小娘のつれづれ

一人で自分の”好き”を追いかけています。

「「誰か」が殺したまとめブログ」

どうも、小娘です。

っていう文で、私は昔、2chまとめブログをやっていました。
一番力入ってたのは大学生だった2004年ごろで、2005年にはすでに更新頻度が落ちました。(就活で)
んで2006年の就職で完全に更新止まったんで、実際本気でやってたのは1年くらいなんですけど。

そんな自分が中と外から9年くらいまとめ界隈を見てきて、今思うことをちょいちょい。

* * *

まず歴史から振り返ると、諸説あるかもしれませんがまとめブログができはじめたのは2003年あたりだと思います。
この頃は
・個人ニュースサイト(ネットネタ発信)のブーム
・livedoor(03.11〜)やはてな(03.1〜)が次々と一般向けブログサービスを開始
といった出来事が重なりネットネタに惹かれていた一般層が、発信側に回れる環境が整い始めた時期です。

もちろん2ch側にもその風は吹いていて、2ちゃんねらー向けのブログサービスとして「ちゃぶろ」というサービスが、2003年にできました。
この「ちゃぶろ」、そのコンセプトの通り”2ちゃんねる”が主体で作られたのもあって当時は2ch公式がこのサービスの宣伝してたんですよ。
詳細忘れちゃったけど、まだ当時2chブラウザも流行る前でみんな直接2chに接続していて、そのへんで確かちゃぶろへのリンクが公式で貼られていたはず。

ひろゆきは最後まで乗ることはなかったですが、ちゃぶろのメルマガには切込隊長がコラム連載してたりして「半公式」みたいな認識があって。

そんな2ch向けのブログサービスができたこともあり、一部の2ちゃんねらーがこぞってブログを触り始めたわけです。
私個人の動きとしては、これあんまいう事ないですが、2003年夏にあったモーニング娘。の第一回ハワイツアーがあまりにも神イベでそれをモ板のレス引用でまとめるために、ちゃぶろでまとめブログ作ったのが最初なんです(余談ですがこのハワイツアー実況スレは後に「orz」の流行きっかけになりました)。

そのブログ自体は割と早めに消しちゃったんですけど、その時の「2ちゃんの面白さを、自分でチョイスして共有する」っていう所に結構ワクワクを感じたので、2004年1月にちゃぶろで改めて「小娘の2ちゃん日記」を作りました。
これが私と2chまとめブログの出会った経緯です。

というのもあって、私の記憶はほぼちゃぶろ一本になっちゃうんですけど、当時、同じように活動していた2chまとめブログは、有名どころだと
「MRI(モナー総研s03)」「Walkin' Around minus」
「Diary of Hopeless Sinner」「ぼんやり2ch漂流日記」
「('A`)の箱」「非日常に首を突っ込んでみるテスト」
「コビーのコーヒーブレイク」
などなど。
残念なのはこのへんのログがすべて2009年のちゃぶろサービス終了と共に消滅してしまった事ですが、一部は消滅前に移転させたものが残っているみたいです。(モナー総研さんとか)

んでこの当時のまとめブログが、今のまとめとちょっと違うのが結構「管理人の人格が反映されてた」こと。

なんでかっていうと、この頃のまとめブログ管理人は個人ニュースサイトをどこかしらお手本にしてた人が多いんですよね。これは今もそうだけど、人気個人ニュースサイトって、記事リンクの下に必ず自分の一文(考えとか感想とか)つけるんです。それが頭にあった時期なので、2chまとめにも自分の感想をつける人が多かった。
ちなみにそれが一番くどかったのはうちです\(^o^)/

まぁそうじゃなくても、まとめの合間やシメに、自分の感想を長文でしたためる人が結構多かった。
当時の中の人としては、そんな感じで「まとめブログ」を見てました。

んで私個人は2005年にまとめブログの中から離れだし、2006年にはほぼ外に出ます。

その頃になるとまとめブログは、ブログ文化の浸透によって書く側見る側の選択肢がめちゃくちゃ増えていました。
個人ニュースサイトへの憧れだけじゃなく、「まとめブログ自体」に対しての憧れでスタートする書き手もかなり増え。

この頃に、まとめブログの書き手の変化を具現化したのが2006年の「ニャー速炎上事件」。

これ、今思えば上に書いた「管理人の人格がまとめに反映」されてれば、そもそも起こらなかった話と思うんです。取り上げる対象が油含んでる物件でも、管理人が真正面から取り組んでそれが反映されたまとめブログであれば、そこまで炎上しないはず。

しかしまとめブログの浸透による、まとめブログ自体への憧れ抽出は、同時に「まとめブログのおいしさ」を味わいたいだけの人も生み出してしまった。そういう人はいかにおいしくいただくかしか考えてないので、アフィで儲けるためのまとめをする。
そんな姿勢だからボロがでる。
だから炎上する。

今振り返ると、6年前の時点ですでにそういう人はいたんですよね。

もちろん、その間にもまとめブログは発展していきます。
まとめブログはどんどん増え、有名所も多々生まれ、大手ニュースサイト自体の情報元にもなり、「まとめブログ」という一大カテゴリが完成した。
その中ではもちろん、良まとめブログも沢山誕生しました。だからこそ、まとめブログはますます発展を続けた。

んで2012年1月に、「はちま起稿」の大炎上。

6年後のこの事件で、ニャー速と何が変わったかというと「まとめブログが公式にすりよらせるほどのコンテンツになった」って点ですよね。
まぁあんまり内情はわかりませんが、少なくとも裏つつかれて困るやりとりを抱えてしまったまとめブログが、公平な見方で意見言えるわけがない。実際にはちまさんの感想の書き方が、そのへん出てて面白い。「シメのまとめを他人の表現に任せる」

ほんで個人的な話に戻れば、そんなまとめブログが先頭を走りはじめた時点で、自分はまとめブログをやる事に興味がなくなっていきました。
もちろん読む方としては面白かったんです。出来事とか流れとか、まとめ見ればすぐ理解できるというメリットもありますし。
はちまさんだって、見せ方がうまかったから、あんなに成長したはずです。
そういう需要はきっとこれからもあり続ける。
それをプロ化していくやり方も、否定されるべきではないと思う。

でも表現の方法としては、つまらなくなってしまった。

だから私はまとめブログをやめました。
それ以外にも色々理由はあったけど、一番はまとめブログで自分を殺したくなかったから。

ちなみに最近は、それも色々思う所があって私はこうしてブログやtwitterで色んな事を書き連ねています。今はこっちの方が楽しいです。

でも一時確実に、まとめブログは「自分を生かしてくれる場所」であったのです。
それは私だけじゃなく、今はもう表現をやめてしまった人たちにとっても。


どこでまとめブログは殺されちゃったんだろう?

それとも、まとめブログが殺したのだろうか?


まとめブログの存在は今でも大切に思ってます。
だからそういう事を書いときたかった。


余談
ちなみに自分のところでも、アフィは一応貼っていました。
途中「かーずSP」さんとか「朝目新聞」さんとか「everything is gone」さんとかに紹介されまくる超バブル期もあったのですが、 通算で買えたものが「NEWSのアルバム1枚」「安価のスカイプマイク1個」だったよ!
あの当時、まとめを繋げるうまい文章ひりだすのに1スレでへたすりゃ数日うなってたのを考えると、全然効率いい稼ぎ方じゃなかったと思う