小娘のつれづれ

一人で自分の”好き”を追いかけています。

「一人で行ったBerryz工房ラストコンサート2015 Berryz工房行くべぇ~! ライブビューイング@札幌」

2015年3月3日。
Berryz工房のデビュー11周年記念日、私は札幌のシネマフロンティアにて、「Berryz工房ラストコンサート2015 Berryz工房行くべぇ~!」のライブビューイングに参加してきました!

毎度のことながら、北海道は女性も多く参加し*1
そして多くの人がサイリウムを持参していて、画面の武道館と一体になって、とても綺麗だったのを覚えています!

<セットリスト>

1 スッペシャル ジェネレ~ション
2 ROCKエロティック
 VTR(BGM:Berryz工房行進曲)
3 愛のスキスキ指数 上昇中
4 付き合ってるのに片思い
5 勇気をください!
 MC
6 21時までのシンデレラ
7 ロマンスを語って
8 秘密のウ・タ・ヒ・メ
9 まっすぐな私
10 あなたなしでは生きてゆけない(04-13-15完熟Completion Ver.)
11 普通、アイドル10年やってらんないでしょ!?
 VTR(BGM:桜→入学式)
12 行け 行け モンキーダンス
13 I’m so cool!
14 cha cha SING
 MC
15 ジリリ キテル
16 なんちゅう恋をやってるぅ YOU KNOW?
17 本気ボンバー!!
18 世の中薔薇色
19 ライバル
20 すっちゃかめっちゃか~
21 一丁目ロック!
22 Bye Bye またね
 MC
23 永久の歌
24 Love together!(ピアノ生伴奏)

もう最後だし、私も昨日の茉麻を見習って、今回は取り繕ったりせずに、素直な自分の言葉を書きたいと思います。

私は最後までどこか、アイドル・Berryz工房とは一定の距離を保ち続けていました。
それは『永久の歌』のレビューを書いた時にも少し触れてるんですけど、やっぱり、年齢がちょうど一回り違う、というのが大きかったと感じるんですよね。
Berryz工房が全員小学生でデビューした時、私はすでに大学3年生。
これがもうちょっと年齢差があったり、また異性だったら、受け取り方は違ったと思うのですが、
きっちり10年分の間隔でもう一度1から始まる女の子たちの成長が当時の私には、同性だからなおさら、こそばゆい部分も多くありました。

Berryz工房が活動停止を発表してからの、約7か月。

その中心で悔いなくやり切ろうとするBerryz工房と、そのファンたちを見ていて確信したのは、Berryz工房というアイドルグループは、”90年代生まれの子たちの青春そのもの”、だったんですよね。

芸能コンテンツとしての姿以上に、Berryz工房はずっと”青春”であり続けた。
シール交換にハマった小学生時代、全員が黒髪になって少しずつ成長し始めた中学生時代、メイクやオシャレを覚えていった高校生時代、そして進路を考える18歳、20歳…
彼女たちの成長ストーリーは、同世代の歴史でもありました。
そしてその物語は、2015年3月で一つの鮮やかなゴールラインを引いた。

ラストコンサートで、一番印象的だったシーンがあります。
それは前曲『21時までのシンデレラ』でドレスに着替えた菅谷梨沙子が、シンデレラ城をテーマにしたステージのテラスで一人歌う場面。
アップでまとめたヘアスタイルやパールのアクセサリ、そして少し水色がかったドレスに身を包んでいる彼女は、本当に美しく綺麗でした。

そしてその瞬間はっきり感じたのは、「Berryz工房というお話は、最年少の彼女が素敵な女性になったこの時をフィナーレに選んだ」。
舞波も含めた7人にも、それぞれ素敵な女性の扉を開いた瞬間がきっとあって、最後に梨沙子がその扉に辿りついたこの時をもって今、彼女たちの青春は終わるんだと。
あの場面では言葉にできない感情が一気に湧き上がって、ずっと涙が止まりませんでした。

