小娘のつれづれ

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「アイドル楽曲大賞2015のまとめ(インディーズ/地方アイドル楽曲部門)」

※楽曲タイトルをクリックするとYoutubeで視聴できるようになっています。
※アイドル楽曲大賞2015の公式サイトはこちら

インディーズ・地方アイドル楽曲部門 トップ5

第1位 わーすた 『いぬねこ。青春真っ盛り』

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avexのアイドルプロジェクト・iDOL Streetから2015年に誕生した新グループ。SNSに特化した”デジタルネイティブ世代アイドル”をテーマに掲げ、14~17歳の5人で活動しています。『いぬねこ。青春真っ盛り』は彼女たちのライブ鉄板曲で、その中毒性の高い歌詞とパフォーマンスにオチるヲタが続出。エイベックス仕込みの高いパフォーマンス能力も合わせ現場ヲタを中心に一推しの声が多く、記念すべきデビューイヤーに初の1位を獲得しました。

次点8位 『ちいさな ちいさな』

第2位 BISH 『BiSH -星が瞬く夜に-』

2010年代前半の女性アイドルシーンに爪痕を残しまくったBiSの解散から半年、「BiSをもう一度始める」の言葉で結成されたBiSH。中心スタッフ(渡辺淳之介・松隈ケンタ)の布陣もそのままに”新生クソアイドル”として完全新メンバーで始動、先代に負けず劣らずのアグレッシブな音楽性とそのパフォーマンスは、熱量の高いファンを改めて発生させていきました。最高位の『BiSH -星が瞬く夜に-』は5月に発売された彼女たちの1stアルバムに収録されています。

次点37位 『MONSTERS』

第3位 RYUTist 『神話』

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2011年に結成された新潟県の4人組アイドルグループ。まだメジャーとインディーズが混在していた第1回(2012年)のアイドル楽曲大賞から上位に推されていた実積があり、今回で2回目のトップ5入り、3回目のトップ10入りとなりました。最高位の『神話』は結成4年で初めてとなる彼女たちの1stアルバム「RYUTist HOME LIVE」に収録されている楽曲で、その美しいメロディ、美しいハーモニーに支持が集まりました。

次点30位 『Winter merry go round』
2014 最高18位 『チュララ』
2013 最高2位 『Beat Goes On~約束の場所~』
2012 最高10位 『ラリリレル』

第4位 虹のコンキスタドール『トライアングル・ドリーマー』

有名イラストSNS・pixivから生まれたアイドルグループが、結成からわずか2年で初の楽曲大賞トップ5入りを果たしました。今までの王道路線ともアニソン特化路線とも違う<クリエイターアイドル>の出現は2015年の女性アイドルシーンに新しい刺激をもたらしており、『トライアングル・ドリーマー』も戦国時代以降のヲタ芸文化と”百合”的な歌詞がミックスされた、ある意味異色すぎる内容。だからこそ多くの人の記憶に残る、そんな音楽作品へと進化していったと思われます。

次点19位 『THE☆有頂天サマー!!』
2014 最高62位 『ぴくしぶおんど』

第5位 からっと☆ 『今を生きる』

2012年に結成された5人組アイドルグループ。最高位となった『今を生きる』はAKB48「ポニーテールとシュシュ」や嵐「風の向こうへ」などを手がけた多田慎也さんの作詞作曲で、メジャー作品顔負けの完成度とその胸を打つメッセージは沢山の感動を生みだしていきました。この楽曲を発表したわずか半年後に残念ながらグループは解散してしまいますが、ここにある歌声は2015年、女性アイドルシーンのその中で確かに輝いていました。

次点199位『darlin'』
2014 最高53位 『ドットアオゾラ』
2013 最高52位 『光』
2013 最高178位 『みんなのからあげ』

インディーズ・地方アイドル楽曲部門 5位以下の要注目グループ

Chelip 最高6位 『Change the Power!!!』

昨年アイドル楽曲大賞初ノミネートにも関わらずいきなりトップ10入りし、一夜でその注目度が一変した鳥取県のアイドルグループ・Chelip。2015年はその期待に応える音楽作品でさらに順位を上げ、トップ5にあとわずかというところまで迫りました。昨年最高位を獲得した『恋愛至上主義』は後に2015年発売のロコドルコンピアルバム「Japan Idol File 2」にも収録されています。

次点19位 『ガールズ・ミッドナイト』
歴代最高10位 『恋愛至上主義』

BELLRING少女ハート 最高7位 『asthma』

2012年から活動しているアイドルグループ・BELLRING少女ハート。黒いセーラー服×黒い羽という装いに象徴されるような他にはない世界観&音楽性で長年熱烈な支持を得ており、今回は自身最高となる7位を獲得しました。

次点42位 『Starlight Sorrow』
歴代最高9位 『サーカス&恋愛相談』

STEREO JAPAN 最高9位 『Anthem』

2015年デビューの新グループ。小学生も含めたStereo Tokyo、Stereo Osakaの2組から構成されている彼女たちは楽曲大賞でも人気の高いBiSやEspeciaを輩出した「つばさレコーズ」の新レーベルに所属しており、海外EDMを意識したサウンドが特徴。2016年1月にはさっそく2ndシングルのリリースも決定しています。

