小娘のつれづれ

一人で自分の”好き”を追いかけ続け、執筆業になりました。2017年に初の単著がでました(乗田綾子名義)。



2017年9月発売の『SMAPと、とあるファンの物語』(双葉社)については【こちら】

「むしろポスト前田敦子が指原莉乃だった説」

以前書いたやつ読んでたら、こんな文章があった。


ああ、そうだったなぁ。
AKBの魅力の本質は「さりげなく股間を狙撃するエロさ」にあった。
それまで清潔、純粋を保ち続けた女性アイドルという市場に
さりげない「背徳感」を混ぜる事で、
純粋な青少年を一気に熱狂へと持っていったのがAKB48だった。

「前田敦子はAKBの夢を見るか」


これ、あれです!2008年に発表されたAKBの楽曲
『Baby!Baby!Baby!』のPVが、これまたエロくてね。


この場合のエロさっていうのは、単に下着を大放出してる蜷川ヘビロテのそれとは違って
なんつうか、『海綿体にグッとくる』エロさ。
しかも若ければ若いほどどんどんかきたてられる妄想のそれね。
象徴的な”僕らのアイドル・あっちゃん”のイメージシーン。


”第1章”と呼ばれた前田センターのAKB48は、
彼女が無意識にまとっていた『背徳感』が秋元康のプロデュース、そして時代にマッチし
国民的アイドルと呼ばれる所まで牽引されたのだと思っています。


…っていうこの『背徳感』を思い出してて、
ふと頭の中に浮かんだのが、あの写真だった。


* * *


”『胸が大きくなった』って胸元だけの写真を送ってきたこともありました”

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”彼女のシャンプーはクラシエの『いち髪』で、いい匂いがしました”

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* * *


秋葉原の小劇場から東京ドームまで登りつめた第1章AKB48の最強の武器、
しかし「国民的」になってしまったからこそ
公式では禁忌にすらなりつつあった、あの空気。


それを思わぬ所から1人背負い込む形になったのが、指原莉乃だった。


しかも「アイドル」「ファンとの交際」「エッチまでしたのに」という
最強レベルの字面。
常人ならまず引退の危機。


しかしここですごかったのは、指原莉乃は「HKT48の一員として活動継続」を選択。
さまざまな賛否両論に囲まれながら、彼女はHKTへ移籍し、地道にグループを盛り立て始めた。


そして後に支配人兼任まで言い渡されるほどの奮闘は、一度は離れた清きファンの心を再び取り戻し始める。
その瞬間、あの恋愛スキャンダルは彼らの中で色を変えていった。



「象徴的な”僕らのアイドルのイメージシーン”」

* * *

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* * *



さらに言えば、『少女と背徳感のひずみ』に苦しめられ続け、卒業を選択した前田敦子に対し
指原莉乃はそのひずみをむしろネタにして、HKT48としてさらに精力的な活動を選択。


同じ武器を持った上に、決して前田敦子の道をなぞるわけでもなく
まったく新しい道を今もずっと開拓し続けている在籍メンバーが、
『第2章』の始まりでAKBグループのトップに立ったと考えると
案外指原1位ってすごく真っ当な結果だったんじゃないの、と思います。


* * *


しかしじゃあ「ヤったもん勝ちなのか」と聞かれると、
あれは『友達より早くエッチをしたいけど』が出発点のアイドルプロデュースのみ許される世界なわけで、
個人的にはほんとに恋愛禁止で頑張っている、
そんな女の子が報われた方がやっぱり嬉しいなぁという感想です。



※タイトル元ネタ(こちらはちゃんとした内容です)
「ポスト前田敦子探しの終わり」(インターネットもぐもぐ)

※その他こんなタイトルさんも
「指原莉乃はポスト前田敦子に収まらない」(Tactics 24)


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