小娘のつれづれ

ライター / ずっと一人で自分の「好き」を追い続けています。お仕事のご依頼はこちらへ→ drifter_2181@outlook.jp



「Gatas Brilhantes H.P.とリボンの騎士のこと」

まず「黄金期とプラチナ期のことはだいたい分かったからその間の時期のことを教えてくれ」について、
当時ガッタスの活動を追っていた方が記事をUPしてくださっていたので
それをまずご紹介。


「ガッタスの熱を割と近くで感じていたヲタの視点」(適当日記)


”涙が止まらない放課後期っておそらくガッタスが一番盛り上がってた時期かと。
ガッタスを気軽に見に行けた私は見てない人に比べて割と早い段階で
よしざーさんにリーダー適正があるのを感じ取れてたのかもしれない。”


ああ、ガッタス!!
そうです、この時期と後の吉澤リーダーの活躍は、
当時盛り上がっていた「Gatas Brilhantes H.P.」がかなり関係しています!!


確かにガッタスを実際に見てる人と、見てない人で特に矢口脱退→吉澤移行期あたりは
吉澤に対する感じ方が違うと思います。
こちらの記事もぜひ読んでいただけたらと思います。


あと、読ませていただいて、そうかと思ったのが
「涙が止まらない期」は、一時期狼でそういう言葉が出てて
今回暫定的にざっくり使っただけなので、
これ正式名称じゃないです!


この時期は梨華ちゃん(と矢口)がいた「第六感ヒット満開」から「レインボー7」、「カレーコン」と
1~2ツアーごとに目まぐるしくメンバーが入れ替わっていて、
厳密にはこの時期で思い入れのあるメンバー編成が
多分各ヲタで少しずつ違うと思われます。


その辺のそれぞれの空気感は、「知らないと損する『黄金期とプラチナ期の”あいだ”』の楽曲」
当時発表された3アルバムそれぞれの楽曲をピックアップしながら触れているので、
ざっくり雰囲気を感じ取ってもらえれば幸いです。


* * *


で、こっからは個人的な話も入るんですが


「涙が止まらない期(仮)」前期はもちろん地方(北海道)にいたんだけど、
ちょうど後期(紺マコの卒業発表からミキティが抜けるまで)、
私は仕事の関係で首都圏に住んでいました。
なので後期はちょっとだけ、関東ヲタになります。


=奇跡的に、「リボンの騎士」を当時新宿コマ劇場に見に行けてるんですよね。


んで、前回はコンセプトに「初めて楽曲を知る人、または未来の検索結果向け」だったので
後追いでDVD見ただけだと伝わらないリボンの騎士の話はあえて外したんですが、
やっぱリボンの騎士は、当時のヲタ的には切り離せない出来事だったよなー、と。


ちょっと今回は思い入れが入りすぎるので、
1ヲタの思い出話みたいなポジションで書きます。


「リボンの騎士のこと」


* * *


「リボンの騎士 ザ・ミュージカル」の制作発表が行われたのは、2006年3月の事です。


当時のモーニング娘。の周りでは、1年前の矢口スキャンダル脱退が記憶に新しいだけでなく
制作発表のわずか1か月前に、加護が喫煙で謹慎をやらかしており
この時点でも相当世間から冷たい視線を向けられていました。


またこの頃はクセの強い「大阪恋の歌」やアルバム曲焼き直しの「直感2~逃した魚は大きいぞ!~」など
黄金期の勢いを知ってるファンには物足りない作品が続いていた状況。
その中で「HELP!!熱っちぃ地球を冷ますんだっ。」以来のミュージカル作品となった時、
今のモーニング娘。に一体どんなクオリティのミュージカルが与えられるのかと。


一言でいうとやる事なす事、「懐疑的」な状態でした。


しかも制作発表からわずか1か月後に紺野と小川が卒業を発表、
小川は舞台千秋楽での卒業、紺野にいたっては途中降板で舞台不参加になったもんだから
多分この時期冷静でいられたヲタの方が少なかったんじゃないだろうか。
(まぁ高卒認定試験が8月だったんで仕方なかったんだけど)



