小娘のつれづれ

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「アイドル戦国時代のその先 〜ハロプロ〜」

前回は前田敦子の卒業発表による、
AKB本体の今後の展開について色々書いてみました。
んで次は、AKBのお隣さん的存在でもあり私の言わば本業でもある、
「ハロープロジェクト」について書こうと思います。



が、そんな感じで前置きしてみてもね、
ぶっちゃけ、あんまり書くことがないんです。
結論から言ってしまえば、


「ハローは浮きもしないけど沈みもしない」


これにつきる。


* * *


実際ね、このブログ開設してから、
ハロヲタなのにハロネタの割合が異様に少ないと感じる方もいたかもしれないんですが。
それは、けして他アイドルに流れたわけじゃないんだよ。
ハロは改めて語ることが少ない。


なぜといえば、AKBを筆頭した戦国時代のアイドルがぶつかってきている壁に、
ハロプロは何度も何度も何度も何度もとっくにもうぶつかってきてるわけです。
この15年、そのたびにあーでもないこーでもないと死ぬほど議論してきたので、
今更メンバーもスタッフもヲタも慌ててしゃべるような事がない。


逆に考えれば、これからのハローの強みは、ここにあるんですよね。



「浮きもしないけど」って書いたのは、ひどい言い方だけど本音です。
ハロー筆頭のモーニング娘。で例えると、そりゃ以前は、
今の娘。だってこんなに素晴らしいんだからいつか再ブレイクできれば・・・って思ってたよ。
でもさ、15年になろうとしているモーニング娘。の存在意義は、
もうそこじゃないって気づかされたんです。


一番はプラチナ期のおかげなんだけど、
私らは黄金期の「モーニング娘。」じゃなくて
あのメンバーでの、「モーニング娘。」という最高のグループを見せてもらったじゃないですか。


モーニング娘。というグループは、
プラチナ期でもう1時代を築いて、女性アイドルの寿命を乗り越えた時点で
世間の流行り廃りの川をもう渡りきってしまったんです。
ハロープロジェクトという器とともに。*1


だからハロプロ自体が、世間の求める使い捨ての新鮮さに応える位置にはもういない、
現段階では再ブレイクに躍起になるよりもまず好きになった人たちが応援し続けて、
それに応じてメンバーたちがCDを出したりコンサートをできる環境を維持できれば、
今はそういう位置づけでいいと、いい意味で私は思ってます。



ここで実はもう一つの「沈みもしない」が重要なポイントになってくるんですが。



AKB以下多数のアイドルグループが、戦国時代が終わる時に
どこも弱体化は多少なりとも避けられないのに対して、
ハローはもう沈む要素がないんです。
すでに世間的には元々、とっくに沈んだ”オワコン”扱いなんだし。


しかしハローのすごいとこは、
プロデューサーも含め一種アパッチ野球軍的な位置づけながら
実は超エリートプロアイドル集団である、ってとこなんです。*2
これは彷徨いはじめる今後のアイドルDDに対して、ものすごい武器になる。


しいていえば、そのへんも加味して
ベキスは、どんどん外部と戦わせた方がいいかなと思う。
(モは数年後の本丸としてまだ育成段階なので除外)
特にベリキューは入れ替えがない分、
グループとしては時間に限りがあるんだから勝負するなら絶対いまだと思うし、
万一それが世間に受け入れられたら、これ以上嬉しい事はない。


と色々書いてても、結局この事務所の最大の弱点は
「いつもファンの期待と正反対の方面に突き進むマネジメント」ってとこにあるので、
結論はあまり期待はしすぎないで与えられたものをいつも通り応援する。
そのへんもこの15年近くでハロヲタが学んだものですw


という感じで私がある意味のほほんと傍観者してられるのは、
ハローが良くも悪くもそういう強みを持ってくれたからだと思います。
あとやっぱ、実際ハローが世間に見捨てられていく長い年月は、ほんと辛かったから。
あれを思えば、新規ファンがハロのパフォーマンスを再評価してくれる今なんか、
すごく幸せな時代だと思う。
諦めないで本当によかった。


本題はここまでになっちゃうんですが、
なんかただのヲタの自分史みたいになっちゃってるので、
ついでにハロプロの歩みと照らし合わせた上で浮かび上がる、
今後のAKBの気になるポイントも書いておきます。



「AKBとハロプロの”卒業”はイコールなのか?」


やっぱ近年の卒業手法は、誰しもハロプロのそれを思い浮かべるんで
今回の前田敦子の卒業を、ハロプロの卒業に照らし合わせて話してる人を
ちょいちょい見かける。


でも私は、この2グループの卒業はイコールではないと思う。
理由はいろいろありますが、一番の理由は、
彼女たちが”傷つきながら見ている夢”は全く違うから。


モーニング娘。のオリジナルメンバーであり、
同時に唯一前田敦子と同じ孤独を抱えていた、安倍なつみ。
彼女は卒業から8年後、こう言って再び武道館のステージに立ちました。



私たちは歌なんです。
歌でスタートして、
歌があったから出会えたメンバーなんです。
だから、イベントとかテレビの企画とかじゃなくて、
きちんとツアーをして
ステージで歌ってダンスしなくちゃダメなんです。


(TOPYell4月号 「モーニング娘。ドリーム」 安倍なつみインタビュー)


前田敦子は8年後、安倍なつみと同じ景色を見ているか?


グループの根幹を作り、支え、
先頭でひっぱってきた2人の見ているものがまったく違う以上
共に歩んだ仲間、後についてきた後輩が見ている未来も、
AKBとハロプロではまったく違うと私は思います。


だから、AKBの卒業を単純に「ハロプロはこうだったから・・・」っていう考え方するのは、
論点がそもそも違うんです。


AKB運営はおそらく、この違いを一番把握していると思うし、
秋元康は今まさにAKBなりの卒業ドラマを書いているはず。


これをふまえると多分、AKBの「卒業」は
ハロプロの卒業と全く違う意味合いを持ったものになると思います。
それが後に世間では、勝ったとか負けたとかの話で出される事もあるかもしれないけど、
せめてヲタは、一番大事な”メンバーの人生”を見失わずに、
応援し続けていけたらいいんじゃないかなーと思います。
その先にヲタがちょっとでも喜べる瞬間があったら、それほど嬉しいことはないけどね。


って感じでハロー編はそろそろ終わりですが、最後に個人的な補足を少し。
AKBもハローも、そしてこれから書く他アイドルも含めて
アイドル戦国時代は別名「アイドルグループ戦国時代」でもあったわけですが、
考えたらその中で、ちゃんと”アイドルのライン内”でソロやってる人って
AKB除くと、一定の知名度あるの真野ちゃんくらいか?
案外ソロアイドルが育ってなかったこの現状、
これから真野ちゃんは一番の勝ち組になったりして。


次は最後、「アイドル戦国時代のその先 〜新興国と総括〜」につづく


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「震災と少女たち」

*1:そしてこれは、これからAKBが渡らなきゃいけない川。「モー娘。の二の舞にならないように…」ってファンが思ってるうちは渡れないと思う。さて。

*2:超アホらしい寸評だけど超まじめに書いてる