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小娘のつれづれ

ライター / ブロガー ずっと一人で自分の「好き」を追い続けています。お仕事のご依頼はこちらへ→ drifter_2181@outlook.jp



「ネット文化の初心を思い出したという話」

日常の話

http://www.flickr.com/photos/68513587@N00/1488448772
photo by drukelly


ここ1年ほど、内容がPV数に依存してしまうことが嫌でほとんどアクセス解析をつっこんで見てなかったんですが、昨日たまたま流入サイトのデータページを開いたときに、上の方にある文字列が並んでいることに気づきました。

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まなめはうすさんに紹介されてたー!!


辿ってみると2015年10月19日の更新で「この時代に音楽を買ってもらうということ」を掲載していただいてたようでした。個人的に手応えがあったものをちゃんと読んでもらえていた、ということもそうですが、とにかく個人サイトに載せていただいたことが嬉しかった。大事なことなので2回いいます、ほんと嬉しかったんです。


* * *


思えば以前は個人サイトからの流入が主でした、と経験談として語れるのは私が2003年頃から(前身も含めて)継続的に個人ブログを運営しているからです。

(※ここからは歴史共有のためにちょいちょい説明が挟まることをご了承ください)


私がネットを始めたのは2000年前後、パソコン通信の1つ後の世代です。文化的にはちょうどテキストサイト、そして個人ニュースサイトが盛り上がっている時でした。まだ今ほどネット接続機器が普及しておらず、そもそも回線環境も発達途上で、企業も個人ユーザーもほとんど全員ネットの可能性を手探りで探していたような、そんな時代です。

その時代背景の中でテキストサイトは今の大手メディアや企業サイトのように、多くの人が楽しめるコンテンツを運営者個人がテキストの形で自主制作、個人ニュースサイトは今のキュレーションサイトのように、ネットに散らばる無数の情報を運営者個人が紹介リンクの形で集約し、自主的にそれぞれのサイトで提供していました。ちなみにまなめはうすさんは後者の個人ニュースサイトに入ります(さらにいえば1996年5月開設なので、来年で20周年のサイトです)。


私が発信側に回ったのはちょうど個人でも無料ブログが開設できるようになってきた2003年で、最初はちゃぶろという無料ブログサービスで、2ちゃんをテーマにしたコンテンツを細々と更新していました。

始めたのは当時初開催されたモーニング娘。のハワイツアーがあまりにも良イベで在宅ファンの間でもかなり盛り上がっていたため、その現地報告をまとめる場所としてブログを作った、のが大元のきっかけなんですが、その時に自分が2ちゃんねるを通じて感じていた「非現実空間で交わされていることばの人間味や面白さ」を誰かと共有できたらなんか楽しいんじゃないかなーと思い、後にオールジャンルのまとめブログに発展しました。当時19~20歳、もちろん今と変わらず一人でネットをやっている普通の大学生でした。

それでまぁなんやかんやでブログ発信を始めまして、ただ当時は今のようにSNSのような気軽な情報交換システムも、さらにいえば”ググる”という概念も満足に浸透してるわけじゃなかったので、正直能動的に新しいユーザーを開拓するというのは、かなりハードルの高い環境だったわけです。

ましてや無名の大学生が完全一人でやってるブログ、互助会みたいなシステムもさっぱり好きじゃないし、できることといえば継続更新くらい…ただ制作コンテンツの質だけは、ほんの少しの自信はずっと持っていました。


そんな中、あまり実りを期待せずに続けていた自己発信に大きな変化が訪れたのは、正式開設から10か月ほど経っていた2004年の秋。ある日アクセスカウンターを見てみるとグラフがとんでもないことになってて、理由を調べてみると「朝目新聞」という個人ニュースサイトでブログ記事が紹介されたということがわかりました。

そのちょっと前からちょいちょいと掲示板やメルマガなどで言及してくれる方が出てきていて、その度にがんばろう、よしがんばろうと1日1日の大きなモチベーションに繋がってはいたんですが、はっきり”読まれた”という感覚、その大きな喜びを体験させてもらえたのは、個人ニュースサイトでの紹介がきっかけでした。

その後「かーずSP」さん、そして上記の「まなめはうす」さん*1などやはり影響力のあった個人ニュースサイトでちょこちょこ掲載されることがあり、その度に定期アクセスの数はどどどっと増えていきました。


ここで言いたいのはアクセス数の計算以上に、何にも頼れずに熱量だけをくすぶらせていた名も無き自分にとって、自分の作ったものを個人の体感を通わせた上でまだ知らぬ誰かに知らせてくれることが、どれだけ嬉しかったか、ということです。


* * *


近年は全体的にすっかり検索やソーシャル流入が主になってるはずで、ここもやはりその流れになっていますが、このブログに関してはまた別の事情もあります。19歳から約10年ほど、いろんなことをネットを通じて模索してみて、私は最終的にエンタメジャンルに特化したい、音楽やアイドル文化を色んな形で発信していきたいという目標を見つけました。

オールジャンルのネット発信をやっていた経験から、読み物の中でエンタメジャンルがどれくらいの興味を備えているのか、というのはある程度実際の数値もふまえて知っています。そしてより個人の好みが反映されやすい話題でもあるので、届く人、届かない人が分かれることも認識した上で今の活動を始めました。

今伝えたいことを一言でまとめるなら、PV至上主義ならエンタメジャンルは作業量に見合うものではありません。


でも私は、やっぱりやりたいことをとことんやろうと思います。それは10年前、名も知らない誰かが一人くすぶらせていた私の熱量を一番最初に引っ張り上げてくれた。そしてその発見を信じられたのはそれが同じ個人だったこと、あの原体験が、30歳手前まで遠回りしていた私の背中をポンと押してくれました。

方向が違うからもう重なっていかないのかもしれない、でも確かに感謝があってそこに行くということを、最初はtwitterで書こうかなと思ったんですけど、せっかくなのでブログの形式で発信しておくことにしました。


ネット発信を始めてから約12年経ちまして、もう嫁にもいってすっかりペンネームを名乗るのが恥ずかしい感じになってきてるんですけども、初心を忘れずに、見知らぬ人に面白いって思ってもらえるものを作ります。



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*1:ソース辿れないのですが、近年のここだけじゃなく確か前身のブログのときも当時ご紹介いただいてたと思います…がもし記憶違いだったらすみません