小娘のつれづれ

一人で自分の”好き”を追いかけています。

「さくら学院の良心」

最近は色々、少女とか父性とか母性とか小難しいこといっぱい考えてきたんですけど、そんな中で、ふと思った事があります。

「さくら学院ってすごく良心的じゃないか?」

元々、アイドルの魅力の根本て「10代が見せる思春期の美しさ」にあるわけじゃないですか。
だけどそれを商売として無理矢理延命させようとするから、父性とか母性とか子供とか色んなバランスがめちゃくちゃになっていく。

これは別にAKBに限った話じゃなくて、ハロプロだってそうだし、どこのアイドルだっていつでも起こりうる話なんですよね。
だってアイドルビジネスとはそういうものだから。

でも、さくら学院は違うよなぁと。
「成長期限定」なんだもん。

成長期という箱があるから、メンバーたちは等身大の自分をキープしながら目一杯輝くことができるし、
ファンだって、卒業という区切りがあるからこそ、どこか終わりがなくなりがちな自分の思いに、一つ点を打つ事ができる。

この「自分の気持ちに点を打てる」っていうのは実はとっても大事で、彼女たちの輝きが一時のものであるように、ファンたちの時間もまた、とても尊いものであるんですよね。

卒業という行事は未来ある少女たちのためだけじゃなく、父兄たちのためにもある。

これってまさに私たちが当たり前に学校生活で学んできた事のような気がするんですけど、そういう当たり前の暖かさを、まさかアイドルユニットにもう一度教えてもらえるとは思わなかったなぁ。

ちなみにハロプロにも卒業システムはあるんですけど、近年の愛ちゃんとかガキさんだと、いくら自分達の意思もあるとはいえ、ファンの気持ちが20代半ばまでアイドルである事を求めてしまう形にもなっていたので、そういうのって、やっぱ心苦しかったりはあるんですよ。
ほんとだったら、もっと恋愛だって表向きにいっぱいしたかったろうに、とか。

そういう色んな矛盾が、さくら学院ではすごくいい形で昇華されていて良いですね。

正直、成長期限定ってコンセプトを初めて聞いた時は「嘘だろ」と思ったんです。
だって、アイドルビジネスが思春期の綺麗な気持ちだけで終われるはずがない。
よくある手法でいつかきっと裏切られるんでしょ、どこかでずっとそう思って見ていた。

でも、さくら学院はほんとに綺麗な気持ちだけでやりきってしまった。

私ゲスかった。
本当にゲスかった。

これからはもっとちゃんと見守りたいと思う。
2011年度、第一回卒業式のラストに歌われたという「message」が、
とても心に染みます。

まちがってたらごめんなさい
教えてもらってありがとう
そんな素直な心で暮らそうよ



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