると大変助かります!