小娘のつれづれ

一人で自分の”好き”を追いかけています。

「アイドルと呼ばれる彼女たちにしか歌えない強さ、やさしさ。私立恵比寿中学『スーパーヒーロー』」

☆2015.10発売
☆私立恵比寿中学の9thシングル
* * *

今年第二弾となる私立恵比寿中学!もともとDefSTAR Recordsに所属していた彼女たちですが、今作からは同じソニーグループ内のSME Recordsに移籍し、心機一転のシングルリリースとなります。

前作の「夏だぜジョニー」(楽曲提供:RYO from ORANGE RANGE)に比べるとつくりがすごく女の子ナイズされているのは、きっとこの曲の作詞担当が女性シンガーソングライターのYuReeNaさんだから。
この方、実は前年にNHKみんなのうたに自身の楽曲を提供しているというエピソードがあります。
それがこの曲の不思議なポップさ、そして強さに繋がっているんだなと思うとすごく納得。

「スーパーヒーロー」聴いててふと思ったのは、CD不況もあいまって皆がますます売れ線を目指すとすると、ブレイクを目指す女性シンガーはどうしても恋愛感情の表現を磨く方にいってしまうんですよね。
もちろんその末に唯一無二の作品が生まれることも多いんだけど、その一方で、女性歌手だから伝えられる力って、やっぱり恋愛を介在しないところにもちゃんとあるわけで。

ブームが過ぎ去りつつあってもなお、アイドルと呼ばれる彼女たちの音楽にいまだパワーがみなぎってるのは、きっと努力とか苦労とかの演出以上にいま彼女たちしか歌えないメッセージがあるから。
スマホやSNSのおかげで爆発的に増えた繋がりの分だけ、深まっていく孤独も常に背中には待ち受けていて

そういう時代の気分に中学生、”かつての自分”の歌声こそよく染みる。

少し涙しても強く信じたいな
今 ここがスタートライン


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