次点44位 『Sidechain Love』

インディーズ・地方アイドル楽曲部門 2016年のネクストブレイク候補(最高300位以内)

Sora tob sakana 最高10位 『夜空を全部』(初登場)

次点72位 『クラウチングスタート』

amiina 最高11位 『Canvas』(前年から+6位 / 最高記録更新)

次点258位 『○△□』
歴代最高17位 『Drop』

3776 最高13位 『3.11』(前年から+24位 / 最高記録更新)

次点100位 『登らない理由があるとすれば』
(歴代最高37位 『序曲』

大阪☆春夏秋冬 最高14位 『C'mon!』(前年から+218位 / 最高記録更新)

次点26位 『Let you fly』
(歴代最高232位 『DAWN OF MY LIFETIME』

西恵利香 最高15位 『MUSICを止めないで』(ソロとして初登場)

次点220位 『バタフライエフェクト』
(歴代最高679位 『変わらない想い / AeLL. (西恵利香)』

はちきんガールズ 最高16位 『雨のスクリーン』(前年から+99位 / 最高記録更新)

次点100位 『Try! Try! Try!』
(歴代最高115位 『偽りの天国はイラナイ』

Maison book girl 最高17位 『snow irony』(初登場)

次点18位 『bath room』

おやすみホログラム 最高21位 『エメラルド / おやすみホログラム×Have a Nice Day!』(前年から+66位 / 最高記録更新)

次点31位 『note』
(歴代最高87位 『Drifter(新録)』

Hauptharmonie 最高29位 『Tempting 10 Attempts of Temperance』(前年から+16位 / 最高記録更新)

次点54位 『ボウ』
(歴代最高45位 『映ゆ』

ゆるめるモ! 最高31位 『Only You』

次点59位 『夢なんて』
(歴代最高24位 『さよならばかちゃん / ゆるめるモ!×箱庭の室内楽』

Faint Star 最高33位 『Boyfriend -A.S.A.P-』(前年から+22位 / 最高記録更新)



次点76位 『今夜はRIDE ON TIME』
(歴代最高55位 『Sleeping In Your Car』

校庭カメラガール 最高33位 『Dance with Mr.loneliness』(初登場 / 2014年にソロ名義のランクインあり)

次点51位 『Puppet Rapper』
(※参考 インディーズ/地方アイドル楽曲部門歴代最高217位(2014年) 『ベトナム コーヒー / もるも もる』

エレクトリックリボン 最高35位 『無敵ガール』(前年から+16位 / 最高記録更新)

次点60位 『クリームソーダ』
(歴代最高51位 『波音チューニング』

PassCode 最高35位 『Never Sleep Again』(前年から+51位 / 最高記録更新)

次点100位 『オレンジ』
(歴代最高86位 『Kissの花束』

テンテンコ 最高40位 『Good bye, Good girl.』(初登場)

次点895位 『Good bye, good girl. (pellycolo remix)』

Peach sugar snow 最高40位 『さよなら惑星』

次点72位 『仮初の涙』
歴代最高7位 『人魚 ~泡になって消えても』

KOTO 最高44位 『プラトニックプラネット』(前年から+73位 / 最高記録更新)

次点87位 『バレンタインズ・バレリーナ』
(歴代最高117位 『くえすちょん くえすと』

ハコイリ ムスメ 最高47位 『微笑みと春のワンピース』(初登場)

次点71位 『夏に急かされて』

ぷちぱすぽ☆ 最高60位 『サムライガール』(初登場)

次点250位 『青春ドリーマー』

ときめき 宣伝部 最高63位 『土っキュン !!少女』(初登場)

次点226位 『大事マン☆フレンズ』

星野みちる 最高64位 『夏なんだし』

次点118位 『ディスコティークに連れてって』
(歴代最高63位 『い・じ・わ・る ダーリン』

たこやきレインボー 最高68位 『元気売りの少女~浪花名歌五十選~』

次点118位 『まいっちんぐ☆まいまいマジック / まいまいfromたこやきレインボー』
(歴代最高26位 『オーバー・ザ・たこやきレインボー』

ベッド・イン 最高78位 『♂×♀×ポーカーゲーム』(前年から+400位 / 最高記録更新)

次点240位 『C調び~なす!』
(歴代最高478位 『ワケあり DANCE たてついて』

ばってん少女隊 最高83位 『ばってん少女。』(初登場)

次点194位 『夢のキャンバス』

ひろしまMAPLE★S 最高88位 『RPM』

次点176位 『BLAST×BLAST』
(歴代最高58位 『Boom! Boom! Miracle Emotion』

バンドじゃないもん! 最高91位 『君の笑顔で世界がやばい』(前年から+27位 / 最高記録更新)

次点126位 『NaMiDa』
(歴代最高118位 『ツナガル! カナデル! MUSIC』

里咲りさ 最高83位 『カタルカストロ』(初登場)

