小娘のつれづれ

一人で自分の”好き”を追いかけ続け、執筆業になりました。2017年に初の単著がでました(乗田綾子名義)。



2017年9月発売の『SMAPと、とあるファンの物語』(双葉社)については【こちら】

「あの日見たアイドルの意味を僕たちはまだ知らない」

昨年の3月、こういう記事を書きました。


今活動しているメジャーアイドルの中で、乃木坂46が少し違うのは
2011年3月11日、「彼女たちは普通の女の子だった」点である。

それぞれの故郷で、彼女たちはあの震災を経験した。
上で引用した3人もそれぞれ、宮城、秋田、埼玉の普通の学生だった。

そして彼女達は3ヵ月後、同年6月に始まった
乃木坂46第一期オーディションに応募し、「アイドル」になる。


応募の真意を全て推し量ることはできないが、
少なくとも普通の少女として震災を経験した彼女らにとって、
アイドルの意味合いは、それまでと少し違っているだろう。


あの時どうしようもない無力を感じた彼女たちが、
今力として掴もうとしているのが、「アイドルという自分」なのである。

                        「震災と少女たち」



・・・あの日から2年を迎えようとしている中で、
最近出会った、こんなグループ。


「みちのく仙台ORI☆姫隊」


わたしたちは、宮城県仙台市をベースに、石巻、塩釜、名取市、宮城野区などの
震災の影響が大きいところの小学生から中学生を中心に集まり立ち上がった
震災復興支援のためのアイドルユニットです。

イベントステージをしながら、復興市のお手伝いや、仮設住宅を訪問したり、
まだまだ復興が遅れている地域の方々に、
笑顔と勇気を届けたいという気持ちで歌や踊りを毎日一生懸命練習しています。
東北の広報と活気を担うリーダー的な女の子の集団です。


* * *


ここ数年、沢山のアイドルグループに触れて感じているのは
彼女たちの中で、アイドルは「夢」であると共に
「力」なんだなぁ、ということ。


SNS全盛時代になったことで、幼い彼女たちにも多様な価値観が降りてくるようになり
同時に接触機会の一般化で、偶像だったアイドルは身近な存在に変わった。


発信と価値観の大きなうねりに触れた時、
思春期の自我は”アイドル”を選んだ。


彼女たちの中で、アイドルの定義はとっくに変わっている。


* * *


もちろん、今もアイドルの頂点が
夢の向こう側にある事は、変わりありません。


でもアイドルを通して描き出される、少女たちの新たな投影は
なんだかとても惹かれる切り口だとも思うのです。


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