小娘のつれづれ

一人で自分の”好き”を追いかけ続け、執筆業になりました。2017年に初の単著がでました(乗田綾子名義)。



2017年9月発売の『SMAPと、とあるファンの物語』(双葉社)については【こちら】

「竹中夏海先生の『IDOL DANCE!!!』を読みました」

竹中夏海先生の『IDOL DANCE!!!』読んだ!



twitter見たら1月に買ってたみたいなんですが、
なんだかんだでブログにもってくるのがだいぶ遅くなってしまった。
感想を書きたいと思います。


* * *


『ぱすぽ☆やアップアップガールズ(仮)などの振付を手がける
振付師・竹中夏海によるアイドルダンスの読み解き方。』


ということで、
過去にあまりない”アイドルに特化した振付師が本を出す”という環境もあり
前半はほぼ『アイドルの基本知識』『ダンスの基本知識』にページが割かれています。


・・・前半は正直、アイドルに興味がない人向けに開かれた扉パートなので
読み砕く気まんまんの既存ドルヲタには、逆にちょっと辛いかな?
(ダンスジャンル全般についても触れられているので、
ちょっと保健体育の教科書を読んでるみたいな気にもなる)


ただ、全体の3分の1の、前半パートを頑張って読み終えると
そこからがドルヲタウェルカムの内容です。
衣装や小道具、メンバーの身長差などを生かす「アイドルならではのダンス論」
続いて先生自ら出向いてのインタビュー形式で、女子流スタッフ当人によって語られる「東京女子流の世界観」
そして何よりケケ中先生が携わっている「ぱすぽ☆という実例」!!


特にぱすぽ☆のくだりは、ケケ中先生は結成からのスタッフということもあり
どのようにケケ中先生が振付師になり、そしてぱすぽ☆というアイドルを作っていったのか
まさに「この本でしか読めない」リアルな言葉がみっちり詰まっています。


* * *


アイドルの可視化はここ数年で、これ以上ないってとこまで一気に進んでますが
その彼女たちを作り上げてるスタッフ、特にプロデューサー以外の人たちは
これまで通りあまり大っぴらには前にでてきてません。


その中で、ケケ中先生が「ダンス」という視点から声をあげ
アイドルカルチャー全体のさらなる発展に繋げたい、と動いてるその気持ちは
読んでいて、すごく心にくるものがあったなぁ。
自分も普段から思っている気持ちを、現場スタッフとして携わる人も同じように持っているんだ、
とはっきりわかったのも、すごく嬉しかったことだし。


あと全般的に、ぱすぽ☆(現在はPASSPO☆)の見方もガラっと変わったよね。
作ってる本人が、フォーメーションやコンセプトを徹底的に噛み砕いて解説してるので
半ば「ぱすぽ☆の味わい方指南書」みたいな要素もあり。


今まではメンバーのインタビュー記事や、せいぜいプロデューサーの話くらいしか
そういう切り口の読めるところはなかったので、
”振り付け”の視点から広げてくれたケケ中先生の本は、
現時点ですごく貴重かと。
アイドルカルチャーそのものに興味を持っているドルヲタの方には、かなり面白い本かと思います。


* * *


最後に、後半でちょっとだけアプガの話が出てきています。
普通の中高生も経験しながらアイドルになったぱすぽに対し、
「幼い頃からエッグに所属し、アイドルがごく自然に生活の一部となっている子たち」
として紹介されたのがアップアップガールズ(仮)。
これはこの本じゃなくよそでだけど、確かぱすぽとアプガのパフォーマンスの違いも
(技量じゃなく取り組み方、魅せ方の点で)言及されていたのを見たことがあるので、
第2弾があったらぜひ、その辺も読んでみたいなーと思います。



最後に、一番印象的だったところを。




「どんなに多くのスタッフが関わったところで、表に立つのはいつもアイドル本人だけです。
 そしてその一つひとつは自身の経歴として永久に残るものです。
 だからこそ自分の立つステージには責任を持たなくてはいけないし、
 周りは持たせてあげるべきなのだと思います。」



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