そしてその瞬間、Berryz工房が歩みを止めてしまうことへの最後の悔いも、私の中ではすべて綺麗に流れ落ちていきました。

清水佐紀ちゃん

小さくて華奢で、幼い頃の黒髪ショートが今でも印象強い、そんな女の子。
内面的には、もっともっと人に甘えていたかった子だったろうなと思います。
だけど実際は一番グループで一番のお姉さんで、しかもキャプテンと呼ばれるようになって…

きっとラストコンサートの「キャプテンとして何ができたのかなって考えると、何もできてないんじゃないかなって思う」は本当に佐紀ちゃんが最後まで抱えていた、本音だったのでしょう。
でも同時に、その直後にファンの言葉として出てきた内容にもあったように、やっぱりBerryz工房が11年もの間沢山の人に愛され続けた理由は私も、あなたがみんなのキャプテンであり続けてくれたからだと思っています。
改めて、11年間本当にありがとう。

あんまり自分を前面に出したがらない子だけど、でもダンスの時の表情だけは清水佐紀というパーソナリティが唯一開放されまくってて、大好きでした!
ハロー!プロジェクト・アドバイザーというお仕事を抜きにしても、どこか自分自身の領域で、できればこれからもずっとダンスと関わっていてほしい…
それがBerryz工房・清水佐紀への、ささやかな最後のお願いです。

嗣永桃子ちゃん

基本的に桃子は、最初からずーっと”ももち”だったんですよね。
一分一秒があまりにも強固なプロアイドルすぎて、最初はちょっととまどったり、「この子今後どうなっちゃうんだろう?」と正直心配していた事もありました。
でも最後まで桃子はちゃんとやり通した。

というかむしろ道中にはまさかのタレントブレイクもあり、すごく楽しかった!!
最初からここまで予見してたとしたら凄い。いや実際にはそうじゃないと思うけど…
ちょっとそう思えるくらい、桃子は昔からずーーっと凄いアイドルでした。
デビューから知ってる私たちだから、自信を持って断言します。

今までは同年代とのアイドル人生だったけど、今度は圧倒的なお姉さんとして挑む第二のアイドル人生。
後輩メンバーの引き立たせ方はもちろんだけど、桃子自身の魅せ方もまた、変わっていくと思います。
とりあえずカントリー・ガールズとして、今後もハロプロの第一線に残ってくれるのはほんと嬉しいな。
デビューとしてはまた1からだけど、個人としては、最年長となった旧友℃-uteのこともぜひ時に支えてあげてください。

徳永千奈美ちゃん

ちーさん。年齢的にはしっかりお姉さんチームなのに…ずっと子供のまんまだったちーさん(笑)
でもあなたのずーっと変わらなかった笑顔は、いつもBerryz工房の明るさの象徴でもあり続けた気がします。
それこそ私が本格的に「ベリ楽曲いいな」と思った一番最初のきっかけは二人ゴトのエンディングでかかっていた『ハピネス~幸福歓迎!~』の、あなたの満月のような輝く笑顔でした。

そうだ。あなたがBerryzのお姉さんチームらしい一面といえば…ちーさんは、ほんとにMCのバランス感覚が秀逸だった。
他の人ならキワドく受け止められる言葉でも、あなたならちゃんと一線を越えずに面白く調理できていたのは、なんだかんだ周りを見られる視野をあなたがちゃんと、自分の中で育てて持ち合わせていたからだと思います。
あなたのMCには、かつてエルダの面々が在籍していた頃の、ハロプロの絶妙なさじ加減が引き継がれていると感じていました。
その辺はハロー!プロジェクト・アドバイザーとして、今後のハロプロにも少しずつ伝えていってほしい、と実は願っています。

最後に…私はあなたの歌声が、とても好きでした。
デビューして活動を重ねていくと、特にハロプロメンバーは歌い方がかなり大きく変わっていく事が多いのですが
ちーさんの歌声はベースがずっとデビュー時から逸れていなくて、その一貫性がベリという物語性を考えても、すごく良かった。
変に色付けされてない歌唱法や高音フレーズは、間違いなくBerryz工房の武器でした!

