小娘のつれづれ

一人で自分の”好き”を追いかけています。

「グループと運営の一本勝ち。Hauptharmonie『Reden ist Silber, Tanzen ist Gold』」

www.youtube.com

☆2015.12発売
☆タワレコの新レーベル・箱レコォズに所属するHauptharmonieの「GOLDENBAUM ep.」に収録
* * *

こちらは今回が初めての紹介となる”仲睦まじく行儀良く、音楽に遊ぶ4人組”、Hauptharmonie(ハウプトハルモニー)!
DJイベントを主催するTOKYO BOOTLEG発のアイドルプロジェクトとして2014年に本格始動、確かな音楽性を武器に戦国時代以降の新たなアイドル像を体現してきた彼女たちが、今回タワレコの新レーベル・箱レコォズからシングルを発表することになりました。タイトルは「GOLDENBAUM ep.」。


ここに関してまず面白いなって思ったのが、プロデューサーのO-antさんがHauptharmonieの立ち上げ意図について話してたこと。
Hauptharmonieのメンバーオーディション自体は2013年後半から始まっているのですが

そもそもはJUDY AND MARYなんですけど、女の子が歌っているロックが今なお非常に好きで。
ただ、ここ3年くらいを見ると女の子がロックをやる=ラウドっていう趨勢が否めず、アイドルでロックってなるとBABYMETAL、BiSみたいな激しさ重視、僕の中でのイメージ・カラーは黒なんですよ。
でも相反して白いロックはないなと思って。

僕はBen FoldsとGuille Milkywayが大好きで、Weezerみたいな90年代のパワー・ポップや、言うならフジロック嗜好なんですけど、そういう音楽のリバイバルが来るんじゃないか、そろそろみんな黒に疲れたんじゃないの? 白どう? ってタイミング、勝算があるかなと思ったのが大きいですね

Hauptharmonie、待望の1stアルバムを先行試聴&プロデューサー・O-antインタヴュー掲載 - OTOTOY


これまるっきり同意で、戦国時代の派生で訪れたアイドル×黒*1が一番新鮮な熱を帯びてたのは2013年あたり、一般層に届いた余熱分を見積もってもせいぜい2014年上半期あたりまでがピークで、今年は脱ラウドサウンドの流れ、実際のコア支持層(アイドルファン)も、自分の中の目新しい潮流を意識的に見つけ出そうとしている人がかなり多いように思いました。
そこに2年前からこつこつ積み上げてきたこういう作品がぶちあたったとき、鼓動早くなるのはすごく真っ当。これは完全にグループと運営の一本勝ちでした。

2015年の夏にはやはりそれまでにないところからぶっこんできた「大阪☆春夏秋冬」がガツンとアイドルファンの興味をもってってて、まぁ路線は全く違えど、2016年以降にシーンで盛り上がるのはこういう技巧派の女の子たちなんじゃないかなーとなんとなく感じています。

いつの時代も正解を出し尽くした後の模索期に実はとんでもなく面白い音楽作品がまぎれこんでいたりするもの。
SNS時代になった分そこはより積極的に、そして変わらぬペースと誠意をもって発信していきたいなと思います。


<STORE>

*1:楽曲派ブームと言ってもいいのかもしれないとも個人的には思ってます