カタルカストロ

次点159位 『ボーンブレイクガール』

Cupitron 最高106位 『ロボットボーイ ロボットガール』(前年から+69位 / 最高記録更新)

次点122位 『バッテリー』
(歴代最高175位 『ユニコーンパレード』

生ハムと焼うどん 最高112位 『たまごかけごはん』(初登場)

次点168位 『ツイテール』

NEW TOWN REVUE loves えりかとあすか 最高118位 『さよならサンセット』(初登場)


ライムベリー 最高130位 『MIRRORBALL』

次点279位 『365』
歴代最高2位 『IDOL ILLMATIC』

Ru:Run 最高147位 『熱々ピンポンショー』(初登場)

次点733位 『SHINING SKY』

妄想キャリブレーション 最高147位 『YOUをちぇっくします! 』

次点258位 『魔法のジュース』
(歴代最高64位 『初めてだよこんな気持ちにさせてくれたのは恋。 』

963(くるみ) 最高161位 『夢?幻?ドロップス』(初登場)


つばさFly 最高176位 『The Endless Summer』

次点220位 『ナガレボシ』
(歴代最高51位 『Loneliness』

デスラビッツ 最高189位 『うさぎのきもち』

次点199位 『なんで?』
(歴代最高87位 『恋する季節』

DIANNA☆SWEET 最高194位 『FIRE GIRL』 / 『DEEP SNOW』

次点250位 『EAZY』
(歴代最高34位 『SPIDER LOVE』

山口活性学園 最高211位 『PARADOX』

次点250位 『EAZY』
(歴代最高27位 夢で逢えたら』

PiiiiiiiN 最高211位 『BRING IT ON!!!』(初登場)

次点279位 『開園DASH』

Candy Kiss 最高279位 『to 愛した人』(前年から+658位 / 最高記録更新)

次点297位 『踊って歌って笑って抱いて』
(歴代最高756位 Tinker Bellがやって来た』

Stella☆Beats 最高297位 『初恋Mayfly』(初登場)

次点418位 『Fantastic Traveller』

総評


新設当初は波乱が多かったインディーズ・地方アイドル部門も、第三回から最高投票点が8pts→3ptsに改善されたことで一部の極端なゴリ押しが反映されなくなり、多くのファンの琴線に触れた作品だけがきちんと上にあがっていく、そんなランキングになってきました。

2014年のトップ3からアイドルネッサンスとEspeciaがメジャー部門*1に移り、入れ替わる形で初登場したのはわーすたとBiSH。特徴的なのは昨年の2組へのコメントはMVや音源そのものに触れているものが多かったのに対し、今年の2組へのコメントはライブ体験と絡めていたものが多いという点で、ブームの収束によって在宅ライトヲタの投票率が下がったことで、2015年は現場ヲタの意向がより目立ちやすい環境に突入した転換点だったといえるのかもしれません。といってもアイドルジャンルを一番支えているのもやはり現場ヲタであり、コメントを見ればこの2組が「アイドル楽曲大賞」として推薦されまくるのもすぐ納得がいく熱さ。そこに元々(Negiccoと同様に)楽曲大賞を通じて強い支持を得ているロコドルのRYUTistが再び押しあがる形で加わったと見れば、2015年のインディーズ・地方アイドルの象徴として非常に筋の通った並びだったのではないかな、というのがまず最初の感想です。

根本のサウンド自体も変化をより感じられつつあるのがこちらの部門で、飽和状態になっていた48系ミックスソングor一律ロックゾーンからいち早く脱し、次の時代を掴もう、作ろうと模索しているアイドル&運営がかなり目立つようになってきました。第4位にジャンプアップした虹のコンキスタドールや、3776(最高13位)、大阪☆春夏秋冬(最高14位)、Hauptharmonie(最高29位)あたりは今の時代だからこそ頭角を表してきたニュータイプアイドルで、2016年もアイドルシーンに大いに刺激をもたらしてくれそうです(あと違う意味で刺激ありそうなのがベッド・イン(最高78位)と生ハムと焼うどん(最高112位))。

活動上には色んな現実も伴うものの、こうして内容をじっくり広げてみると、実は一番手応え、内容の豊かさを感じられたのがこの2015年の楽曲大賞でした。在宅ヲタ視点ではインディーズアイドルでもだいぶ公式サイト/公式SNSの運用がしっかり準備されるようになってきたことが、さらに安心できたポイントの1つでした(むしろ条件付きでライブの撮影×映像拡散を解禁するようなところもでてきており、それを大々的に打ち出していたのが今年1位のわーすたでした)。毎年の呼びかけになりますが、アイドルファンの皆さんは楽曲大賞を通じていいと思った曲があったら、音源購入や公式SNSのフォローなどしっかり反響を返してあげてください!

というわけで、次回から通常更新に戻ります。
ここまで読んでくださったみなさま、ありがとうございました&お疲れ様でした!
(最後に主催者の皆さま、2015年も最高のイベントをありがとうございました!)


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*1:アイドルネッサンスはTパレ所属に、EspeciaはVERSIONMUSICからメジャーデビュー