小娘のつれづれ

一人で自分の”好き”を追いかけています。

「よもやのバンド挑戦。AKB48『GIVE ME FIVE!』」

☆2012.2発売
☆AKB48の25thシングル
* * *


毎年恒例の「桜ソング」が、今年はちょっと趣を変えてバンドサウンドに。

この曲で面白いなぁと思ったのは、バンドサウンドにする事でMIX臭を絶妙にひっこめた事。
AKBの楽曲は基本、いつもMIXが打ちやすいように作られていますが、あのかけ声はやはりみんながみんな好きになれる類のものではないし*1、楽曲としてもMIX前提につくり続けると視聴イメージはだんだん似たり寄ったりになってくるわけで、そういうのがブレイク以後、AKB48の楽曲に関する最初の大きな壁でした。

そこをよもやの『バンド挑戦』というサプライズで打ち崩しにかかったプロデューサー、っていうかサウンドスタッフ。
やっぱ本家だけあって、そのへんのサポートは毎度しっかり、手厚く感じます。一言で上手。

PVは「バンド挑戦」という目新しさは抜群だったけど、どうしてもおぼつかなさが見えてしまう素材でもあるので、そのへんでちょっと取りこぼしはあったのかなと。
楽曲自体も、本来ならもうちょっと定着してもおかしくない素材だったのに、売れた事によって消費者の慣れが絡みだしてしまい、枠をはみ出すほどの爆発力にはあと少し届かなかった印象です。

それでもまぁ、やっぱ繰り返しになっちゃうけど、近年のAKBの中では良心的な方じゃないかなぁと。
PVのドラマ部分なんか結構面白かったです。(「北の国から」の杉田成道が監督として参加)


<MUSIC STORE>

*1:実際AKBブレイク前、ハロプロ現場にMIX文化がきた時は浸透しなかった経緯もある