最近流行りのブログ精神論に乗っかろうと思ったのですが、大した引き出しがなかったので昨夜twitterで供養しました。
で、寝て起きてなんとなくその事をお風呂で反芻していた時に「あれ、ドルヲタブログ論だったら書けるんじゃないかなぁ」とふと浮かんだので、私はそっちの方向で文章を書いてみることにしました。
どのくらい需要があるかはわかりません。完全に自己満足の世界です。
本題に入る前に、まず私がどうしてこんなにこじれていったのか、文章化した方がわかりやすそうなので、書いてみます。
私の半生をちょっと振り返ってみると、5〜7歳の時にはすでに男性アイドルの光GENJIや女性アイドルのMi-Ke*1が好きでした。
まぁ小さい頃って誰しもアイドルに食いつきやすい時期だと思うので、それが突出してなにかアレって事はありませんでしたが、しいていえば、家はアイドルに寛容だったと思います。
んでやまだかつてないWinkなども通りながら少しゲームやアニメ、漫画が楽しい時期を過ごして、
(※この辺は”アイドル冬の時代”でもあり、一般小学生が目にするアイドルコンテンツ自体が少なかったかもしれない。せいぜい桜っ子クラブしか記憶がない)
小学校6年の春にたまたまSMAPのライブに行くんですが、私がアイドルを考察という視点で楽しむようになったのは、このSMAPがスタートでした。
この頃から私はちょうど自分でVHSデッキが操作できるようになったのもあり、楽しいわ嬉しいわで何本も何本もSMAP出演番組の録画テープを作りました。
基本的にはただ香取慎吾が好きというだけでそれを毎日リピートして見ていたんですが、ちょうどその頃はSMAPが若者認知から国民的にステップアップしていった頃でもあり、「お父さん向けSMAP講座」「美しすぎる男たち SMAP密着120日」みたいな企画もやたらあって
この時期に、SMAPを通して
(6人(当時)という箱の中で、これだけのストーリーが動き、感情がとびかい、その苦しみや楽しさの中で、あれだけキラキラしたアイドルという存在、曲、作品が生み出されていくんだ…!)
というアイドルカルチャーへの興味の扉を開き始めた気がします。
あとこの時期はもう1つ印象的なシーンがあって、95年11月発売の「俺たちに明日はある」の歌番組披露。
あの曲のオリジナルはスタンドマイクを使ったフリで、サビ前の「今夜は眠〜ろう〜」で6人全員がスタンドマイクを持ち上げる振り付けがあるんですが、歌番組ごとに、必ず1人だけそれが遅れる人がいたんですよ。
Mステでは○○、愛ラブSMAPでは▲▲、みたいな。
多分本人や周りの表情から想像するに、本番前にあらかじめ誰がわざと遅れるか決めて歌収録を撮ってたんですけど、そのイレギュラーな歌収録が、なんか「面白いなー」と引っかかって。
それを何回もまた繰り返してスルメ的味わいを楽しんでいるうちに、あれは手振りが主だったのもあって、自然とダンスも覚えるという別方向の扉も開きました。
これが個人的振りコピの始まり。
そういう経緯を持って、さらに過去映像の掘り起こしリピート(無意識振りコピ含む)にドップリ浸かり始め、基礎知識を築いてさぁ初のゴールデン冠番組だというタイミングでまさかの森くん脱退、5人でどうやってSMAPするのだろうと目が離せない所に→同年代のアイドル超新星SPEEDも参戦、SPEEDの曲を鬼リピートし振りコピも楽しんでいたところに→いよいよASAYANでモーニング娘。爆誕
最後すごくはしょりましたが、単純に書くと私のこじらせ方はこんな感じ。
で、ばーっと書いてみてあらためて思ったのは
私はアイドルに関しては、いつも一人でした。
SMAPが好き、SPEEDが好き、モー娘。が好き、という友達はもちろんそれなりにいましたが、その中で一人を保ち続けたのはなんとなく、「私のアイドル好きはちょっと進行方向が違う」ことをちゃんと認識していたからだと思います。
周囲にはドルヲタだと公言してたし、決してインドアすぎるわけでもなかった。
それでもコアの熱源を一人で保ち続けていたのは、余計な干渉をされたくなかったし、自由にやらせてほしいというのもあったんだと思う。
そうして私のアイドル考察は、ずっと一人で行われていました。そして完結していた。
AKBがブレイクするまでは。
AKBがブレイクした2010年あたりから、ものすごくビックリしたのは「アイドル論」を公に口にすることが、急激にすごく有りになっていったという変化です。
それまでの長い年月もすでに狼(2chのアイドル板)は見ていたし、BUBKAみたいな雑誌や各種ムックとかも読んだりしてたけど
アイドルを考察したり論じていいのは、あくまでもプロフェッショナルな人だけで、私のようなファン/受け手の人間は、それをただ享受するのみと思っていた。
でもSNSの発展で、個々の考えている事が簡単に目にできるようになり、「アイドルについて考えをめぐらせているファン/受け手」がどれだけ多いかを知り
その時に初めて、ファン/受け手の傍流的な思考を文章化することに、意味が生まれた。
* * *
私がSMAPで学び、モー娘。で栄え、落ち目も体験し、アイドル戦国時代の復興で奇跡的に流れ着いた、ここまでの蓄積を持って、内なる考えを人前にさらしてみようと思い至った結果がこのブログです。
SNSと共に大爆発したドルヲタ各人のほとばしる思いや考えは、この今だからこそtwitterよりも、できる人はブログなどにまとめてみた方が面白くなるんじゃないかなー。
そして特に在宅やら、地方やらの人に呼びかけてみたいのは、ぼっちだからこそ、ブログ書いてみたらどうでしょうという主張です。
収拾がつかなくなってきたので、最後にケケ中先生こと竹中夏海先生の著書より、一文紹介させていただいてシメとします。
『ブームが落ち着いた後でも、冬の時代に逆戻りするのではなく、アニメやお笑いのように日本の文化として定着させ、ジャンルとしての幅を残していくことが、今のアイドルブームを担うグループの次なる目標ではないでしょうか。』
(竹中夏海 「IDOL DANCE!!!」)
SNSによって大発展したアイドル戦国時代がもたらしたものは、私たち地方在宅にも、こうした文化への力添えを可能にさせてくれたことだと思います。
ちゃんちゃん。
<STORE>
*1:この頃の思い出として、母親が「Mi-keが近所に来るって!」とイベント会場に連れて行ってくれたところ、来てたのはポチだったというエピソードがあります