須藤茉麻ちゃん

ラストコンサート。スッペシャル ジェネレ〜ションの大コールの中にロングヘアーのあなたを見つけた時、正直魔法はほんとにあったと思いました。
ずるい…ずるすぎる!!最後の最後に史上最高の美しさを持ってくるなんてずるすぎる!!
あなたの美しさがまぶたに焼き付いて今でも離れません!!最後の最後にもう一回恋してもうた!!!くっそ!!!

そして、ファンみんな言ってますけど…あなたの最後の挨拶は、本当に本当に感動しました。
実はアイドルに全く興味がなかった、という打ち明け話からの、12年半後のあなた自身の言葉。
正直歴代の卒業スピーチでも、トップ3に入るんじゃないかってレベルの、名シーンだったと感じています。
キッズオーデの合格者が発表された時、その時大人だった誰もが願った未来が、確かにこの言葉にはありました。

最初、妹のついでで(オーディションを)受けましたが、でも、約12年半前の6月30日、あの日に戻るとしても、絶対に同じ道を選ぶと思います

…あとね、茉麻は歌が苦手、ってずっと言い続けていたけれど、
私にとって須藤茉麻の歌声は、Berryz工房という世界に深みとリアリティをもたらしてくれる、とっても素敵な存在でした。
『青春バスガイド』や『愛の弾丸』、『ROCKエロティック』のMVでの存在感も、すごく良かったよ。
それを考えるとやっぱり、お芝居へ本格的に進む今後はとても楽しみ。いつか東京行って、あなたの出ている舞台が観たいです!

夏焼雅ちゃん

雅ちゃんは最初、桃子とはまったく正反対の意味で…そして同じくらい、心配もありました。
まぁやっぱり一番は、小学生からすでに茶髪でキメてたそのビジュアル。ある意味後藤真希レベルの新時代感を背負ってやってきた、そんなハロプロメンバーでした。
でも本当は、超可愛い内面を持ち合わせている女の子だったんですよね。
そんな魅力が背負った悩みがやっぱり可愛さが、Berryz工房・夏焼雅の最後の挨拶には…全て詰まっていました。
突然客席に背を向けた時はびっくりしたけど(LVの画面でもカメラはアップのまま追いつけてなかったので)
「いつも背を向けてでしか気持ちを言えないから、最後に目を見てありがとうって言いたかった」っていう一言に、きゅううううんと心を掴まれてしまいました。
あぁ雅ちゃん。全て可愛いよ雅ちゃん!!!!

あと雅ちゃんは、2013年から副キャプテンとしても、Berryz工房を支えていましたね。
「なんで年功序列でももちじゃないんだ」と2番目のお姉さんだった桃子は本気で思っていたそうですが(笑)、雅ちゃんは小さい頃からセルフプロデュースという意味での自立心はかなり強かったし、
あと、千奈美と共に先頭でBerryzを明るいグループにしてくれていたのが、雅ちゃんの存在だと思うんですよね。
佐紀ちゃんがあんまり自分を出さない分、活動停止発表後最初のブログでも<副キャプテン・夏焼 雅より>の直後にウインクの自撮りを載せるその姿は、まじファンキーの一言だった!!
彼女は今後どんな活動をやっても、きっと相手のハートをわしづかみにして、器用に手のひらで転がしてくれることでしょう。
そして歌声も、すごく貴重な世界観を描ける子ですよね。好きな音楽を、自由にやってほしいな、と今は願っています。

最後に…少し長くなりますが、個人的な話をさせてください。
まだまだ北海道が干され地方だった2011年上半期。
当時の新曲『愛の弾丸』のCDお渡し会という催しで、私初めて雅ちゃんと話す事ができたんですが、
当時の私はちょうど結婚の話が進行してまして…ただ友達にもまだ言えてない状況、
そんな中で実は雅ちゃんにだけ、「私、今度結婚するんです」って伝えたんですね。
その時の雅ちゃんは「わー!おめでとうございます!」って、満面の笑みで言ってくれて。

