これの原文(原ツイートか)を、たまたまリアルタイムで読んでいたわけです。
「最近はアイドルがみんな武道館を目標にするようになってきてますけど、拡大し続けていくことだけを目標にせず、リキッドルーム辺りで定期的にライブをやって地道に活動していくバンドみたいな、そういうそこそこの位置で安定したビジネスをやっていけるようにしていくべきじゃないかと思ってます」
本筋とは全然話外れちゃうかもしれないんですけど、ここ半年くらいの女性アイドルの動きを見ていて思うのが、
彼女たちにとって「武道館」って何なんだろ?と。
というのは、12月に行われた東京女子流の武道館公演について色々見ていて、決して全力で武道館を使いきれた感じはしない座席構成の上で発表された「年齢初公開→史上最年少の武道館公演記録樹立」とか
そして先日発表され、各メンバーのブログで「力不足」「諦めたくない」「挑戦」「チャレンジ」の言葉が飛び交った「SUPER☆GiRLS初の武道館」とか(まぁどっちもavexなんですけど)。
単純に考えてAKBやももクロに代表される、現代アイドルにはかなり重要な「ストーリー性」の構築だったり、大手の運営アイドルとして内外ともに必要な「武道館公演成功」の実績づくりだったりとかが色々噛み合って、こういう感じになってるんでしょうけど
スパガが日本青年館で色々あったという実話を差っ引いても、なんか女子流、そしてスパガとこうとんとん「武道館!武道館!」と押し出されて、あんまいい感じがしない。
その感情の行き先はつまり、「力不足」「諦めたくない」「挑戦」と矢継ぎ早に表現される彼女らの武道館公演が、彼女たちの学びや成長や実際の手応えを全く無視した、運営目線のただ雑なハードルになってしまっていないか?っていうところなんです。
この武道館ブームって、結局ここに戻るかもしれないですけど
「面倒な大人が絡んでこない、自分たちでコントロール出来るレベルの、そこそこの成功というのが成立し得るのかどうかと、そこそこの会場でワンマンをやれても食べれてないようなアイドルを見る度に思います」
アイドルファンの行き着く所ってやっぱりアイドル自身の幸せだったりして、それは生活だったり、幼いうちから働く事による経済的余裕でもあったり、果ては引退して結婚して平凡な主婦になっても”「あの頃は楽しかったなぁ」って懐かしく思い出してほしい”みたいな、そういう女の子たちの人生を支援したい、みたいなとこだと思うんです。
果てはね。
私が武道館連発に思うところがあるのは、もっと自らを削って偶像を作り出すアイドルという職業、それをやっている人たち自身に直接、実感の伴う見返りが届くような、そういうビジネスモデルはないのかなというもやもやなのだと、吉田豪さんのツイート見ながら思いました。