しかしヲタの知らない所で、当のモーニング娘。たちは、この言葉で稽古をスタートしていたのです。



『僕の言うことは聞いてもらう!
 どんな風に心に掛かろうがなんだろうが、絶対に聞いてもらう。
 逃げたらダメ。絶対に聞いてもらう!』


演出家 木村信司


* * *


私が前回リボンの騎士を
「後追いだと大した収穫がないように感じるかもしれない」とあえて外したのは、
今の娘。ファンにとってモーニング娘。は「レベルが高くて当たり前」になっているからです。
それは間違いなく近年の”プラチナ期”の功績であり、
その面々が揃っているミュージカルの出来がいいのは、今ならある意味当たり前、に思えるはずです。


しかし、2006年のモーニング娘。にとっては、あれは決して当たり前ではありませんでした。
稽古を重ね、努力を重ね、上演を重ね、
その先に皆の力でやっとたどり着いた、やっと掴めた作品だったのです。


『今、これで緞帳は下りた。まだお客様は帰ってない。
 でも、リボンの騎士はどこに行ったかというと、もうどこにも無い。
 形としてのリボンの騎士はもうどこにも無い。
 もう一回繰り返そうとしてももう無いんだ。これが演劇。


 でも、じゃあ完全になくなったか? といったらそうじゃない。
 みんなの心の中に残ってる。
 それが演劇の感動なんです。
 1回こういう感動を得たらば、お客様というのはずっと墓の中まで持っていく。
 お爺さんお婆さんになるまで。
 『あの舞台は良かった。未だに忘れられない。細かいことは忘れてても、本当に良かった』っていう
 これがみなさんが生きてきた舞台という空間なんです。
 それを最後にみなさんにお伝えしたくて、この席を借りました。


 みんなの心の中にも、いつまでもこの公演が心に残ること、同じように、演出家から最後の言葉です
 『僕も、みなさんのことは忘れません』
 以上です。ありがとうございました。 』


 (千秋楽の終演直後・DVDに収録


そして世間で大々的にスキャンダルイメージが報道されていた中で、静かに始まった
「モーニング娘。自身による、モーニング娘。の再構築」という瞬間に立ち会えたファンたちは、
2か月後に歩いてるをオリコン1位に導きます。


* * *


私の中でモーニング娘。に絶対的な信頼が生まれたのは、
このリボンの騎士を見た時でした。


もちろん、個々のメンバーはいつだって、輝きを放っていました。
愛ちゃんはすでにエース級に育っていたし、小春はちょうどこの頃「きらりん☆レボリューション」に抜擢、
何よりグループの核となる吉澤ひとみも、ガッタスと共にむちゃくちゃ成長を遂げていた。


しかし、涙が止まらない放課後以降のモーニング娘。は、
どこか何かが足りなかった。
人気メンが抜け、初期メンが抜け、どんどん最初に作られたモーニング娘。が崩れていく間に、
グループ自体がどこか「モーニング娘。と呼ばれる自信」を探し迷ってたような、
そんな感じがあった、と私は思います。


だけどリボンの騎士で、モーニング娘。は「モーニング娘。である確信」を得た。
そしてこのミュージカルの経験は、メンバーに歌唱力の成長という大きな恩恵ももたらし
それが後のプラチナ期に繋がっていきます。


…っていうのは、後から聞けば所詮ただの古参ヲタの自己満懐古でしかないんだよね。
だからどこまで参考になるのかなとは思いますが、
これから「リボンの騎士 ザ・ミュージカル」を見る方は、そんな当時の状況も想像しながら見てみてください。


f:id:drifter_2181:20130329224630j:plain:w300


ちなみにカレー食いながら見ると楽しいよ!




関連記事
「黄金期とプラチナ期のことはだいたい分かったからその間の時期のことを教えてくれ」
「知らないと損する『黄金期とプラチナ期の”あいだ”』の楽曲」
「北の地より日本武道館に寄せて」