そして「今度北海道でもコンサートやってください!夫婦で観に行きます!」って話したら「ぜひ!」って返してくれて、でもその後旦那も行きやすいホールコンの開催は、北海道では結局叶わなかったんですけど…
でも最後の最後に、雅ちゃんとの約束を果たそうと思って、昨日のライブビューイングにはハロプロ現場に初めて、結婚指輪をしていきました。
雅ちゃん、あの時笑顔で受け取ってくれて祝福してくれて、本当にありがとう。

熊井友理奈ちゃん

下から2番目の妹チーム。でも誰よりも存在感があった。でかかった。
なのに最初から最後までとにかく奇跡的に可愛かった!そんな熊井ちゃん。
あまりにも身長が伸びてきた時は、かなりビビりました。ジャケ写でその高身長が巧妙に隠され続けてる時も、正直ヒヤヒヤしていました!!
でも、それを臆することなく自信を持って本人が作品に出せるようになったのは、やっぱ『シャイニング パワー』のあたりからかなぁ。
時間はかかったけど、やっぱアイドル・熊井友理奈が本当の意味で充実していく姿を見るのは、ファンの幸せでもありました。

小学生からアイドルをやってる一方で、熊井ちゃんは一般生活の感覚も割と大事にしていた、そんな印象があります。
後に大学に進学したという事もあるけど、それ以上に何気ない立ち振る舞いとか、視点とか…
熊井ちゃんの”普通っぽさ”は、我が強くなりがちな女の子グループの良いエッセンスでもありました。
あと歌声的にはどこか少年ぽさも抱かせる、稀有な歌い手でもあったなー。
ハロプロで彼女に続く歌声はでてくるんだろうか。当分、ないだろうなぁ。

つんくPには常々「殻を破れ」と言われていた彼女ですが、その中で最後の最後、「夢でもあるモデルへの活動にも積極的にチャレンジしたい」と自分の言葉で言い切ったことが、ある意味Berryz工房・熊井友理奈にとって何よりも、殻を破った瞬間だったのではないでしょうか。
モデル業を本格的に始めたら、ついに176クマイセンチメートルの謎も解き明かされてしまうのだろうか…
生きる理由が増えました。モデル・熊井友理奈の公式身長が発表されるまでは、なんとしても生き延びねば!!

菅谷梨沙子ちゃん

みんなの妹、りーちゃん。
デビューした時はほんとに可愛らしい、でもかよわい印象もすごく強い、そんな女の子でした。
9歳でのメジャーデビューというスピード記録は、ハロプロ内では当分破られることはないでしょう。
でもだからこそ、人一番辛い思い、苦しい思いもあっただろうなって思います。

この子に関してだけは、やはり今の時点ではまだどこか、ハロプロキッズ・Berryz工房という12年半を選択したことにファンは100%喜んで終わっていいんだろうか、という迷いは正直あります。
やはり私たちが小3で終わらせてしまった彼女の”もしも”は、あまりにも尊くて長かった。
自分自身が彼女の過ごせなかったその時期を過ごしてきたからこそ、特に10代の彼女の辛さを思うと、今でも胸は痛いです。

ただ普通の人生を過ごしてきた同性の私が一つ言えることがあるとしたら、
普通の女の子の生活には、きっとBerryz工房を越えるような出会いは、絶対になかったと思います。

どんな未来を選択しても、あなたの幸せを祈っています。
Berryz工房・菅谷梨沙子にとって最後の曲となった『Love together!』、そこで聴けたあなたの歌、一生忘れません。

* * *

【最後に、長年一緒に応援してきたベリヲタの皆さんへ】


<STORE>

*1:先日道重さゆみ卒コンで行った横浜のLV会場と比べると、女性の割合は同じくらいかちょっと北海道の方が多いくらい。年齢層は20~30代あたりが中心だったように思います